足利スクランブルシティ、最後の一般公開に6,150人来場
ベストカレンダー編集部
2025年11月14日 16:07
足利スタジオ最後公開
開催日:11月9日
最後の一般公開に6,150人が来場した一日
株式会社ギークピクチュアズが発表したリリースによれば、栃木県足利市にあるオープンセット「足利スクランブルシティスタジオ」は、2025年11月9日(日)に4度目で最後の一般公開イベントを開催し、過去最高となる6,150人の来場者を記録しました。プレスリリースは2025年11月14日13時00分付で公開されています。
当日は不安定な天候で時折雨が降る状況でしたが、早朝6時には来場者が集まり始め、オープン前から長蛇の列が形成されました。優先入場チケットは時間別で3,600枚が用意され、申込開始から数日で受付終了となるなど高い関心が示されました。
来場の背景と運営終了の事情
足利スクランブルシティスタジオは、もともと2019年7月に株式会社ヌーヴェルヴァーグが足利市内に建設した「ほぼ実寸大」のスクランブル交差点を再現するオープンセットです。2020年6月以降はギークピクチュアズが運営してきましたが、契約満了に伴い2025年末をもって運営を終了することが発表されています。今回の一般公開は、運営終了前の自由に見学できる最後の機会として企画されました。
スタジオは国内外の映像作品に幅広く活用され、約70本に及ぶ映画、ドラマ、ミュージックビデオ、TVCMなどで使用されてきたこともリリースで明示されています。
会場の展示・体験の全容:見どころを具体的に紹介
会場内には、これまでの来場者アンケートの声を踏まえて複数の体験ブースと展示が設えられました。展示内容やブースの配置は来場者が実際に撮影体験や作品に触れることができるよう工夫されています。
具体的な出展・体験項目は以下の通りです。
- 合成フォトブース(グリーンバック):グリーンバックを用いた合成撮影を体験できるブース。来場者が推しのコスプレ等で写真撮影を行っている様子が見られました。
- 作品・アーティストパネル展示:当スタジオで撮影された作品やアーティストのパネルを展示。訪れたファンがグッズとともに撮影を行う場面が確認されています。
- キッチンカー出店:足利市の名物を含むフード出店があり、特に「ポテト入り焼きそば」に並ぶ来場者の姿が印象的でした。
- 地元キャラクターの登場:足利市のイメージキャラクター「たかうじ君」が登場し、会場を盛り上げました。
会場内では、実際のスクランブル交差点のように多様な人が行き交い、来場者は展示や体験を通じてスタジオのスケール感や作り込みを確認できる構成でした。
写真・映像関連の注記と出展作品
リリース内には来場者提供の写真や、展示中の作品として映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 –運命–』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 –決戦–』の告知が含まれており、DVD&Blu-rayの発売情報も併記されています。クレジット表記はリリースに準拠しており、撮影・配給に関する権利表記も明記されています。
写真提供が行われた場面やパネル展示は、来場者の思い出作りの場として機能していました。合成フォトブースを利用する来場者の姿や展示とグッズを一緒に撮影する来場者の行動が多数確認されています。
来場者アンケートと当日の状況描写
リリースでは来場者アンケートの結果として127名分の回答(※リリース時点)を引用し、スタジオに対する多様な声を紹介しています。アンケートはスタジオの存続を惜しむ声や、展示・体験への高評価が目立ちます。
以下にリリースに掲載された来場者の声を全文のまま紹介します。
- (60歳以上、女性)
- 聖地巡礼に数回来ることができて楽しかったです。テレビで、スクランブルが映ると「これは本物?足利?」と観るのも楽しかったです。
- (30代、女性)
- 推しが地元に来たと知り、最後の一般公開に参加させていただきました。無くなってしまうのはとても寂しいです。また違う場所でスクランブルシティスタジオぜひ再開して欲しいです。
- (50代、女性)
- 素晴らしい施設だと思いました。無料見学な上にグリーンバック撮影等のイベント企画までしてくださり感激しました。
- (10代、男性)
- 足利に完全再現されたスクランブル交差点があると聞いて、凄くびっくりした記憶があります。実際に来て、壁の掲示やリアルな破損などまでも作り込みがあるのがわかりました。
- (20代、男性)
- 無くしてしまうのが勿体無いくらいの素晴らしいクオリティでした。来年から社会人でテレビ業界に進むのでぜひ使いたかったなという思いです。
アンケート回答は「来場者127名(※リリース現在)」として集計され、その一部が抜粋されています。これらの声は来場者の関心の高さと、スタジオを惜しむ気持ちを端的に示しています。
また、当日の来場行動としては朝の早い時間からの列形成、合成フォトブースでのコスプレ撮影、パネル前でのグッズ撮影、キッチンカーでの飲食といった行動が多数観察されました。
スタジオの歴史と技術的展開――デジタル技術の活用について
足利スクランブルシティスタジオは、実写でのスクランブル交差点撮影を可能にするロケ地として映像制作の現場における制約を解消してきました。リリースでは、これまでに約70作品で活用されてきた実績が明記されています。
運営終了後も、ギークピクチュアズは最新技術を活用する取り組みを継続するとしています。イベントで使用された合成フォトブースの技術と関連して、同社は実在の場所を360°CGで再現するサービス「DRL(デジタル・リアリティ・ロケーション)」を提供しており、時代に合わせた最先端技術を積極活用して映像制作への貢献を継続する方針が示されています。
以下にスタジオの沿革と運営に関する主要事項を整理します。
- 2019年7月:株式会社ヌーヴェルヴァーグが足利市にてスタジオを建設。
- 2020年6月:ギークピクチュアズが運営を開始。
- 2025年末:契約満了に伴い運営を終了予定(リリース記載)。
DRLなどのデジタル技術は、実寸大セットが持つリアリティをデジタル環境で再現することで、物理的なロケ地に依存しない新たな制作手法を提供するものです。これにより、今後の映像制作の選択肢が拡大すると説明されています。
運営・所在地・連絡先などの基本情報
リリースに掲載されている運営関係および会社情報は以下の通りです。所在地や公式サイト、問い合わせ先も明示されています。
- 足利スクランブルシティスタジオ 所在地
- 栃木県足利市五十部町284−5
- 運営会社
- 株式会社栃木スタジオシティプランニング(運営)
- 公式サイト
- https://ashikaga-scramble.com/
- 運営会社(発表元)
- 株式会社ギークピクチュアズ
- ギークピクチュアズ 会社所在地
- 東京都港区北青山1-2-3 青山ビル(5F受付)
- 代表取締役
- 小佐野 保
- 設立
- 2007年2月5日
- 資本金
- 6,000万円
- 事業内容(主な項目)
-
- 映画、ドラマ、アニメ、ミュージックビデオ等の企画・制作
- TVCMおよび広告映像・グラフィック制作
- WEBCOMICの企画・制作・出版
- IPの企画開発・販売・版権管理
- 美術セットの制作、施設・イベント空間の演出・制作
- クリエイターのマネジメント、スタジオ運営
- エンターテインメントコンテンツの輸出入・国際コーディネート
- 公式サイト(ギークピクチュアズ)
- https://geekpictures.co.jp/
- 本リリースに関する問い合わせ
- 株式会社ギークピクチュアズ 広報担当 pr@geekpictures.co.jp
要点の整理(本記事のまとめ)
本記事で取り上げた情報を表形式で整理します。イベントの基本データ、アンケート、歴史、運営情報、技術展開のポイントを網羅しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発表会社・日時 | 株式会社ギークピクチュアズ、2025年11月14日 13:00 |
| イベント実施日 | 2025年11月9日(日) |
| 来場者数 | 6,150人(過去最高) |
| 優先入場チケット | 時間別3,600枚(申込開始から数日で受付終了) |
| 来場者アンケート | 127名分の回答(リリース時点)から抜粋した感想を掲載 |
| 会場の主な展示・体験 | 合成フォトブース(グリーンバック)、作品・アーティストパネル展示、キッチンカー、地域キャラクター登場等 |
| 天候・来場行動 | 不安定な天候の中、早朝から列形成。コスプレ撮影やグッズ撮影、地元名物の飲食が確認された |
| スタジオの沿革 | 2019年7月建設(株式会社ヌーヴェルヴァーグ)、2020年6月よりギークピクチュアズが運営、2025年末に運営終了(契約満了) |
| 活用実績 | 約70本の映画・ドラマ・MV・TVCM等で活用 |
| 今後の技術対応 | 360°CGで実在の場所を再現する「DRL(デジタル・リアリティ・ロケーション)」等の技術を活用し、映像制作に貢献していく方針 |
| 所在地(スタジオ) | 栃木県足利市五十部町284−5 |
| 問い合わせ | pr@geekpictures.co.jp(株式会社ギークピクチュアズ 広報) |
| 関連公式サイト | https://ashikaga-scramble.com/ 、 https://geekpictures.co.jp/ |
以上が、ギークピクチュアズの発表に基づく足利スクランブルシティスタジオ最後の一般公開イベントの報告と関連情報の整理です。イベントの実施状況、来場者の声、スタジオの歴史と今後の技術的方向性について、リリースに記載された内容を網羅してまとめました。