ウィナーソフトとZ.AI、GLM-4.6で日本向けAI協業開始

ウィナーソフト×Z.AI協業

開催日:10月20日

ウィナーソフト×Z.AI協業
この協業で何が変わるの?
日本国内でGLM-4.6を活用した高性能なコード生成の選択肢が増え、ウィナーソフトの現場対応力でSaaSやオンプレ導入が加速。開発リードタイム短縮や運用コスト低減、ガバナンス対応が期待される。
GLM-4.6って何がすごいの?
GLM-4.6はコード生成や各種ベンチマークで世界トップクラスの性能を示し、運用コストが低くオンプレ対応も可能。精度とセキュリティ(データガバナンス)を両立できる点が強みだ。

ウィナーソフトとZ.AIが描く協業の目的と背景

ウィナーソフト株式会社(本社:東京都千代田区)と北京に拠点を置くBeijing Knowledge Atlas Technology Joint Stock Co., Ltd.(以下 Z.AI)は、AI分野における包括的協業の実現に向けて、2025年10月20日付で覚書(MOU)を締結しました。プレスリリースは2025年11月4日09時00分に発表されています。

両社が打ち出した協業は、日本市場を主な対象とし、共同開発、AIコンサルティング、販売・マーケティング連携、共同プロモーションの4領域を段階的に推進することを骨子としています。背景には、コード生成AIの急速な普及と、それに伴う開発現場のニーズ変化があります。大学や個人開発者、企業において、生成AIによるコード生成、レビュー、テストが標準化される一方、リードタイム短縮、品質の均一化、教育コストの削減が同時に求められています。

MOU締結日
2025年10月20日
プレスリリース公開日
2025年11月4日 09:00
対象市場
日本市場を中心に展開
ウィナーソフトとZ.AIがAI分野での包括的協業に向けMOUを締結 画像 2

GLM-4.6の特性と日本市場への意義

Z.AIの最新世代モデルである GLM-4.6 は、世界最高水準の性能と極めて低い運用コストを両立している点が強調されています。加えてオンプレミスでの運用に対応できるため、厳格なデータガバナンス要件を持つ企業や組織に適合しやすいことが特長です。

プレスリリースでは、2025年オープンソースモデルにおいて世界一の評価を得た点や、コード生成等の各種ベンチマークで世界トップレベルの実績が言及されています。これにより、日本の利用者に対しては、価格・性能・セキュリティのバランスに優れた選択肢を提示するとしています。

  • 高性能:各種ベンチマークで世界トップレベルの性能を主張
  • 低運用コスト:クラウド/オンプレミスいずれでもコスト効率を重視
  • オンプレ対応:データガバナンスやコンプライアンスに適合しやすい

これらの特徴は、海外SaaS一辺倒になりがちな導入選択肢を拡大し、ローカル支援による実装力の底上げを図る点に意義があります。日本企業の実装ニーズや商習慣に合わせた選択肢の提供は、導入・運用面での柔軟性を高める要素となります。

ウィナーソフトとZ.AIがAI分野での包括的協業に向けMOUを締結 画像 3

協業の具体的スコープと段階的ロードマップ

両社が示した協業スコープは次のとおりです。AI共同開発、AIコンサルティング、販売・マーケティング連携、共同プロモーションの4分野を明確に設定しています。これらを通じて日本国内の特定業界や顧客課題に即したソリューション開発と導入支援を進めます。

協業の各項目は現場起点での実装支援を重視しており、要件定義からPoC(概念実証)、導入計画作成まで一気通貫での支援体制を想定しています。セキュリティやコンプライアンスに準拠した提供形態を重視する点も明記されています。

  • AI共同開発:日本の特定産業・顧客課題に合わせた新規AIソリューションを共同設計・検証
  • AIコンサルティング:要件定義からPoC、導入計画までの一気通貫支援(セキュリティ/コンプライアンス準拠)
  • 販売・マーケティング連携:ウィナーソフトがZ.AIのプロダクト/サービスの日本市場展開を推進
  • 共同プロモーション:共同ワークショップやトレーニングで顧客のAI活用能力を強化

ロードマップ(段階的計画)

ロードマップは年次で区分され、短期的なサービス投入から中長期の体制強化まで設計されています。段階的な取り組みで市場適応と導入実績の蓄積を狙います。

具体的なスケジュールは次のとおりです。

  1. 2025年内:日本国内ユーザー向けの SaaS型コード生成サービスの提供開始を計画
  2. 2026年度:重点ユースケースの選定、共同ワークショップの開催、オンプレミス提供の準備を加速
  3. 以降:本格導入案件の拡大、事例発信・人材育成プログラムの拡充

上記の各段階では、実装事例の蓄積を通じた現場適合の知見を共有し、エコシステム全体の高度化に寄与することを目指しています。

代表者コメントと企業情報、問い合わせ

プレスリリースでは両社代表のコメントが掲載されています。ウィナーソフト代表取締役社長の周 密は、コード生成AIが開発現場の常識になりつつある状況下で、日本の実情と商習慣に即した形で高性能・低コスト・オンプレ対応の選択肢を提供できる意義を強調し、Z.AIとの連携により実装スピードをさらに加速すると述べています。

Z.AI Vice President 兼 Zhipu International CEO の Carol Lin は、GLM-4.6を含む最新技術群とウィナーソフトの現場起点の実装力を組み合わせることで、日本の顧客により良い選択肢を届け、日本のAI産業の進化に寄与する意向を示しています。

ウィナーソフト 会社概要
会社名:ウィナーソフト株式会社
本社所在地:東京都千代田区神田淡路町2-105 ワテラスアネックス6階
設立:2013年7月
資本金:1億円
代表者:代表取締役 周 密
事業内容:イノベーションAIソリューション、DXソリューション、SIサービス
URL:https://www.winnersoft.co.jp

問い合わせ先はウィナーソフト イノベーション事業部で、Email は wns-info@winnersoft.co.jp、電話番号は 03-3257-1202 と明記されています。プレスリリースにはまた、リリース内で使用された画像ファイルがダウンロード可能である旨が記載されています。

関連キーワードとカテゴリ

プレスリリースで示されたキーワードは、コード生成、ノーコード、生成AI、AIコーディング、コード支援ツール、コーティングエージェント、コーティングツールなどです。ビジネスカテゴリはシステム・Webサイト・アプリ開発、タイプとしては経営情報に分類されています。

これらのキーワードは、今回の協業が開発現場やソフトウェア提供事業者に与える影響を示すものであり、導入検討や調達の観点でのキーワード整理にも役立ちます。

要点の整理

以下の表に、今回のMOU内容と主要な日時、協業のスコープ、連絡先など本記事で触れた重要情報を整理します。表の後に、簡潔なまとめ文を置きます。

項目 内容
発表タイトル ウィナーソフトとZ.AIがAI分野での包括的協業に向けMOUを締結
MOU締結日 2025年10月20日
プレスリリース公開日 2025年11月4日 09:00
協業範囲 AI共同開発、AIコンサルティング、販売・マーケティング連携、共同プロモーション
短期ロードマップ(2025年内) SaaS型コード生成サービスの提供開始を計画
中期ロードマップ(2026年度) 重点ユースケース選定、共同ワークショップ、オンプレミス提供準備
長期計画 本格導入案件の拡大、事例発信、人材育成プログラムの拡充
主要技術 Z.AI の GLM-4.6(高性能・低コスト・オンプレ対応)
ウィナーソフト 会社情報 所在地:東京都千代田区神田淡路町2-105 ワテラスアネックス6階、設立:2013年7月、資本金:1億円、代表:周 密
問い合わせ Email: wns-info@winnersoft.co.jp / Tel: 03-3257-1202
キーワード コード生成、ノーコード、生成AI、AIコーディング、コード支援ツール、コーティングエージェント、コーティングツール

本件は、GLM-4.6 の性能とオンプレミス対応の利点、ウィナーソフトの国内実装力を組み合わせることで、日本国内の多様なニーズに対応する選択肢を広げることを目指すものです。両社は段階的なロードマップに基づき、サービス提供と実装支援、人材育成を進める計画を示しています。詳細な問い合わせはウィナーソフト社のイノベーション事業部へ送付することが案内されています。