佐野晶哉が語る手描きの魅力 映画『トリツカレ男』公開収録レポ
ベストカレンダー編集部
2025年11月1日 16:42
あべの公開収録レポ
開催日:10月30日
あべのキューズモールに集まった800人と迎えた声優トークの一夜
株式会社エフエム大阪が発表したプレスリリース(2025年11月1日 15時00分)によると、映画『トリツカレ男』の公開を記念した公開収録が、2025年10月30日(木)にあべのキューズモール3階スカイコート(大阪市)で行われました。
会場には約800人の観客が集まり、登壇した佐野晶哉(Aぇ! group)へ「おかえり」といった声援が巻き起こりました。兵庫県出身の佐野は登場時に「ただいま!関西に帰ってきた感じがします」と応じ、地元での歓迎を喜ぶ場面がありました。
イベント概要の要点
公開収録は映画公開前のタイミングで実施され、会場での生のやり取りを通して作品の世界観や制作過程に触れる機会となりました。以下は概要の主要項目です。
- 主催
- 株式会社エフエム大阪
- 開催日
- 2025年10月30日(木)
- 会場
- あべのキューズモール3階スカイコート(大阪市)
- 来場者数
- 約800人
佐野晶哉が語ったジュゼッペへの愛着と演技の変化
佐野は本作で主人公・ジュゼッペの声を担当しています。原作は作家・いしいしんじの小説を基にしたラブストーリーかつミュージカル要素を含むアニメーションです。何かを好きになると無我夢中になってしまう“トリツカレ男”であるジュゼッペが、風船売りの女の子・ペチカに恋する様子が描かれます。
MCの下埜正太からジュゼッペのキャラクター性について問われた佐野は、次のように語りました。
「最初はすごく不思議なキャラクターに思うんですけど、知らない間にジュゼッペの魅力にトリツカレていくんです。知れば知るほど魅力的なキャラクター。こんなにキャラクターを好きになりながら演じたのは初めてです」
声優経験と本作の位置づけ
今回の声優参加は佐野にとってアニメ映画の声優としては2作目にあたります。初挑戦は2025年公開の映画『ヨウゼン』で、本作『トリツカレ男』は歌唱シーンが多く含まれる点で当初から本人が望んでいたタイプの作品でした。
佐野はオファーが届いた際に「まさか決まって、めっちゃ嬉しかったです」と振り返っています。声優ワークの順序や監督からの指示についても具体的に語りました。
- 歌のレコーディングは台詞のアフレコより先に行われた。
- 当時は絵が未完成で、監督からは「ここは空を飛んでいる風に歌って欲しい」「もっとジュゼッペの目の輝きを感じながら歌って欲しい」といった演出指示が出た。
- 完成した映像はほぼCGを使わず、1枚1枚手描きで描かれた温もりのある作りになっていた。
デュエット収録の裏側と公開収録のプログラム
ヒロイン・ペチカの声を担当したのは上白石萌歌。劇中には佐野と上白石によるデュエットソングがあり、公開収録でもその制作秘話が語られました。
佐野はレコーディングが別々に行われたことを明かし、デュエットの完成度について次のように述べました。「上白石さんと2人で録れるのかと思ったら、1人だったんです。デュエットでハモりや掛け合いもあるので『別々で録って大丈夫かな』と思っていたら、ピタッと合っていて。音の長さ、子音の発音の仕方、声のニュアンスとか、どれも一緒に録ったみたいで」
公開収録プログラム
公開収録はトークと質疑応答、番組向けのセグメントが組み込まれた構成で進行しました。進行はMCの下埜正太が担当し、以下のような流れでした。
- 登壇・挨拶(佐野の登場と観客の声援)
- キャラクターや制作秘話のトーク(歌・声優ワークの順序、手描きアニメの話)
- 質問コーナー(「ト」「リ」「ツ」「カ」「レ」の頭文字による5つの問い)
- 作品PRと締め
質問コーナーでは具体的に「とんでもないなあって最近思ったこと」「理想は高い方ですか?」「感激したこと」など計5つの質問が佐野に投げかけられ、佐野は下埜への感謝と率直な感想を述べる場面がありました。下埜について佐野は、デビュー発表時や記者会見などの場面での支援を挙げつつ、「なんでこんなに僕らの情報を入れてくれてんの?ってくらい愛のあるMCで」と評しています。
放送情報、リリース日、そして要点の整理
公開収録の模様は特別番組として放送されます。放送日時や出演者といった放送関連の事実は以下の通りです。
| 番組名 | FM大阪 SUNDAY SPECIAL 映画『トリツカレ男』公開収録 in あべのキューズモール |
|---|---|
| 放送日時 | 2025年11月2日(日)19:00〜19:55 |
| MC | 下埜正太 |
| ゲスト | 佐野晶哉(Aぇ! group) |
| radiko URL | https://radiko.jp/share/?sid=FMO&t=20251102190000 |
映画本編の公開日は2025年11月7日(金)です。作品はいしいしんじの原作小説をもとにしたラブストーリーかつミュージカルアニメーションで、主人公ジュゼッペの“誰かを好きになると我を忘れる”という性質と、その恋の成り行きを描いています。
イベントで明らかになった制作の特徴
佐野の説明によれば、本作は現代のアニメーション作品としては珍しくCGをほとんど使わず、1枚1枚を手描きで仕上げた作品であることが確認されました。手描きによる「人の手作り感」と温度感が作品全体に反映されています。
また、歌の先行録音や別録音によるデュエットの完成など、音声制作面でも工夫がなされている点が説明されました。監督からの具体的な歌唱演出指示もあり、映像未完成の段階での歌収録には演技的な想像力が求められたことがわかりました。
今回の要点を表で整理する
以下の表は、本記事で扱った主要情報を整理したものです。イベントの日時、会場、出演者、放送・公開情報、制作の特徴や録音の順序などを網羅しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| プレスリリース発行者 | 株式会社エフエム大阪(2025年11月1日 15時00分発表) |
| 公開収録日時 | 2025年10月30日(木) |
| 会場 | あべのキューズモール3階スカイコート(大阪市) |
| 来場者数 | 約800人 |
| 出演者(登壇) | 佐野晶哉(Aぇ! group)※ゲスト、MC:下埜正太 |
| 映画公開日 | 2025年11月7日(金) |
| 放送日時(公開収録音源) | 2025年11月2日(日)19:00〜19:55(FM大阪) |
| radiko | https://radiko.jp/share/?sid=FMO&t=20251102190000 |
| 作品の原作 | いしいしんじの小説 |
| 制作上の特徴 | ほぼCGを使わず、1枚1枚手描きで仕上げたアニメーション。歌の先行録音、別録音でのデュエット録音など音声制作に工夫あり |
| 写真クレジット | Photo by ハヤシマコ |
この記事では公開収録の模様、佐野晶哉の発言、制作や録音の具体的な事情、放送および公開日など、プレスリリースに含まれる情報を網羅して整理しました。放送は2025年11月2日19時からの特別番組で、映画は11月7日に公開されます。