清水建設×スタジオプレーリー、木材で作る名刺『Re:Wood』始動
ベストカレンダー編集部
2025年11月4日 09:41
Re:Woodサービス開始
開催日:11月4日
企業と自治体の木材を“名刺”に変える共同開発の全貌
2025年11月4日、デジタル名刺「プレーリーカード」を展開する株式会社スタジオプレーリーは、清水建設株式会社と業務提携を結び、企業や自治体が保有する木材を活用した製造サービス「プレーリーカード・木材素材カード『Re:Wood』powered by 清水建設株式会社」の提供を開始しました。今回の提携は、木材の有効活用と企業や地域のストーリーを結び付けることを目的としています。
本サービスでは、企業や自治体が保有する廃木材や地場木材、使用しなくなった什器などの木質資源を回収・加工し、NFCチップ搭載のデジタル名刺にアップサイクルして提供します。清水建設の自社工場である東京木工場(東京都江東区)を加工拠点として利用し、加工と品質管理を一貫して行います。
開発の背景と狙い
国内では年間500万トン以上の木材が木材チップとして再利用されている一方、企業や自治体が保有する木材は十分に活用されていないという課題があります。本取り組みは、単なる再利用にとどまらず、木材に由来する固有のストーリーを可視化し、名刺交換という日常的な接点で伝播させることを狙いとしています。
具体的には「この名刺は自社の○○製品から生まれ変わった」「この木は地域の森から切り出された」といった来歴情報を含めることで、名刺自体が企業や自治体のサステナブルな取り組みを示すコミュニケーションツールとして機能します。
製品とサービス仕様:プレーリーカード・Re:Woodの中身
提供開始日は2025年11月4日(火)で、商品名は「プレーリーカード・木材素材カード『Re:Wood』powered by 清水建設株式会社」です。カードはNFC(IC)チップを内蔵しており、スマートフォンにかざすだけで情報を表示できます。
スタジオプレーリーの既存製品であるプレーリーカードの基本機能を踏襲しつつ、素材に企業・自治体由来の木材を用いる点が本サービスの特徴です。素材由来のストーリーをプロフィールに組み込み、受け取った側へ自然に伝達します。
主な機能と利用方法
プレーリーカードは専用アプリやカメラ不要で、相手のスマートフォンにかざすだけで連絡先やSNS、WEBサイト、動画、営業資料など任意のURLを瞬時に共有できます。あらゆるSNSに対応し、名刺管理ツールとの連携も可能です。
法人向けには「プレーリーカード for Business」が用意され、複数アカウントの一括作成・一括管理・分析ができる専用管理画面が利用できます。名刺のデザインは両面オリジナルで作成可能です。
導入メリットと具体的な活用シーン
本サービスはサステナビリティ戦略、地域ブランディング、イベントでのブランド訴求といった複数の用途での活用が想定されています。名刺を通じて物質の来歴と企業・地域の価値を直接伝えられる点が大きな利点です。
以下に主要な活用シーンを明確に整理します。各シーンは導入による発信効果が異なるため、導入前に目的を定めることが重要です。
- 大手企業のサステナビリティ戦略:自社ビルや製品に使用された木材を従業員名刺にアップサイクルすることで、環境報告書や統合報告書における「循環型経営」の具体例として示せます。
- 自治体の地域ブランディング:地場木材を用いた職員用デジタル名刺やふるさと納税の返礼品として展開でき、「○○町の森から生まれた名刺」として地域資源の価値を全国に発信できます。
- イベント・展示会でのブランド訴求:サステナブルなノベルティとして配布すると、受け取った側が木の来歴を社内外で共有し、企業のESG姿勢が波及します。
料金と導入条件
導入時の料金は以下の通りです。いずれも税抜表示となっています。導入は30枚以上から可能で、企業や自治体の利用規模に応じた設計が可能です。
- 初期費用
- 250,000円(税抜)~
- カード発行料
- 6,500円(税抜)/枚~
- 最小発注枚数
- 30枚以上
詳細な見積りや製造フロー、納期についてはお問い合わせによって個別に相談できます。提供条件や素材の選定により料金は変動する可能性があります。
供給体制と関係各社の役割、問い合わせ先
本サービスでは、清水建設の東京木工場が中心的な加工拠点となります。東京木工場は明治17年(1884年)に開設され、伝統的な職人技と近年の技術革新を両立させた木工技術を有しています。経験豊かな目利きによる木材の仕入れ・管理・保管体制を整えており、本取り組みの品質を支えます。
スタジオプレーリーは「プレーリーカード」の企画・開発・販売を行う事業者として、デジタル名刺のサービス提供と顧客向けの管理機能を担います。両社の役割分担により、素材調達から加工、デジタル機能の提供までワンストップで実施します。
関連企業情報とリンク
スタジオプレーリー社の概要は以下の通りです。社名、所在地、創業メンバー、設立年、事業内容などが明記されています。
- 社名
- 株式会社スタジオプレーリー
- 本社所在地
- 東京都渋谷区広尾1-11-2
- Co-founder
- 片山大地・坂木茜音
- 事業内容
- テクノロジー製品の企画・開発・販売(デジタル名刺「プレーリーカード」運営)
- 設立
- 2020年7月
- URL
- https://prairie.cards/
清水建設 東京木工場に関しては、伝統技術と最新の需要に応える生産体制を保持している点が特徴です。工場の詳細は清水建設の木工場紹介ページに掲載されています。
問い合わせはプレーリーカード広報事務局のフォーム経由で受け付けています。問い合わせ窓口はこちらのフォームリンクです:お問い合わせフォーム
要点の整理と主要情報の一覧
この記事では、スタジオプレーリーと清水建設が共同で提供する「Re:Wood」サービスの背景、機能、利用シーン、料金、供給体制および問い合わせ先までを網羅して記載しました。以下の表に主要情報を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | プレーリーカード・木材素材カード「Re:Wood」powered by 清水建設株式会社 |
| 提供開始日 | 2025年11月4日(火) |
| 提供事業者 | 株式会社スタジオプレーリー(デジタル名刺提供)/清水建設株式会社(加工・木材管理) |
| 加工拠点 | 清水建設 東京木工場(東京都江東区) |
| 主な素材 | 企業や自治体が保有する廃木材、地場木材、使われなくなった製品や什器の木材 |
| 技術・仕様 | NFC(IC)チップ搭載、スマートフォンにかざすだけで情報共有可能、両面オリジナルデザイン |
| 料金(税抜) | 初期費用:250,000円~、カード発行料:6,500円/枚~、最小発注:30枚 |
| 主な活用シーン | 企業のサステナビリティ、自治体の地域ブランディング、イベントや展示会でのノベルティ |
| 公式URL(スタジオプレーリー) | https://prairie.cards/ |
| 問い合わせ | プレーリーカード広報事務局 お問い合わせフォーム |
上記は本プレスリリースに含まれる全ての主要情報を整理したものであり、導入の可否や詳細な見積り、製造スケジュールなどは問い合わせフォーム経由で個別に確認できます。素材の出所や数量に応じた設計・製造が前提となるため、具体的な導入検討は事前相談を推奨します。
参考リンク: