ソニー生命×東大、9/1開始『生きがい白書』全国調査へ
ベストカレンダー編集部
2025年11月5日 17:54
生きがい白書公開
開催日:9月1日
ソニー生命と東京大学IOGが始めた「生きがい白書プロジェクト」の意図と発表
2025年11月5日16時、ソニー生命保険株式会社は国立大学法人東京大学とともに、東京大学高齢社会総合研究機構(Institute of Gerontology、以下「東京大学IOG」)との共同研究として「生きがい白書プロジェクト」を2025年10月に開始したと発表しました。本取り組みは「生きがい」の実態を科学的に明らかにし、より豊かな人生や社会の実現へつなげることを目的としています。
発表文には、同社代表取締役社長髙橋 薫や東京大学総長藤井 輝夫の氏名が明記されています。プロジェクトの公表予定は2026年秋頃に『生きがい白書』として成果を公開することとされており、その中間段階でも「生きがいある時間・人生」への気づきを促すコンテンツを順次提供する計画です。
開始の背景と企業側の位置づけ
ソニー生命は2025年7月17日に新コーポレートスローガンとして「生きがいを、愛そう。」を発表しています。スローガンには「多くの方々が日々の生活の中で特別な瞬間(=生きがい)を感じ、自分らしく生きることを支え、そうした方々であふれる社会を実現していきたい」という想いが込められており、本プロジェクトはその想いを具体化する取り組みとして位置づけられています。
この企業側の活動は「生きがいってなんだろうラボ」と名付けられた情報発信・行動プラットフォームの一環で、個人の“気づき”を促すアクションやコンテンツを展開する場として機能しています。ラボに関する詳細は同社の案内ページに掲載されています(URL:https://www.sonylife.co.jp/land/ikigai-nandarou-labo/)。
調査・研究の範囲と具体的な研究項目
本プロジェクトは産学連携の形で、全国規模の調査と共同研究を行います。対象は若年層からシニア層まで幅広い世代を含み、全国47都道府県を対象に地域包括的なケアシステム構築の観点も取り入れながら実施されます。
研究の中心となる項目は以下の通りで、調査・分析を通じて「生きがい」がどのように形成され、人生にどのような影響を与えるかを科学的に検証します。調査内容は今後変更になる可能性がある旨も明記されています。
- 研究項目①:日本社会および日本国民の「生きがい」に対する認識の実態
- 研究項目②:「生きがい」を形成する要因
- 研究項目③:世代や地域における「生きがい」の差異
- 研究項目④:「生きがい」が人生に対して与える作用・影響
調査方法・対象の注記
発表文では、全国47都道府県での調査と明記されており、地域ごとの差異を捉えることが重視されています。若者からシニア世代まで幅広い世代を対象としている点も強調されており、世代別・地域別の比較分析が行われる見込みです。
また、共同プロジェクトの学術的な側面は、東京大学IOG機構長であり未来ビジョン研究センター教授の飯島 勝矢氏が関与することで担保されます。実施にあたっては専門的観点を取り入れながら、調査設計や解析に学術的な基盤を置くとされています。
公開スケジュールと関係者のコメント、関連資料
公表スケジュールはプロジェクト開始が2025年10月、成果公表が2026年秋頃を予定しています。白書は「生きがいってなんだろうラボ」で公開される見込みで、プロジェクトの進捗に合わせて関連コンテンツが順次提供されます。
東京大学側を代表して飯島勝矢教授は、本プロジェクトに関するコメントを寄せています。教授は「生きがいという言葉は広く知られる一方で改めて見つめ直される機会が少ない」と指摘し、日常生活の中で生きがいを地道に育む重要性を述べたうえで、本白書が“現代における『生きがいの教科書』”として位置付けられ、個々人が自身の日常を見直す契機となることを期待する旨を表明しています。
参考資料として、ソニー生命は本プロジェクトに関するプレスリリース資料や関連PDFを公開しています。関連の公表資料は以下のURLで確認できます。
- プロジェクト公開用PDF(ソニー生命)
- https://www.sonylife.co.jp/company/news/2025/files/251105_ikigaihakusyo.pdf
- コーポレートスローガン発表(2025年7月17日付)
- https://www.sonylife.co.jp/company/news/2025/files/250717_slogan.pdf
- 「生きがいってなんだろうラボ」発足案内(2025年7月17日付)
- https://www.sonylife.co.jp/company/news/2025/files/250717_labo.pdf
注意点と今後の流れ
プレスリリース内でも明記されている通り、調査内容は変更となる可能性があります。正式な調査設計や最終的な解析手法、白書で提示される指標や結論は、調査実施後に確定されます。関係者は段階的に成果と関連コンテンツを公開していく方針です。
プロジェクトの学術的側面、地域特性の分析、世代間比較など、多面的な評価が行われることで、具体的な地域政策や福祉・保険サービスの設計に示唆を与えることも期待されます。
この記事の要点を表形式で整理
以下に、本記事で扱った主要事項を表にまとめます。調査開始時期、関係機関、主要研究項目、公開予定などを一覧で示しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年11月5日 16:00(ソニー生命プレスリリース) |
| 開始時期 | 2025年10月(プロジェクト開始) |
| 参加機関 | ソニー生命保険株式会社、国立大学法人東京大学(東京大学高齢社会総合研究機構:IOG) |
| プロジェクト名 | 生きがい白書プロジェクト |
| 目的 | 「生きがい」の実態と人生への影響を科学的に分析し、より豊かな人生・社会の実現に貢献すること |
| 調査範囲 | 全国47都道府県、若者〜シニアまで幅広い世代 |
| 主要研究項目 | ①認識の実態 ②形成要因 ③世代・地域差 ④人生への作用・影響 |
| 研究体制の要 | 東京大学IOG機構長・未来ビジョン研究センター教授 飯島勝矢 氏が関与 |
| 成果公表 | 2026年秋頃(『生きがい白書』を「生きがいってなんだろうラボ」で公開予定) |
| 関連資料 | プレス資料(PDF)、生きがいってなんだろうラボ(案内) |
以上が発表された「生きがい白書プロジェクト」の要点整理です。本プロジェクトは調査・解析を通じて、「生きがい」が個人の生活や社会構造にどのように関連するのかを明らかにすることを目指しています。調査設計や解析の確定、白書の公開スケジュールの詳細は今後の発表を確認する必要があります。
参考リンク: