Xencelabsが4K OLEDの携帯型『16 Lite』を発売
ベストカレンダー編集部
2025年11月7日 05:50
ペンディスプレイ16発売
開催日:11月5日
Xencelabsが携帯性とスタジオ品質を両立した「ペンディスプレイ 16 Lite」を発表
Xencelabs Technology LTD.は、2025年11月5日(ワシントン州バンクーバー発)に、超ポータブルな4K OLEDペンディスプレイ「ペンディスプレイ 16 Lite」を発表しました。発表文は2025年11月7日 01時33分付で配信されており、製品は128,800円(税込み)で販売されています。
本製品は持ち運びやすさとスタジオグレードの表示品質を両立することを目的に開発され、パッケージには国際共同アニメーションプロジェクトのキャラクター「テッド・ポール」をデザインした限定アートワークを採用しています。アートワークの制作にはピクサーのレンダーマンチームとDAMN! Visdevスタジオ、さらにデルのワークステーションが関わっており、先端レンダリング技術と手描き表現の融合が示されています。
発表の背景と掲出情報
発表はXencelabsによる公式アナウンスとして行われ、商品仕様や同梱品、プロジェクトでのコラボレーション詳細が明記されています。製品はXencelabs公式ストアおよびAmazonで販売中とされ、販売ページの案内リンクも提供されています。
発表文の冒頭には発信元として「Xencelabs Technology LTD.」が明記され、発表日は複数の表記(2025年11月5日、配信は2025年11月7日 01時33分)で記載されています。発表地はワシントン州バンクーバーです。
「テッド・ポール」の誕生──手描きスケッチを3Dへと昇華する協業
パッケージに描かれたキャラクター「テッド・ポール」は、ファンタジーイラストレーターのイェスパー・エイシング氏の手描きスケッチを起点に生まれました。外見は風変わりなカエルをモチーフとし、ぎこちない出っ歯や大きすぎる笑顔、未完成さを示すオタマジャクシのしっぽなど、感情の複雑さを表現するディテールが盛り込まれています。
このキャラクターの2Dから3Dへの転換は、ピクサーのレンダーマンチーム、DAMN! Visdevスタジオ、デルのワークステーション、そしてXencelabsのペンディスプレイによる連携により実現しました。プロジェクトは手描きイラストの温かみを維持しつつ、最新レンダリング技術で立体化することを目的としています。
制作チームと役割
プロジェクト開始時のきっかけは、ピクサーのレンダーマンでテクニカルアーティストを務めるディラン・シソン氏が、カンファレンスでイェスパー氏と出会い、レンダーマン27の新機能であるXPUレンダリングシステムを用いてジェスパーのスタイルを3D化するアイデアを温めたことにあります。DAMN! Visdevのファビオ・シエドラルチク氏とニコラス・デ・アキーノ氏は、ZBrush、Maya、Substance Painterなどを用いてモデリングとアニメーション制作を行いました。
プロジェクトにおける役割は以下の通りです。
- イェスパー・エイシング氏
- 手描きスケッチを元にキャラクターデザインを担当。テッド・ポールの原案を制作。
- ディラン・シソン氏(ピクサー・レンダーマン)
- レンダリング技術の構想立案、レンダーマン27 XPUの適用を推進。
- ファビオ・シエドラルチク氏、ニコラス・デ・アキーノ氏(DAMN! Visdev)
- ZBrush、Maya、Substance Painterによる精密なモデリングとアニメーション制作を担当。
- デル(ワークステーション)
- 高性能GPU(RTX A6000等)を用いたリアルタイムレンダリング環境を提供。
- Xencelabs
- ペンディスプレイを制作現場に提供し、手描きのニュアンスをデジタル作業で再現するためのインプットデバイスとして貢献。
テッド・ポールの特徴と短編『テッド・ワールド』
テッド・ポールは「カエル少年」として始まったデザインが発展したキャラクターで、作者は「ただ可愛いだけではなく、感情の起伏により、人間らしさを感じさせるリアルな存在にしたかった」と述べています。カエル特有の“気持ち悪さ”を残しつつ好感を抱かせるバランスを探る意図が明記されています。
このキャラクターを主人公に据えた短編アニメ『テッド・ワールド』は、池の住処での冒険を描く作品として2026年に公開予定です。作品ではレンダーマン27の新しい表現技術を通じて、リアルタイムの筆のタッチや水彩効果などが示される見込みであり、技術が芸術表現に与える影響が検証されます。制作過程を示す動画の存在も発表文内で示されています(発表文中に「動画はこちら」との注記あり)。
ペンディスプレイ 16 Lite の仕様と現場での活用
「ペンディスプレイ 16 Lite」は、プロのクリエイターからのフィードバックを基に設計された最新モデルです。スリムで軽量なボディに高精細な表示と細かな筆圧検知を組み合わせ、スタジオと外出先の両方での使用を想定しています。
