11/5開始：ディズニープラスでTVING約60作が配信開始

ディズニープラスとTVINGの提携――日本でTVING作品が本格展開

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、韓国のエンターテインメント企業CJ ENM傘下の動画配信サービスTVINGと複数年にわたるコンテンツパートナーシップを締結しました。これにより、ディズニープラスはTVINGオリジナル作品を中心に、CJ ENMが手掛ける人気ドラマを日本国内で順次配信します。

提携の発表日時は2025年11月4日13時00分で、ディズニープラスは日本におけるTVINGオリジナル作品の主要SVODパートナーとして位置づけられます。約60作品が11月5日から順次配信開始される点、ならびにTVINGオリジナルの新作『親愛なるX』が11月6日から日本独占見放題で配信される点が大きな特徴です。

提携の狙いとポジショニング

今回の提携は、ディズニープラスが日本におけるコンテンツラインナップを一層拡充するための戦略的な取り組みです。ディズニーはサービス開始から5周年を迎え、視聴者の多様なニーズに応えるために外部パートナーとの連携を強化しています。

TVINGは韓国発の創造性あふれるKコンテンツを多数有しており、ディズニープラスが持つグローバルな配信基盤と組み合わせることで、あらゆる世代の視聴者により豊かな視聴体験を提供するとしています。ディズニー側は本提携を日本市場での重要な一歩と位置づけています。

配信開始の具体的な内容とラインナップ

本提携により、TVINGオリジナル作品をはじめCJ ENMが手掛ける人気ドラマやバラエティ、スポーツ関連のコンテンツを含め、約60作品が11月5日（水）より順次配信開始となります。これらはディズニープラスの既存ラインナップと並列して表示され、視聴者は一つのサービス内でアクセスできます。

とくに注目されるのは、TVINGオリジナルの話題作『親愛なるX』が韓国配信開始日である2025年11月6日（木）と同日に、ディズニープラスで日本独占見放題配信される点です。『親愛なるX』は全12話構成で、初回に4話を一挙配信し、その後は毎週木曜に2話ずつ配信されます。

配信予定タイトルの例

配信ラインナップ約60作品の中には、既に国際的に高い評価を受けるタイトルも含まれます。以下はプレスリリースで明記された主要作品です。

• トッケビ～君がくれた愛しい日々～（CJ ENM制作）
• 恋のスケッチ～応答せよ1988～（CJ ENM制作）
• ムービング（ディズニープラス既配信の韓国ドラマ）
• パイン ならず者たち（ディズニープラス既配信）
• 北極星（ディズニープラス既配信）
• 身代金 狂気の生き残りゲーム（TVINGオリジナル）
• スタディーグループ（TVINGオリジナル）
• ピラミッドゲーム（TVINGオリジナル）
• もうすぐ死にます（TVINGオリジナル）
• ユミの細胞たち（TVING関連作品）
• バラエティ：乗り換え恋愛、女子高推理部、RAP：PUBLIC（原題）
• スポーツ配信：KBO（韓国プロ野球）、KBL（韓国プロバスケットボール）、グランドスラムテニス大会、UFCイベント 等

上記の他、多彩なジャンルの作品が含まれることで、ドラマファンのみならず、バラエティやスポーツを求める視聴者にも訴求する内容となっています。

TVINGオリジナル『親愛なるX』の作品詳細

『親愛なるX』はNAVERウェブトゥーン原作（作：Ban Ji-Woon）を基にしたTVINGオリジナルのロマンス・スリラー作品です。本作は2025年11月6日（木）に韓国で配信開始されると同時に、ディズニープラスで日本独占見放題配信が開始されます。

全12話構成で、初回は4話を一挙配信、その後は毎週木曜に2話ずつ配信という形態がとられます。主演はキム・ユジョン（ペク・アジン役）、キム・ヨンデ（ユン・ジュンソ役）、キム・ドフン（キム・ジェオ役）、イ・ヨルウム（レナ役）です。

制作スタッフとあらすじ

監督はイ・ウンボク（『トッケビ』『ミスター・サンシャイン』『Sweet Home』）とパク・ソヒョン、脚本はチェ・ジャウォンが担当しています。制作陣には韓国の高評価な演出・脚本スタッフが揃っています。

あらすじは次の通りです。ペク・アジン（キム・ユジョン）は幼少期に家庭内暴力のトラウマを抱えながらトップ女優としての成功を手にした人物です。華やかな表舞台の裏で冷酷な本性を隠し、周囲を巧みに操ることで栄光を築いてきましたが、栄光の頂点での転落を経験します。幼馴染のユン・ジュンソ（キム・ヨンデ）は彼女を守るためにすべてを犠牲にする覚悟を持ち、キム・ジェオ（キム・ドフン）は過去の傷を抱えつつアジンの影として生きることを選びます。アジンの仮面の裏にある真実と、彼女に翻弄される“X”たちの運命が交錯する、残酷で美しいメロ・スリラーです。

配信施策、企業のコメント、TVINGとディズニープラスの立ち位置

ディズニープラスでは、TVING作品を見つけやすくするためにホーム画面上に「TVING おすすめ韓国ドラマ」特集を設置します。また、TVINGの作品を集めた専用の場として「TVINGコレクション」も展開され、視聴者が感情豊かな話題作をいつでも楽しめる構成が予定されています。

ウォルト・ディズニー・ジャパン代表取締役社長の日色保は、ディズニープラスのサービス開始5周年を背景に視聴者の多様なニーズに応えるためのコンテンツ拡充の一環であると説明しています。TVING CEOのジュリー・チョイは、ディズニーとの提携が日本の視聴者にTVINGのコンテンツを効果的に届ける貴重な機会であると述べています。

関係者の発言（要点）

日色保（ウォルト・ディズニー・ジャパン 代表取締役社長）

ディズニープラスは日本におけるサービス開始5周年を迎え、より多様なコンテンツの拡充を進める中でTVINGとの提携を重要な一歩と位置づけ、韓国ならではのストーリーテリングとディズニープラスのラインナップを組み合わせることで多世代に豊かな視聴体験を提供すると述べています。

ジュリー・チョイ（TVING CEO）

ディズニーとのパートナーシップはTVINGのコンテンツを日本の視聴者に効果的に届ける貴重な機会であり、グローバルK-OTTプラットフォームとしての成長を目指すと述べています。

トニー・ザメコウスキー（ウォルト・ディズニー・カンパニー APAC DTC部門 シニア・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー）

本提携はAPACにおけるコンテンツおよびパートナーシップ戦略における重要な節目であり、TVINGの魅力的なシリーズを日本のディズニープラス視聴者に届けることを誇りに思うとコメントしています。

ディズニープラスはこれまでにも『アナと雪の女王』『トイ・ストーリー』『アバター』『ズートピア』などの映画や、日本発の大ヒットドラマ『ガンニバル』、アニメ『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』（2025年10月29日配信開始）など多彩な作品を提供してきました。今回のTVING提携により、韓国発の注目作がさらに加わります。

まとめ：本提携の要点を表で整理

以下に、本件で発表された重要な項目を整理した表を示します。事実関係と配信スケジュール、主要作品および関係者の情報を分かりやすくまとめています。

以上が本件の主要内容となります。ディズニープラスによるTVING作品の配信開始は、韓国発の多様なジャンルのコンテンツを日本国内で視聴しやすくするものであり、配信スケジュールや見どころに関する事実は上記の通りです。