エメラダとVisaが提携、AI与信で法人決済を変える
ベストカレンダー編集部
2025年11月5日 11:39
エメラダ×ビザ提携
開催日:11月5日
Visaとエメラダが描く法人決済のデジタル化ロードマップ
2025年11月5日、エメラダ株式会社(本社:東京都港区、以下「エメラダ」)は、Visaとの日本国内における法人カード決済・与信領域での戦略的アライアンス契約(Strategic Alliance Agreement)締結を公表しました。本発表は、企業間決済でのカード利用拡大を通じ、法人決済のデジタル化を加速させることを目的としています。
今回の提携は、キャッシュレス化が急速に進む中で法人カードをデジタル決済インフラの中核と位置づけ、従来の枠組みにとらわれないデータドリブンかつ機動的な与信評価の仕組みを広く普及させる意図があります。エメラダは自社開発のAI与信モデルや金融データ統合基盤を活用し、Visaのネットワークを通じてカードイシュアや金融機関へ提供していく計画です。
発表の要点と基本情報
公表日時は2025年11月5日 10時00分です。エメラダは本提携に基づき、AI技術とリアルタイムデータを組み合わせた新たな法人与信評価フレームワークを展開します。目的は法人カード利用の促進および中小企業の資金アクセス機会の向上です。
エメラダは金融サービスのイネイブラーとして、決済・与信・資金管理のマイクロサービス提供を通じ、金融機関や事業者向けのインフラ支援を行っています。今回の提携はその延長線上に位置づけられ、Visaの持つ広範な決済ネットワークを活用して導入先を拡大することが期待されています。
提携の背景とエメラダの技術基盤
日本国内では企業間取引のキャッシュレス化が進展しており、法人カードの重要性は高まっています。両社は、法人カード利用拡大を支えるためには、従来型のスコアリングだけでなく、よりリアルタイムかつ多面的なデータを取り入れた与信評価が不可欠であると位置づけています。
エメラダは全国約90の銀行・信用金庫・カード会社との提携・協業実績を有しており、銀行口座データや各種金融データを収集・統合する基盤を通じて、事業者向けのサービスを展開してきました。今回の提携はその技術基盤を法人カード与信へ適用するものです。
主要プロダクトと機能の説明
エメラダが本提携で提供する主要な技術・サービスには、以下が含まれます。これらは法人向け決済の与信評価と取引データの活用に直結する要素です。
- Emerada Analytics: AI与信モデル。リアルタイムデータを活用し、従来よりも機動的で精緻な与信判断を可能にするシステム。
- Emerada Link: 銀行口座や各種金融データを収集・統合するデータ基盤。決済データや資金繰り情報を統合して与信評価に反映する。
- マイクロサービス群: 決済・与信・資金管理等をAPI等で提供し、金融機関や事業者が自社システムと連携しやすい形で供給する。
これらの基盤をもとに、エメラダはVisaのネットワークを活用してカードイシュアや金融機関に対し、新たな法人与信評価フレームワークを提供する方針です。提供の範囲には、請求書のカード払い(請求書カード払い)、BNPLやBPSPに関連する決済シナリオの支援も含まれます。
- Emerada Analytics
- AIを用いた与信評価エンジン。リアルタイムの取引や口座情報を元に信用力を判定し、迅速な与信決定を支援します。
- Emerada Link
- 異なる金融機関のデータを収集・統合するプラットフォーム。データ統合により与信の精度向上と運用効率の改善を目指します。
- BNPL / BPSP
- 法人向けの後払い(BNPL)や支払い処理サービス(BPSP)など多様な決済モデルに対応する基盤整備が想定されています。
両社のコメントと導入効果の見込み
発表では、Visa側とエメラダ側それぞれからのコメントが示されています。Visaは法人決済市場における価値創出の観点から、よりスピーディかつ柔軟な与信判断の重要性を強調しています。エメラダは自社のビジョンと技術を組み合わせることで、中小企業の金融アクセス向上に寄与する意向を示しました。
これらの発言は、単なる提携宣言にとどまらず、実務面で法人カードの利用拡大と与信プロセスの変革を目指す方針を明確にしたものです。カードイシュアや金融機関にとっては、与信審査の高度化による導入メリットが期待されます。
発表時のコメント(原文)
ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社 法人ソリューションズ本部長 松田 海様は次のように述べています。
「Visaは、日本の法人決済市場における新たな価値創出を目指しています。法人カードの利用拡大には、企業の信用力を正しく把握し、スピーディかつ柔軟に与信判断を行う仕組みが欠かせません。Visaは、今回のエメラダ社との提携により、法人与信基盤の強化を通じて、カード会社の皆様がより優れた法人決済ソリューションを提供できるよう支援してまいります。」
エメラダ株式会社 取締役兼COO 古川 直樹のコメントは次の通りです。
「Visaの有する幅広いネットワークやデジタル決済に関わる深い知見と、当社のAI与信技術・金融データ収集基盤を掛け合わせることで、今回の提携を通じてより多くの金融機関や法人顧客へのリーチを拡大し、当社のビジョンである “あまねく人に、金融の自由を” のもと、社会全体の決済デジタル化、中小企業の金融アクセス向上に貢献できることを嬉しく思います。」
導入スコープ、関連キーワードと問い合わせ先のまとめ
本提携が対象とする領域は、法人カード決済・与信全般であり、請求書カード払い、BNPL(Buy Now Pay Later)やBPSPなど法人向けの多様な決済サービスに関する支援が含まれます。キーワードとしては、VISA、クレジットカード、提携、パートナーシップ、法人カード、与信、請求書カード払い、BNPL、法人決済、BPSPが挙げられます。
エメラダは自社のウェブサイトで詳細情報を案内しており、問い合わせ窓口も公表されています。導入を検討するカードイシュアや金融機関、法人顧客が連携の実務や技術的条件を確認する際の初期接点が整備されています。
問い合わせ情報と関連リンク
本件に関する問い合わせ先は以下の通りです。エメラダによる公式の連絡窓口が明示されています。
- 広報担当:水津
- 電話:03-6256-8266
- Email:media@emerada.co.jp
- 公式サイト:https://emerada.co.jp/
導入に関する具体的な手順や技術仕様、API連携の詳細は、上記窓口にて確認することが案内されています。今回の戦略的アライアンスにより、法人カードの導入や運用を支援するためのインフラ整備とデータ連携が進む見込みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年11月5日 10:00 |
| 発表主体 | エメラダ株式会社(本社:東京都港区) × Visa(ビザ・ワールドワイド・ジャパン) |
| 提携形態 | 日本国内の法人カード決済・与信領域における戦略的アライアンス契約(Strategic Alliance Agreement) |
| 主な技術・サービス | Emerada Analytics(AI与信モデル)、Emerada Link(金融データ統合基盤)、マイクロサービス群 |
| 目的 | 法人カード利用の拡大、法人決済のデジタル化促進、中小企業の資金アクセス向上 |
| 提携実績(エメラダ) | 全国約90の銀行・信用金庫・カード会社との提携・協業実績 |
| 関連領域・キーワード | VISA、クレジットカード、提携、パートナーシップ、法人カード、与信、請求書カード払い、BNPL、BPSP、法人決済 |
| 問い合わせ先 | エメラダ株式会社 広報担当 水津 / TEL:03-6256-8266 / Email:media@emerada.co.jp |
| 公式サイト | https://emerada.co.jp/ |
上表は本発表で示された主要な情報を整理したものです。発表内容は、企業間決済におけるカード利用を拡大し、与信評価の高度化を通じて法人決済のデジタル化を促進することを明確に示しています。導入や技術連携の詳細については、掲載の問い合わせ先および公式サイトで確認できます。
参考リンク: