青森みちのく銀行、ASシステム導入で窓口の保険相談を可視化
ベストカレンダー編集部
2025年11月4日 18:40
青森みちのく銀行がAS導入
開催日:10月1日
青森みちのく銀行がASシステムを導入、地域の保険コンサルティングを強化
株式会社アイリックコーポレーションが提供する生命保険の現状把握分析システム「ASシステム」を、株式会社青森みちのく銀行が2025年10月1日付で利用開始しました。プレスリリースは2025年11月4日15時00分に公表されており、本導入によりASシステムの利用銀行は累計で39行となります。
青森みちのく銀行は従来より、専門スタッフによるご契約内容や保障内容の整理・説明サービスを提供してきました。今回の導入は、顧客への説明の明確化や業務の効率化、複数保険契約の一元把握を目的としたもので、銀行窓口での保険販売や相談業務の品質向上を意図しています。
導入の日時と公表情報
本件の利用開始日は2025年10月1日(水)、当社のリリース日は2025年11月4日 15:00です。この公表により、ASシステムの導入状況や機能、価格体系、関連ソリューションについての詳細が明示されました。
プレスリリースに含まれるリンクは、ASシステムの製品紹介ページ(https://hs.irrc.co.jp/is-support/as-system)です。導入に関する問い合わせや詳細情報は同ページを参照することで確認できます。
導入の背景と金融機関における活用状況
アイリックコーポレーションは、来店型乗合保険ショップ『保険クリニック®』を全国に299店舗展開しており、独自の「保険IQシステム®」を用いたコンサルティング経験を基に、銀行などの金融機関向けに汎用化した「ASシステム」を開発しました。銀行窓口での保険販売の一般化と窓口業務の多様化を受け、ASシステムの導入ニーズは継続的に高まっています。
公表されたデータでは、2016年以降、導入銀行が右肩上がりで増加しており、特に直近5年間ではご利用銀行における保険証券分析の件数が約2倍に増加しています。そうした増加は、窓口での保険相談件数の増加と、金融機関が保険販売を重要な収益源および顧客サービスの一環として位置づけていることを反映しています。
金融機関での導入動向
アイリックの発表では、金融機関への導入先一覧や導入数の推移が示され、ASシステムは銀行業務における保険証券の分析・可視化ツールとして定着しつつあることが読み取れます。青森みちのく銀行の導入は地域銀行での導入事例として位置づけられます。
利用状況の変化は、保険販売チャネルの多様化、窓口での相談の質向上、及びデジタル化を通じた業務効率化ニーズの拡大と整合しています。これらはDX(デジタルトランスフォーメーション)やAI導入を含む技術活用の潮流とも連動しています。
ASシステムの機能、オプション、価格
ASシステムは主に保険証券の現状把握と可視化に特化したシステムで、窓口での説明を分かりやすくするための複数の機能を備えています。保険証券の保障内容を「いつまで」「いくら」保障されているかをグラフで表示するほか、複数契約を合算して表示できるため、顧客ごとのトータルな保障状況を一目で把握できます。
入力の手間を省くための工夫も施されています。標準の入力方式である「かんたん入力」は主要48保険会社・共済約1,500商品に対応しており、最短3分で証券分析が完了する設計です。さらにオプションの「証券分析AIアシスト機能」を利用すると、保険証券の画像取り込みのみで分析が可能となり、手入力の代替や作業効率化に寄与します。
料金体系
ASシステムの定価ベースの料金は、1IDあたり初期登録料20万円、月額利用料10万円~(いずれも税抜)とされています。導入規模やオプションの有無によって費用は変動し得ますが、基本的な価格構成は明示されています。
また、ASシリーズの他製品として以下が挙げられています。AS-BOXやAS FiNDERは用途に応じた補完ツールとして設計されており、いずれも銀行や保険代理店などでの活用を想定しています。
- AS‐BOX(エーエスボックス):複数保険会社の商品を一括試算し、異なる保険会社の商品内容を同一書式で並列表示する「商品比較表シート」を作成する機能を持ちます。価格は1IDあたり初期登録料33,000円、月額利用料18,000円~(税抜、定価)です。製品紹介ページ:https://hs.irrc.co.jp/is-support/as-box
- AS FiNDER(エーエスファインダー):保険会社の約款や取扱規定など文書をAIが分析し、関連情報を抽出することで迅速に必要情報へ到達できる検索・抽出ツールです。価格は利用ID数により変動するため要問い合わせ。製品紹介ページ:https://hs.irrc.co.jp/is-support/asfinder
アイリックコーポレーションの事業概要とASシリーズを巡る取り組み
株式会社アイリックコーポレーション(証券コード:7325、東京証券取引所 グロース市場)は、保険販売事業、ソリューション事業、システム事業を主要な柱とし、インシュアテック領域でのサービス提供を行っています。会社は1995年7月設立、本社は東京都文京区本郷二丁目27番20号 本郷センタービル4階、代表取締役社長CEOは勝本竜二氏、資本金は13億5,478万円です。
同社は「日本初の来店型乗合保険ショップチェーン」としての『保険クリニック®』を展開しており、そこで培ったノウハウをもとに「保険IQシステム®」を独自開発してきました。ASシステムはその汎用版として金融機関向けに提供されており、また100%子会社である株式会社インフォディオの技術を活用したAIやアプリ開発にも取り組んでいます。
今後の技術・サービス展開
リリースでは、従来のシステム提供に加えAI技術を活用した新たなシステム・アプリの開発、保険代理店のニーズに合わせた専用システムの新規開発など、フィンテック分野への取り組み強化が明記されています。これにより、保険ショップ以外の販売チャネルでもより良い保険コンサルティングを提供することを目指すとされています。
関連サービスとしてはスマートOCR®(非定型AI-OCR)や各種インシュアテックソリューションが挙げられ、ASシリーズはこれらと連携して業務効率化・情報検索・商品比較を支援する構成になっています。会社サイトはhttps://www.irrc.co.jp/、ASサービス紹介はhttps://hs.irrc.co.jp/です。
要点の整理と主要データの一覧
以下は本記事で取り上げたASシステム導入に関する主要な事実と数値を表形式で整理したものです。導入日や価格、対応範囲などを明確に示しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表元 | 株式会社アイリックコーポレーション(証券コード:7325) |
| プレスリリース日時 | 2025年11月4日 15:00 |
| 導入先 | 株式会社青森みちのく銀行(利用開始日:2025年10月1日) |
| ASシステムの利用銀行数 | 39行 |
| 導入・利用動向 | 2016年以降導入数増加、直近5年で証券分析件数は約2倍 |
| 主な機能 | 保険証券の保障内容可視化(合算表示可)、かんたん入力、AI画像取込(証券分析AIアシスト) |
| かんたん入力の対応範囲 | 主要48保険会社・共済 約1,500商品 |
| ASシステム 価格(定価) | 1ID 初期登録料20万円、月額利用料10万円~(税抜) |
| AS-BOX 価格(定価) | 1ID 初期登録料33,000円、月額利用料18,000円~(税抜) |
| AS FiNDER 価格 | 利用ID数により変動のため要問い合わせ |
| 関連URL | ASシステム製品紹介 |
| 会社所在地・代表 | 東京都文京区本郷二丁目27番20号 本郷センタービル4階、代表取締役社長CEO 勝本 竜二 |
| 資本金 | 13億5,478万円 |
この記事は、株式会社アイリックコーポレーションが発表したプレスリリースの内容を基に、青森みちのく銀行によるASシステム導入の事実、システムの機能と価格、ASシリーズの全体像および同社の事業概要を整理して伝えています。導入に伴う目的は、窓口での保険説明の分かりやすさ向上と業務効率化であり、製品リンクや価格情報、対応商品範囲などの詳細も明示しています。
参考リンク: