三英堂の御題菓『夜が明けるまで』が11/20予約開始

御題菓予約開始

開催期間:11月20日〜1月31日

御題菓予約開始
予約はいつからで、どうやって申し込めるの?
予約は2025年11月20日から。三英堂の公式オンラインショップと電話(0852-21-3403)で受け付けます。販売は2025年12月上旬~2026年1月末の冬季限定です。
『夜が明けるまで』ってどんな和菓子なの?
令和8年御題【明】を題材にした御題菓で、三英堂の〈しののめ造り〉で複数色の餡を層にした練り菓子。0.5本1,080円、1本2,160円の冬季限定品です。

松江の茶の湯文化と三英堂が守る「御題菓」の伝統

松江市は京都、金沢と並んで日本三大菓子処の一角に数えられ、茶の湯文化が色濃く残る地として古くから和菓子を育んできました。江戸時代の松江藩七代藩主・松平治郷公(不昧公)が茶の湯を奨励したことを背景に、四季の移ろいや自然の情景を繊細に表現する菓子文化が根付きました。

その松江において、有限会社三英堂は昭和4年(1929年)創業以来、地域の和菓子文化を支えてきた老舗です。三英堂は昭和60年より、宮中の歌会始の儀の御題を題材に和菓子を創作する「御題菓」を継続しており、今回で40年連続となる取り組みを続けています。松江で御題菓を製造しているのは三英堂のみであり、全国でも極めて限られた和菓子店の一つです。

― 宮中行事「歌会始の儀」 をテーマにした松江唯一の御題菓 ―  三英堂が40年連続で作り続ける、その年限りの限定和菓子を販売 画像 2

三英堂の概略と代表銘菓

有限会社 三英堂の本社/工場は島根県松江市浜乃木1-1-53、寺町本店は島根県松江市寺町47に位置します。代表取締役は岡 英介氏です。創業以来、諸茶道の御茶席菓子としても支持され、芸術家や茶人からの評価を受けてきました。

代表銘菓としては、不昧公 御銘の「菜種の里」、河井寛次郎氏命名の「日の出前」などが挙げられます。これらは三英堂が地域性と茶の湯の精神をいかに和菓子へ反映してきたかを示す例です。

本社/工場
島根県松江市浜乃木1-1-53
寺町本店
島根県松江市寺町47
代表
代表取締役 岡 英介
電話
本社/工場 0852-21-3403、寺町本店 0852-31-0122
メール
info@saneido.jp / info@saneido.co.jp
ウェブサイト
http://www.saneido.jp/
Instagram
@saneido_official(リール公開中:過去の製造動画
― 宮中行事「歌会始の儀」 をテーマにした松江唯一の御題菓 ―  三英堂が40年連続で作り続ける、その年限りの限定和菓子を販売 画像 3

令和八年御題菓『夜が明けるまで』—御題「明」をめぐる表現

三英堂が令和8年の御題である【明】に寄せて制作した御題菓は、題名を『夜が明けるまで』としました。制作の背景には「不安定で先の見通しが難しい時代においても、夜の先にある希望の光や人と人をつなぐ想いを和菓子で表したい」という意図があります。

菓子意匠は「夜が明ける直前の曖昧で美しい色の重なり」を表現することに重点が置かれ、三英堂伝統の技法である〈しののめ造り〉によって仕上げられています。複数色の餡を層にして木枠で押し固める手法により、味わいだけでなく見た目にも時間の移ろいを感じ取れる設えです。

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商品コンセプトと特長

『夜が明けるまで』は「夜が明けるその時まで、あなたを想い寄り添う」という優しさを重ねた表現を目指しています。明の字そのものの明るさを描くのではなく、明るさへと移ろう瞬間を丁寧に表現することで、松江に息づく「余情の美」を現代に伝えます。

この御題菓は構想・試作を含め約半年をかけて制作され、伝統技法の特色である繊細な色のにじみや曖昧な境目といった「人の手の表情」を活かしています。御題の意味を読み解き、物語を色と餡で表現する作業は、御題菓の制作における付加価値そのものです。

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製造工程と〈しののめ造り〉—手間が生む表情

〈しののめ造り〉は、三英堂に伝わる伝統的な製法で、熟練職人が熱いうちに練った餡を何層にも押し重ねて造形する手法です。木枠(羊羹舟)に餡を配し、手でしっかりと押し固めることで、にじみや曖昧な色境が生まれ、機械には出せない微妙な表情が出ます。

この技法は御題菓の制作において特に有効であり、御題の物語性を色合いや層構成で表現する際にその価値が発揮されます。三英堂はこの技術継承の機会として毎年の御題菓制作を重視しており、職人技の保存と発展につなげています。

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製造工程の具体的な手順

三英堂が公開している製造工程は、段階を追って明確です。以下はその工程の一覧です。

  1. ベースとなる色の餡を棒状に成形する。
  2. 組んだ色の餡を押し重ねていく。
  3. 表面にくる餡を羊羹舟に配する。
  4. 押し重ねた餡を羊羹舟に交互に重ねていく。
  5. 皮むき餡を重ねる。
  6. 仕上げに表面を整える。
  7. 木板でしっかりと押し固め、一晩寝かせる。
  8. 羊羹舟から取り出し、寸法に切る。
  9. 仕上げに金箔を丁寧に飾り付け、完成とする。

この工程は熟練の手作業に依存しており、ひとつひとつの段階で職人の経験と勘が求められます。完成品には包装や掛紙デザイン(1本入、0.5本入パッケージの展開)も施され、贈答にも適した見た目を整えています。

製造過程の一部はInstagramのリールで紹介されており、〈しののめ造り〉による銘菓「日の出前」のムービーを閲覧できます(Instagram:@saneido_official)。

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販売情報、過去作、予約・問い合わせ先の一覧

令和八年御題菓『夜が明けるまで』は冬季限定の御題菓として、令和7年12月上旬から令和8年1月末までの約2か月間販売されます。予約は11月20日より公式オンラインショップおよび電話にて受け付けます。

本商品は御題が毎年替わるため「その時にしか味わうことのできない限定品」であり、和菓子ファンや贈答需要の高い商品です。三越伊勢丹が運営する和菓子のセレクトショップ【菓遊庵】の12月旬歳時記『迎春を彩る祝いのお菓子』にも例年採用されています。

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商品概要と販売チャネル

下記は本商品に関する主要な仕様と販売情報です。

  • 商品名:令和八年御題菓『夜が明けるまで』
  • 価格:0.5本入(200g)1,080円/1本入(400g)2,160円
  • 賞味期間:15日(常温保存可)
  • 販売期間:令和7年12月上旬~令和8年1月末(2か月間限定)
  • 予約開始:11月20日より公式オンラインショップおよび電話で受付開始(予約受付電話番号:0852-21-3403)
  • 販売場所:三英堂 各店舗・公式オンラインショップ(http://www.saneido.jp/)

近年の御題菓の例として、令和四年御題【窓】『窓 君を想う』、令和五年御題【友】『友 青空と君と』、令和六年御題【和】『和 和らげば春』、令和七年御題【夢】『夢 夢のようなきせき』が挙げられます。これらは毎年の御題を読み解き、色と餡で物語化することで制作されています。

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要点の整理(製品情報・販売情報の一覧)

以下に、この記事で述べた主要な情報を分かりやすく表形式で整理します。御題菓の制作背景・技法・販売期間・予約開始日・連絡先などを一覧化しています。

項目 内容
商品名 令和八年御題菓『夜が明けるまで』
御題 令和8年御題【明】
価格 0.5本入(200g)1,080円/1本入(400g)2,160円
賞味期間 15日(常温保存可)
販売期間 令和7年12月上旬~令和8年1月末(2か月間限定)
予約開始 11月20日より公式オンラインショップ・電話にて
予約受付電話 0852-21-3403
販売場所 三英堂 各店舗・公式オンラインショップ(http://www.saneido.jp/)
製造法 三英堂伝統技法〈しののめ造り〉(複数色の餡を層にして木枠で押し固める)
所在地(本社/工場) 島根県松江市浜乃木1-1-53
所在地(寺町本店) 島根県松江市寺町47
代表者 代表取締役 岡 英介
連絡先(電話) 本社/工場 0852-21-3403、寺町本店 0852-31-0122
メール info@saneido.jp / info@saneido.co.jp
公式SNS Instagram @saneido_official(製造動画リールあり)
公式サイト http://www.saneido.jp/

令和八年御題菓『夜が明けるまで』は、歌会始の儀の御題【明】の解釈を和菓子として具現化した期間限定の品です。制作には伝統技法と熟練の手作業を要し、販売は令和7年12月上旬から令和8年1月末まで、予約は11月20日から受付されます。製品仕様、販売方法、問い合わせ先は上の表にまとめた通りです。

本記事はプレスリリースの内容に基づき、三英堂が公開した情報を網羅的に整理してお伝えしました。販売状況や在庫等の最新の詳細は公式サイトおよび上記連絡先で確認することができます。