ジャスミー新機能Log Analyzer、11/28提供開始で運用を可視化
ベストカレンダー編集部
2025年11月13日 16:24
Log Analyzer提供開始
開催日:11月28日
保険代理店の運用負担を軽減する「Log Analyzer」の導入背景と目的
ジャスミー株式会社は、2025年11月13日14時00分付の発表で、業務品質評価基準に準拠したセキュリティ対策ソフト「Jasmy Secure PC for Worklog」に新機能「Log Analyzer」を搭載すると発表しました。本機能は生命保険協会が推進する「認定代理店制度」に特化したセキュリティソリューションであり、認定取得・維持に必要なセキュリティ運用を可視化することを目的としています。
生命保険協会の「業務品質評価基準」では、情報セキュリティに関する管理体制と運用実績の証跡が厳格に求められます。従来、現場ではアラートの過剰発生による重要度判定の難しさ、対応記録の不備による証跡不足、実運用の形骸化といった課題が指摘されており、これらを解消するために本機能が開発されました。
現場課題の整理
現場でしばしば発生していた課題を具体的に整理します。まず、アラートが多すぎて重要なものとそうでないものの判断が困難である点、次に対応記録や確認の証跡が残らないため監査時に運用実績を示しにくい点、最後に一度策定された運用が形骸化してしまい継続的な運用が困難になる点が挙げられます。
ジャスミーは保険代理店の現場担当者と協働して、「導入して終わり」ではなく「確実に運用できる仕組み」としての実装を目指し、Log Analyzerを開発しました。
Log Analyzerの機能詳細と日々の運用での効果
Log Analyzerは業務品質評価基準に準拠し、運用状況や更新情報を自動分析・整理して「運用実績の証跡」を残すための機能群を備えています。保険代理店に必要な運用負荷の軽減と証跡管理の強化に重点を置いて設計されています。
以下に、Log Analyzerの主な特長を整理します。各項目は運用の現場目線での使いやすさと監査対応での有効性を考慮した設計になっています。
- 重要アラートの自動抽出・日次通知:基準に該当するアラートのみを自動集約し、1日1回前日分として配信。これにより不要な通知を排除し、現場の運用負荷を軽減します。
- 対応履歴・確認記録の自動保存:アラートの確認・対応日付を自動的に記録し、未対応のアラートは一覧で確認可能。対応漏れを防止すると同時に、証跡として残します。
- メール通知・証跡管理の自動化:管理画面からアラート対象者への削除依頼などをメールで通知可能。管理者にも同時通知され、業務品質調査に必要な証跡を保存します。
- 更新状況を一元管理するダッシュボード:OSやソフトウェアのバージョン情報、外部記憶媒体の利用状況などを一覧表示し、基準該当項目を即座に確認できます。
これらの機能により、日々の運用で発生する手間を削減しつつ、監査や評価時に必要となる証跡を自動的に蓄積できます。管理者にとっては、運用状況の俯瞰と個別対応の両立が可能になります。
ダッシュボードと通知の運用イメージ
Log Analyzerのダッシュボードは、運用担当者が基本項目や更新状況を一目で把握できる設計です。OSやアプリケーションのバージョン、外部記憶媒体の接続履歴などを一覧表示し、評価基準に合致する項目を強調表示します。
日次通知は1日1回の配信となり、前日の重要アラートのみを送るためノイズが少なく、現場担当者は優先順位の高い対応に集中できます。対応履歴は自動で保存され、監査時にはいつ誰がどのように対応したかを示す証跡となります。
ALSI提供のクラウド型Webフィルタリングをオプションで追加
今回のアップデートではアルプス システム インテグレーション株式会社(ALSI)が提供するクラウド型Webフィルタリング機能をオプションとして提供開始します。本機能はポリシーに基づき業務に不適切なWebサイトや感染リスクのある不正サイトへのアクセスを防止するものです。
生命保険協会の業務品質評価基準(基本項目No.120)で求められる「Webメールサイトへのアクセス制御」に加え、情報漏洩リスクの高いオンラインストレージサービスへのアクセス制御にも対応します。
- クラウド型管理で導入・運用負担を軽減:自社サーバーは不要で、外出先からのインターネットアクセスも制御可能です。
- 大手携帯キャリア採用の高精度URLデータベース:150カテゴリ・100億件以上のサイト情報を網羅し、過剰規制や抜け漏れを防ぎます。
- 柔軟なポリシー設定:部門や職種ごとにアクセス可否や投稿制限を細かく設定でき、業務効率と統制を両立します。
ALSIは1990年に設立され、アルプスアルパイン株式会社のグループ会社として、デジタルソリューションやセキュリティソリューションなどを展開しています。今回の連携により、Webフィルタリングの高精度なデータベースとLog Analyzerの運用可視化を組み合わせた運用が可能になります。
提供形態、対象、スケジュール、問い合わせ先
本機能およびオプションはクラウドサービスとして提供されます。提供開始予定日は2025年11月28日です。対象はセキュリティ対策を検討している保険代理店をはじめとする事業者であり、認定代理店制度の取得・維持に向けた運用強化を目的とする現場に向いています。
製品の基本情報は以下の通りです。関係者、導入検討者は提供開始日を目途に検討を進めることが可能です。
- 製品名
- Jasmy Secure PC for Worklog
- 新機能
- Log Analyzer
- オプション
- クラウド型Webフィルタリング機能(提供:ALSI)
- 提供形態
- クラウドサービス
- 提供開始予定日
- 2025年11月28日
- 対象
- セキュリティ対策を検討している保険代理店 ほか
- 製品サイト
- https://worklog.jasmy.co.jp/
お問い合わせ先は以下のフォームが案内されています。ALSIおよびジャスミー双方の問い合わせフォームが公開されており、導入相談や技術的な質問に対応します。
- ALSI 問合せフォーム:https://www.alsi.co.jp/contact-us/security/
- ジャスミー 問合せフォーム:https://www.jasmy.co.jp/contact_workllog.html
企業情報(発表時点)
ジャスミー株式会社は本社を東京都港区に置き、代表取締役社長は佐藤 一雅氏です。同社はIoTとブロックチェーン技術を融合したプラットフォームを開発・提供する企業で、データの主権を守る仕組みの提供を使命としています。
アルプス システム インテグレーション株式会社(ALSI)は、1990年設立のアルプスアルパイン株式会社グループの企業で、代表取締役社長は金子 央氏です。デジタルソリューションやセキュリティソリューション等を展開しています。
基準対応の方向性と開発の姿勢に関する整理
発表文では、業務品質評価基準が毎年見直され、年々厳格化することが予想される点に触れられています。これに対しジャスミーは、新基準にも迅速に対応できるようシステムを継続的に進化させる方針を示しています。
開発にあたっては保険代理店の現場担当者と協働し、現場の運用に寄り添う形での改善を重ねてきた点が強調されています。運用と監査の両面を満たす仕組みとしてLog Analyzerが位置付けられています。
運用現場で期待される効果のまとめ
Log Analyzer導入により期待される主な効果は以下の通りです。アラートノイズの削減による対応の優先度向上、対応履歴の自動保存による監査対応の簡素化、ダッシュボードでの一元管理による基準該当項目の迅速な把握です。
クラウド型Webフィルタリングのオプションを合わせて利用することで、外出先を含むアクセス制御と、オンラインストレージ等による情報漏洩リスクへの対処が可能になります。
まとめ(要点の一覧表)
以下に本記事で取り上げた要点を整理した表を示します。導入検討や社内説明、監査対応の資料作成などにご利用ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレス発表日 | 2025年11月13日 14:00 |
| 製品名 | Jasmy Secure PC for Worklog |
| 新機能 | Log Analyzer(運用状況の自動分析・証跡化、日次重要アラート通知、対応履歴自動保存、メール通知・ダッシュボード) |
| オプション | クラウド型Webフィルタリング機能(提供:ALSI) |
| オプションの主な特長 | クラウド管理/150カテゴリ・100億件以上のURLデータベース/部門・職種ごとの柔軟なポリシー設定 |
| 提供形態 | クラウドサービス |
| 提供開始予定日 | 2025年11月28日 |
| 対象 | セキュリティ対策を検討している保険代理店 ほか |
| 関連URL | https://worklog.jasmy.co.jp/ |
| 問い合わせ(ALSI) | https://www.alsi.co.jp/contact-us/security/ |
| 問い合わせ(ジャスミー) | https://www.jasmy.co.jp/contact_workllog.html |
| ジャスミー所在地・代表 | 本社:東京都港区/代表取締役社長:佐藤 一雅 |
| ALSIについて | 1990年設立、アルプスアルパイン株式会社グループ、代表取締役社長:金子 央 |
上記の表は本記事内で紹介した情報を整理したものです。導入検討や監査準備にあたっては、製品サイトや問い合わせフォームを通じて最新の仕様や運用に関する詳細確認を行うことが推奨されます。
参考リンク: