総額300万円、マンダムが第19回代替法研究助成を公募

第19回マンダム助成金公募

開催期間:11月7日〜1月30日

誰が応募できるの?
国内外の研究者なら応募可能。研究分野は問わず、動物実験代替法に関する基礎・応用いずれのテーマも対象。詳細な提出書類や条件は日本動物実験代替法学会の募集要項を確認して下さい。
採択されるといくらもらえるの?
1件あたり50万円〜200万円で、年間総額の上限は300万円。複数件の採択があり得ます。募集は2025年11月上旬開始、締切は2026年1月30日、助成は2026年4月1日から開始。

企業による継続支援――動物実験代替法研究をめぐるマンダムの取り組み

株式会社マンダム(本社:大阪市、社長執行役員:西村健)は、動物実験に替わる評価法の研究開発を支援するため、2007年より「マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募」を継続的に実施している。今回で19回目の公募開始が発表され、研究者に対して総額300万円の助成を行うことが明らかになった。

同社は化粧品の安全性確保の方針として、動物実験を行わない立場を取っており、ヒトを用いた試験(パッチテスト、スティンギングテスト等)や動物実験代替法の活用を進めている。動物実験代替法のさらなる精度向上が必要であるとの認識から、研究助成を通じて代替法分野の研究活性化に寄与することを目的としている。

第19回マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募の内容

募集テーマや助成金額、スケジュールなど、今回の公募に関する詳細が公開された。研究分野は問わず、動物実験代替法に関する研究テーマを世界中から募集する。以下に公募の主要事項を整理する。

公募は2025年11月上旬に開始され、国内外の研究者が応募できる。助成は年間総額300万円を上限とし、1件あたり50万円から200万円までを支援する形式で実施される。

助成対象と金額の詳細

助成対象は動物実験代替法に関する研究で、研究分野は限定されない。基礎研究から応用研究まで、代替法の開発や評価手法の改善に資するテーマが対象となる。

金額は以下のとおり設定されている。研究計画の内容に応じて、複数件の採択が行われることが想定される。

  • 総額:300万円/年間
  • 1件あたり:50万円〜200万円

応募スケジュールと選考の流れ

応募および選考のスケジュールは明確に設定されている。公募開始から助成開始までの流れが示されており、応募者は期日を厳守する必要がある。

以下が公表されたスケジュールである。

  1. 2025年11月上旬:募集開始
  2. 2026年1月30日(金):募集締切
  3. 2026年2月上旬〜:選考開始
  4. 2026年3月下旬:助成対象者発表
  5. 2026年4月1日(水):助成開始(期間1年間)

募集要項の詳細や応募方法は、日本動物実験代替法学会のホームページに掲載されているため、応募を検討する研究者は同学会の案内を参照することが必要である(URL: http://www.asas.or.jp/jsaae/)。

これまでの実績と報告の場:公募の歴史と最近の動向

本助成金は2007年の開始以来、今回で19回目の実施となる。2025年3月までの実績としては、海外からの応募者を含めて43件の研究助成が実施されている。これらの研究助成は、代替法分野の研究基盤形成に寄与してきた。

前回(第18回)の公募では3件が選出され、選出された研究テーマに対しては2025年4月から助成が開始している。研究助成の成果報告は日本動物実験代替法学会の年次大会で行われる慣例があり、第17回公募の研究成果は第38回大会(パシフィコ横浜)で報告された(開催期間:2025年11月1日〜3日)。

こうした報告の場を通じて、研究成果の共有や手法の検証が図られ、代替法の普及・精度向上に繋がる取り組みが進められている。

社会的背景とマンダムの考え方

欧州連合(EU)における化粧品分野での動物実験禁止(2013年3月)以降、世界的に動物実験代替法の開発が加速している。代替手法は新たな安全性評価法として活用されるケースが増え、その重要性は高まっている。

日本国内でも、動物愛護の観点に基づく3Rs(Replacement:置き換え、Reduction:削減、Refinement:苦痛の軽減)の原則に従い、より精度の高い予測・評価手法の議論と開発が進められている。マンダムは、化粧品の安全性確保に向けて動物実験を行わない方針を明確にし、ヒト試験や代替法の活用を通じて安全性を担保している。

応募にあたっての実務的情報と関連リンク

応募を検討する研究者にとって必要な実務的事項を整理する。応募期限や選考開始時期、助成開始日などは前節で示したとおりである。

募集要項の公式情報や詳細手続きは学会サイトで確認することが推奨される。また、企業情報や関連する公表資料はマンダムの公式サイトでも確認できる。

公募に関する問い合わせ先(参考)
日本動物実験代替法学会ホームページ:http://www.asas.or.jp/jsaae/
企業情報(参考)
株式会社マンダム公式サイト:https://www.mandom.co.jp/

応募を予定する研究者は、募集要項に記載された提出書類や提出方法、審査基準等を事前に確認し、期日に間に合うよう準備を進めることが必要である。

要点の整理と公募情報の一覧表

ここまで述べてきた公募の重要事項を一覧にして整理する。応募を検討する際の参照用として、主要な項目を表形式でまとめる。

項目 内容
公募名称 第19回マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募
公募開始日 2025年11月上旬(公表)
募集締切 2026年1月30日(金)
選考開始 2026年2月上旬〜
助成対象者発表 2026年3月下旬
助成開始 2026年4月1日(水)〜(1年間)
助成金額 1件あたり50万円〜200万円、総額300万円/年間
応募テーマ 動物実験代替法に関する研究(研究分野不問)
過去の実績 2007年開始。2025年3月までに海外応募を含め43件の研究助成を実施。第18回は3件が選出され、2025年4月より助成開始。
報告の場 日本動物実験代替法学会の年次大会で研究助成成果の報告が行われる(例:第38回大会:2025年11月1日〜3日、パシフィコ横浜)
参考リンク 日本動物実験代替法学会:http://www.asas.or.jp/jsaae/、マンダム公式:https://www.mandom.co.jp/

以上が公募に関する要点の整理である。応募を検討する研究者は、表中のスケジュールと募集要項を踏まえて計画的に提出書類を整え、学会サイトにて最新の募集要項を確認することが重要である。

参考リンク: