11月8・9日開催 サザコーヒーのエスメラルダゲイシャ祭
ベストカレンダー編集部
2025年11月1日 22:01
エスメラルダ ゲイシャまつり
開催期間:11月8日〜11月9日
世界を変えた香り──パナマ・ゲイシャとサザコーヒーの長い関係
2004年にパナマの品評会「Best of Panama」でエスメラルダ農園のダニエル・ピーターソンが示したゲイシャ品種は、その香りと味わいによって世界のコーヒー史を大きく塗り替えた。ジャスミンを思わせるフローラルノート、ピーチのような甘味、ベルガモットの後味といった特徴が評価され、以後パナマ・ゲイシャは高級コーヒーの代名詞となった。
サザコーヒーは2007年に同農園のサンプルを受け取り以降、エスメラルダ農園と深い関係を築いてきた。2009年以降は複数回にわたり高得点ロットを落札するとともに、ベスト・オブ・パナマの審査員を務め続けている。コロンビアでの自社農園運営によりゲイシャ品種の栽培にも取り組み、同社代表 鈴木太郎が「恋に落ちた味」と表現するほどの情熱を注いできた。
エスメラルダ農園とオークションの変遷
価格の推移は劇的である。2000年頃はコーヒー相場が1kgあたり約2ドルだった一方、エスメラルダの登場後は価格が急騰。2019年には1kgあたり2,000ドルを超え、2023年には1万ドル、2025年には1kgで約5,000,000円相当、オークションでは20kgで約9,000万円に達するロットが誕生した。
そうした高騰は一般流通を困難にし、サザコーヒーも2025年のBest of Panama最高落札ロットを入手できない局面を経験した。しかし同年、サザコーヒーはプライベートオークションで極上ロットを落札し、今回のイベント開催へとつながっている。
- 2004年:エスメラルダのゲイシャが国際的注目を集める
- 2019年:1kgあたり2,000ドル超
- 2023年:1kgあたり1万ドル超
- 2025年:品評会史上最高得点、1kgあたり約5,000,000円相当の報告
『超おめでとう エスメラルダ ゲイシャまつり』──内容と提供メニューの詳細
サザコーヒーが2025年11月8日(土)・9日(日)に開催する『超おめでとう エスメラルダ ゲイシャまつり』は、サザコーヒー本店(茨城県ひたちなか市)、つくば駅前店(茨城県つくば市)およびKITTE丸の内店(東京都千代田区)で行われる。イベントではサザコーヒーが落札したエスメラルダ由来の極上ゲイシャを含む複数のパナマゲイシャを提供する。
当日は単なる試飲にとどまらず、5種類のパナマゲイシャを飲み比べできるセットや、各店での焙煎・抽出実演、特別価格での豆・カップオン販売など多彩なプログラムを用意している。
主なメニューと価格
メニューの中心は「パナマゲイシャ5種飲み比べセット」。このセットは3,000円で提供される予定で、サザコーヒーが落札したヒガンテの畑を含む5種類のゲイシャを比較できる。
- パナマゲイシャ5種飲み比べセット
- 価格:3,000円。落札ロットを含む5種の飲み比べ。
- 本間バリスタ使用のジャンソン農園ロット
- イベント期間中、特別価格で提供。
- 飯髙バリスタ使用のレリダ農園ロット
- 同じく2日間の特別価格で購入可能。
- カップオン・コーヒーと豆の特別販売
- 誰でも手軽に楽しめるカップオンと豆の特価販売を実施。
エスメラルダ農園の出荷にはランクがあり、箱の色で香りの強さや格付けを示している。緑箱は「標準的なゲイシャ味」、赤箱は「強い香り」で特定畑(Marioなど)の表記があり、青箱は特別な最高峰(Giganteなど)を示す。
- 緑箱:一般的なゲイシャの風味
- 赤箱:香りが強く、特定畑の表記あり(例:Mario)
- 青箱:最高峰の特別収穫(例:Gigante)
抽出方式と競技の違い
イベントでは「エスプレッソ系」の抽出と「ブリュー系(ドリップ、サイフォン等)」の抽出についても紹介される。これは出場選手がそれぞれの競技で使用した豆と抽出法を提示するためであり、味の評価基準の違いを体験できる機会となる。
- バリスタ競技(Japan Barista Championship)
- エスプレッソマシンを用いた濃厚な抽出、飲料の構成とサービスで競う競技。
- ブリュー競技(Japan Brewers Cup)
- ハンドドリップやサイフォン等、いわゆるドリップコーヒーの抽出技術と味で競う競技。
二人の日本一 — 本間啓介と飯髙亘、その歩みとイベントスケジュール
2025年、サザコーヒーは同じ年にエスプレッソ部門(バリスタ)とブリュー部門の両方で日本一を獲得した。Japan Barista Championship 2025 優勝は本間啓介、Japan Brewers Cup 2025 優勝は飯髙亘である。二人はともに30代を競技に捧げ、おおむね40歳前後での快挙となった。
本間選手はジャンソン農園のパナマ・ゲイシャを用いてバリスタ優勝を果たし、飯髙選手はレリダ農園のパナマ・ゲイシャでブリュー部門の頂点に立った。二人とも産地巡りや焙煎の研鑽を重ね、競技経歴には互いに十年以上の挑戦と蓄積がある。
当日の登壇と実演スケジュール
二人のイベント登壇と実演は以下の通りに計画されている。
| 日付 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 2025年11月8日(土) | サザコーヒー本店(茨城県ひたちなか市) | 12:00から 本間・飯髙両選手のイベント、ジャンソン/レリダ農園ロットの提供 |
| 2025年11月9日(日) | サザコーヒーつくば駅前店(BiViつくば1F)およびつくばセンター広場(つくばコーヒーフェスティバル) | つくばコーヒーフェスティバル出店。9日には本間・飯髙が抽出を担当。福ブレンド焙煎参加者イベントは11月9日12:00から |
| 2025年11月8日・9日 | KITTE丸の内店(東京都千代田区 JPタワーKITTE 1F) | コーヒー焙煎と試飲提供。飯髙バリスタ仕様の焙煎コーヒーは2日間限定で2,000円で販売 |
なお、福ブレンドの焙煎は11月9日(日)12:00にサザコーヒーロースター工場のプロバット100ポンド釜で行われ、15名限定で焙煎参加予約を受け付ける。福ブレンドの発売開始は12月19日を予定している。
店舗別の催し、参加方法とまとめ表
各店舗の催しは以下の通りに整理されている。サザコーヒー本店はメイン会場として飲み比べ、福ブレンドの焙煎見学と限定参加イベントを実施する。KITTE丸の内店ではコロンビアのサザ農園で栽培したゲイシャの飯髙仕様焙煎と試飲・販売、つくば駅前店はつくばコーヒーフェスティバルと連動した出店・抽出実演を行う。
参加に関する案内はサザコーヒー公式サイトを通じて行われるため、予約や詳細は同サイトを参照するとよい。福ブレンド焙煎の参加は定員制で、事前予約が必要である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | 超おめでとう エスメラルダ ゲイシャまつり |
| 開催日 | 2025年11月8日(土)・9日(日) |
| 主催 | サザコーヒー(株式会社サザコーヒー、代表 鈴木太郎、17店舗、従業員約280名) |
| 会場 | サザコーヒー本店(茨城県ひたちなか市)、つくば駅前店(BiViつくば1F)、KITTE丸の内店(JPタワーKITTE 1F)、つくばセンター広場(つくばコーヒーフェスティバル) |
| 目玉 | パナマゲイシャ5種飲み比べセット(3,000円)、ジャンソン農園・レリダ農園ロットの特別提供、飯髙バリスタ仕様焙煎コーヒー(2,000円)、カップオン・豆の特別販売 |
| 特別企画 | 福ブレンド焙煎参加イベント(11月9日12:00、15名限定)、福ブレンド発売開始 12月19日予定 |
| 競技実績 | Japan Barista Championship 2025 優勝:本間啓介(使用豆:ジャンソン農園)、Japan Brewers Cup 2025 優勝:飯髙亘(使用豆:レリダ農園) |
| 関連リンク | http://www.saza.coffee/ |
この記事では開催日時、会場、提供メニュー、出品豆の特徴、バリスタ両選手の経歴とイベントスケジュール、エスメラルダ農園のオークションの歴史的経緯、福ブレンドの焙煎参加情報など、プレスリリースに記載された全ての情報を整理してまとめた。参加や詳細確認はサザコーヒーの公式サイトを参照のこと。
参考リンク: