ArduinoとM5Stackの小型IoTキット「Nesso N1」発表
ベストカレンダー編集部
2025年11月12日 16:02
Nesso N1発売告知
開催日:11月12日
ArduinoとM5Stackが共同開発した新たなIoT開発キットの全体像
株式会社スイッチサイエンスは、2025年11月12日11時03分付で、Arduinoが2025年11月11日に発表した最新モデル「Arduino Nesso N1」の販売を準備が整い次第開始することを明らかにしました。本リリースはスイッチサイエンス(本社:東京都新宿区、代表取締役:金本茂)より配信されています。
「Arduino Nesso N1」は、M5StackとArduinoが協業して開発したコンパクトなIoT開発キットです。製品はESP32-C6を搭載し、スマートホーム、産業用途、教育用途など幅広いアプリケーションに対応できるよう設計されています。発表文では無線プロトコルの多様性や組み込み済みの入出力を強調しており、開発の即時性とモジュール互換性を訴求しています。
発表の日時と製品化の位置づけ
発表はArduino側によるものが2025年11月11日、スイッチサイエンスによる販売開始告知が2025年11月12日11時03分に行われています。スイッチサイエンスは同社ウェブショップでの販売を予定し、型番や価格、購入ページを明示しています。
本製品は、M5Stackの総代理店を務めるスイッチサイエンスが取り扱うことで、既存のM5Stack関連モジュールやArduinoのエコシステムとの連携がスムーズに行える点を特徴とします。製品は堅牢なエンクロージャに収められ、外部モジュール接続とクラウド連携を前提とした構成を備えています。
搭載ハードウェアと無線・センサー機能の詳細
製品は1.14インチのタッチディスプレイ、プログラマブルボタン、6軸IMU、赤外線送信機、RGB LED、パッシブブザー、リチウムポリマーバッテリーを搭載しています。加えて、GroveとQwiicのコネクタを備え、Modulinoやその他Qwiic/Groveモジュール、さらにはM5Stackの全センサー資産をArduino Cloud上で利用できる点が大きな特徴です。
発表文では無線機能の多様性も強調されています。概要部分ではWi‑Fi 6、Bluetooth 5.0、Thread、LoRaを利用可能と記載され、仕様表ではBluetooth 5.3や802.15.4 Thread 1.4、Zigbee 3.0、LoRa(850–960 MHz、SX1262)も含まれると明記されています。本文中の記載を忠実に反映すると、複数世代のBluetooth表記が併記されていますが、いずれも複数プロトコルをサポートする設計であることが示されています。
物理的な入出力とセンサー
本機は実用的なセンサー類と入出力を標準搭載しています。6軸IMUにより姿勢や動きの検出が可能で、赤外線送信機は家電操作などの利用に適しています。ユーザー操作系としては1.14インチのタッチスクリーンと2つのプログラマブルボタン、電源/リセット/ブートボタンを備えています。
また、RGB LEDやパッシブブザーが搭載され、状態表示やフィードバックをソフトウェア側で容易に実装できます。電源はリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、入力電圧は5 Vです。製品寸法は18 mm x 45 mmとコンパクトなサイズ設計です。
仕様の詳細表と開発環境・利用上のポイント
以下に発表された仕様を整理した表を示します。仕様欄の数値や表記は、発表文に記載された内容を忠実に反映しています。CPUクロックや無線仕様などは製品情報のまま記載しているため、表記の差異がある箇所は本文の記載そのままを記しています。
同製品はArduino IDE、MicroPython、UIFlowに対応しており、既存の開発環境であらかじめ設定されたソフトウェアを利用することでセットアップの手間を抑えられることが明記されています。ModulinoやQwiic/Groveモジュールとのプラグ・アンド・プレイ互換性により、外部センサや拡張機能を容易に組み込めます。
ソフトウェアと開発のポイント
発表文では、Arduino IDEやMicroPython、UIFlowといった開発環境でサポートされる点が記載されています。これにより、従来のArduino環境を利用する開発者や、Pythonベースの開発を好む利用者、ブロックベースのUIFlowを用いる教育現場のユーザーまで幅広く対応可能です。
さらに、既存のモジュールエコシステム(Qwiic/Grove/Modulino/M5Stackセンサー)との組み合わせにより、遠隔監視やデータの視覚化をArduino Cloud上でシームレスに実現できることが強調されています。発表文は、あらかじめ筐体に入っていることで余計な時間や労力を削減し、開発に集中できる点を利点として挙げています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| マイコン | ESP32-C6 シングルコア 32ビット RISC-V CPU@最大20 MHz |
| メモリ | 16 MB NORフラッシュ / 512 KB SRAM |
| USB | 1 x USB Type-Cコネクタ |
| 無線機能(発表文の記載を忠実に反映) | 概要:2.4 GHz Wi‑Fi 6 / Bluetooth 5.0 / Thread / LoRa 仕様:2.4 GHz Wi‑Fi 6、802.15.4 Thread 1.4、Bluetooth 5.3、LoRa(850–960 MHz、SX1262)、Zigbee 3.0 |
| センサ | 6軸IMU、IR送信機、パッシブブザー |
| インターフェース | 1 x Qwiicコネクタ、1 x Groveコネクタ |
| ディスプレイ | 1.14インチ タッチスクリーン |
| ボタン | 2 x プログラマブルボタン、1 x 電源/リセット/ブートボタン |
| その他 | RGB LED、リチウムポリマーバッテリー、入力電圧:5 V、寸法:18 mm x 45 mm |
販売情報、価格、商標表示および会社概要
販売はスイッチサイエンスのウェブショップ(https://www.switch-science.com/)にて行われる予定です。発表文に記載された商品情報は以下の通りです。型番はARDUINO-TPX00227、商品名はArduino Nesso N1、価格は税込8,800円です。購入ページの短縮URLは https://ssci.to/10900 として案内されています。
発表文は商標に関しても記載しており、ArduinoはARDUINO SAの登録商標であること、また記載されている製品名は各社の商標または登録商標である旨が明示されています。
スイッチサイエンスの事業概要
スイッチサイエンスは、テクノロジーを多くの人が道具として当たり前に使える世界を目指す企業として、電子工作用品の輸入調達・自社開発・販売を行っています。STEM教材事業やIoT開発協力事業も展開しており、Raspberry Piの国内認定リセラーやM5Stackの総代理店を務める点が紹介されています。
同社の企業情報は https://info.switch-science.com/ で確認できます。さらに、Twitter(https://twitter.com/ssci)やFacebook(https://www.facebook.com/SwitchScience)といった公式アカウントも案内されています。これらの情報は製品販売時のサポート情報や関連製品の案内を参照する際に利用できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日(Arduino) | 2025年11月11日(Arduinoによる発表) |
| 告知日時(スイッチサイエンス) | 2025年11月12日 11:03 |
| 製品名 / 型番 | Arduino Nesso N1 / ARDUINO-TPX00227 |
| 価格 | 8,800円(税込) |
| 購入ページ | https://ssci.to/10900(スイッチサイエンスのウェブショップ掲載予定) |
| 主要ハードウェア | ESP32-C6、1.14インチタッチディスプレイ、6軸IMU、IR送信機、RGB LED、ブザー、Li-Poバッテリー、Qwiic/Grove |
| 無線 | Wi‑Fi 6、Bluetooth(概要に5.0、仕様に5.3表記あり)、Thread、LoRa(850–960 MHz、SX1262)、Zigbee 3.0 |
| 開発環境 | Arduino IDE、MicroPython、UIFlow(既存環境で設定済のソフトウェア利用可能) |
| 寸法・電源 | 寸法:18 mm x 45 mm、入力電圧:5 V、内蔵リチウムポリマーバッテリー |
| 商標 | ArduinoはARDUINO SAの登録商標。記載の製品名は各社の商標または登録商標。 |
本稿では、スイッチサイエンスが公表したプレスリリースの内容をもとに、Arduino Nesso N1の発表日時、仕様、搭載機能、販売情報、会社案内を整理して紹介しました。製品の技術仕様や販売に関する詳細は、スイッチサイエンスの公式サイトや購入ページでの案内を参照してください。