11月20日開催：金融×eスポーツ共創セミナー、FENNEL×松井証券が語る狙い

金融とeスポーツが交差する現場 — 共創セミナーの狙いと背景

プロeスポーツチーム「FENNEL」を運営する株式会社Fennelと松井証券株式会社が共同で開催するリアルセミナーは、タイトルにある通り「金融 × eスポーツ」の接点を実務的に示す場となる。両社がスポンサーシップを結んだ背景や、その取り組みから得られた知見を、企業のマーケティング実務者に対して具体的に開示することを目的としている。

この取り組みは、FENNELが2025年5月に松井証券とスポンサー契約を発表したことを起点にしている。ネット証券業界では主要オンライン証券5社との比較において、松井証券の一連のeスポーツ参入は先駆的な位置づけとされている（2025年5月1日時点）。今回のセミナーでは、単なる事例紹介に留まらず、Z世代へのリーチ設計、ブランド体験の設計方法、ファンと企業の共創プロジェクトの実務的手法が語られる。

開催の意義と企業にとっての示唆

今回の共創は単なるスポンサー枠の提供にとどまらない。FENNELが持つ自社コンテンツ力、ファンベース、発信力を活用し、松井証券が金融サービスの認知や投資リテラシー向上を目指すという相互補完的な関係性が形成された。その具体的な施策や効果測定、運営上の注意点まで当事者が直接語る点が本セミナーの最大の特徴だ。

FENNELはZ世代1,300万人に対して70％超のリーチが可能なコンテンツ力を持つとされ、若年層接点を持ちたい金融機関やブランドにとって実践的な参考材料を提供することになる。スポンサーシップの組み方、発信の設計、KPIの作り方などが、聴講者の実務に直結する形で提示される予定である。

セミナー詳細 — 日時、会場、登壇者、申込方法

セミナーは2025年11月20日（木）に東京都千代田区の廣瀬第3ビル3階で開催される。開場は16:30、開演は17:00、終了は19:00を予定しており、終了後には企業向けの懇親会も設けられている。

参加は無料だが、事前に申し込みが必要で、下記の申込フォームから予約を行う。企業実務者やマーケティング担当者を想定したプログラムで構成される。

• 日時：2025年11月20日（木） 16:30開場 / 17:00開演 / 19:00終了
• 会場：廣瀬第3ビル 3階（東京都千代田区神田錦町3-19-5）
• 主催：株式会社Fennel / 松井証券株式会社
• 参加費：無料（事前予約が必要）
• 申込フォーム：https://forms.gle/FCKajVU6XRrnqSgQ7

登壇者および役割

当日は松井証券マーケティング部の緒方ひかり氏、FENNEL営業部長の上田大飛氏、FENNEL VALORANT部門のコーチ Euler（オイラー）氏、同部門の選手 Aace（エース）氏が登壇する。各登壇者はスポンサーシップの意思決定、現場での選手やファンとの接点づくり、コーチングや選手視点での影響など、多角的な視点から議論を行う。

企業側の参加者は、登壇者との直接の質疑応答を通じて自社施策への転用可能性やリスクの洗い出しについて具体的な示唆を得られる構成となっている。

プログラム構成と当日の流れ

セミナーは約2時間の構成で、オープニングから質疑応答、そして企業懇親会まで含む流れだ。企画の説明から現場の声、効果の検証まで段階的に情報を提示するため、初学者から経験者まで有用な構成になっている。

下記にプログラムを時間配分とともに整理する。

1. オープニング（5分）
2. 両社の取り組みについての説明（10分）
   • 松井証券 × FENNELの取り組みの紹介
   • 松井証券がなぜeスポーツに参入を始めたのか
   • 大会協賛からFENNELにスポンサーを変更した理由
3. 実際にスポンサードされる選手から見た現状（10分）
   • 選手目線でスポンサーが増えることへの想い
   • ファンに対してどのような影響が与えられているか
4. 松井証券が目指す理想の状態とは？（10分）
   • どのような効果を実感したか
   • 今後、どのようにeスポーツを活用していきたいか
   • 松井証券の望む理想の状態
5. 今後のeスポーツ拡大に伴うビジネス的な価値とは？（10分）
   • 選手、発信者として感じること。気を付けるべき点
   • eスポーツビジネスサイドとして拡大することに対する考え
6. エンディング（5分）
7. 質疑応答（10分）
8. 企業懇親会（60分）
   • 名刺交換・自由交流
   • FENNELスタッフ・選手（任意）との懇談
   • 軽食・ドリンクあり

FENNEL と 松井証券の詳細情報 — 成果と取り組みの全体像

ここでは両社それぞれの事業概要と今回の取り組みが持つ意味を整理する。FENNELは2019年設立のプロeスポーツ運営会社で、複数タイトルでの競技実績と大規模なファン基盤を持つ。一方の松井証券は国内で本格的なインターネット株取引を導入したネット証券の先駆者であり、若年層との接点創出を目的にeスポーツ領域へ参入している。

両社が組むことで、競技・コンテンツ力と金融サービスの接点が生まれ、投資リテラシー向上やブランドの若年層認知拡大といった相互メリットが期待されている。

FENNELの主な実績

FENNELは2025年時点で7つのeスポーツタイトルで部門を保持している。主な実績として、VALORANT部門は国内で4度の優勝を達成し、Pokémon UNITE部門は2024年夏に世界一に輝いた。ソーシャルメディア面でもチーム合計のSNS総フォロワー数は480万人、YouTube総再生回数は7億回を超える。

また、同社は大会運営事業やアパレル事業を先駆的に展開し、eスポーツ大会ブランド『FFL』では最大同時接続者数12万人を記録した。DIESELやWIND AND SEAとのコラボレーションなど、エンターテインメント性とマーケティング性を両立している。

松井証券のeスポーツ参入と狙い

松井証券は2022年からeスポーツ領域へ参入し、2022年の『VALORANT Champions Tour Challengers』への協賛を皮切りに、2023年・2024年のSplit 2でも協賛を行ってきた。さらにフォートナイト内に投資要素を取り入れたオリジナルゲーム『MONEY TRADE FIGHT by 松井証券』を公開し、プレイヤーが売買体験を通して投資の仕組みを学べるコンテンツを提供している。

このような取り組みは、投資リテラシーの向上とファンコミュニティの形成を狙いとしており、FENNELとのスポンサーシップはその戦略を深化させる一手となっている。

問い合わせ・関連情報と記事の要点整理

本セミナーに関する問い合わせは株式会社Fennelの広報担当が窓口となる。連絡先や関連リリース、公式サイトの情報を以下にまとめるので、参加検討や事例研究の参考にしてほしい。

下段の表は本記事で紹介した主な事項を整理したものである。最後に要点をまとめる文章を付して締めくくる。

本セミナーは、スポンサーシップという枠組みを超えて、ブランドとファンがどのように共同で価値を作り出せるかを実務的に示す場である。登壇者による現場の声や効果の見立て、具体的な施策設計が共有される点で、企業のマーケティング実務者にとって有益な情報源となるだろう。申込は事前のフォームで受け付けられているため、参加を検討する場合は記載のURLから予約手続きを行う。