アクリライト™が11月に展示参加 素材でデザインを後押し

アクリライト展出展

開催日:11月7日

アクリライト展出展
アクリライトって何がすごいの?
アクリライト™は全光線透過率93%の高透明アクリル板で、軽量かつ割れにくく耐候性と加工性に優れる。カラーバリエーション豊富でリサイクル対応、展示では光や反射制御に活用される素材だ。
どこでいつ見られるの?
alter. Tokyo 2025は2025年11月7日〜9日 日本橋三井ホール、富山県美術館での「DESIGN with FOCUS」は2025年11月8日〜2026年1月25日に開催。各公式サイトで詳細確認を。

素材としてのアクリライト™が描く、デザインとの接点

三菱ケミカル株式会社のアクリル樹脂板ブランドアクリライト™が、2025年11月に開催される二つの展覧会に素材提供という形で参加する。国内アクリル板市場でシェアNo.1※を誇る本素材は、高い透明性や加工性、耐候性を用いて、若手から中堅までのクリエイターによる実験的な作品づくりを支援する役割を担う。

ここでは出展の概要と出展作品の狙い、素材としての機能・特性を整理し、両展示を通じた産業とデザインの接続点を読み解く。

※出典:石油化学工業協会 メタクリル委員会 統計数値

三菱ケミカル『アクリライト™』──素材の力で創造の領域を広げる 画像 2

参加する展覧会の意義と三菱ケミカルの関わり

三菱ケミカルは、実験的プロダクトデザインイベント「alter. Tokyo 2025」(日本橋三井ホール、2025年11月7日〜9日)と、富山県美術館での企画展「DESIGN with FOCUS デザイナーの冒険展」(2025年11月8日〜2026年1月25日)に素材提供の形で参画する。

両展示ともに、デザインやアートの領域で素材の役割を再評価する場であり、製造技術と創造の接続を促進することが期待される。三菱ケミカルは、アクリライト™と貼合するモスアイ型反射防止フィルム「モスマイト™」の組み合わせなど、素材の特性を活かした提案でクリエイターの表現を後押しする。

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alter. Tokyo 2025 — 視点を持つ国内クリエイターと素材の対話

alter. Tokyo 2025は、日本のプロダクトデザインに革新を促す実験的イベントとして初開催される。海外の美術・デザイン機関(MoMA、ポンピドゥー・センター等)のキュレーターにより選出された国内若手クリエイターを中心に、11プロジェクト・計59名の作品が展示される構成だ。

三菱ケミカルはデザインスタジオPOETIC CURIOSITYによるプロジェクト「POETIC PROTOTYPING -Forms of Invisibility-」へ素材提供で参加する。本作ではアクリライト™にモスアイ型反射防止フィルム「モスマイト™」を貼合し、「目には見えない詩的な存在」を表現する。

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開催情報(alter. Tokyo 2025)

以下はalter. Tokyo 2025の開催概要である。観覧に際して必要となる情報を整理した。

  • 会期:2025年11月7日(金) – 11月9日(日)
  • 会場:日本橋三井ホール(東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 4,5F(エントランス4F))
  • 入場料:1日券 ¥2,000(学生 ¥1,000)、3日通し券 ¥3,000(学生 ¥2,000)
  • 中学生以下無料(学生割引は学生証提示が必要)
  • 公式サイト:https://altertokyo.com
  • プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000169332.html

展覧会では、素材の貼合やコーティングといった加工が表現手段として積極的に用いられる。アクリライト™の透明性と表面処理との組み合わせが、視覚的な〈見え方〉の変化を生み出す事例として提示される。

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富山県美術館『DESIGN with FOCUS デザイナーの冒険展』 — 次世代クリエイターの実験場

富山県美術館で11月8日から始まる「DESIGN with FOCUS デザイナーの冒険展」は、20〜40代のデザイナー、アーティスト、建築家など11組のクリエイターによる展示だ。デジタル技術や環境問題など変化する社会構造を背景に、多角的な視点と責任感をもって創作する姿勢が特徴となっている。

三菱ケミカルは、三好賢聖+青沼優介(POETIC CURIOSITY)による《光をそそぐ》《息を継ぐ》というモービル作品に素材提供を行う。モスアイ型反射防止フィルム「モスマイト™」を貼合したアクリルを用いることで、軽量で高い透明性を持つアクリライト™ならではの揺らぎや反射の表情が作品の要素として活かされる。

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開催情報(富山県美術館)

富山県美術館での開催概要は次のとおりである。会場や期間、展示室の情報を一覧にした。

会期
2025年11月8日(土) – 2026年1月25日(日)
会場
富山県美術館 2階 展示室3、4
公式サイト
https://tad-toyama.jp/exhibition-event/19831

展示作品の多くは素材の触感や光学特性を出発点に構想されており、モビリティや建築用途での実績を持つアクリライト™の応用領域が、アートやプロダクトデザインの現場でどのように再解釈されるかを示す場となる。

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アクリライト会とRay On Award:産業横断で素材の可能性を拡げる実践

三菱ケミカルは、アクリライト™を取り扱う全国の加工・販売業者で構成される任意団体「アクリライト会」を通じて、技術向上や素材を通じた価値創造を目指している。展示協力のほかに、共同で製造技術やデザインの実験的取り組みを推進する活動が行われている。

その一環として、2025年8月に実施された「アクリライト会 サマーフェスティバル2025」では、加工・販売業者を対象とした“アクリ”エイティブコンテスト「Ray On Award」を開催。アクリライト™を軸にパートナー企業と連携し、デザインとものづくりの可能性を広げる活動が展開された。

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Ray On Award の概要と受賞作

本コンテストは“アクリルプレイングラボ(玩具)”をテーマに、参加企業・団体の加工技術やノウハウ、デザインの実験的な試みを結集したもの。来場者がアクリルの魅力を体感できる展示空間が設営され、合計21作品が出品された。

選出された3作品について、作品名・制作者・作品概要・公式サイトを含めて以下に整理する。

  1. 最優秀作品:「ワールドオブワールド」/株式会社瑞穂化成(愛知県名古屋市)

    和柄が施されたキューブ状の万華鏡に色鮮やかなカセットを差し込む仕様で、光の世界をテーマに改良の過程を体感できる作品。カセットの差し替えによりアクリライト™の豊富なカラーバリエーションやカッティング表現を楽しめる設計になっている。

    公式サイト:https://www.mizuho-kasei.co.jp

  2. 優秀作品:「恐竜立体パズル」/SO PLUS COMPANY 株式会社(福井県福井市)

    恐竜王国である福井県をテーマに、子どもから大人まで楽しめる立体パズルを制作。少ないパーツ数でも躍動感が生まれる設計により、組み立て過程でアクリルの造形美や加工の工夫を感じられる。

    公式サイト:https://soplus.co.jp

  3. 優秀作品:「Rhombus Boat(ロンバス・ボート)」/新興プラスチックス株式会社(東京都江東区)

    六角形の赤青オレンジ黄色のパーツが積み重なった様子を持つ、ひとりでも複数人でも楽しめる立体五目並べ。角を丁寧に削ぎ落とした研磨加工により、アクリライト™の高い加工性と触感を活かした遊具となっている。

    公式サイト:https://www.shinkopla.co.jp

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アクリライト™の特徴と三菱ケミカルの取り組み

アクリライト™は1971年の誕生以来、建築資材やディスプレイ、モビリティ、医療など幅広い分野で採用されてきたアクリル樹脂板シリーズである。製品特性と環境配慮の両面で訴求されている点を整理する。

主な特性や製品情報は以下のとおりである。

  • 全光線透過率:93%(ガラスを上回る透明度)
  • 軽量で割れにくく、屋外環境でも美しさを長く保つ高い耐候性
  • 切断・曲げ・成形・接着などの高い加工自由度(長尺板でも均一な品質を保てる)
  • 豊富なカラーバリエーション展開
  • 使用後も原料に近い形でリサイクル可能な環境配慮型素材としての進化

公式の製品情報や総合カタログは、三菱ケミカルの製品ページで確認できる。

関連リンク:アクリライト™公式サイト

まとめ:出展情報と要点の整理

ここまでに記載した主要ポイントを表形式でまとめる。展示の会期・会場、参加プロジェクト、アクリライト™の主要特性、Ray On Awardの結果などを一覧にして示す。

項目 内容
出展ブランド 三菱ケミカル「アクリライト™」
alter. Tokyo 2025 会期・会場 2025年11月7日(金)〜11月9日(日)/日本橋三井ホール(東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 4,5F)
alter. Tokyo 2025 参加内容 デザインスタジオ POETIC CURIOSITY「POETIC PROTOTYPING -Forms of Invisibility-」への素材提供(アクリライト™+モスマイト™貼合)
富山県美術館 展示 会期・会場 2025年11月8日(土)〜2026年1月25日(日)/富山県美術館 2階 展示室3、4
富山県美術館 参加内容 三好賢聖+青沼優介(POETIC CURIOSITY)による《光をそそぐ》《息を継ぐ》のモービル作品に素材提供(モスマイト™貼合アクリル)
Ray On Award(アクリライト会 サマーフェスティバル2025) 開催:2025年8月/出品数:21作品。受賞作:最優秀「ワールドオブワールド」(株式会社瑞穂化成)、優秀「恐竜立体パズル」(SO PLUS COMPANY 株式会社)、優秀「Rhombus Boat」(新興プラスチックス株式会社)
アクリライト™の主な特性 全光線透過率93%、高い耐候性・加工性、軽量で割れにくい、長尺板でも均一品質、豊富なカラーバリエーション、リサイクル性
参考リンク アクリライト™公式サイトalter. Tokyo 公式富山県美術館 展覧会情報

以上が、三菱ケミカルのアクリライト™に関する出展・取り組みの要点である。両展における素材提供は、加工技術とデザインの対話の場として位置づけられており、アクリルという素材の持つ視覚的・物理的特性がどのように表現へと転換されるかが注目される。

参考リンク: