全国調査で判明!呼び名・具材の違いとファミマの豚汁展開
ベストカレンダー編集部
2025年11月11日 10:53
ファミマ豚汁地域展開
開催日:9月22日
冬に向けて再注目される「豚汁」――野菜摂取手段としての役割が拡大
株式会社ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマルKITCHEN」において、地域ごとの嗜好に合わせた豚汁商品を展開しています。今回の調査は、同社が掲げる5つのキーワードの1つである「もっと美味しく」の取り組みの一環として行われ、20~60代の男女700名を対象に全国の「豚汁」に関する意識を明らかにしました。
近年の野菜高騰を背景に、野菜をたっぷり摂れる料理として豚汁の注目度が高まっています。都内を中心とした豚汁専門店の増加により、従来のサイドメニューとしての位置づけから主食的に楽しむ消費者も増えていることが示されました。ファミリーマートが2025年9月22日週から順次実施した「具だくさん仕立て」へのリニューアルは奏功し、購買データでは気温低下との相乗効果もあって、10月の売上が9月対比で128%の大幅伸長を達成しています(各地域の豚汁合算の実績)。
呼び名と具材で分かれる地域文化――「とんじる」か「ぶたじる」か
全国的に「とんじる」派が多数を占めるものの、地域による呼び名や具材の好みの差が明確に現れました。SNSアンケートでは「とんじる」派が84.3%、「ぶたじる」派が15.7%でしたが、エリア別調査では九州・沖縄エリアで約46%が「ぶたじる」と呼ぶなど、地域性が色濃く表れています。
呼び名や具材の差は文化的背景や地域の食材利用に由来していると考えられます。以下では呼び名と具材、味の好みに関する調査結果を詳述します。
呼び名の分布とSNS上の声
調査の結果、全国では「とんじる」が大多数ですが、北海道・九州・沖縄エリアで「ぶたじる」呼びが比較的多いことが確認されました。北海道では41.7%が「ぶたじる」と回答し、九州・沖縄エリアでは約2人に1人(46%)が「ぶたじる」でした。
SNSには以下のような実際のコメントが寄せられています。呼び名の違いが世代間や地域間で交差する様子がうかがえます。
- 道民なので『ぶたじる』です( ´ ꒳ ` )ノ🐷
- 親はぶたじる 子供はとんじる
- 大阪やけど、とんじるやろ?ぶたじるって初めて聞いたわ
具材と味の地域差(具体的な数値を含む)
「豚汁に豚肉以外でどのような具材を入れますか?」という質問の集計では、東北エリアでの具材使用率が特徴的でした。東北では定番の芋・ごぼう・こんにゃくに加え、豆腐が70%、白菜が41%、ねぎが81%と、関東エリアより高い数値が出ています。
一方で「玉ねぎ」の使用比率には明確な差があり、東北で約17%に対し、中部では約35%、中国・四国では約40%と、中部・中国四国で高い傾向が見られました。芋の種類については全国的に里芋が主流ながら、東北では約49%がじゃがいも派と回答し、特に青森県では約82.4%がじゃがいもを選んでいます。中国・四国エリアでは約26%がさつまいも派であるなど、同じ「豚汁」でも具材選択が地域ごとに大きく異なっています。
味の好みと味噌文化――北関東・中部でのこってり志向と赤味噌の根付く地域
味の好み(あっさり/こってり/甘め)については全国平均で「あっさり」が38.6%、「こってり」が36.7%とほぼ拮抗しています。しかし北関東エリアでは47%が「こってり」派を支持しており、こってり志向が強いことが分かりました。
中国・四国エリアでは「甘め」を好む割合が28%と全国平均(約18%)を上回っており、味付けの傾向が地域により異なる点が浮き彫りになっています。味噌の種類では全国で約65.3%が合わせ味噌を使用している一方、北関東で約25%、中部で約28%が赤味噌を使う傾向が見られ、中部では約27%が「赤味噌でなければ豚汁とは言えない」と回答するなど味噌文化への強いこだわりが確認されました。
ファミリーマートの地域別商品展開――商品詳細を網羅的に紹介
ファミリーマートは調査結果を踏まえ、地域ごとに風味や具材の特長を活かした豚汁商品を展開しています。地域の嗜好に合わせ、甘め、赤だし、米味噌ブレンド、さつまいも入りなど多彩な仕様で展開している点が特徴です。
ここからは発表内の全商品情報を漏れなく整理して掲載します。税込価格は軽減税率対象商品のため消費税8%で表示されている点、販売開始日や発売地域の例外がある点などの注意事項も記載します。
豚汁関連商品(商品名・価格・発売地域・内容をすべて記載)
以下はプレスリリースに記載された豚汁商品です。商品名、税抜価格および税込価格、発売地域、内容を網羅しています。
| 商品名 | 税抜価格(税込) | 発売地域 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 具だくさん豚汁(仙台みそベース) | 369円(税込398円) | 東北地方 | 仙台みそをベースにラードや豚白湯でポークの旨みを付与。豚肉・ごぼうなどの野菜・豆腐・油揚げ・こんにゃくを使用した具だくさん仕立て。 |
| 肉たっぷり 7種具材の豚汁 | 369円(税込398円) | 北関東地方 | たっぷりの豚肉とコクのある味噌。厚めにカットした大根・人参・玉ねぎ・ごぼう・豆腐・こんにゃく・ねぎ入りで具材感のある仕立て。 |
| 具だくさん豚汁(こうじみそベース) | 369円(税込398円) | 関東地方、北陸地方(※北海道は11月18日発売) | こうじみそをベースに豚やだしの旨みをきかせた豚汁。豚肉、味噌や醤油で炒め煮にした野菜を使用。 |
| 赤だし仕立て!具だくさん豚汁 | 397円(税込428円) | 東海地方 | 赤だしみそベースに豚肉やだしの旨みをきかせた濃いめの味付け。大根や人参などを厚めにカットした食べ応えのある仕立て。 |
| 7種具材豚汁 | 369円(税込398円) | 関西地方(和歌山県の一部を除く) | 豚肉と野菜の旨みを味わえる豚汁。米味噌とこうじ味噌をブレンドし甘酒を加えた、甘みとコクのある仕立て。 |
| さつまいも入り豚汁 | 369円(税込398円) | 中国地方・四国地方(山口県の一部を除く) | いりこだしをほんのり効かせた旨みと甘み。大きめにカットした具材とさつまいもを彩りよくトッピング。 |
| お肉と野菜の旨味 ぶた汁 | 369円(税込398円) | 九州地方、山口県(一部店舗)※宮崎県、鹿児島県、沖縄県を除く | 2種類の麦味噌をベースにしたコク深いぶた汁。根菜中心の野菜に厚揚げと青ねぎをトッピング。 |
※画像はイメージです。※軽減税率対象商品のため税込価格は消費税8%で表示。※店舗により取り扱いのない場合や地域で価格が異なる場合があります。
これからの季節に合わせたスープ商品のラインアップ
豚汁以外にも、寒い季節に合わせて複数のスープ商品を発売しています。こちらもプレスリリースにある全商品の情報を掲載します。
| 商品名 | 税抜価格(税込) | 発売地域・発売日 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 1/3日分の野菜使用 ちゃんぽんスープ | 369円(税込398円) | 全国(※北海道・宮崎県・鹿児島県・沖縄県を除く) | 1/3日分の野菜を使用した具材感のあるちゃんぽんスープ。豚肉の旨みを効かせた濃厚スープ。コーン・かまぼこ・キャベツ・もやし等を使用。 |
| 根菜入りつくねの和風スープ | 406円(税込438円) | 全国(※北海道・宮崎県・鹿児島県・沖縄県を除く) | つくね(豆腐でふんわり、れんこんでシャキシャキ)を使用した鶏・白だしベースの和風スープ。春雨・大根・人参・ほうれん草等を使用。 |
| もちもち餃子と春雨の中華スープ | 410円(税込442円) | 全国(※沖縄県を除く) | もちもち食感の水餃子が4つ入り。鶏の旨みと香味野菜の風味の効いた中華スープ。春雨・人参・かき玉子等を使用。 |
| 濃厚な魚介の旨み!クラムチャウダー | 426円(税込460円) | 全国(※沖縄県を除く) | あさりの旨みにクリームのコクや野菜の風味を効かせたクラムチャウダー。あさり・ポテト・野菜・シェルマカロニ等を使用。 |
| コク深い味わい トマトクリームスープ | 426円(税込460円) | 全国(※北海道・岡山県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県を除く) | トマトソースをベースにミルクでコク、チキンブイヨンで旨みを効かせたスープ。ベーコン・野菜・フジリ(パスタ)等を使用。 |
| ロールキャベツのコンソメスープ | 369円(税込398円) | 発売日:2025年11月25日(火)/全国(※北海道・沖縄県を除く) | ロールキャベツを使用した食べ応えのあるスープ。チキンとビーフコンソメをベースに野菜やハーブの風味を効かせ、人参・コーン・ブロッコリー等を使用。 |
※画像はイメージです。※軽減税率対象商品のため税込価格は消費税8%で表示。※店舗により取り扱いのない場合や地域で価格が異なる場合があります。
調査概要と「ファミマル」ブランドの背景整理
本件の調査実施概要は以下の通りです。調査は2025年11月1日から11月3日にかけて実施され、対象は全国の20~69歳の男女で、家庭で豚汁を作った経験のある方を対象にインターネットリサーチで700サンプル(エリアごと均等割付)を集めています。調査実施機関は楽天インサイトです。
調査エリアは「北海道、関東、北陸」「北関東」「中部」「関西」「中国・四国」「九州・沖縄」「東北」と分けて実施されました。サンプル数は700、実施期間、対象年齢、手法、実施機関はいずれもプレスリリースに記載された通りです。
ファミマルについて(ラインナップとネーミングへの思い)
ファミマルは1000種類以上の対象商品を擁するファミリーマートのプライベートブランドです。ラインナップは複数のシリーズに分かれており、それぞれが役割を持っています。
- ファミマル
- 加工食品や菓子、日用品、飲料など、家族の日常を豊かにする商品群。
- ファミマルKITCHEN
- 惣菜や冷凍食品、弁当、サンドイッチなど家族の食卓を支える中食商品。
- ファミマルBakery
- 手軽に食べる楽しさを提供するベーカリー商品。
- ファミマルSweets
- 毎日に癒しとご褒美を提供するスイーツライン。
- ファミマルPREMIUM
- 素材や製法にこだわった上質なプレミアムライン。
ネーミングやロゴには「ファミマのPB商品であることがすぐわかる」「ファミマが自信を持って薦めるクオリティであることが伝わる」「老若男女が理解できる」という3つの意図が込められており、ロゴ案は消費者調査で1位を獲得した実績があります(調査は2021年3月17日、対象15~79歳の男女1万人)。
要点の整理(この記事で扱った内容の一覧)
ここまでに紹介した調査結果、商品展開、ブランド情報、調査概要などを表形式で整理します。下表は本記事で扱った主な情報を項目ごとにまとめたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表者 | 株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介) |
| 調査名 | 「『豚汁』に対する消費者の意識調査」 |
| 実施時期 | 2025年11月1日(土)~2025年11月3日(月) |
| 対象・手法 | 全国の20~69歳の男女/インターネットリサーチ/700サンプル(エリア均等割) |
| 実施機関 | 楽天インサイト |
| 主要な調査結果(呼び名) | 全国:とんじる84.3%、ぶたじる15.7%。北海道41.7%、九州・沖縄46%がぶたじると回答。 |
| 主要な調査結果(具材・味) | 東北で豆腐70%・ねぎ81%等、東北はじゃがいも支持49%(青森82.4%)。北関東はこってり47%。全国の味噌使用は合わせ味噌65.3%、中部は赤味噌志向強(約28%)。 |
| 豚汁商品の展開数(本リリース掲載分) | 具だくさん豚汁(東北)、肉たっぷり7種具材(北関東)、具だくさん豚汁(関東・北陸、北海道は11/18発売)、赤だし仕立て(東海)、7種具材豚汁(関西)、さつまいも入り豚汁(中国・四国)、お肉と野菜の旨味 ぶた汁(九州・山口の一部) |
| その他スープ商品(本リリース掲載分) | ちゃんぽんスープ、根菜入りつくねの和風スープ、もちもち餃子と春雨の中華スープ、クラムチャウダー、トマトクリームスープ、ロールキャベツのコンソメスープ(11/25発売) |
| 売上動向 | ファミリーマートの具だくさん仕立てリニューアル実施後、10月の豚汁売上は9月比128%に伸長(各地域の豚汁合算実績)。 |
| 注意事項 | 画像はイメージ/軽減税率対象商品のため税込価格は消費税8%で表示/店舗によって取り扱いのない場合や地域で価格が異なる場合あり。 |
| 参考リンク | https://www.family.co.jp/ |
以上が本リリースに含まれる調査結果と商品情報の要点整理です。地域ごとの呼び名、具材、味の好みの違いを踏まえた商品展開や、冬季に向けたラインアップ拡充の方針、調査方法と数値の詳細をまとめました。この記事はプレスリリースの情報を正確に伝えることを目的としています。
参考リンク: