渋谷で熱戦 Red Bull BC One最終予選で8名が進出
ベストカレンダー編集部
2025年11月8日 05:47
ラストチャンスサイファー
開催日:11月7日
東京で繰り広げられた“最後の登竜門”:Red Bull BC One Last Chance Cypher 2025の全貌
2025年11月7日(金)、渋谷のSpotify O-EASTで開催された「Red Bull BC One Last Chance Cypher 2025」は、世界26カ国から勝ち上がったトップブレイカーたち、総勢51名(B-Boy 25名 / B-Girl 26名)が一堂に会し、男女各4名のワールドファイナル出場権を懸けた1on1の激戦を展開した。会場は世界各地から集まった実力者たちのパフォーマンスで熱気に包まれ、最終的に男女合わせて8名が11月9日(日)に両国国技館で行われる「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」への出場権を獲得した。
本稿は、主催のレッドブル・ジャパンが報じたプレスリリースの内容を元に、開催概要、競技の流れ、出場者と結果、会場運営や審査体制といった重要事項を漏れなく整理して伝える。会場の様子や個別の対戦、関係者コメント、審査員や演出スタッフの構成まで、発表されたすべての情報を具体的に記載する。
開催日時と会場、参加構成
大会名はRed Bull BC One Last Chance Cypher 2025。開催日時は2025年11月7日(金)開場14:00 / 開演15:00、会場は東京都渋谷区のSpotify O-EAST(道玄坂2-14-8)で行われた。主催はレッドブル・ジャパン株式会社。
参加者は世界26カ国から予選を勝ち抜いたトップブレイカーの総勢51名で、内訳はB-Boyが25名、B-Girlが26名。オーディション形式の予選を通過した選手を対象に、トップ16名を選出した後、ノックアウト方式の1on1トーナメントで進行。男女各4名、合計8名に「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」への出場権が与えられる大会形式だった。
- 開催名
- Red Bull BC One Last Chance Cypher 2025
- 日時
- 2025年11月7日(金)開場14:00 / 開演15:00
- 会場
- Spotify O-EAST(東京都渋谷区道玄坂2-14-8)
- 参加国
- 世界26カ国
- 出場者数
- 総勢51名(B-Boy 25名 / B-Girl 26名)
決戦の結果と注目のカード
この夜、最終的にワールドファイナルへの切符を手にしたのは、男子4名・女子4名の計8名。男子はB-Boy Alvin(ベネズエラ)、B-Boy haruto(日本)、B-Boy Lorenzo(オランダ)、B-Boy Pesto(イタリア)。女子はB-Girl Syssy(フランス)、B-Girl FreshBella(韓国)、B-Girl Jazzy(トルコ)、B-Girl Logistx(アメリカ)。
大会は予選オーディションを経てTop16からノックアウト形式で進行。最後まで勝ち残った男女各4名がワールドファイナル進出を決める構成で、会場では終始高い緊張感と歓声が交錯した。各国の代表にはワールドファイナル経験者や国内王者、歴戦のレジェンドが含まれており、カードのレベルは非常に高かった。
- B-Boy haruto(日本)はTop 8でアメリカ代表のB-Boy Hijackと対戦し、持ち味であるオリジナリティと音への反応を活かして勝利。ワールドファイナル初出場を決めた。
- B-Girl Cocoa(日本)はTop 8でB-Girl Syssyと対戦し、惜しくも敗退。すべてのラウンドで存在感を放った。
- B-Girl部門ではB-Girl FreshBellaとB-Girl Camineのカードがドロー判定から延長戦となるなど、接戦が続いた。
出場権を得た8名は、11月9日(日)に両国国技館で開催される「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」で世界のトップと対峙する予定である。
日本からの参戦と背景:haruto、Cocoaの挑戦
日本代表としては、8月に行われた「Red Bull BC One Cypher Japan 2025」を制したB-Boy harutoとB-Girl Cocoaが参戦した。harutoは国内予選で2年連続の決勝進出を果たし、昨年のリベンジを経て代表となった。harutoの所属クルーにはISSINやHIRO10が存在し、ISSINとHIRO10はワイルドカード枠で既にワールドファイナル出場が決まっている。
Cocoaは国内予選でB-Girl YASMINを破り代表入り。YASMINは国内大会優勝やワールドファイナル出場経験がある選手であり、その決勝制覇は若手B-Girlの台頭を示す結果となった。Cocoaは「今年の日本は弱いと思われないように、自分らしく表現したい」と語り、海外勢にも臆さず挑戦した。
審査・運営体制、演出と会場の空気
大会の審査は国際的に著名なジャッジ陣が務め、演出と司会、音楽面でも実績あるスタッフが起用された。審査員、MC、DJはいずれもSNSアカウントが公開されており、国際的な視点で審査と演出が行われた。
審査および演出の主要メンバーは次の通り。
| 役割 | 氏名 | 備考 / リンク |
|---|---|---|
| Judge | Illz | https://www.instagram.com/illzput |
| Judge | Isis | https://www.instagram.com/isisgranda |
| Judge | TawfiQ | https://www.instagram.com/tawfiqtheruggeds |
| Judge | Luigi | https://www.instagram.com/luigvuitton/ |
| Judge | Gonzo | https://www.instagram.com/gonzoseoul/ |
| MC | Admir | https://www.instagram.com/sir.o83 |
| MC | Kentaraw | https://www.instagram.com/kentaraw_takenotice |
| DJ | Mar Ski | https://www.instagram.com/djmarski/(福岡出身、UNIVERSAL ZULU NATION公認メンバー) |
MCのKentarawはThe Floorriorz所属で、国内外の観客を的確に盛り上げる役割を担った。DJ Mar SkiはRed Bull BC Oneに関わり続けてきた経歴を持ち、選曲とグルーヴでバトルを導く重要な役割を果たした。会場演出とBGMはバトルの流れを左右し、選手のムーブを最大限に引き出す役割を果たした。
また、大会フォトクレジットとして記事中に使用された写真は、Dean Treml / Red Bull Content Pool、Muriel Rieben / Red Bull Content Pool、Little Shao / Red Bull Content Pool、Jason Halayko / Red Bull Content Poolなどが提供している。
ルールとパートナー企業
大会ルールは、各国予選を勝ち上がった選手51名が参加し、オーディション形式からTop16を選抜。Top16以降は2ラウンドのノックアウト方式で進行し、男女各4名が勝ち残るとワールドファイナルへの出場権を獲得する形式だった。審査はジャッジ陣が行い、ドロー判定や延長戦なども発生した。
本大会のパートナーには次の企業が名を連ねる:Reebok / PHILIPS / VISA / Jeep / G-SHOCK / BEYBLADE X / イープラス / Japan Wireless。また、イベントページは主催側から公開されている(https://www.redbull.com/jp-ja/events/red-bull-bc-one-world-final-tokyo/last-chance-cypher)。
個別コメントと大会の意味合い
B-Boy harutoは大会後のコメントで、自身の感情と大会の手応えを語っている。「最初は自分がどこまで通用するのかという気持ちだったが、会場の熱気と相手のムーブに引っ張られるように調子が上がっていった」と述べ、Top 8でのHijack戦は納得のいく内容だったと振り返った。
harutoはまた、1回戦の相手が長年の仲間であるHIRO10だと判った時の複雑な心境にも触れ、同じスタジオで練習を重ねた仲間との戦いを感動的なものにしたいという思いを語っている。さらに、日本での開催に触れ、日本人4名の出場が特別であり、自国開催の舞台で期待に応えるべく全力を尽くす意欲を示した。
今回のLast Chance Cypherは、単なる予選にとどまらず、日本のブレイキン・シーンが世界と交わる重要な接点となった。世界各国から集まった多様なスタイルと個性がぶつかり合い、ワールドファイナルを見据えた最終調整の場としての役割を果たした。
競技結果(大会にて発表された最終リスト)
- B-Boy Alvin(ベネズエラ)
- B-Boy haruto(日本)
- B-Boy Lorenzo(オランダ)
- B-Boy Pesto(イタリア)
- B-Girl Syssy(フランス)
- B-Girl FreshBella(韓国)
- B-Girl Jazzy(トルコ)
- B-Girl Logistx(アメリカ)
これら8名が、11月9日(日)に両国国技館で開催されるRed Bull BC One World Final Tokyo 2025への出場権を獲得した。
要点の整理(表形式)
以下に、本記事で触れた主要事項を表で整理する。大会の日時、会場、参加数、出場権獲得者、審査・運営体制、主催・パートナーなど、事実関係を一目で確認できるようにまとめた。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 大会名 | Red Bull BC One Last Chance Cypher 2025 |
| 開催日時 | 2025年11月7日(金)開場14:00 / 開演15:00 |
| 会場 | Spotify O-EAST(東京都渋谷区道玄坂2-14-8) |
| 参加国 | 世界26カ国 |
| 出場者数 | 総勢51名(B-Boy 25名 / B-Girl 26名) |
| 大会形式 | 予選オーディション → Top16選抜 → 2ラウンドのノックアウト1on1トーナメント(男女各4名がWorld Final出場) |
| ワールドファイナル出場権獲得者 | B-Boy Alvin(ベネズエラ)、B-Boy haruto(日本)、B-Boy Lorenzo(オランダ)、B-Boy Pesto(イタリア)、B-Girl Syssy(フランス)、B-Girl FreshBella(韓国)、B-Girl Jazzy(トルコ)、B-Girl Logistx(アメリカ) |
| 主催 | レッドブル・ジャパン株式会社 |
| パートナー | Reebok / PHILIPS / VISA / Jeep / G-SHOCK / BEYBLADE X / イープラス / Japan Wireless |
| 審査員(例) | Illz / Isis / TawfiQ / Luigi / Gonzo(各公式Instagramあり) |
| MC / DJ | MC:Admir、Kentaraw / DJ:Mar Ski(UNIVERSAL ZULU NATION公認) |
| 関連リンク | 公式イベントページ |
| 写真提供クレジット | Dean Treml / Muriel Rieben / Little Shao / Jason Halayko(Red Bull Content Pool) |
上記は、レッドブルが公開したプレスリリースに基づく事実関係の整理である。11月9日(日)のワールドファイナルでは、ここで出場権を得たブレイカーたちが世界トップクラスの舞台で競い合う。大会の進行、カード、選手のコンディションなどは当日のパフォーマンスにより決定される。
なお、本稿で使用した情報やリンクは、レッドブル・ジャパンのリリースおよび公式イベントページに基づくものである(掲載元:レッドブル・ジャパン、発表日時:2025年11月8日 00:39)。
参考リンク: