MIYAVI・石原さとみ登壇 第20回難民映画祭開幕
ベストカレンダー編集部
2025年11月8日 05:59
第20回難民映画祭開幕
開催期間:11月6日〜12月7日
スーダンの記憶を伝えるオープニング上映とその意義
特定非営利活動法人 国連UNHCR協会は、2025年11月6日(木)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて「第20回難民映画祭2025」のオープニング上映イベントを実施しました。オープニング作品として上映されたのは、命がけで戦火を逃れた5人が語るスーダンの記憶をテーマにしたドキュメンタリー作品『ハルツーム』です。
本映画祭では、世界中から収集し選定した珠玉の9作品(日本初公開の6作品を含む)が紹介されます。上映作品は、難民となった人たちが困難を力強く生き抜く姿に焦点を当てており、視聴者に事実と人々の声を伝えることを目的としています。オープニング上映は劇場開催の初日として位置づけられ、映画とトークを組み合わせた形式で行われました。
- 作品名:『ハルツーム』
- テーマ:スーダンで戦火を逃れた人々の記憶と語り
- 上映会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京)
- 実施日:2025年11月6日(木)
上映の背景と観客への期待
上映作品は、難民問題を単なる統計や報道の断片としてではなく、個々の人生や感情の連続として伝えることを意図しています。映画祭は、映像の力を通じて日本社会における難民問題への理解と共感を深める場として2006年にスタートし、今回で20回目を迎えます。
映画という表現を介することで、観客が現地で生きる人々の声に直接触れ、現実を知り、考えるきっかけを作ることが期待されています。オープニングの『ハルツーム』は、まさにその役割を果たす作品として選定されました。
登壇者の対話 — MIYAVI、紗栄子、石原さとみが語ったこと
オープニング上映の前後に行われたトークセッションには、UNHCR親善大使を務めるアーティストのMIYAVI、一般社団法人Think The DAY代表理事で実業家・モデルの紗栄子さん、俳優の石原さとみさんが登壇しました。登壇者それぞれが、映画や支援活動を通じて得た実感や思いを語り、観客と共有しました。
登壇者の発言は、映画祭が単なる上映イベントに留まらず、知ることから考えること、そして行動につなげるための機会であることを強く示していました。以下に、それぞれの発言の要旨をまとめます。
MIYAVI(UNHCR親善大使)
MIYAVIは、日本人として初めてUNHCR親善大使に任命され、世界各地の難民支援現場を訪問してきた経験を語りました。差別や分断が広がる現状に対する個人的な想いを示すとともに、映画の役割について次のように述べています。
「映画を通じて、僕たちも難民の方々が実際に経験している厳しい状況を知ることができる。こういう映画祭のような場を設けることで、難民問題に関心を寄せて支援をしていく人たちが集まり、一つになれる。そういう意味でも貴重な機会だと思いますし、映画、アートの力を使ってもっと広げていければ。」
紗栄子(Think The DAY代表理事)
紗栄子さんは長年にわたり支援活動に携わってきた経験から、活動を継続することの意味や、Think The DAYを立ち上げた経緯について語りました。個人や家庭内での小さな行動が未来につながるという視点を示しています。
「自分が実際、支援活動に携わって、少しでもその支援の輪が広がるように発信することや、家庭の会話の中で子どもたちと話してみることが、その先の未来につながっていく小さくて大きなアクションなのではないかなと思っています。」
石原さとみ(俳優)
『ハルツーム』上映後のセッションに参加した石原さとみさんは、今回が難民映画祭への初参加であることを明かし、自分自身と子どもたちの将来を考えた上で参加を決めた背景を語りました。事実を知るだけでなく、その背後にある人々の心を知ることの重要性を述べています。
「自分の子どもたちが世界中の問題に対して自分事として捉えて思いを馳せるような人になってほしいと考えたときに、まずは二人の親である私自身が変わらなければいけないと気づかされました。その時、今回の難民映画祭のお話をいただいて、本当に大変に光栄に思い、参加させていただきました。」
第20回難民映画祭の構成と参加方法
第20回難民映画祭は、オンラインと劇場の両形式で開催されます。オンライン開催は2025年11月6日(木)から12月7日(日)までの期間で行われ、劇場開催は東京・大阪での4回の実施が予定されています。上映作品は合計9本で、日本初公開となる作品が6本含まれています。
対象年齢は中学生以上で、参加は「寄付つき鑑賞」または「無料鑑賞」のいずれかを選択して申し込む方式です。支援のために寄付つき鑑賞を選択することも可能で、寄付金はUNHCRの難民援助活動に充てられます。
- オンライン開催期間
- 2025年11月6日(木)~12月7日(日)
- 劇場開催日程
- 東京:11月6日(木) TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
- 大阪:11月13日(木) TOHOシネマズ なんば
- 東京(追加):12月2日(火)・3日(水) イタリア文化会館
- 上映作品数
- 9作品(うち日本初公開6作品)
- 対象年齢
- 中学生以上
申込みと参加費の詳細
申し込みは「第20回難民映画祭2025」公式ウェブページで受け付けています(https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff)。劇場開催は先着順で、定員に達し次第締め切られます。申し込み可能な方は日本在住の方に限られます。
参加費は以下のとおり設定されています。1作品単位での申し込みと、オンラインで8作品まとめて申し込むプランが用意されています。各プランは(A)寄付つき鑑賞、または(B)無料鑑賞から選べます。
- 1作品を申込む:(A)寄付つき鑑賞 2,000円 / 3,000円 / 5,000円 / 10,000円 / 20,000円、または(B)無料鑑賞
- オンラインで8作品まとめて申込む:(A)寄付つき鑑賞 5,000円 / 8,000円 / 15,000円 / 30,000円 / 50,000円 / 100,000円、または(B)無料鑑賞
映画祭は、企業・団体・個人からの寄付や協力によって運営されています。無料鑑賞の選択肢も設けられており、若年層が参加しやすい配慮が取られていますが、寄付つき鑑賞に協力いただくことにより、UNHCRの活動支援に直結します。
まとめと重要事項(要点表)
ここまでの内容を整理すると、オープニング上映ではスーダンの記憶を伝える『ハルツーム』が選ばれ、トークセッションにはUNHCR親善大使のMIYAVI、Think The DAY代表の紗栄子さん、俳優の石原さとみさんが登壇しました。映画祭はオンラインと劇場での開催を組み合わせ、幅広い層に向けて難民問題への理解を促す取り組みとして構成されています。
以下の表に主要な開催情報と参加方法、主催・協力体制などをわかりやすくまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | 第20回難民映画祭2025(オープニング上映イベント実施) |
| オープニング上映作品 | 『ハルツーム』(スーダンの記憶を語るドキュメンタリー) |
| オープニング実施日 | 2025年11月6日(木)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ |
| オンライン開催期間 | 2025年11月6日(木)~12月7日(日) |
| 劇場開催(予定) | 東京:11月6日(木)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ / 12月2日(火)・3日(水)イタリア文化会館、 大阪:11月13日(木)TOHOシネマズ なんば |
| 上映作品数 | 9作品(うち日本初公開6作品) |
| 対象年齢 | 中学生以上 |
| 申込み方法 | 公式サイトから申込み(日本在住の方に限る。劇場は先着順) URL: https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff |
| 参加費 | (A)寄付つき鑑賞(各種額)または(B)無料鑑賞。1作品単位/オンライン8作品セットのプランあり |
| 主催・協力 | 主催:特定非営利活動法人 国連UNHCR協会 協力:国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所 |
| パートナー・後援・協賛他 | パートナー:JICA 後援:CLAIR(自治体国際化協会) 特別協賛:キヤノン、MIYOSHI、ユニクロ 協賛・協力企業:Ambee、ソニーグループ、東宝、TOHOシネマズ、TOHOマーケティング、日本映像翻訳アカデミー、富士メガネ、LIVE BOARD、ほか |
| 字幕制作協力 | 日本映像翻訳アカデミー株式会社 |
| プロジェクト協力 | イタリア文化会館、オクノテ、Peatix Japan、株式会社フェイス(五十音順) |
| 関連情報 | 難民映画祭の歴史:2006年に開始。これまでに270作品を上映、10万人以上が参加。学校や企業等による「難民映画祭パートナーズ」も展開(学校パートナーズは2015年開始、これまで220以上のパートナーズ、2万人以上が参加) |
本稿では、オープニング上映の内容、登壇者の発言、映画祭全体の構成と参加方法、協力体制までを網羅して伝えました。映画祭の情報や申込みは公式ウェブページ(https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff)で詳細が公開されています。寄付つき鑑賞を選択した場合の寄付は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の難民援助活動に役立てられます。
参考リンク: