newmoグループがタカラ自動車を譲受、大阪のタクシー供給を強化

タカラ自動車の事業譲受

開催日:11月4日

タカラ自動車の事業譲受
newmoってどんな会社なの?
newmoは2024年設立の移動サービス企業で、「移動で地域をカラフルに」を掲げる。岸交や未来都などをグループ化し大阪で約1,000台・1,500名超の体制を持ち、今回夢洲交通を通じてタカラ自動車の事業を譲受し供給体制を強化する狙いがある。
今回の譲受で利用者の乗車環境は変わる?
譲受後も運行は継続され、車両・営業権は継承される。段階的に配車や決済などのシステム統合や乗務員教育を進め、サービスの安定化と利便性向上を図る方針だ。

大阪東部の足元を支える体制が変わる — newmoグループがタカラ自動車のタクシー事業を譲受

2025年11月4日10時44分に発表された契約により、newmo株式会社(東京都港区、代表取締役 青柳直樹、以下 newmo)は、グループ会社である夢洲交通株式会社(大阪府大阪市、以下 夢洲交通)を通じて、タカラ自動車株式会社(大阪府東大阪市、以下 タカラ自動車)からタクシー事業の譲渡を受ける契約を締結しました。

この譲渡により、タカラ自動車が保有してきた営業権および車両がnewmoグループに継承され、運行体制の維持と拡充が進められます。取得価額は非開示です。発表文に記載された事実関係を整理するとともに、譲受後の体制や戦略を具体的に伝えます。

譲渡の対象と背景

譲渡対象はタカラ自動車が保有する一般乗用旅客自動車運送事業(タクシー)の営業権および車両です。タカラ自動車は東大阪市を拠点に63台のタクシーを運行してきた地域密着型事業者で、事業区域は大阪市域交通圏とされています。

newmoは「移動で地域をカラフルに」をミッションに掲げ、2024年1月に設立された企業です。大阪ではこれまでに株式会社岸交、株式会社未来都、堺相互タクシー株式会社の3社をグループ化しており、タクシー車両は約1,000台、従業員数は1,500人を超える体制を形成しています。今回の譲渡により大阪市域における供給体制のさらなる強化を目指します。

運行体制の継承と業務統合の方向性

譲受後はタカラ自動車が行ってきた日常の運行業務を維持しつつ、newmoグループ側で運行体制の拡充とオペレーション統一を図る計画です。具体的には車両の受け入れ管理、運行スケジュールの調整、乗務員の雇用継続・採用活動などが含まれます。

発表文では取得価額の非開示が明記されているため、取引の財務面に関する詳細は公表されていませんが、事業継承に伴う運行継続とサービスの安定供給が優先される方針が示されています。

オペレーション統一とDX推進

newmoグループはDX(デジタルトランスフォーメーション)推進とオペレーション統一による業務効率化を重視しています。これにより、配車システムや乗務員の管理、人材採用・育成の仕組みを共通化し、利用者にとって分かりやすいサービス提供を目指します。

今後の取り組みとして発表された項目は以下の通りです。これらは譲受後の運行品質保持と持続的なサービス提供に直結する計画です。

  • 配車・決済等のシステム導入と統合による利便性向上
  • 乗務員採用の強化と教育プログラムの導入
  • 運行オペレーションの標準化による効率化と安全管理の徹底

企業概要とグループ内の位置づけ

今回の譲渡では、newmoグループ内の事業会社である夢洲交通が譲受主体になる点が特徴です。夢洲交通は2025年7月設立と新しい事業会社であり、大阪エリアにおける事業展開を担います。

各社の概要は発表資料に基づき以下の通りです。事業者ごとの所在地や規模を確認すると、譲渡後のネットワークや運行可能範囲が見えてきます。

タカラ自動車株式会社
所在地:大阪府東大阪市荒本西3-5-3
車両数:63台
事業区域:大阪市域交通圏
事業内容:一般乗用旅客自動車運送事業(タクシー)
WEBサイト:なし
夢洲交通株式会社
法人名:夢洲交通株式会社
所在地:大阪府大阪市城東区永田2丁目8番16号
代表取締役:井本陽子
設立:2025年7月
資本金:1,000万円
事業内容:一般乗用旅客自動車運送事業(タクシー)
WEBサイト:https://yumeshima-kotsu.co.jp/
newmo株式会社
代表:代表取締役CEO 青柳直樹
設立:2024年1月4日
WEBサイト:https://newmo.me/
所在地:東京オフィス 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目5番1号 虎ノ門37森ビル 11階
大阪オフィス 〒570-0021 大阪府守口市八雲東町1丁目8-2(株式会社未来都内)

グループ内での既存実績

newmoは大阪において既に株式会社岸交、株式会社未来都、堺相互タクシー株式会社の3社をグループに迎えており、タクシー車両は約1,000台、従業員数は1,500人を超える規模になっています。

今回のタカラ自動車からの譲受により、これら既存の事業と合わせた大阪市域交通圏での供給体制が強化される見込みです。地域密着型の運行拡大と利用者への安定的なサービス提供が期待されます。

提携窓口と連絡先、記事のまとめ

発表資料では、newmoが全国のタクシー事業者との資本提携・事業承継を今後も進める方針を示しており、提携に関心のある事業者向けの窓口が案内されています。問い合わせは下記フォームから受け付けています。

提携窓口:newmo タクシー事業パートナーシップ 募集窓口
URL:https://forms.gle/RaCrzWCi6pWsVCp37

項目 内容
発表日時 2025年11月4日 10時44分
譲受主体 夢洲交通株式会社(newmoグループ)
譲渡元 タカラ自動車株式会社(東大阪市)
譲渡対象 タクシー事業の営業権および車両(63台)
取得価額 非開示
newmoの大阪での体制 株式会社岸交、株式会社未来都、堺相互タクシーをグループ化。車両約1,000台、従業員数1,500名超(既存)
主要施策 DX推進、オペレーション統一、乗務員採用強化、運行体制の維持と拡充
問い合わせ https://forms.gle/RaCrzWCi6pWsVCp37
関連URL newmo: https://newmo.me/ / 夢洲交通: https://yumeshima-kotsu.co.jp/

今回の事業譲渡は、地域に根ざしたタクシー事業者の運行継続を確保すると同時に、newmoグループが大阪市域の供給体制を一層強化するためのステップとなります。オペレーションの統一やDX投資、採用・育成を通じて、利用者にとって分かりやすく安定した移動サービスの提供につなげる方針が示されています。発表時点での事実関係を整理した上で、今後の具体的な運行スケジュールや統合プロセスの詳細については、関係各社からの追加発表が行われる予定です。