11月19日開始、IMAGICAがInter BEEで色の技術を紹介

IMAGICAの「色」を軸にした出展—Inter BEE 2025で示す技術と取り組み

2025年11月19日（水）から21日（金）まで幕張メッセで開催される国内最大のメディア総合イベント「Inter BEE 2025」に、株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスが出展します。出展テーマは「Color by IMAGICA ～ We are all about colors.」。1935年のフィルム事業開始以来蓄積してきた「色」に関する知見と技術を結集し、映像制作の現場から納品・配信までの色管理やルックの創出を紹介します。

出展ブースはホール5、ブース番号5515（映像制作/放送関連機材部門）です。会場では最新のカラーマネジメント、次世代のフィルムルック表現、バーチャルプロダクションの撮影デモ、超解像化AIによる旧作リマスターの比較映像など、各種ソリューションを実機・映像で確認できる構成となっています。来場者は実際の映像を通じて技術の特性と活用方法を把握できます。

出展の中核をなすソリューション群とその特徴

IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、「色」を軸にした複数のサービスを会場で展開します。各サービスは、制作現場の要望に応じた視環境の一元管理や、フィルムとデジタルを横断する表現の再現性向上など、実制作に寄り添う設計となっています。

以下にブースで中心的に紹介される各サービスの内容を詳細に整理します。各項目では技術的な要素、期待される活用の場面、デモ内容などを具体的に記載します。

新FILMLOOKサービス：スペクトルレベルで制御するフィルムルック

新FILMLOOKサービスは、フィルムの色再現をスペクトルレベルで制御する次世代のカラーグレーディング手法です。カラリストとカラーサイエンティストが協働し、スペクトル分析と減法混色のコントロールを通じて、従来とは異なる自由で創造的なルックを提供します。

具体的には、フィルムの特性を踏まえた「銀残し」や「フィルムとデジタルの融合」といった表現を、科学的なスペクトルデータに基づいて再現・調整します。会場では実際の映像サンプルを通して、新たなフィルムルックの適用例および比較デモを確認できます。

• 技術要素：スペクトル分析、減法混色制御、カラーサイエンスに基づく補正
• 期待される利用場面：映画、ドラマ、広告、アーカイブ映像のルック制作
• 会場デモ：従来ルックとの比較、具体的なカラリストワークの解説

VIRTUAL PRODUCTION SERVICE：オンセットでの色管理とグレーディングの体験

バーチャルプロダクション分野では、同社の「色」に関する技術を活用した撮影デモンストレーションを実施します。カラーマネジメントやオンセットグレーディングが最終の撮影ルックに与える影響を、実写映像を用いて疑似体験できる構成です。

このデモは、バーチャルプロダクションのセットで実際に色管理がどのように機能するかを可視化します。撮影時点でのルック決定がポストプロダクションの作業負荷や期待結果にどのように結びつくかを示すため、制作関係者にとって判断材料となる内容です。

1. オンセットでのカラーマネジメントワークフローの紹介
2. オンセットグレーディングが与えるルック変化の実例
3. バーチャル背景と実写の色整合に関するテクニカルポイント

カラーマネジメントサービス「Colette®」（コレット）

「Colette®」は制作から納品までの色の視環境を一元管理するカラーマネジメントサービスです。正確な色管理により、制作者の意図したイメージの保持や仕上がり品質の向上、クリエイティブ作業に集中できる視環境の実現を目指します。

会場ではサービスの機能説明と活用事例を紹介します。具体的な導入ステップ、管理可能な色空間・デバイス、評価手法などの技術的な項目に加え、実際にColetteを導入したプロジェクトでの効果も示されます。

主な機能

視環境の一元管理、カラープロファイル配信、品質監査ログ

メリット

意図した色の再現性向上、制作工程の効率化、納品トラブルの低減

超解像化ソリューション「SAIP™」（サイプ）

「SAIP™」は多数の旧作を4Kリマスター化してきた映像修復のエキスパートが提供する超解像化ソリューションです。独自開発のAIを用い、過去の映像資産の品質を安全に向上させることを目的としています。

Inter BEE会場では、ミュージックビデオを対象とした超解像化の比較映像を限定で公開します。オリジナルと超解像化後の映像を並べて比較できるため、復元・補正の手法と結果を直感的に把握することが可能です。

• 技術ポイント：独自AIモデルによる超解像化、ノイズリダクション、画質改善アルゴリズムの選定
• 活用例：アーカイブ映像の4Kリマスター、ミュージックビデオ再発、放送向け素材整備

展示会の実施概要とIMAGICA関連情報

Inter BEE 2025の開催概要は次の通りです。会期中は入場時間に変更があるため、来場前に公式情報の確認を推奨します。会場は幕張メッセ展示ホールで、住所は千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1（郵便番号：261-8550）です。

出展社の特設情報ページやIMAGICAエンタテインメントメディアサービスの各サービス紹介ページも参照できます。お問い合わせはプレスリリース記載のフォーム経由で受け付けられます。

関連リンクおよび公式情報:

• Inter BEE 2025 特設ページ（IMAGICA出展情報）：https://www.inter-bee.com/ja/forvisitors/exhibitor_info/detail/detail.html?id=1810
• Inter BEE 公式サイト：https://www.inter-bee.com/ja/
• 幕張メッセ：https://www.m-messe.co.jp/
• Color by IMAGICA：https://www.imagica-ems.co.jp/color-by-imagica/
• バーチャルプロダクション：https://www.imagica-ems.co.jp/service/production/virtual-production/
• カラーマネジメント Colette：https://www.imagica-ems.co.jp/service/animation/color-management/

IMAGICAエンタテインメントメディアサービスおよびIMAGICA GROUPの概要

出展社である株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、映像制作とコンテンツ流通をセキュアかつシームレスに結ぶ映像技術サービスを提供しています。会社設立は2021年1月15日ですが、創業は1935年に遡ります。代表は中村 昌志氏です。

同社の事業内容は映画の映像・音声編集、DCP作成、コンテンツ流通・配信サービス、フィルム現像・プリント、映像の修復・保存サポート、デジタル合成・VFX・CG/グラフィック制作、吹替・字幕・翻訳など多岐にわたります。資本金は1億円、本社所在地は東京都港区海岸一丁目14番2号です。

会社名

株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス

代表者

代表取締役社長　社長執行役員　中村 昌志

所在地

〒105-0022 東京都港区海岸一丁目14番2号

設立

2021年1月15日（創業：1935年）

資本金

1億円

URL

https://www.imagica-ems.co.jp/

X（旧Twitter）

https://twitter.com/Imagica_EMS

親会社である株式会社IMAGICA GROUPは1935年創業で、映像の企画から制作、編集、配信・流通までをワンストップで提供するグループの統括企業です。代表は長瀬 俊二郎氏、資本金は33億6百万円です。90周年サイトやnoteなどでグループの取り組みを発信しています。

出展内容の要点整理

ここまで記載した出展情報、サービス内容、企業情報を一覧の形で整理します。各項目はInter BEE 2025での展示物・デモの基礎情報として参照できます。

以下の表は本記事で触れた主な事項をまとめたものです。出展テーマ、会期、会場、ブース、紹介サービス、関連URL、会社情報を網羅しています。

上表はInter BEE 2025におけるIMAGICAエンタテインメントメディアサービスの出展内容を網羅的に示したものです。出展では「色」という技術的な焦点を通じて、制作現場から配信・保存までのワークフロー改善や表現の拡張を具体的に提示しています。