テンポスHDが10月末から中間抽選を拡充、長期保有で最大58,000円

テンポス株主優待改定

開催日:10月31日

テンポス株主優待改定
今回の優待改定っていつから何が変わるの?
中間期の抽選拡充は2026年10月末から実施、期末優待の継続保有要件は2027年4月末から適用。中間は継続2年以上が抽選対象、期末は3年以上で最高額8,000円が得られます。
自分は対象になる?保有期間や必要株数はどうなるの?
いずれも100株以上が前提。中間抽選は継続保有2年以上が対象で落選でも3,000円分、期末の最高額8,000円は継続3年以上が条件。名簿上の保有期間が基準です。

テンポスホールディングス、長期保有株主を手厚くする優待制度へ刷新

株式会社テンポスホールディングス(東証スタンダード 2751、代表取締役社長:森下 篤史、本社:東京都大田区)は、投資魅力の向上と長期的な株式保有の促進を目的に、株主優待制度を大幅に見直すことを2025年11月5日12時40分に発表しました。今回の改定は、継続保有期間に応じた優遇措置を新設する点と、中間期(10月末)に実施する優待抽選の総額拡充が中心となっています。

プレスリリースでは、期末(4月末)優待の最高額を維持しつつ、3年以上保有の株主を対象に特別扱いとすること、さらに中間期の抽選枠と当選金額を大幅に引き上げ、抽選総額を1500万円に拡充する点を明示しています。本稿では改定の具体的な条件、実施時期、当選内訳、ならびにテンポスHDの事業・会社情報を整理してお伝えします。

期末優待の見直し:継続保有条件を新設、3年以上で最高額を適用

期末(4月末)に実施される優待については、2027年4月末日より新たな継続保有要件が適用されます。従来は継続保有期間を問わず一定の優待が提供されていましたが、今回の制度改定では保有年数に応じた区分を設け、長期保有株主への還元を強化します。

具体的な区分と優待内容は以下の通りです。いずれも100株以上保有が前提となりますが、保有期間により受けられる優待額が異なります。

  • 100株以上1年未満:優待なし
  • 100株以上1年以上3年未満:株主優待御食事券 3,000円分
  • 100株以上3年以上:株主優待御食事券 8,000円分(最高額)

この改定により、3年以上保有する株主は期末で8,000円分の食事券を受け取れる権利を得ます。これに中間期の抽選で高額賞に当選した場合、合計で受け取れる優待券の上限は最大58,000円となる旨もプレスリリースで示されています。

適用開始時期は明確に定められており、期末優待に関しては2027年4月末日より実施となります。権利確定や保有期間のカウント方法については、同社のIR情報で確認する必要がありますが、基本的には株主名簿上の保有継続期間が基準となる見込みです。

中間期(10月末)抽選の拡充:抽選総額を1,500万円へ、当選枠を大幅増強

中間期の優待は従来の抽選方式を踏襲しつつ、抽選枠と当選金額を大幅に増強します。対象となるのは原則として継続保有2年以上の株主で、抽選により複数等級の食事券が当たる仕組みです。改定は2026年10月末日より実施されます。

中間期抽選の変更後の内訳と当選者数は以下の通りです。合計の抽選金額は計算上で15,000,000円となり、プレスリリースにある通り抽選総額を1,500万円へと拡充することになります。

中間期抽選(継続保有2年以上の株主が対象)

等級 優待内容 当選者数 合計額
1等 株主優待御食事券 50,000円分 100名様 5,000,000円
2等 株主優待御食事券 30,000円分 100名様 3,000,000円
3等 株主優待御食事券 20,000円分 100名様 2,000,000円
4等 株主優待御食事券 10,000円分 500名様 5,000,000円
抽選外 上記に当選されなかった株主様へ株主優待御食事券 3,000円分 該当株主全員(抽選対象外待遇ではないが抽選で外れた場合)

上表の合計は5,000,000円+3,000,000円+2,000,000円+5,000,000円で、合計15,000,000円(1,500万円)です。抽選で当選しなかった継続保有2年以上の株主には3,000円分の食事券が用意されるため、抽選に外れた場合でも一定の還元が受けられる仕組みです。

中間期優待の実施開始は2026年10月末日からであり、対象となる保有期間は2年以上とされています。こちらも権利確定の基準や名簿の扱いについては同社IRの案内に従う必要があります。

テンポスHDの事業構成・会社情報:優待制度改定の背景を読み解く材料

テンポスホールディングスは飲食店向けの総合支援を行う企業グループで、物販事業、飲食店経営支援事業、飲食店経営事業の3つの事業領域を展開しています。今回の優待制度の改定は、顧客・店舗ネットワークやグループで展開する飲食店群と連動した株主還元策の一環と読むことができます。

以下に各事業の主な内容と会社情報を整理します。

3事業の概要

物販事業
厨房機器、業務用家具、食器、消耗品、販促用品など飲食店開業に必要な物品を販売。買い取った厨房機器や家具は自社工場で修理・再生を行う体制を持っています。
飲食店経営支援事業
居抜き物件中心の物件紹介、年間1,000店舗規模の内装工事実績、資金調達支援(日本政策金融公庫等連携)、リース・クレジットを活用した出店支援、WEB集客やメニューブック制作などの販促支援、POS・テーブルオーダー・キャッシュレス導入支援、採用支援をワンストップで提供します。
飲食店経営事業
自社でステーキレストラン、居酒屋、回転寿司、宅配寿司、つけめん、カレーなど多業態の飲食店を経営しています。

会社の主要情報は以下の通りです。これらは投資判断や優待の価値を把握する上で重要です。

  • 設立:1997年3月
  • 資本金:4億9,900万円
  • 従業員数:4,675名(パート含む、連結数値および関連会社を含む)
  • 2026年4月期連結業績予想:売上高 577億円、営業利益 34億円

本社所在地や連絡先、代表者、上場情報は以下の通りです。IR資料や詳細な問い合わせは同社ウェブサイトを確認してください。

会社名
株式会社テンポスホールディングス
上場
東証スタンダード コード2751
代表取締役社長
森下 篤史
本社所在地
〒144-0031 東京都大田区東蒲田2-30-17 サンユー東蒲田ビル7階
TEL
03-3736-0319
会社HP
https://www.tenpos.co.jp/

子会社・関連会社一覧と、発表内容の要点整理表

テンポスHDは多数の子会社と関連会社を通じて事業を展開しています。以下にプレスリリースで挙げられた子会社・関連会社を列挙します。これらのネットワークを通じた事業展開が、株主優待の利用先や価値に直接的に関連する点に留意してください。

  • 主な子会社:株式会社テンポスバスターズ(全国76店舗)、キッチンテクノ株式会社、株式会社テンポスドットコム、株式会社スタジオテンポス、株式会社テンポス情報館、株式会社テンポスフィナンシャルトラスト、株式会社ディースパーク、株式会社テンポスフードプレイス、株式会社あさくま(全国74店舗)、ヤマトサカナ株式会社、株式会社サンライズサービス、株式会社サロンド魔ギ
  • 関連会社:株式会社オフィスバスターズ、マルシェ株式会社、エスパー株式会社

以下の表は、本記事で取り上げた優待制度改定の要点、実施時期、金額などを分かりやすく整理したものです。最後に本件の主要数値と適用開始時期をまとめています。

項目 内容
発表日時 2025年11月5日 12:40
期末優待(4月末) 2027年4月末日より適用。100株以上1年未満:優待なし、1年以上3年未満:3,000円分、3年以上:8,000円分
中間期優待(10月末) 2026年10月末日より適用。継続保有2年以上が抽選対象。1等50,000円×100名、2等30,000円×100名、3等20,000円×100名、4等10,000円×500名、抽選外は3,000円分
抽選総額 15,000,000円(1,500万円)
最大受取可能額(例) 継続保有3年以上かつ中間期で1等当選の場合:期末8,000円+中間50,000円=58,000円
会社情報(代表) 株式会社テンポスホールディングス、代表取締役社長 森下 篤史、東証スタンダード 2751
本社 〒144-0031 東京都大田区東蒲田2-30-17 サンユー東蒲田ビル7階、TEL 03-3736-0319
事業 物販事業/飲食店経営支援事業/飲食店経営事業
設立・資本金 設立 1997年3月、資本金 4億9,900万円
従業員数 4,675名(パート含む、連結)
2026年4月期連結業績予想 売上高 577億円、営業利益 34億円
IR資料(関連リンク) https://www.tenpos.co.jp/ir/news/pdf/20251030.pdf

以上がプレスリリースの全情報を踏まえた整理となります。継続保有年数に応じた優遇の明確化と中間期抽選の大幅拡充は、長期間保有する株主に対する還元性を高める内容です。権利確定の正確な判定や応募手続き、抽選の詳細方法については同社のIR情報や公式発表を必ず確認してください。

参考リンク: