自分で飾る冬体験、USJ『クリスマス・ジョイ』開幕

“今日は自分で飾るんだ”を掲げるユニバーサル・クリスマス・ジョイが始動

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）は、2025年11月19日から冬のイベント『ユニバーサル・クリスマス・ジョイ』を開幕する。合同会社ユー・エス・ジェイが発表した本プログラムは、ゲスト自身が場所や過ごし方を選び、自分で幸せを“飾る”というコンセプトを掲げる。プレスプレビューは2025年11月18日に実施され、メディア向けに各コンテンツが初公開された。

プレスプレビューでは、ブランドアンバサダー就任後、初のパーク公式訪問となる俳優の北村 匠海さんと、同事務所の後輩でダンスボーカルユニット「ICEx（アイス）」の阿久根 温世さん、竹野 世梛さんが登場した。北村さんは「誰と過ごすかも大切だが、クリスマスに自分自身を満たすことをここで感じてほしい」と述べ、“自分で自分を幸せにする”というメッセージを発信した。

プレスプレビューの様子とブランドアンバサダーの発言

当日は午後6時20分ごろ、イルミネーションとデコレーションで彩られたクリスマス・マーケットに北村さんとICExの二人が登場した。三人は今年初開催の『ユニバーサル・クリスマス・フード・フェスティバル』の限定グルメを味わい、エルモやクッキーモンスターとともにセレモニー会場に到着した。

北村さんは体験について、「食べたりアトラクションに乗ったりすることも、自分がチョイスできる幸せ。冬はぜひここで自分で自分を幸せにする体験をしてほしい」と話した。また、アトラクション『ジョーズ』について「久しぶりに乗った。映画『ジョーズ』の世界観を目の前で体感できるのはここだけの体験だ」と述べ、夜に行われた新ナイトショー『ライト・アップ・ザ・ナイト ～クリスマス・セレブレーション～』についても音楽や演出、花火などを高く評価した。

食の祝祭『ユニバーサル・クリスマス・フード・フェスティバル』の全貌

今年初開催の『ユニバーサル・クリスマス・フード・フェスティバル』は、パーク全体を使った食の祝祭だ。デコレーションやライティングで華やかに彩られたエリアを歩くだけで雰囲気が盛り上がる構成になっている。

ニューヨーク・エリアのストリートには多彩な食べ歩きメニューが並ぶ『ユニバーサル・マーケット』を設置。キャラクターモチーフのクリスマスメニューや温かいグルメを中心に、ゲストはフードカートを巡って自由なスタイルで食事を楽しめる。

レストランとフードカートの両面で楽しめる構成

フェスティバルは、歩きながら仲間とシェアする“賑やかな食の時間”と、レストランで落ち着いて味わう“特別な食事”の両方を用意している点が特徴だ。以下のレストランやエリアで特別メニューが提供される。

• ユニバーサル・マーケット：キャラクターモチーフのスイーツや温かい食べ歩きグルメを中心に展開。
• スタジオ・スターズ・レストラン：クリスマス・デコレーションのもとで趣向を凝らした特別メニューを提供。
• パークサイド・グリル（メインダイニング）：落ち着いた時間を楽しめるダイニングで特別メニューを展開。

ゲストはフードカートとレストランを使い分けることで、自分らしい過ごし方を選べる構成になっている。

ショー、グリーティング、特別イベントの詳細

今回の冬のプログラムでは新ショーや既存ショーのクリスマスバージョン、キャラクターの特別衣装によるグリーティング、アニバーサリーイベントなど多彩な演出が展開される。主要な見どころを以下にまとめる。

プレスプレビューでは、午後5時30分ごろに新作ナイトショー『ライト・アップ・ザ・ナイト ～クリスマス・セレブレーション～』がグラマシーパークで初公開され、会場は拍手と歓声に包まれた。

新ナイトショー：ライト・アップ・ザ・ナイト ～クリスマス・セレブレーション～

このショーは、実力派シンガーやダンサーによるクリスマスソングやダンス、巨大スクリーン映像、キャンドルやランタンの光などを組み合わせた演出が特徴だ。ステージにはハローキティ、スヌーピーとチャーリー・ブラウン、エルモやセサミストリートの仲間たちも登場し、心温まるストーリーを展開する。

クライマックスでは、観客がスマートフォンでライトを灯す演出や、夜空に舞う雪とパイロ技術による華やかなフィナーレが用意されている。来場ゲストからは「感動して泣いてしまった」「ミュージカルのようで楽しかった」といったコメントが寄せられている。

ホグワーツ™城とマッピング・ショー

ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター™では、『ホグワーツ™・マジカル・ナイト ～ウインター・マジック～』が先行公開された。ホグワーツ城に冬の魔法がかかり、スノーマンの登場やふくろう便™がプレゼントを運ぶなど幻想的なシーンが次々と出現する。

フィナーレではホグワーツ城に“冬の奇跡”が舞い降り、観客は喜びと感動の表情を見せた。

キャラクターグリーティングとショーのクリスマス版

ミニオン、スヌーピー、エルモ、ハローキティなど人気キャラクターがクリスマス衣装で登場するグリーティングや、超ロックなシンギング・ショーのクリスマス版が実施される。具体的には以下のコンテンツが予定されている。

ミニオン・ジングル・ベロー・ミート & グリート

ミニオンたちがホリデーコスチュームで登場。エリアの拡張により新アトラクション『ミニオン・ハチャメチャ・ミッション ～大悪党の道～』も加わったミニオン・パークで開催される。

ユニバーサル・ワンダーランド ～レッツ・ロック・トゥギャザー！～

スヌーピーやエルモ、ハローキティと共にクリスマスソングで踊ってふれあうグリーティング。

パワー・オブ・ロック ～ホリデー・ロッキン！～

人気のロック系シンギング・ショーをクリスマスバージョンに編成したエネルギッシュな公演。

アニバーサリー、サステナビリティ、運営側の意図

この冬は映画『ジョーズ』日本公開50周年を記念する『ジョーズ・セレブレーション』が11月19日から2026年1月4日まで開催される。アミティ・ビレッジ全体が祝祭ムードに包まれ、50周年限定のクリスマス・リースやハンキング・シャークでの記念撮影、アトラクション『ジョーズ』での特別アナウンス、レストランのメニューリニューアルなどが実施される。

加えて、ハリウッド・エリアの新設エリア「Greene Street（グリーン・ストリート）」では、パーク初の環境配慮型イルミネーションとして、バイオディーゼル100％混合軽油を活用した「グリーン・ストリート・イルミネーション」が本日よりスタートした。

担当者のコメント

ウィンター・プロジェクト統括マネージャーの山地 紘一氏は、今年のクリスマスに関する価値観の変化を踏まえ「クリスマスに対して受動的になりがちな時期に、自分で選んだものや場所へ飛び込み、自分で自分を幸せにする価値観を提案する」と説明した。また「この1年を振り返り、自分を飾る1日を過ごすことで『いい1年だった』と誇れるような体験を提供したい」とコメントしている。

USJは2001年の開業以来、ハリー・ポッターやジュラシック・パーク、ミニオンや任天堂のコンテンツといった多様な世界観を取り入れ、世界最高水準のエンターテイメントを提供し続けている。今回の冬のイベントも、こうした取り組みの一環として位置付けられる。

イベント一覧の整理とまとめ

以下の表は、本記事で紹介した主なイベントと日程、注目ポイントを整理したものだ。詳細を確認した上で、来場の計画を立てる参考にしてほしい。

今回の発表では、北村匠海さんらによる体験披露と、ナイトショー、フードフェスティバル、ハリー・ポッターエリアのマッピング、ジョーズ50周年、そしてサステナビリティを意識したGreene Streetのイルミネーションといった主要コンテンツの概要がすべて紹介された。各プログラムは参加スタイルの選択肢が幅広く、自分の好みに合わせた冬の過ごし方を作ることができる構成となっている。詳細や最新情報は公式サイト（https://www.usj.co.jp/web/ja/jp）で確認できる。