11/21名古屋栄に「Phi」クリーム×クロワッサン店がオープン

メニュー開発は、国内外で評価の高いパティシエ・仲村和浩シェフ（ハイアット リージェンシー 東京で最年少シェフパティシエに抜擢）と、同ホテルでチーフベーカリーを務めた鈴木嵩志シェフが担当しています。両名の技術と経験をもとに、クロワッサン生地の外側のパリッとした食感と、内部に詰めたとろりと豊かなクリームの“共存”を追求しました。

着想の一つは、クロワッサンとマフィンのハイブリッドスイーツである「クロフィン（Cruffin）」です。2013年にメルボルンのLune Croissanterieで生まれ、2014年にMr. Holmes Bakehouseにより世界的に広まった流れを汲みつつ、Phiではさらに可能性を拡張するために独自の配合と製法、フィリング設計を行っています。

メニュー構成──定番から特別な一品まで

Phiのメニューは大きく「COCO（ココ）」「DECO（デコ）」「PETIT（プチ）」「TROIS（トロワ）」の4シリーズに分かれます。各シリーズは見た目、食感、味わいのバランスを異なる角度で追求しており、イートインとテイクアウトの両方に対応します。

以下に、各シリーズの詳細と価格、フレーバーを示します。価格はすべて税込表記です。

COCO（定番）

「COCO」はクリクロ定番シリーズです。フランス語の「Coco（お気に入り・愛らしい）」に由来し、クロワッサン生地の中にたっぷりのクリームと季節のジャムなど素材を組み合わせます。

主なラインナップと価格：

• バニラバニラ：380円 — タヒチ産バニラを使用した芳醇なバニラクリームにバニラジャムを合わせた香り高い定番。
• 西尾抹茶＆十勝あずき：480円 — 愛知県西尾産抹茶の苦みを生かした抹茶クリームに風味豊かな十勝あずきを合わせた上品な一品。

DECO（ビジュアル重視）

「DECO」はトッピングや彩り、食感で視覚的な楽しさを提供するシリーズです。Decoration（装飾）の名にふさわしい仕立てで、見た目と味わいの両立を図ります。

主なラインナップと価格：

• 国産いちご＆ピスタチオ：550円 — ピスタチオの香ばしさとまろやかさのあるクリームにいちごジャムを合わせ、トップにフレッシュな国産いちごを配置。
• ティラミス：530円 — マスカルポーネではなくカスタードクリームを用いたPhi流ティラミスのクリクロ。

PETIT（テイクアウト6個セット）

PETITはテイクアウト専用の6個セットボックスで、手土産やシェアに適したプチサイズのバリエーションを提供します。

価格とフレーバー：

• PETIT 6個セット：1,980円（税込） — バニラ、チョコレート、キャラメル、ピスタチオ、西尾抹茶、コーヒーのラインナップ。※時期により変更あり。

TROIS（スペシャル）

TROISは「ビジュアル・味わい・食感」の3要素を追求したスペシャルシリーズ。コルネ型の成形で最後までクリームが楽しめる仕様にしてあり、イートイン／テイクアウトともに提供されます。

代表作：

• フランス産マロン w/ラズベリージャム：950円 — 濃厚なフランス産マロンとホイップ、カスタードにラズベリージャムを合わせ、食べ進めるほどに味わいの変化が楽しめる一品。

お得なセット

気軽に組み合わせて楽しめるセットメニューも用意されています。どちらのセットもドリンクと組み合わせた価格設定です。

セット内容と価格：

• Phi SET：1,250円 — 「COCO」と「DECO」から好みのクリクロ2個＋ドリンク（バッチブリューまたはブラックティー）。
• TROIS SET：1,250円 — 「TROIS」1個＋ドリンク（バッチブリューまたはブラックティー）。

どちらのセットも+150円でラテ、フラットホワイト、ミルクティー、ハーブティーに変更可能です。

ドリンクとコーヒー哲学

Phiのドリンクラインナップは、SCENIIUSが採り入れる蒸留技術を活かしたブルームシリーズを中心に構成されています。名古屋の喫茶店文化に敬意を払いつつ、自社ブランドの豆を生かしたコーヒー提供を行います。

コーヒーとドリンクの主な構成：

使用豆

ballad coffee roastersの3種ブレンドから、コク深い「BLACK BIRD」を中心に提供。

ハンドドリップ

シングルオリジンを中心に常時3種類程度（デカフェを含む）を用意。価格700円〜920円。

バッチブリュー

HOT / ICE 550円。

ブルームフラットホワイト

HOT / ICE 700円 — エスプレッソ感をより楽しめる設計。

ブルームミルクティー

HOT / ICE 650円 — 金木犀の蒸留水を使った季節限定シロップなど、変化を持たせる構成。

また、2026年には自社焙煎に向けてballad coffee roastersのロースタリー立ち上げを準備中であり、今後はさらなる品質管理と香味の追求が見込まれます。

店舗ロケーション、デザイン、空間構成

出店地は名古屋市中区栄3丁目、栄駅直結のマルエイガレリア表玄関に面する1階。栄交差点エリアは東海地方と中京地区の商業・文化の中心地であり、百貨店や大型商業施設が集まる賑わいの核です。Phiはこの「街の顔」として、通行者や地域住民、買い物客に向けた開放的な店舗設計を採用しています。

デザインはCLOCK inc.が担当し、Etから継承する「人が集まりたくなる場所」というエッセンスを取り入れつつ、Phiならではの高揚感と親しみやすさを両立させています。

空間構成の特徴

店内に入ると、Phiを象徴する大きな円形のメインカウンターが目に入ります。カウンターはオープンで、焼き上げたクロワッサンにフィリングを詰める仕上げ作業を目の前で見られる設計です。

座席はベンチと可動式の木製スツールを中心に構成し、区分をあえて設けない自由な居心地を意図しています。奥にはガラス越しの製造エリアを配置し、クロワッサン生地を伸ばす折り込み作業などを見せるファクトリー感を演出します。

素材と家具、ロゴについて

マテリアルには愛知県常滑市で採掘される良質な赤土から着想を得た赤土レンガを、メインカウンターや座席背面に多用しました。全面カーペット敷きの床材とワントーンで合わせることで、温かみのある包まれた印象を創出しています。

木製スツールは茨城県の工房「STUDIO ROUTE 408」スギタユウスケ氏によるもので、Et下北沢のフラッグシップと共通する要素を持ちつつ、新たな形状のテーブルやハイスツールも導入しています。カウンターや物販棚、看板にはFRP素材を使用し、伸ばしたクロワッサン生地のような質感を表現しています。

ロゴと包材デザインはLogramの阿南圭吾氏が担当。クロワッサンの中にクリームが注入されるイメージをPhi記号「φ」に反映させ、先端のカーブと斜めに伸びるラインでクリームの流れを表現しています。メインカラーはオレンジレッドとクリームベージュです。

店舗情報と運営、関連情報

店舗の基本情報と運営会社、関連リンク、問い合わせ先を以下にまとめます。開業日や営業時間、座席数などは来店前に確認するための重要な情報です。

運営は日東興業株式会社のSCENIIUS事業部が担当し、同社のブランドステートメントはブライアン・イーノの提唱する「Scenius」に由来します。多様な才能の集合が文化を生み出すという考えを事業理念として掲げています。

• 名称：ファイ クリーム アンド クロワッサン
• 住所：〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄３丁目３−１（マルエイガレリア表玄関1階）
• 電話番号：052-684-8188
• 営業時間：10:00〜21:00
• 座席数：80席
• 坪数：66.9坪
• 開業日：2025年11月21日

関連リンク：

• Instagram：https://www.instagram.com/phicreametcroissant
• オフィシャル画像ダウンロード：Google Drive
• SCENIIUS 公式サイト：https://sceniius.com/et/

広報問い合わせ先：

日東興業株式会社 SCENIIUS事業部 広報担当：maiisobe@sceniius.com

運営会社情報（公表分）：日東興業株式会社（代表：東 範浩）

まとめと要点の一覧表

以下の表に、本記事で触れた主要な情報を整理して示します。出店日、所在地、主要商品、価格帯、連絡先といった基本事項をすぐに確認できるようにまとめました。

以上がPhi cream & croissantの出店・商品・店舗設計・運営に関する要点です。本稿ではプレスリリースの内容を元に、ブランドの背景、商品ラインナップ、店舗の位置づけや空間設計、運営情報を網羅的に整理しました。店舗情報やメニューは状況により変更される可能性があるため、最新情報は公式Instagramやオフィシャル画像の提供ページ、SCENIIUS公式サイトでご確認ください。