2/13開幕|DIG SHIBUYA 2026 採択11団体の注目展示
ベストカレンダー編集部
2025年11月6日 16:59
DIG SHIBUYA 2026
開催期間:2月13日〜2月15日
DIG SHIBUYA 2026の連携プログラム、11団体による多様な表現が決定
SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会は、渋谷区と共催する文化・テクノロジーイベント「DIG SHIBUYA 2026」に向け、連携プログラム「Co-Creation Project」の採択結果を発表した。国内外を含む約60件の応募から審査を経て採択されたのは11団体であり、音、映像、バイオ、XR、都市介入型のパフォーマンスなど、多彩な作品群が渋谷の中心部で一斉に展示される。
本記事では採択された各団体のプロジェクト概要、プレイベントの開催情報、トークセッションや特別企画のスケジュール、主催・共催・後援情報など、プレスリリースに記載されたすべての情報を網羅的に紹介する。DIG SHIBUYA 2026本開催は2026年2月13日(金)〜15日(日)を予定している。
採択11団体のプロジェクト概要と展示の方向性
選出された11団体は、映像とAIの交差、伝統とデジタル表現の再解釈、音響や生態系をテーマにしたインスタレーション、都市を舞台にした参加型演劇など、渋谷という場に即した多様な視点を提示する作品を持ち寄る。公募は日本国内のみならず欧州、アメリカからの応募もあり、国際的な視点も取り入れられている。
審査は5名の審査員が担当。渋谷らしさやコ・クリエーションの可能性を基準に選定された。以下に採択11団体と各プロジェクトの概要を列挙する。
採択団体一覧と各プロジェクトの詳細
下記は採択された11団体とプロジェクトタイトル、概要である。表現手法や鑑賞の方法は作品ごとに異なり、展示場所も渋谷公園通りをはじめ渋谷の中心エリアで多様に展開される予定である。
- AIMovie.Studio — 『渋谷AIフィルムギャラリー』
ショート映画を通じて人間の創造性とAIの関係性の変容を体験する展示。実写とAIのハイブリッド作品や100%AI生成映像をスクリーンとヘッドフォンで鑑賞できるほか、制作体験ワークショップ、トークセッションも予定される。
渋谷をテーマにした作品群も上映対象に含まれる。
- A庵 — 『A庵(yeah ann)(仮)』
茶室の空間に“遊び”を持ち込み、振動する畳〈TATAMIX〉を使った体験コンテンツを提供する。妖艶な生け花ワークショップやウィスキーと語らいの〈渋谷夜宴〉など、静けさと高揚が交錯する場として茶室を再構築する。
感性の触れ合いを意図した現代の社交場としての実験的設えが特徴である。
- EXCALIBUR — 『浮世ドット絵・渋谷八景』
伝統的な浮世絵の「名所絵」を下敷きに、ビデオゲーム由来のドット絵技術で現代風景を描くデジタルアートシリーズ。今回はステージを渋谷駅周辺に絞り、スマートフォンで位置情報を取得しながら「隠れた名所絵」を鑑賞する形式を取る。
現代の都市風景と伝統的表現の接続を提示する。
- GLITCHRAVE — 『PULCQ -Shibuya Sound Raid Battle-』
渋谷に出現した“悪魔”を音楽の力で浄化する共闘型体験展示。専用ゲーミングシンセで音楽を作成・投稿することで、投稿された音が「悪魔」への攻撃となる。参加者のコラボレーションにより壮大な楽曲が生成され、浄化と同時に完成曲を披露するリスニングパーティーを行う。
参加型の音楽制作を通じて連帯感と作品生成のプロセスが体験できる。
- LOM BABY by Transeeds — 『DNAフィギュア』(仮)
最先端バイオテクノロジーにより再現された「龍の肉」や、EXPO2025で話題になった「DNA搭載フィギュア」など、人工生命(ALife)の最前線を展示する。
バイオテクノロジーを巡る倫理や表現の可能性を提示する展示となる。
- 遊都研 — 『ハチ公よ、タスキを繋げ』
参加者が『動くハチ公』として渋谷の街を歩き、タスキの受け渡しを通じて『待つ/探す』という関係を可視化する都市型演劇インスタレーション。参加者自身がハチ公となって他者との出会いを探す形式で街中を巡る。
路上での出会いと連続性を演出する実験的な参加体験である。
- マルコ・バロッティ by CONTRAST — 『CORAL SONIC RESILIENCE (仮)』
音響生態学を応用したアート×サイエンスプロジェクト。太陽光発電式の水中音響彫刻で健全なサンゴ礁の音を再現し、損傷したサンゴ礁や苗場に設置することで魚の稚魚や海洋生物を呼び寄せ、生態系の回復を促す。
芸術表現と環境再生を結びつける試みである。
- NHKテクノロジーズ — 『無人オーケストラ』
演奏者が不在のステージで、プロのオーケストラ演奏を楽器別に収録した音源を多数のスピーカーから再生する音響体験。観客は自由に移動しながら各楽器の音を間近で楽しめる。
子供から大人まで、楽器の臨場感を物理的に体感できる企画である。
- NOXGALLERY — 『AGG “DIG SHIBUYA” DRIP』
解体を控えた10階建てのビルに最後の命を吹き込み、過去に7,000人を動員した大規模アートプロジェクト「ART GOLDEN GAI」から抽出したエッセンスを渋谷の路地裏で再構築する。音とアートとテクノロジーで渋谷の路地の息遣いやビルの鼓動を可視化する。
路地文化の変化と建築的な記憶を表現する再構成的インスタレーションである。
- TYO — 『XR Magic Orchestra』
XRを用いて音楽のマッシュアップを可視化・体験させる作品。デジタル環境の変化により音楽のあり方が変容する中、個々のニーズに最適化された新たな音楽体験を提示する。
視覚的な拡張と音楽体験の融合を試みる展示である。
- Water City Project — 『2226年渋谷観光マップ(仮)』
2226年の未来を想定し、地球温暖化による一部の沈没やテクノロジーによる生活文化の変化を見据えた仮想の渋谷観光地図を制作する。バーチャル上の未来地図と現在を重ね合わせ、科学的視点から未来の街の姿を想像する企画である。
未来予測と文化観光の接点を示す思考実験的な展示となる。
プレイベントとトークセッション、Shibuya Crossing Night Artの詳細
DIG SHIBUYA 2026本開催に先立ち、プレイベント「DIG SHIBUYA 2026 PRE-EVENT 〜KYOSO〜」が2025年11月15日(土)〜16日(日)にMIYASHITA PARKのPark in Parkで開催される。入場無料だがトークショー・ミートアップは事前申込制である。
プレイベントでは過去の作品や取り組みの展示、過去参加作家による新作展示に加え、11月15日には参加アーティストや関係者によるトークセッションが行われる。14日(金)は招待者のみの実施となる。
プレイベント開催概要と申込
日時と場所、入場方法などは次の通りである。トークショーやミートアップは事前申込が必要なので注意が必要だ。
- 日時
- 2025年11月15日(土)〜11月16日(日) 11:00-20:00(11月14日(金)は招待者のみ)
- 場所
- Park in Park (MIYASHITA PARK) 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目20-10 South 1F MIYASHITA PARK
- 入場料
- 無料(トークショー・ミートアップは事前申込制)
- 申込リンク
- https://digshibuya2026-pre-public.peatix.com/
プレイベント初日である11月15日には、作家や関係者によるトークセッションが複数予定されている。所定の時間帯には展示と合わせたミートアップも行われる。
11月15日 トークショースケジュール
トークは午後に集中的に実施される。出席者はアーティスト、実行委員会関係者、渋谷区の国際都市戦略担当者などが含まれる。
- 15:30-16:30 「アルスエレクトロニカから学ぶ、DIG SHIBUYA の今後の進化」
出演:久納鏡子(アーティスト、アルスエレクトロニカ・アンバサダー)、田坂克郎(シブヤスタートアップス株式会社CEO)、宮本安芸子(渋谷区 国際都市戦略 特命部長)
- 17:00-18:15 「参加プログラム同士が紡ぐ、シブヤの文脈と継承のかたち」
出演:宇川直宏(現“在”美術家、DOMMUNE 主宰)、高瀬俊明(NEORT株式会社 代表取締役)、中田宜明(NEORT株式会社 取締役)
- 18:15-20:00 meetup & 展示
トークセッションは事前申込制のため、参加を希望する場合は申込ページを確認する必要がある。
Shibuya Crossing Night Art with MUTEK.JP
電子音楽とデジタルアートの祭典MUTEK.JP 2025に合わせ、DIG SHIBUYAは深夜の渋谷スクランブル交差点の大型街頭ビジョンを使った「Shibuya Crossing Night Art」を実施する。映像は4つの大型モニターに放映される屋外型エキシビションである。
放映は次のスケジュールで行われる。深夜帯のプログラムは複数のアーティストをフィーチャーしている。
- 放映ビジョン:109フォーラムビジョン、Mighty Vision SHIBUYA、スターツビジョンSHIBUYA、Q’s EYE
- 上映スケジュール:2025年11月21日(金) 24:00〜25:00
- 出演ラインナップ(放映枠)
DIG SHIBUYA 2026 — Taeko Isu, SEO HYO, Yosuke Hayashi
MUTEK.JP & ETERNAL Art Space — Kohui, MONOCOLOR, RICH & MIYU, Saeko Ehara & Shuta Yasukochi, Yuma Yanagisawa (A-Z)
運営体制、審査員、開催概要と関連情報
DIG SHIBUYA 2026はSHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会が中心となり、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁と共に主催する大型イベントである。渋谷区が共催し、地元の観光協会や地域団体も後援する。
審査は次の5名の審査員によって行われ、渋谷らしさやコ・クリエーションの観点から選出が行われた。応募総数は国内外を含め約60件である。
- 審査員
- 久納 鏡子(アーティスト、アルスエレクトロニカ・アンバサダー)
- 施井 泰平(スタートバーン株式会社 CEO)
- 鈴木 貴歩(ParadeAll株式会社 CEO)
- 豊田 啓介(建築家、東京大学生産技術研究所特任教授、NOIZ)
- 林・小野 有理(一般社団法人渋谷国際都市共創機構 理事、有理舎 主宰)
イベントの正式名称、開催日程、開催場所などの基本情報は以下の通りである。
- 正式名称
- DIG SHIBUYA 2026(ディグシブヤ)
- 開催日程
- 2026年2月13日(金)〜2月15日(日)(予定)
- 開催場所
- 渋谷公園通り周辺エリア 他
- 参加費用
- 無料(一部プログラムは有料)
- 主催
- SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
- 共催
- 渋谷区
- 後援
- 一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン
- 委託
- 2025年度(令和7年度)日本博2.0事業(委託型)
- 公式URL
- https://digshibuya.com
- https://www.instagram.com/digshibuya/
主催団体であるSHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会の役割は、渋谷にある150を超える文化・エンターテインメント施設を文化的資産として位置づけ、AI、Web3、XRなどの先端技術を取り入れた施策の実施支援を行うことにある。区民や来街者が気軽にアートや最新技術に触れられる場を創出することを目的としている。
問合せ・関連リンク
公式情報や最新のスケジュール、参加方法の詳細は公式サイトおよび公式Instagramで随時発表される。応募や参加に関する案内、事前申込のURLも公式で案内されている。
公式サイト:https://digshibuya.com 公式Instagram:https://www.instagram.com/digshibuya/ プレイベント申込ページ:https://digshibuya2026-pre-public.peatix.com/
要点の整理
ここまでに紹介した情報を表形式で整理する。主要な日時、場所、出展数、主催などを一覧にまとめることで、本記事で紹介した内容を把握しやすくする。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース日時 | 2025年11月6日 14:05(SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会発表) |
| 本開催日程 | 2026年2月13日(金)〜2月15日(日)(予定) |
| プレイベント | 2025年11月15日(土)〜11月16日(日) 11:00-20:00(11月14日は招待者のみ) Park in Park (MIYASHITA PARK) |
| 採択団体数 | 11団体(国内外の約60件の応募から選出) |
| 主な企画内容 | AI映像、茶室体験、ドット絵名所絵、参加型音楽制作、人工生命展示、都市型演劇、音響生態学、無人オーケストラ、路地裏再構築、XR音楽体験、未来地図 |
| 主催・共催 | 主催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁 / 共催:渋谷区 |
| 後援・委託 | 後援:一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン / 委託:2025年度日本博2.0事業(委託型) |
| 申込・公式情報 | 公式サイト:https://digshibuya.com / Instagram:https://www.instagram.com/digshibuya/ / プレイベント申込:https://digshibuya2026-pre-public.peatix.com/ |
以上がプレスリリースの全文に基づく整理である。採択された11団体それぞれが提示する表現の幅は広く、プレイベントと本開催を通じて渋谷の街を舞台とした複合的な体験が展開される予定である。
参考リンク: