12月5日刊行|北村匡平が教える観る・読む・書く術
ベストカレンダー編集部
2025年11月5日 13:50
『観る技術』刊行
開催日:12月5日
映像研究者が示す「現代の知的創造」──本書の狙いと刊行情報
株式会社クロスメディア・パブリッシングは、2025年12月5日に北村匡平氏の新刊『観る技術、読む技術、書く技術。』を刊行すると発表しました。発表日時は2025年11月5日11時00分で、同社はビジネス書や実用書を中心に刊行するクロスメディアグループ株式会社の一員です。刊行決定の公表にあたり、出版社は刊行日、体裁、定価、ISBNといった書誌情報を明示しています。
本書は、映像研究者であり東京科学大学大学院准教授の北村匡平氏が、動画・SNSの時代に必要な「知的創造力」の養成法を体系化した実践書です。スマートフォンやタブレット、PC、手書きといった複数デバイスを状況に応じて使い分ける「アダプタブル」な方法論や、著者が日常的に行っている具体的な習慣やツールの活用法がまとめられています。
プレスリリースの主な事実
プレスリリースでは、刊行日が2025年12月5日、定価は1,925円(本体1,750円+税)、四六判224ページ、ISBNは9784295411604であることが明確に示されています。発行は株式会社クロスメディア・パブリッシング、発売元はクロスメディアグループ株式会社です。
関連URLとして出版社の書籍ページ、Amazon、楽天ブックスの販売ページが案内されています。出版社ページ: https://cm-publishing.co.jp/books/9784295411604/ 、Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4295411604/ 、楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18428047/ 。
現代の課題に対する視座:「環境」「技術」「身体」からのアプローチ
著者は、知的創造の方法論を「環境」「技術」「身体」という三つの視点から再構成しています。これらは単なる理論ではなく、日常の習慣やツール選択、身体リズムの調整といった実践に結びつく具体的な指針です。
プレスリリースは、1969年の梅棹忠夫『知的生産の技術』以降の文脈を踏まえつつ、デジタル化によって生じた新たな問題点を指摘しています。情報過多による集中力の低下、SNSによる断片化した思考、倍速視聴の普及による「深く味わう」機会の喪失などが挙げられ、これらに対応するための手法が本書の主題です。
「アダプタブル」という概念
本書の特徴的なコンセプトは「アダプタブル」。デスクトップPC、ノートPC、タブレット、スマートフォン、手書きといった複数のデバイスを、執筆場所や体調、時間帯に応じて柔軟に使い分けることを推奨します。クラウドや各種アプリを組み合わせることで、創造的な作業を「いつでもどこでも」継続可能にする点が強調されています。
具体的にはScrivener、WorkFlowy、egword Universal 2などのアプリ名も挙げられており、ツール選びと運用ルールの両面からの実務的なアプローチが提示されています。こうした点は、単なる思想書やモチベーション本とは一線を画します。
実践に根ざしたノウハウと読みどころ
プレスリリースは、本書の最大の魅力を「著者自身の豊富な実践に基づく説得力のあるノウハウ」と位置づけています。北村氏は年間600本の映画鑑賞を行い、大学での講義や批評、随筆執筆を通じて多くの実践を蓄積してきました。本書にはその具体的な経験と失敗談が赤裸々に綴られています。
挫折や工夫の例として、「学部生時代の一日一冊読書の挫折」「深夜執筆から朝型への転換」「子育てと並行した執筆環境の工夫」などが紹介されています。これらは単なる自伝的エピソードではなく、読者が自らの習慣に取り入れやすい実践ヒントとして整理されています。
- 映画の見方:映画を鑑賞する際の視点や分析の方法が具体的に示される。年度600本という量的な観点に裏打ちされた観察眼が提示される。
- 読み方:本の読み方、メモの取り方、情報整理の実務的手法がまとめられている。
- 書く技術:SNSを活用した文章修行や、継続的な執筆のためのデバイス運用術が含まれる。
巻末資料と講義資料の収録
巻末には東京大学での講義に用いた「映画筋トレリスト100」が収録されます。これは「観る」技術を体系的に鍛えるためのリストであり、映画鑑賞を学習や創造の訓練と結びつける具体的な道具立てです。
読者層としてはビジネスパーソン、学生、クリエイターなど幅広い層が想定されています。メディア環境が多様化した現代において、インプット(観る、読む)とアウトプット(書く)を連続的に高めるための実践書として位置づけられています。
書誌情報、著者略歴、関連リンクの整理
以下はプレスリリースで示された書誌情報と著者の略歴、関連リンクを整理したものです。刊行に関わる基本情報を一覧化し、参照しやすくまとめます。記事末尾には同内容を表形式で再掲します。
著者の北村匡平氏は1982年山口県生まれ。専門は映像文化論、社会学、メディア論で、東京科学大学リベラルアーツ研究教育院准教授として教鞭を執るかたわら、映画批評、音楽批評、エッセイなど多方面で活動しています。近年の著作一覧や連載情報もプレスリリースで列挙されています。
- 主な著作(プレスリリース記載)
- 『スター女優の文化社会学――戦後日本が欲望した聖女と魔女』(作品社、2017年)
- 『美と破壊の女優 京マチ子』(筑摩書房、2019年)
- 『24フレームの映画学――映像表現を解体する』(晃洋書房、2021年)
- 『アクター・ジェンダー・イメージズ――転覆の身振り』(青土社、2021年)
- 『椎名林檎論――乱調の音楽』(文藝春秋、2022年)
- 『遊びと利他』(集英社新書、2024年)
- 『家出してカルト映画が観られるようになった』(書肆侃侃房、2025年)
連載中のコラムとしては『webちくま』での「藤井風論――救済の音楽」が挙げられています。研究・批評・教育の三領域を横断する執筆活動が、同書における実践的な助言の根拠となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 『観る技術、読む技術、書く技術。』 |
| 著者 | 北村匡平(きたむら・きょうへい) |
| 定価 | 1,925円(本体1,750円+税) |
| 体裁 | 四六判、224ページ |
| ISBN | 9784295411604 |
| 発行 | 株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ) |
| 発売日 | 2025年12月5日 |
| プレス発表日 | 2025年11月5日 11:00 |
| 主な収録内容 | 第1章 情報と向き合う/第2章 読む技術/第3章 観る技術/第4章 書く技術/第5章 知的創造の生活/巻末:映画筋トレリスト100 |
| 購入リンク | 出版社ページ、Amazon、楽天ブックス |
| 出版社URL | https://cm-publishing.co.jp/(株式会社クロスメディア・パブリッシング) |
上記の表は本稿で扱った主要事項を整理したものです。本書はデジタル時代の情報環境を前提に、具体的な道具立てと生活上の工夫を結びつけて提示する点が特徴です。刊行に伴う詳細は出版社の書籍ページや主要販売サイトで確認できます。
参考リンク: