千駄ヶ谷に多目的ラウンジ＆スタジオ「CINCI」オープン

千駄ヶ谷に誕生した多目的ラウンジ＆スタジオ「CINCI（シンチ）」

2025年11月4日、東京都渋谷区千駄ヶ谷に多目的スペース「CINCI（シンチ）」がオープンしました。CINCIはイベント、展示会、オフィスワーク、各種ミーティング、スチールおよびムービー撮影など、多用途に対応するラウンジ＆スタジオを備えた施設です。運営は株式会社Kotobitoを中心に、デザイン、不動産、編集などの企業・個人8組が共同で行う独自の体制が特徴です。

プレスリリースは2025年11月4日09時00分に発表されており、住所は「東京都渋谷区千駄ヶ谷1丁目9-6 K&Kビル 3F」、最寄りはJR「千駄ケ谷」駅から徒歩4分と案内されています。WebサイトやSNS、問い合わせ用メールアドレスも公開されており、利用や内見、問い合わせは各窓口を通じて受け付けられます。

施設の位置づけと開設の背景

CINCIは「オンとオフをシームレスにつなぐ多機能空間」をコンセプトに掲げ、都市生活者の柔軟な働き方や創作活動を支える場として設置されました。単一のオーナーによる運営ではなく、複数の専門家・企業が「Boarding Member」として共同運営を行うことで、場そのものとそこに集まるコミュニティの両面を設計しています。

具体的には、周辺の神宮外苑での運動後にシャワーを利用してそのまま仕事をする、ミーティング後にシェアキッチンで食事を作って懇親会に移行するなど、生活と仕事、創作が連続する利用を想定しています。施設の構成要素はラウンジ、スタジオ（シェアキッチン併設）、レンタルシャワーなどです。

空間の具体的な特徴と利用方法

CINCIが提供する空間は、用途に応じて細かく機能が分かれています。ミニマルで洗練されたラウンジは新作発表や展示、少人数のコワーキングや重要なミーティングに適しています。スタジオは撮影用途に加え、フード関連の撮影や料理を伴う交流会にも対応可能です。

設備面ではシェアキッチン、プロジェクター、各種チェア（30人程度まで対応）、Wi-Fi、レンタルシャワーなどが整備されています。ホワイトスペースへの映像投影などにも対応でき、機材や備品に関しては利用時に相談のうえ手配されます。

利用料金と予約の基本

公式に提示された利用料金は以下の通りです。ラウンジは時間単位での利用が明示されており、スタジオは用途により応相談とされています。いずれも最低利用時間は3時間からとなっています。

ラウンジ利用

利用料：16,500円（税込）/時間（最低利用時間3時間～）

スタジオ利用

利用料：応相談/時間（最低利用時間3時間～）

利用や内見、その他の問い合わせは公式メール（info@cinci.tokyo）またはウェブサイト（https://cinci.tokyo）を通じて受付けられます。具体的な機材の貸出や撮影時のディレクションについては、Boarding Memberの中で撮影を担う専門組織が監修するため、個別の相談が可能です。

共同運営体制：Boarding Member 8組の役割

CINCIの運営は複数の企業・個人による共同体制で行われています。Boarding Memberはそれぞれ専門性を持ち寄り、企画、運営、空間デザイン、撮影監修、デジタルインフラなどの役割分担を行います。以下は各メンバーと主な役割の一覧です。

• Kotobito Inc.（Culture Produce Company）— プロデュース・運営統括（MANAGEMENT/BUSINESS DEVELOPMENT）。本プロジェクトの全体プロデュース、および運営統括を担います。ミッションは「世界中で、おもしろき人と、コトを起こす」。
• Hitoiki LLC.（Real Estate Produce Company）— 不動産・オペレーションリード（HEAD OPERATION）。地域連携や不動産運用の知見を活かしたオペレーションを担当。
• Architect Lab Inc.（Real Estate Consulting Company）— 不動産・コンサルティング（SUB OPERATION）。遊休不動産活用やリノベーションのコンサルティングを支援。
• Standby Inc.（Brand Creative Boutique）— デザイン・アートディレクション（ART DIRECTION/CREATIVE DIRECTION）。VIやプレス関連のクリエイティブを担当。
• Zodiac Corporation.（Verbal Creative Agency）— 編集（Brainstorming/EDITOR & storyteller）。コンセプト設計やストーリーテリングを構築。
• Shinichi Inada（Project Manager）— 空間デザイン（SPACE DESIGN）。内外装の設計および施工管理を実施。
• Fussy Inc.（Entertainment Startup Company）— 運営サポート（DIGITAL infrastructure）。オフィス運営やデジタル基盤のサポートを担当。
• Santal Inc.（Photography Company）— 撮影・ディレクション（Photoshoot, Direction）。CINCIのビジュアル撮影やスタジオ機能の監修を担う。

こうした分野横断的な共同体制により、施設は単なるレンタルスペースにとどまらず、場づくりからコンテンツ制作、運営まで一貫したサポートが可能な点が設計思想の核心となっています。

会員制度、アクセス、連絡先と施設データの整理

CINCIは利用者が参加できる2種類のメンバーシップ制度を用意しています。無料のFELLOW MEMBERは登録必須でスペース利用やイベント参加が可能になります。登録はLINEの専用リンク（https://line.me/R/ti/p/@278qzbbf）から行います。

有償のALLIANCE MEMBERは月額制でラウンジ利用やスタジオの優先利用、各種割引が受けられるほか、Boarding Memberとのコミュニケーションが可能となり、プロジェクト推進の支援や連携が期待されます。ALLIANCE MEMBERへの入会にはBoarding Memberの紹介と所定の審査が必要です。

施設の主要データと設備

施設内にはシェアキッチンとバーカウンターが常設されており、これに隣接するバルコニーや屋上テラスは都心の景観を取り入れた設計となっています。ミーティング後の懇親やメンバー同士の自然な交流を生むことを意図したレイアウトです。

Kotobito（運営主体）について

運営の中心を担う株式会社Kotobitoは、挑戦者の想いに寄り添い、新たな価値を社会に実装することを目的に活動するカルチャープロデュースカンパニーです。事業はプロデュース実践、場づくり、そして得られた知見の体系化・発信（プロデュース学）を柱としています。

会社所在地や代表者情報は次の通りです。長野本社は長野県茅野市に、東京オフィスはCINCIと同じ住所に設置されています。代表取締役は石島 知氏です。さらに詳細はKotobitoの公式サイト（https://kotobito.com）で確認できます。

会社名

株式会社Kotobito（コトビト）

長野本社

〒391-0001 長野県茅野市ちの3502番地1 ベルビア2階 ワークラボ八ヶ岳231

東京オフィス

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-9-6 K&Kビル 3F CINCI

代表者

代表取締役/プロデューサー 石島 知

事業内容

プロデュース、プロデュース学の研究開発、文化創出事業

要点の整理（施設概要の表）

以下の表は、本記事で触れたCINCIに関する主要項目を整理したものです。利用を検討する際の基本情報として参照できます。

CINCIは多様な専門性を持つ共同運営体制のもと、撮影やイベント、ワークスペースとしての活用を想定した設計と設備を備えています。具体的な利用条件や撮影サポート、会員制度の詳細は公式サイトや問い合わせ窓口で案内されていますので、利用希望者は記載の連絡先を通じて確認してください。