製品は100人以上のアーティストからの実際のフィードバックを取り入れ、筆圧認識の微調整や表示品質の最適化が行われています。特にアートワークの細やかな筆致やタッチの再現を重視した設計が強調されています。
主な仕様
以下は発表文に記載された主要な仕様です。表示パネル、色再現、感圧性能、接続方式、サイズと重量など、制作現場で重要となる要素が網羅されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ディスプレイ | 4K OLED(3840 x 2160)、10億7000万色、超高コントラスト比 100,000:1 |
| プリロード色空間 | Adobe RGB 98%、P3-D65 98%、sRGB 99%、Rec 709 99% |
| 表面処理 | アンチグレア、光学接着ディスプレイ(自然なペンと紙の描画体験) |
| 筆圧認識 | 微調整された筆圧曲線、3gから筆圧を認識 |
| 接続 | DP Alt Mode 対応PCとのUSB-Cシングルケーブル接続、Xencelabs ハブ(別売)でHDMI/DisplayPort接続対応 |
| サイズ・重量 | 厚さ 12mm、重量 1.2kg |
同梱品と制作環境での活用例
製品パッケージには複数のペンと周辺アクセサリが含まれ、制作ワークフローを支援する内容になっています。複数のソフトウェアやハードウェアと組み合わせて利用されることを想定して提供されています。
- 付属品:v2ペン2本(3ボタンペンv2 & スリムペンv2)、替え芯10本、ペンケース、ドローインググローブ、アダプター、Bluetoothドングル
- 制作ツールとの連携事例:ZBrush、Maya、Substance Painterなどでのモデリング・テクスチャ制作に活用
- レンダリング環境との連携:デルのRTX A6000ワークステーションやレンダーマン27 XPUを用いたリアルタイムレンダリングとの組み合わせが確認されている
販売情報、リンク、Xencelabsの背景と今回の意義
ペンディスプレイ 16 LiteはXencelabs公式ストアおよびAmazonで販売中と発表されています。販売ページは発表文で以下のURLが示されています。価格は128,800円(税込み)です。
製品購入や詳細確認の際は以下のリンクが案内されています。発表文にはストアリンクとAmazonリンクの二路線が明記されています。
購入先と価格
公式ストアとAmazonのリンクが発表文に示されており、現在いずれのチャネルでも入手可能とされています。価格は128,800円(税込み)と明確に記載されています。
- 公式ストア:https://bit.ly/491PG4L
- アマゾン:https://amzn.to/43eITRv
Xencelabsについてと今回の意義
Xencelabsは2019年にアニメーション、イラストレーション、工業デザインの業界経験者により設立され、プロフェッショナル向けのデジタル描画ツールを開発しています。製品は40カ国以上で販売されており、アーティスト主導のデザインと継続的な技術革新を重視しています。
今回の発表は単なるハードウェアの新製品紹介にとどまらず、ピクサーのレンダーマン、DAMN! Visdev、デルとの技術的連携を通じて、入力デバイス(ペンディスプレイ)がアート制作の上流からレンダリング表現まで影響を与える具体例を提示しています。今後公開予定の短編『テッド・ワールド』(2026年公開予定)は、その成果を示す作品として位置づけられます。
| 項目 | 内容(要約) |
|---|---|
| 製品名 | ペンディスプレイ 16 Lite |
| 価格 | 128,800円(税込み) |
| 発表日/発信 | 2025年11月5日(ワシントン州バンクーバー発)、配信日時 2025年11月7日 01:33 |
| ディスプレイ | 4K OLED(3840 x 2160)、10億7000万色、コントラスト比 100,000:1 |
| 色空間 | Adobe RGB 98%、P3-D65 98%、sRGB 99%、Rec 709 99% |
| 筆圧 | 微調整された筆圧曲線、3gから認識 |
| 接続 | USB-C(DP Alt Mode)単一ケーブル、Xencelabsハブ(別売)でHDMI/DisplayPort |
| サイズ・重量 | 厚さ 12mm、重量 1.2kg |
| 同梱品 | v2ペン2本(3ボタン/スリム)、替え芯10本、ペンケース、グローブ、アダプター、Bluetoothドングル |
| 関連プロジェクト | キャラクター「テッド・ポール」、短編『テッド・ワールド』は2026年公開予定 |
| 販売先 | 公式ストア(https://bit.ly/491PG4L)、Amazon(https://amzn.to/43eITRv) |
以上が発表文に基づく要点の整理です。製品仕様、同梱物、関係者(イェスパー・エイシング氏、ディラン・シソン氏、ファビオ・シエドラルチク氏、ニコラス・デ・アキーノ氏)、コラボレーションの経緯、そして短編アニメ『テッド・ワールド』の公開予定(2026年)まで、発表文に含まれる情報を網羅してまとめました。