11/23-24開催　名護屋城大茶会×お城EXPOの見どころ

戦国の舞台が再び賑わう──名護屋城で過ごす歴史と文化の2日間

2025年11月16日付で発表されたプレスリリースによれば、「第5回 名護屋城大茶会 × 出張！お城EXPO in 肥前名護屋城」が、2025年11月23日（日）・24日（月・祝）の2日間にわたり、名護屋城跡ならびに佐賀県立名護屋城博物館周辺を主会場として開催されます。主催は佐賀県と唐津市、共催にお城EXPOほか複数の団体が名を連ねています。

このイベントは、豊臣秀吉が全国の武将を集めた歴史的舞台である名護屋城を中心に、講演やガイドツアー、ステージイベント、文化体験、マルシェなど多彩なコンテンツを通じて、来場者が城と茶文化、地域の産品を同時に楽しめる構成になっています。入場自体は無料ですが、一部のプログラムは有料または事前申込制です。

なお、発表資料のタイトルには「11月22日・23日開催」との表記がありましたが、本文中の開催日程は11月23日・24日となっています。本稿では本文中の開催日時（11月23日・24日）を基準に記述します。

トークプログラムと博物館の特別展示：学術的な知見と新発見を享受する

名護屋城の歴史的価値を読み解く講演やフォーラムが充実しています。23日には「お城EXPOトーク」として、戦国史研究の第一人者である小和田哲男氏の講演をはじめ、健康科学大学特任教授 平山優氏、佐賀大学教授 宮武正登氏らによるプログラムが組まれています。これらの一部トークは、事前申込かつ有料で、9月8日から先着販売が行われ、完売次第受付終了となっています。

24日には、人気学者4名が集結する「名護屋城プレミアムフォーラム」を名護屋城博物館ホールで開催します。登壇者は駿河台大学教授 黒田基樹氏、多摩大学客員教授 河合敦氏、滋賀県立大学名誉教授 中井均氏、健康科学大学特任教授 平山優氏です。こちらも事前申込・有料となっています。

博物館の特別展とミュージアムショップのリニューアル

名護屋城博物館では、出張！お城EXPO開催記念として特別史跡指定70年記念テーマ展「名護屋城をひもとく～館蔵資料でみる天下人の城～」を開催中（～11月24日）。5つのテーマで名護屋城を解説する展示で、特に県指定重要文化財である「肥前名護屋城図屏風」は注目の資料です。

また、常設展示やミュージアムショップもリニューアルし、新グッズが多数登場します。具体的にはトートバッグ、手ぬぐいなど秀吉と武将のモチーフ商品が並びます。ミュージアムショップの強化により、観覧だけではなくお土産やコレクション要素も楽しめます。

現地で体験するプログラム──ガイドツアー、呈茶席、武将隊と能・狂言

本イベントは実地体験が充実している点が特徴です。前田利家陣跡での新発見を担当学芸員が解説する「前田利家陣跡プレミアムガイド」や、参加者に20ページの石垣ブックが配布される「石垣に恋した学芸員と歩く名護屋城跡ガイドツアー」など、城跡や陣跡を深掘りするツアーが用意されています。前田利家陣跡ガイドでは参加者全員に陣カードの配布もあります。

これらのツアーは有料となっており、参加方法や定員等の詳細は特設WEBサイトで案内されています。城跡のフィールドで専門家と歩くことで、書籍や展示だけでは得られない現地の地形や遺構の理解が深まります。

ステージ・体験プログラムの構成

11月23日にはステージイベントが多数行われます。主なプログラムは以下の通りです。

• 「名護屋城クロストーク」（出演：俳優 高橋英樹氏、平山優氏、気象予報士 久保井朝美氏）※事前申込・有料。晴天時のみ無料立見席あり（ただし事前受付は終了）。
• 武将隊による演舞（小倉城武将隊、古戦場おもてなし武将隊 関ヶ原組、唐津名護屋城武将隊）
• 鷹匠の実演、和太鼓演奏、大じゃんけん大会（豪華賞品）
• 能・狂言の上演（事前申込・有料）および、武将が愛した茶の湯を体験する呈茶席（11月23日のみ）。

体験系プログラムの中には事前申込が必要で、既に草庵茶室体験プログラムは好評により受付終了の表記があります。能・狂言や一部トークについても申し込み手続きや料金の情報は特設サイトで確認することが求められます。

観光情報ゾーン、マルシェ、唐津城サテライト会場の詳細

11月23日のみ設置される「お城EXPO 観光情報ゾーン」には、日本全国の城郭関連ブースが集結します。出展は基肄城、吉野ヶ里遺跡、清水山城・金田城、佐賀城、熊本城、人吉城、玖島城（大村城）、臼杵城、原城跡、富岡城、名古屋城、大阪城、松本城、金沢城、鳥羽城、月山冨田城、小倉城、福岡城、（公財）日本城郭協会、デジタル城下町プロジェクトなど多岐にわたります。

同日行われる名護屋城マルシェでは唐津のグルメが提供され、秀吉ゆかりのお菓子やお酒も販売されます。地域の特産を味わいながら、戦国時代の賑わいを現代のマルシェで体感できる構成です。

唐津城でのサテライト企画と交通案内

唐津城はサテライト会場として連携し、以下の企画展を開催します。

• 企画展「豊臣政権と唐津城」「中近世城郭パネル展」：期間 10月11日（土）～11月30日（日）
• 企画展「お城EXPOテーマ展」（日本100名城・続日本100名城サイネージ、城郭ジオラマ展示）：期間 11月1日（土）～11月30日（日）

また、11月23日は唐津市内発着の路線バスが無料で利用可能です（※高速バスは除く）。臨時バスの運行や駐車場情報、各プログラムのタイムスケジュールや参加方法の最新情報は、特設WEBサイトで随時案内されます。

開催概要と情報のまとめ

以下に、プレスリリースに基づく開催概要を一覧化して整理します。詳細や最新の変更情報、申し込み状況は特設WEBサイト（https://www.hajimari-nagoya.jp/daichakai/）を参照してください。

本イベントでは多くのプログラムが無料で楽しめる一方、講演・能狂言・一部の体験・ガイドツアーは有料・事前申込のものがあります。事前申込は開始日や締切、完売情報があるため注意が必要です。

プレスリリースの内容は変更される可能性があるため、参加を検討する場合は特設WEBサイトで最新情報やチケットの販売状況、集合場所、実施可否（天候等）を必ず確認することが求められます。名護屋城跡という史跡の現地を訪れて、講演やガイド、体験を通じて戦国期の空気を体感できる機会となるでしょう。