ピエクレックス、横浜で循環体験を展示 3/19開幕

GREEN×EXPO参画

開催期間:3月19日〜9月26日

GREEN×EXPO参画
P-FACTSって具体的に何する取り組み?
植物由来繊維の使用済製品を回収して堆肥化し、再び資源として循環させるサーキュラー・テキスタイルの仕組みで、P-FACTS認証付き製品で社会実装を進めるプロジェクトです。
GREEN×EXPO 2027でピエクレックスは何を見せるの?
プラチナパートナーとして会場全体で「素材→製造→回収→堆肥化→再資源化」を見える化する展示や回収スキーム、堆肥化の可視化や教育プログラムなどを実施します。

横浜で循環を“見える体験”に──ピエクレックスがGREEN×EXPO 2027のプラチナパートナーに参画

株式会社ピエクレックス(本社:滋賀県野洲市、代表取締役社長:玉倉大次)は、公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会が主催する「GREEN×EXPO 2027」にプロジェクト協賛のプラチナパートナーとして参画することを、2025年11月4日付の発表で明らかにしました。プレスリリースでは、ピエクレックスが共同企業体「Team P-FACTS」の代表構成員として、会場全体で循環の仕組みを体験できる取り組みを推進すると記載されています。

この発表は、2025年10月29日に開催された「GREEN×EXPO 2027 開催500日前記者発表会」において、Team P-FACTSを代表してピエクレックス代表取締役社長・玉倉大次氏が登壇したことを受けたものです。ピエクレックスは企画・運営の両面で博覧会の理念実現を支え、会場での共創の輪を広げる役割を担います。

ピエクレックス、横浜から世界へ循環の輪を拡げる | Team P-FACTS代表構成員として、“プロジェクト協賛のプラチナパートナー”として参画 画像 2

発表の経緯と登壇の要点

記者発表会(2025年10月29日)では、玉倉社長がTeam P-FACTSの代表として登壇し、GREEN×EXPO 2027の掲げる理念「自然・人・社会が共に持続するための最適解」とP-FACTSの方向性が深く共鳴する点を説明しました。プラチナパートナーとしての役割は、会場全体での“見える体験”の創出にあります。

同会場ではピエクレックスを含む大型プロジェクト協賛4者が紹介され、ピエクレックスはその一員として博覧会の魅力づくりに貢献する旨が示されました。プラチナパートナーは協会と連携し、来場者が自然と循環のプロセスを体感できる展示や体験プログラムの企画・運営を行います。

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Team P-FACTSの構成と社会実証プロジェクトの展開

Team P-FACTS(チーム・ピーファクツ)は、株式会社ピエクレックスを代表構成員とし、株式会社V&A Japanを構成員として結成された共創チームです。Team P-FACTSはP-FACTS(PIECLEX FAbrics Composting Technology Solution)を実装するための企業・団体連携を拡大し、循環型社会の実現に向けた社会実証(PoC)を推進します。

既に発表された「サーキュラー・ユニフォーム社会実証プロジェクト(PoC)」を含め、複数のプロジェクトをGREEN×EXPO協会と共同で準備中であると明記されています。これらの取り組みは、素材から再資源化までの一連の工程を来場者が体験できる形で提示することを目指しています。

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具体的な工程と来場者体験の設計

Team P-FACTSが想定する循環の各工程は、素材・製造・回収・堆肥化・再資源化といったプロセスで構成されます。これらを博覧会会場で「見える化」し、来場者が展示や体験を通じて自然と循環の関係を理解できるように設計しています。

プロジェクトでは、以下のような活動が計画されています。

  • P-FACTS認証マークを付与した製品の展示と説明
  • 使用済み繊維製品の回収スキームの試行
  • 堆肥化プロセスの可視化およびその結果を用いた緑化実験
  • 教育機関や地域と連携した体験プログラムの運用

これらは単独の実験にとどまらず、会場全体を使った一連のサーキュラー体験として統合される点が特徴です。

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横浜市との意見交換とGREEN×EXPO 2027の開催情報

ピエクレックスは2025年10月24日に、GREEN×EXPO 2027開催地である横浜市の山中竹春市長と意見交換を行いました。議題は企業・自治体・市民が一体となった共創の在り方や、地域を基盤とした資源循環の可能性に関するものでした。

この意見交換は、博覧会を通じて地域と連携した循環の仕組みを設計・実装するための事前協議の一環として位置づけられています。ピエクレックスは行政、企業、地域の協働モデルを念頭に置き、Team P-FACTSとして活動を推進する方針を示しています。

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GREEN×EXPO 2027 開催概要(主要データ)

GREEN×EXPO 2027(正式名称:2027年国際園芸博覧会)は、国際的な園芸博覧会としてA1クラス(AIPH承認+BIE認定)で開催されます。開催期間や参加見込みなど、規模に関する主要データは以下の通りです。

項目 内容
名称 2027年国際園芸博覧会(International Horticultural Expo 2027, Yokohama, Japan)
略称 GREEN×EXPO 2027
開催場所 神奈川県横浜市
開催期間 2027年3月19日(金) ~ 2027年9月26日(日)
テーマ 幸せを創る明日の風景 ~Scenery of the Future for Happiness~
博覧会区域 約100ha(内、会場区域80ha)
クラス A1(AIPH承認+BIE認定)
参加者数(見込み) 1500万人(有料来場者数:1,000万人以上)
公式サイト https://expo2027yokohama.or.jp/
公式マスコット トゥンクトゥンク

P-FACTSの仕組みとピエクレックスの企業背景

「P-FACTS」(PIECLEX FAbrics Composting Technology Solution)は、植物由来の繊維製品を使用後に回収し、堆肥化を通じて自然に還すサーキュラー・テキスタイル・インフラです。ピエクレックスの説明によれば、利用者が「着るだけ、使うだけ」で循環に参加できる仕組みを目指しています。

P-FACTSの取り組みでは、対応製品に「P-FACTS認証マーク」を付与し、堆肥化によって新たな植物を育む循環の象徴として機能させます。既に複数の自治体・企業・教育機関と連携し、社会実装が進行中であるとしています。

技術と事業連携の位置づけ

株式会社ピエクレックスは、村田製作所の完全子会社であり、企業ビジョンとして「“でんき(電気)のせんい(繊維)” で世界を変える」を掲げています。ピエクレックスは村田製作所と帝人フロンティアの共同出資によって設立され、新素材「ピエクレックス」の開発やその社会実装を進めています。

ピエクレックスが提供する新素材は、環境配慮と汎用性を兼ね備え、アパレル、ヘルスケア、一般消費財、産業分野など幅広い用途に応用可能である点が特徴です。現在、多くの繊維関連企業と協力し、P-FACTSの社会実装に向けた連携を拡大しています。

関連リンクと資料

プレスリリースには関連リンクや公式アカウントの情報が併記されています。技術や取り組みの詳細は以下の公式情報で確認できます。

ピエクレックス ニュース
https://pieclex.com/news/20251024.html
ピエクレックス 公式サイト
https://pieclex.com/
公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCAoOivJOkh2MEDywpvSLXGA
公式Xアカウント
https://x.com/PIECLEX_JP
公式Instagram
https://www.instagram.com/pieclex_official/

この記事は、ピエクレックスがGREEN×EXPO 2027のプラチナパートナーとして参画し、Team P-FACTSの代表構成員として循環型社会に向けた社会実証プロジェクトを推進する旨を報じるものです。記者発表や横浜市との意見交換の記録、P-FACTSの概要、博覧会の開催概要、企業の技術背景といった情報を網羅しました。

整理項目 内容
発表日 2025年11月4日 11:00(プレスリリース掲載日)
発表主体 株式会社ピエクレックス(代表取締役社長:玉倉大次)
参画形態 GREEN×EXPO 2027 プロジェクト協賛 プラチナパートナー/Team P-FACTS代表構成員
Team P-FACTS 構成 代表構成員:株式会社ピエクレックス、構成員:株式会社V&A Japan、今後参画予定の企業・団体あり
主なプロジェクト サーキュラー・ユニフォーム社会実証プロジェクト(PoC)ほか複数の社会実証プロジェクトを準備中
横浜市との協議 2025年10月24日に山中竹春横浜市長と意見交換を実施
GREEN×EXPO 2027 開催期間 2027年3月19日 ~ 2027年9月26日
参加見込み 総来場者数 1,500万人(有料来場者 1,000万人以上)
P-FACTSの特徴 植物由来繊維の回収→堆肥化→再資源化を行うサーキュラー・テキスタイル・インフラ。P-FACTS認証マークを付与
関連URL https://pieclex.com/news/20251024.html

上表は本記事で触れた主要事項を整理したものです。ピエクレックスの参画により、GREEN×EXPO 2027では循環の仕組みを来場者に「見せる」「体験させる」試みが具体化される見込みであり、会場全体を使った社会実証のひとつのモデルとして進展が注目されます。

参考リンク: