東京二期会2026–27シーズン発表 9/3『運命の力』開幕
ベストカレンダー編集部
2025年11月4日 21:48
二期会2026-27発表
開催日:9月3日
伝統と革新が共鳴する、東京二期会2026–2027シーズンの全体像
公益財団法人東京二期会は、2026–2027シーズンのオペラ・ラインアップを発表しました。テーマは「次の時代へとオペラを紡ぐ」。このシーズンは、世界初演(ワールドプレミエ)・国際提携公演・名匠による再演など、伝統と革新が並立する4つの主要なオペラ作品
発表は2025年11月4日付で行われ、ラインアップにはヴェルディの『運命の力』新制作、プッチーニの『ラ・ボエーム』ワールドプレミエ、プッチーニの『蝶々夫人』(栗山昌良演出の継承上演)、さらにコンチェルタンテ・シリーズとしてシューマン『ゲーテの「ファウスト」の情景』、および全国ツアー公演としてビゼー『カルメン』が含まれます。以下、各公演の詳細を網羅的に整理します。
主要プロダクションの詳細 — 新制作と国際提携、公演日程
本節では東京二期会オペラ劇場で上演される主要作品について、演出・指揮・管弦楽団・会場・公演日程・提携情報などを順に記します。各作品ごとに制作背景や国際提携の有無、キャスティングに関する注記も含めます。
原資料に基づき、画像クレジットや制作関係の表記も含めて記載します。表記は2025年11月4日時点での予定です。
ヴェルディ『運命の力』〈新制作〉(2026年9月)
本公演はボン歌劇場およびウェールズ・ナショナル・オペラとの提携公演として上演されます。演出はナイトの称号を持つ名匠デヴィッド・パウントニーが担当し、指揮は八嶋恵利奈が務めます。八嶋はリッカルド・ムーティの薫陶を受けた俊英であり、欧州の活動で高い評価を得たうえで日本のオペラ舞台にデビューすることになります。
管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団、会場は新国立劇場オペラパレスです。公演スケジュールは以下の通りです。
| 演目 | 制作 | 指揮 | 演出 | 管弦楽 | 会場 | 公演日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ヴェルディ『運命の力』〈新制作〉 | ボン歌劇場&ウェールズ・ナショナル・オペラ提携 | 八嶋恵利奈 | デヴィッド・パウントニー | 東京フィルハーモニー交響楽団 | 新国立劇場 オペラパレス | 2026年9月3日(木)18:00/4日(金)14:00/5日(土)14:00/6日(日)14:00 |
画像クレジット:2025年2月ボン歌劇場舞台写真 ©BettinaStöß、指揮:八嶋恵利奈 ©Todd Rosenberg、演出:デヴィッド・パウントニー ©Emli Bendixen。
プッチーニ『ラ・ボエーム』〈ワールドプレミエ〉(2027年1月)
本作は宮本亞門による新制作で、ワールドプレミエとして上演されます。宮本亞門は今回がオペラの初演出となることが明記されています。音楽面ではフランス・トゥール歌劇場首席客演指揮者クレリア・カフィエーロが指揮を務め、東京フィルハーモニー交響楽団とともに「青春の光と影」を描きます。
上演は二か所の会場で行われます。よこすか芸術劇場の開幕公演に続き、新国立劇場オペラパレスで連日上演されます。公演スケジュールは以下の通りです。
| 会場 | 日程 |
|---|---|
| よこすか芸術劇場 | 2027年1月9日(土)18:00 |
| 新国立劇場 オペラパレス | 2027年1月14日(木)18:00/15日(金)14:00/16日(土)14:00/17日(日)14:00 |
指揮:クレリア・カフィエーロ ©Cyril Cosson、演出:宮本亞門、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団。ワールドプレミエ公演として、東京二期会の新たな制作が国内外から注目されます。
プッチーニ『蝶々夫人』(2027年5月)
『蝶々夫人』は、2023年に逝去した日本の名演出家・栗山昌良の代表作を引き継いで上演されます。栗山の舞台は日本の美意識を強く反映し、普遍的な悲劇性を付加して長年上演されてきた演出です。東京二期会はこの舞台を継承し、半世紀を超えて受け継がれる「日本のバタフライ」として提示します。
公演は新国立劇場オペラパレスで行われ、指揮は調整中、管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団が務めます。公演スケジュールは以下です。
| 会場 | 公演日 |
|---|---|
| 新国立劇場 オペラパレス | 2027年5月28日(金)18:00/30日(日)14:00 |
画像クレジット:2022年東京二期会『蝶々夫人』©寺司正彦(資料内写真)。演出:栗山昌良(代表作の継承上演)。
コンチェルタンテ・シリーズと全国ツアー、公演サポート情報
東京二期会は、従来から好評の〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉を継続し、今回のラインアップではシューマンの大作を取り上げます。また、既に評価を得ている『カルメン』プロダクションを全国ツアーとして巡演します。セット券や新しい会員向けサービスに関する情報も本節でまとめます。
公演のチケット情報、販売期間、割引率、そして二期会オペラ愛好会向けの新しい日程変更サービスについても原資料に沿って記載します。
シューマン『ゲーテの「ファウスト」の情景』〈コンチェルタンテ・シリーズ〉(2026年12月)
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉の第5弾として、セバスティアン・ヴァイグレが読売日本交響楽団を率い、シューマンの超大作『ゲーテの「ファウスト」の情景』を上演します。最高の音楽を照明と映像で支える演出構成となります。
会場および公演日程は以下です。
| 会場 | 公演日 |
|---|---|
| 東京芸術劇場 コンサートホール | 2026年12月12日(土)14:00/13日(日)14:00 |
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ、管弦楽:読売日本交響楽団。画像クレジット:©読売日本交響楽団。
全国ツアー:ビゼー『カルメン』
2025年に東京で初演され、イリーナ・ブルック演出による新時代の『カルメン』が全国巡演を行います。このプロダクションは喝采を浴びた演出を持ち、地方公演でも同じ演出で上演されます。
原資料の記載は以下の通りです。公演期間:2027年10月11月。演出:イリーナ・ブルック。
オペラ・セット券の発売と「日程変更サービス」
オペラ・セット券は2025年12月1日(月)~12月27日(金)に発売されます。セット券は最大で約20%の割引をうたうラインナップが用意されており、全国公演『カルメン』はセット券対象外です。種類ごとの概要は下表の通りです。
| 種類 | 内容 | 価格(税込) | 定価換算 | 割引率 |
|---|---|---|---|---|
| プレミエ・セット | 全演目の初日公演 S席セット | 75,000円 | 約93,000円相当 | 約20%OFF |
| 千穐楽セット | 全演目 千穐楽公演 S席セット | 75,000円 | 約93,000円相当 | 約20%OFF |
| セレクト・セット | 全日程から選べる S席セット | 85,000円 | 約93,000円相当 | 約10%OFF |
| オペラ・フレンドパック | 全演目初日または千穐楽公演 B・C席セット | 35,000円 | 約39,000円相当 | 約10%OFF |
また、新制度として「日程変更サービス(年間2回)」が開始されます。原資料では、2026–2027シーズンより年間2回の枠を設ける旨がタイトルに記載されており、詳細欄には「年会費2,500円でご入会いただくと、各公演1回まで日程変更が可能となります」との記載があります。公式サイトにて詳細確認が必要です。
予約・問い合わせ先、報道窓口と重要な注意事項
チケット予約や公演に関する問い合わせ、報道関係の窓口情報を以下に示します。受付時間なども原資料に沿って掲載します。
なお、資料には「本資料に掲載の内容は2025年11月4日現在の予定です。変更となる場合がございます。」との注意書きがあります。詳細は公式サイトで必ず確認することが推奨されます。
- オペラ・セット券のご予約・お問い合わせ(一般)
- 二期会チケットセンター TEL:03-3796-1831(平日10:00~18:00/土曜10:00~15:00/日・祝休)
- 公式サイト
- https://nikikai.jp/
- 報道関係お問い合わせ先
- 公益財団法人東京二期会マーケティング部広報室 担当:松田/法月 TEL:03-3796-1818 FAX:03-3796-4710 MAIL:marketing@nikikai.net
この記事の要点まとめ(表)
以下の表は、本記事で記載した2026–2027シーズンの主要公演と関連情報を項目別に整理したものです。公演名、制作区分、指揮・演出・管弦楽、会場、公演日、提携・備考を網羅しています。
| 演目 | 制作区分・備考 | 指揮 | 演出 | 管弦楽 | 会場 | 公演日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ヴェルディ『運命の力』 | 〈新制作〉 ボン歌劇場&ウェールズ・ナショナル・オペラ提携公演 | 八嶋恵利奈 | デヴィッド・パウントニー | 東京フィルハーモニー交響楽団 | 新国立劇場 オペラパレス | 2026年9月3日(木)18:00/4日(金)14:00/5日(土)14:00/6日(日)14:00 |
| プッチーニ『ラ・ボエーム』 | 〈ワールドプレミエ〉 宮本亞門初演出 | クレリア・カフィエーロ | 宮本亞門 | 東京フィルハーモニー交響楽団 | よこすか芸術劇場/新国立劇場 オペラパレス | よこすか:2027年1月9日(土)18:00/新国立:1月14日(木)18:00、15日(金)14:00、16日(土)14:00、17日(日)14:00 |
| プッチーニ『蝶々夫人』 | 栗山昌良の代表作 継承上演 | 調整中 | 栗山昌良 | 東京フィルハーモニー交響楽団 | 新国立劇場 オペラパレス | 2027年5月28日(金)18:00/30日(日)14:00 |
| シューマン『ゲーテの「ファウスト」の情景」 | 〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉第5弾 | セバスティアン・ヴァイグレ | (演出照明・映像を活用) | 読売日本交響楽団 | 東京芸術劇場 コンサートホール | 2026年12月12日(土)14:00/13日(日)14:00 |
| ビゼー『カルメン』 | 国内ツアー(イリーナ・ブルック演出) | — | イリーナ・ブルック | — | 全国各地(ツアー公演) | 公演期間:2027年10月11月 |
| オペラ・セット券発売 | 発売期間:2025年12月1日(月)~12月27日(金) | — | — | — | (チケット:二期会チケットセンター) | 各種セット券あり(最大約20%OFF、詳細は本文参照) |
| 新サービス | 日程変更サービス(年間2回/年会費2,500円の二期会オペラ愛好会限定) | — | — | — | — | 年会費2,500円で会員登録、各公演1回まで日程変更可能(詳細は公式サイト) |
この記事は東京二期会が2025年11月4日に発表したプレスリリースに基づいて作成しました。掲載の日時・出演・公演情報は予定であり、変更される可能性があります。詳細と最新情報は公式サイト(https://nikikai.jp/)および二期会チケットセンターにてご確認ください。
参考リンク: