1月6日開始｜界が案内する九州焼酎×湯上がりスイーツ体験

九州で「焼酎デビュー」を後押しする新しい湯上がり体験

星野リゾーツが運営する温泉旅館ブランド「界」の九州エリア5施設（界 別府／界 由布院／界 阿蘇／界 雲仙／界 霧島）では、2026年1月6日から2026年12月31日まで、昨年に続き「本格焼酎ディスカバリー」を提供します。本プログラムは、焼酎を飲み慣れていない方でも気軽に焼酎の魅力に触れられるように設計された体験型コンテンツです。

九州は焼酎の製造量（＊1）と消費量（＊2）がともに全国上位に位置する地域であり、芋・麦・黒糖・米などの原料を用いた多様な焼酎文化が根づいています。焼酎を含む日本の伝統的酒造りがユネスコの無形文化遺産へ登録されたこともあり、地域の酒文化への関心は高まっています。本企画は、こうした地域性と文化背景を踏まえ、温泉でくつろいだ後に焼酎を通じて地域文化を学び味わうという旅の提案です。

提供期間

2026年1月6日～2026年12月31日

料金

1名 3,500円（税・サービス料込）＊宿泊料別

含まれるもの

ご当地焼酎プログラム、ご当地焼酎スイーツ

予約

各施設の公式サイトより宿泊日の7日前までに要予約

定員

1組2名～3組9名（施設により異なる）

備考

季節や入荷状況によって提供内容や期間を変更する可能性があります

昨年実施時には、「焼酎自体に馴染みがなかったが、スイーツとして食べやすく、初めての体験でした」「焼酎の香りの違いを知り、お土産にいくつかの焼酎を購入して帰りました」といった声が寄せられたことが、今年の継続実施の背景にあります。

ご当地焼酎プログラム：香りや割り方から地域の歴史まで学ぶ

「ご当地焼酎プログラム」は、各施設のスタッフが地域に根差した歴史や製法、香りの特徴をユニークに伝える体験コンテンツです。単に飲むだけでなく、香りや割り方、飲み方の違いを実験的に学ぶことで、焼酎の奥深さを理解する構成になっています。

下記はプログラムの主な実施例で、施設ごとに内容や演出が異なります。いずれも現地の素材や文化、歴史と結びつける工夫がなされています。

界 別府：ラボで麦焼酎を究める

界 別府では、別府の温泉配管をモチーフにした空間「ラボ」を用いて、実験器具を使って焼酎の香りを比較するプログラムを実施します。実際に麦焼酎を味わいながら、麦焼酎を広めた地域の歴史や蔵元のこだわりをスタッフが解説します。

プログラムは体験型で、香りの違いや温度による変化、割り方の差を体感できる設計です。麦焼酎の香りを引き出す飲み方や、地元の食文化との相性についての説明も行われます。

界 雲仙：壱岐焼酎を和華蘭で割り比べる

界 雲仙のプログラムは、長崎の歴史的背景である和華蘭（日本・中国・西洋の文化の混交）をテーマにしています。壱岐産の「壱岐焼酎」をウーロン茶やコーヒーなど、和華蘭を想起させる飲み物で割って比較し、意外な組み合わせの魅力を探ります。

飲み比べの説明では、壱岐地域の麦焼酎発祥の歴史や造り手の技術に触れ、飲み物での割り方が香りや味わいに与える影響を学べる内容です。地域文化の解説と飲み比べが結びつく体験となっています。

界 霧島：香りから芋焼酎をひもとく

界 霧島のプログラムでは、「香り」を通して芋焼酎の多様性を体感します。芋・水・米というシンプルな原料から、どのように多彩な香りや風味が生まれるのかを、スタッフの解説を交えて学べます。

具体的には、約15種類の芋焼酎の香りを実際に嗅ぎ比べることで、原料や製法、貯蔵環境の違いが香りにどのように反映されるかを確認します。香りに着目することで、飲む前の理解が深まる設計です。

湯上がりに楽しむ：焼酎×スイーツの組み合わせ

本プログラムのもう一つの柱は、ご当地の特色を生かした「焼酎スイーツセット」です。軸となるのは焼酎シロップを染み込ませた洋菓子のサバランで、そこに地域の銘菓やアイスを合わせ、湯上がりに適した味わいの変化を愉しむ構成です。

サバランに焼酎シロップをかけることで香りや風味が立ち、スイーツ自体の味わいが変化します。温泉でほぐれた状態で味わうことを想定し、アルコール度合いや提供量にも配慮しています。

界 別府：麦焼酎×フルーツサバランセット

界 別府のセットは、チョコバナナやりんご飴を連想させる出店の定番スイーツをあしらったサバランが中心です。かぼす香る麦焼酎シロップで爽やかな風味を与え、臼杵せんべい（＊3）や小豆の葛バーを添えて、別府の温泉街のそぞろ歩きを表現しています。

臼杵せんべいは生姜蜜を刷毛で手塗りして仕上げた煎餅で、参勤交代の携帯食が起源とされます。これらの組み合わせで、温泉街ならではの郷愁を感じる味わいに仕上げられています。

界 由布院：麦焼酎×ポン菓子サバランセット

界 由布院のセットは、由布院の棚田で育つ稲をイメージしたポン菓子をサバランにのせた一皿です。セットには大分銘菓のビスマン（＊4）も添えられ、麦焼酎の香りが小麦の生地やポン菓子を介して広がります。

由布院の風景や棚田の景観にちなんだ演出が盛り込まれており、地域の素材感と焼酎の香りが調和する組合せです。

界 雲仙：麦焼酎×枇杷サバランセット

界 雲仙のセットは、長崎県が生産量日本一を誇る枇杷（＊5）を用いたサバランを中心に構成されます。セットにはそのぎ茶や焼酎風味のチョコレート、そして「チリンチリンアイス」を添え、さっぱりとした後味を演出しています。

長崎がチョコレート伝来の歴史を持つことにちなむ組み合わせや、地元食材を活かしたスイーツ構成により、歴史と味覚を同時に体験できる内容です。

参加方法と各施設の実際の設備・所在地

参加は各施設の公式サイトから、宿泊日の7日前までに要予約となります。定員や提供内容は施設により異なりますので、予約時に詳細を確認することが推奨されます。料金は1名3,500円（税・サービス料込）、宿泊料は別途必要です。

以下に、本プログラム提供の5施設について、所在地・電話・客室数・宿泊料金の目安・アクセス・URLを明記します。予約や宿泊に関する問い合わせは共通の界予約センター（050-3134-8092）へつながります。

界 別府（大分県・別府温泉）

所在地：〒874-0920 大分県別府市北浜2-14-29

電話：050-3134-8092（界予約センター）／客室数：68室／料金：1泊 32,000円～（2名1室利用時1名あたり、サービス料・税込、夕朝食付）

アクセス：JR別府駅より徒歩10分、大分空港より車で約60分

URL： https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaibeppu/

界 由布院（大分県・由布院温泉）

所在地：〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上398

電話：050-3134-8092（界予約センター）／客室数：45室／料金：1泊 38,000円～（2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付）

アクセス：JR由布院駅より車で約10分＊送迎あり、大分空港より車で約60分

URL： https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiyufuin/

界 阿蘇（大分県・瀬の本温泉）

所在地：〒879-4912 大分県玖珠郡九重町湯坪瀬の本 628-6

電話：050-3134-8092（界予約センター）／客室数：12室／料金：1泊 55,000円～（2名1室利用時1名あたり、サービス料・税込、夕朝食付）

アクセス：JR豊肥線宮地駅より車で約30分

URL： https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiaso/

界 雲仙（長崎県・雲仙温泉）

所在地：〒854-0621 長崎県雲仙市小浜町雲仙321

電話：050-3134-8092（界予約センター）／客室数：51室／料金：1泊 28,000円～（2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付）

アクセス：JR諫早駅より車で約1時間、長崎空港より車で約1時間半＊有料送迎あり

URL： https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen/

界 霧島（鹿児島県・霧島温泉）

所在地：〒899-4201 鹿児島県霧島市霧島田口字霧島山 2583-21

電話：050-3134-8092（界予約センター）／客室：49室／料金：1泊 31,000円～（2名1室利用時1名あたり、サービス料・税込、夕朝食付）

アクセス：鹿児島空港より車で約45分

URL： https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikirishima/

「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドで、地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や地域文化をテーマにした客室「ご当地部屋」などを特徴としています。今後の施設展開として、2026年夏に長野県・浅間温泉の「界 松本」がリニューアルオープン予定、2026年春に群馬県・草津温泉の「界 草津」、同夏に広島県・宮島口温泉の「界 宮島」が開業予定です。

プログラムの要点を表で整理

以下の表は本記事で述べた内容を要点ごとに整理したものです。期間・料金・提供内容・予約方法・定員・備考、及び実施施設を一目で確認できます。

注記：本文中の（＊1）は令和4年度の単式蒸留焼酎の製造免許場数に関する指標、（＊2）は家計調査（二人以上の世帯）に基づく都道府県単位の酒類消費ランキングを指しています。また、臼杵せんべいやビスマン、長崎の枇杷に関する説明は本文中に注釈として示した通りです（＊3、＊4、＊5）。

以上の通り、「本格焼酎ディスカバリー」は九州の焼酎文化と地域の素材を組み合わせた体験プログラムとして、焼酎をこれまで飲む機会が少なかった方にもわかりやすく焼酎の魅力を伝える内容になっています。参加を検討する場合は、各施設の公式サイトや予約センターで提供状況や詳細を確認してください。