11/23開催 CGWORLD 2025 海外ゲスト注目セッション
ベストカレンダー編集部
2025年11月18日 12:11
CGWORLD 2025開催
開催日:11月23日
海外トップスタジオの実務事例を会場で直接確認できる機会
株式会社ボーンデジタルは2025年11月18日11:00に情報を更新し、同社が主催するカンファレンス『CGWORLD 2025 クリエイティブカンファレンス』が2025年11月23日(日)に文京学院大学本郷キャンパスで開催されることを改めて発表しました。本プレスリリースには、海外ゲストによるセッションや国内外の注目事例、会場でのみ体験できる展示や教室企画の詳細が含まれています。
本イベントはCG・映像クリエイター、業界を目指す学生、CG業界に興味のある方を対象としており、参加費は無料ですが事前の登録が必須です。複数の大会場と教室を活用したプログラム構成で、海外のVFX/アニメーション制作現場の取り組みを直接確認できるセッションが多数用意されています。以下に、会場でしか見られない海外ゲストのセッションを中心に詳細を紹介します。
Walt Disney Animation Studios:Houdini Solaribへ移行したライティングワークフロー
Walt Disney Animation StudiosはUSD導入後、従来のMayaベースのライティングワークフローからHoudini Solarisを用いるワークフローへ移行する取り組みを行ってきました。本セッションでは、プロトタイプ段階から『モアナ2』(長編映画)での本番運用に至るまでのワークフロー構築とツール開発の経緯が紹介されます。
発表内容には、MVP(Minimum Viable Product)版ワークフローから現在の運用版へと発展させる過程での教訓、改善点、実運用上の注意点などが含まれます。この講演は教室企画「Houdini Lab」内で行われ、案内には予約不要と記載されていますが、イベント自体への申込は必要です。席数には制限があるため、参加希望者はイベント登録を早めに行うことが推奨されます。
Important Looking Pirates:WOWOWドラマ『山賊の娘ローニャ』のVFXメイキング
スウェーデン拠点のVFXスタジオ、Important Looking Pirates(ILP)よりVFX SupervisorのMartin Hernblad氏が来日し、WOWOWで配信中のドラマ『山賊の娘ローニャ(原題:Ronja the Robber’s Daughter)』におけるVFXのメイキングを紹介します。使用ツールはNukeやMariなどのプロダクション向けソフトが中心です。
本講演は逐次通訳付きで提供され、参加には予約が必要です。日本での配信状況も明示されており、プロフェッショナルなポストプロダクション手法やツール運用、撮影素材とVFXの統合プロセスなど、実務向けの内容が予定されています。海外スタジオの実務ノウハウを学びたい企画参加者に適したセッションです。
TAT Productions / TAT Studio:Chaos製品活用とTATワールドの構築
TAT ProductionsのJordan Dubosc氏とTAT StudioのObeida ZAKZAK氏による講演では、2000年以降のTATワールド構築事例とChaos製品の活用方法が紹介されます。Jordan氏はNetflix配信中の「Asterix」の画像と概要を中心にプレゼンテーションを行い、TATの他作品や制作中の映像も交えた説明が行われます。
このセッションは予約制となっており、実例に基づくツール導入の経緯、パイプライン設計、レンダリングとアセット管理に関する具体的な手法が共有される予定です。Chaos製品群を活用したショット構築やワークフローに関心のある技術者・アーティストにとって有益な内容が期待されます。
教室企画:ZBrushライブショーケースと学生プログラムの発表
文京学院大学の教室を活用した特別企画も多数用意されています。これらは教室単位でのライブ展示やトークセッションが中心で、制作手法の実演や学生作品の発表など、実践的かつ教育的なコンテンツが揃っています。本項では主要な教室企画の内容を紹介します。
各教室企画は企画ごとに参加方法が異なります。制作実演の一部は予約不要のものもありますが、学生発表や特定の講演は事前予約が必要な場合があります。プログラムの配置や時間は会場での案内と公式サイトの最新情報を確認してください。
The マウント ― ZBrush Meet UPによる90分ライブスカルプト
「The マウント」はZBrushを専門とするトップアーティストによるライブショーケースです。制限時間90分でスカルプト技術を披露する形式で、参加アーティストはクリーチャー制作に特化したアーティスト・コレクティブ「干支」から森田悠揮氏、NIKO氏、タンノハジメ氏、深山大輝氏の4名が参戦します。
ライブ形式での制作過程の可視化により、実務で用いられているテクニックや時短の工夫、表現の方向性などを学ぶことができます。本企画はZBrush愛好者のみならず、モデリングやキャラクターデザインに関わるクリエイター全般に向けた内容です。
WOW Student Program トークセッション ― 学生と語る「つくる力」
ビジュアルデザインスタジオWOWが実施する学生向けプログラム「WOW Student Program 2025—Ignite Your Creativity」に参加し、賞を受賞した学生による作品発表とクリエイターによるクロストークが行われます。会場はNEXTクリエイターズ☆ステーション内です。
学生側の作品紹介に加えて、プロ側の視点からのフィードバックやキャリア形成に関する実務的な話題が取り上げられます。学生から業界入りを目指す人材に向けた具体的な示唆が得られる企画です。
機材展示と自治体出展:制作環境と拠点選定の情報が一堂に
会場内ではハードウェアや入力機器、制作支援ツールなど、CG制作に欠かせない最新機材の展示が複数箇所で行われます。展示は仁愛ホール、B’s Dining、B館クリエイティブラボ内などに分散して配置されます。機材に関する実機デモや体験コーナーが設けられているため、実際に触れて評価することができます。
また、スタジオの地方進出やU・Iターンを検討している企業・クリエイター向けに、自治体による出展コーナーも用意されています。地方での拠点設立に関する支援施策や誘致情報を直接担当者から得られる機会となります。
主な機材展示の内容と配置
以下は公式発表に基づく出展の一部です。会場での展示場所を記載しているため、目的のブースへ効率的に到達できます。
- AMD搭載PCエリア(出展:AMD) — 展示場所:ホワイエ(仁愛ホール)
- 新デュアル水冷PC(出展:サイコム) — 展示場所:B’s Dining
- 最新ペンタブレット&ポータブルクリエイティブパッド体験ブース(出展:Wacom) — 展示場所:B’s Dining
このほか、協賛企業による周辺機器やソフトウェアのデモが各所で行われます。出展社にはマウスコンピューター、Autodesk、Intel、Sycom、Adobe、Foundry、Maxon、SideFX、GIGABYTE、Lenovo、Wacom、XPPenなどが名を連ねています。
自治体出展コーナーの出展自治体一覧
地方に拠点を構えることを検討する企業やクリエイターに向け、以下の自治体が出展します。各自治体は誘致施策や支援内容を紹介する予定です。
- 天草市
- 地方での制作拠点に関心のある企業向けの誘致情報を提供します。
- 岡山市
- 地域支援策や生活環境、産業連携に関する相談が可能です。
- 京都市
- 文化的資源を活かしたクリエイティブ産業の誘致情報を提示します。
- 熊本市
- 支援制度や企業立地のためのサポート内容を案内します。
- 静岡市
- 企業誘致に関する具体的な施策と相談窓口情報を持参します。
開催概要・参加方法と主要な協賛・主催情報
イベントの基本情報と参加方法、スポンサー情報を整理します。開催概要は公式発表に基づくものです。参加は無料ですが、事前の登録が必要である点に注意してください。
以下の表は開催情報や主催・協賛の主要項目をまとめたものです。詳細は公式サイトや申込ページの最新情報を確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | CGWORLD 2025 クリエイティブカンファレンス |
| 開催日時 | 2025年11月23日(日)11:00〜19:00(懇親会 19:00〜20:30)※時間は予定 |
| 開催場所 | 文京学院大学本郷キャンパス(東京都文京区向丘1丁目19−1) |
| 参加費 | 無料(事前登録制) |
| 参加対象 | CG制作に関わる業界の方、業界を目指す学生、CG業界に興味がある方 |
| 主催 | ボーンデジタル、CGWORLD |
| 協賛(抜粋) | マウスコンピューター、AMD、Autodesk、Intel、Sycom、Adobe、Foundry、Maxon、SideFX、アクティブリテック、クレッセント、Deemos、Fox Renderfarm、GIGABYTE、面白法人カヤック、Lenovo、Million Edge、ミマキエンジニアリング、オーク、onesuite、Wacom、XPPen |
| 自治体協賛 | 天草市、静岡市、熊本市、京都市、岡山市 |
| サポーター | 全国動画クリエイト甲子園 |
| 協力 | デジタルスケープ、クリ博 |
| 主催者情報 | 株式会社ボーンデジタル(本社:東京都千代田区、CEO:新和也、URL:https://www.borndigital.co.jp/) |
特定のセッションには予約不要と記載されているものもありますが、イベント全体の申込は必要です。席数が限られているセッションもあるため、早めの登録を推奨します。海外ゲストによる講演は逐次通訳や通訳付きで提供される場合があり、講演ごとの申込条件(要予約、予約不要)は公式案内に従ってください。
記事中で紹介したセッションや展示、自治体出展は公式サイトでの情報更新に基づくものです。会場で提示されるスケジュールや展示配置、参加申込方法などは変更されることがありますので、最新情報は主催者発表を参照してください。