1/4開幕:こうの史代30周年 原画500点超の回顧展

こうの史代30周年展

開催期間:1月4日〜3月8日

こうの史代30周年展
開催はいつどこでやるの?
会期は2026年1月4日(日)〜3月8日(日)、会場は熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ。開館は10:00〜20:00(入場は19:30まで)。前売りは2025年12月28日まで販売されます。
見どころって何があるの?
漫画原画500枚以上をはじめ、カラーイラスト、絵本原画、下書きやメモ類、制作風景の初公開映像など多数。『この世界の片隅に』『夕凪の街 桜の国』の代表原画も並びます。

こうの史代、漫画家生活30年を一望する原画展が熊本で開催される

漫画家こうの史代の画業をデビュー期から最新作まで一望できる大規模な原画展が、熊本市現代美術館にて開催されます。会期は2026年1月4日(日)から3月8日(日)までで、会場は熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ(熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館3F)です。本展は株式会社青幻舎による企画・プロモーションのもと、監修を福永信氏が担当します。

プレスリリースは株式会社青幻舎が2025年11月20日15時00分に発表しました。本展は、こうの史代の代表作『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』などで知られる画業の全貌を、漫画原画500枚以上、カラーイラスト、絵本原画、挿絵原画、コンテやメモ類、制作風景の映像など多数の資料を通して紹介する回顧展です。

【大好評全国巡回中!】漫画家 こうの史代の30年にわたる創作活動を圧倒的なボリュームで振り返る大展覧会が熊本に上陸 画像 2

企画意図と熊本会場の特性

熊本市現代美術館は開館以来、漫画を現代アートのひとつとして扱ってきた経緯があり、近年は「マンガ県くまもと」を掲げるなど地域でも漫画への関心が高まっています。本展はその文脈に沿い、地元ならではの関連企画や教育連携も含めて実施されます。

本展では、こうの史代がほぼ単独で制作してきた制作過程を明らかにする展示構成を採り、漫画原画を「1枚の絵」として鑑賞できるよう配慮されています。展示順は連載作品は1話単位、短編は全ページを基本に掲出され、物語を分断せずに作者の制作時の視線や気持ちを体感できるよう工夫されています。

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展示構成と見どころ—豊富な原画と初公開資料

本展はデビュー前のイラストや高校時代の漫画原稿を含む初公開資料から、最新の長編まで網羅しています。展示点数は漫画原画500枚以上に上り、下書き・メモ・スケッチブック(ブログ「こうの日々」に登場するもの)や、制作風景を撮影した初公開の映像資料も組み込まれます。

こうの史代はアシスタントを使わず一人で原稿を仕上げ、着彩も自身で行う点が大きな特徴です。スクリーントーンをほとんど使用しないため、原画では作者の手による線の躍動や色彩の力がダイレクトに伝わります。そうした技法的な特性も含め、制作技法を詳細に見ることができる展示構成です。

  • 代表作原画: 『夕凪の街 桜の国』、『この世界の片隅に』等の原画を多数展示。
  • 初期~最新作の比較: デビュー前の作品や高校生時代の原稿も展示し、作風の変遷が追える。
  • 未公開映像・スケッチ: 制作風景の動画、ブログ内スケッチブック、下書きやメモ類。
  • 熊本会場オリジナル: 会場のみの描き下ろし「あとがき」を展示スペースの終盤に掲出。

また、各単行本のカバーカラー原画や、短編作品は全ページで展示されるなど「読める」展示を標榜しています。来場者は作品を原稿単位で追い、作者が構成したストーリーを途切れなく体感できます。

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作品別の注目ポイント

代表作の受賞歴や特徴もあわせて整理します。『夕凪の街 桜の国』は手塚治虫文化賞・新生賞、第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞などを経て映画化・ドラマ化された作品です。一方『この世界の片隅に』は第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、アニメ映画のロングランヒットによって広く知られるようになりました。

『夕凪の街 桜の国』
手塚治虫文化賞新生賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。原爆後の生活を描く長編。
『この世界の片隅に』
日常の視点から戦災を描き出した作品。文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。
その他の作品
『ぼおるぺん古事記』『平凡倶楽部』『ギガタウン 漫符図譜』『空色心経』など多彩なジャンルの作品も出品。
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会期・会場・入場情報と運営体制

開催期間は2026年1月4日(日)~3月8日(日)、会場は熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱです。開館時間は10:00~20:00(入場は19:30まで)。休館日は火曜日となります。チケットの前売りは2025年12月28日(日)まで販売されます。

観覧料の詳細は以下のとおりです。料金は当日/()内に前売り・団体等の割引を併記しています。20名以上の団体や電車・バス1日乗車券等の提示で()内料金が適用となります。また、うぇるかむパスポートをご提示の方は無料です。

区分 当日 前売り/割引
一般 1,300円 1,100円
シニア(65歳以上) 1,000円 800円
学生 800円 600円
中学生以下 無料

各種障害者手帳を提示の方と付き添いの方1名は無料(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳等)。入場には必要に応じて展覧会観覧料の支払いが必要となる関連イベントもありますので注意が必要です。

運営は熊本市現代美術館(熊本市、公益財団法人熊本市美術文化振興財団)と熊本日日新聞社、KKT くまもと県民テレビの共催により行われ、後援・協力・特別協力として多くの団体が関わります。監修は福永信、企画は青幻舎プロモーションです。

主催
熊本市現代美術館(熊本市、公益財団法人熊本市美術文化振興財団)、熊本日日新聞社、KKT くまもと県民テレビ
後援
熊本県、熊本県教育委員会、熊本市教育委員会、熊本県文化協会、熊本県美術家連盟、熊本国際観光コンベンション協会、J:COM 熊本、エフエム熊本、FM791
協力
呉市立美術館、コアミックス、朝日新聞出版、日本文芸社、平凡社
特別協力
崇城大学芸術学部 デザイン学科マンガ表現コース
企画
青幻舎プロモーション
監修
福永信(本展監修者/小説家)
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関連イベント・関連企画の全容と参加方法

本展では複数の関連イベントと企画が用意されています。展示の鑑賞だけでなく、こうの史代本人によるトークやライブペインティング、ワークショップ、ギャラリーツアー、上映会など多彩なプログラムが予定されています。

以下に日時・会場・定員・参加方法(要申込や当日先着等)や参加費など、プレスリリースに記載された情報をそのまま整理します。

  1. オープニング記念 謹賀新年トーク

    • 出演:こうの史代(漫画家)、福永信(監修者)
    • 日時:2026年1月4日(日)13:00-14:00
    • 会場:ホームギャラリー
    • 定員:80名(当日先着順)
    • 観覧:無料(入場は当日の先着順)
  2. ライブペインティング

    • 日時:2026年1月5日(月)13:00-17:00頃
    • 会場:展覧会場内(描いている時間帯は変動、休憩あり)
    • 注意:展覧会観覧料が必要
  3. 1日漫画寺子屋

    • 内容:熊本の民謡「おてもやん」の漫画を描く1日講座
    • 日時:2026年2月14日(土)10:30-18:30予定
    • 会場:キッズファクトリー
    • 定員・申込:先着15名(応募者多数の場合抽選)、対象:中学生以上
    • 参加費:1人1,000円(材料代)
  4. 壁にラクガキをしようワークショップ

    • 日時:2026年2月15日(日)10:30-12:00予定
    • 集合場所:展覧会場入口
    • 定員・申込:先着20名(応募者多数の場合抽選)、対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
    • 参加費:1人500円(原状復帰代として)。展覧会観覧料が別途必要
  5. ファンレターコーナー

    • 会期中全日、会場内に設置。展覧会を見た方なら誰でも参加可能
    • 会期後にこうの氏へ直接お渡し
    • 展覧会観覧料が必要
  6. ギャラリーツアー

    • 日時:2026年1月31日(土)、2月22日(日)14:00-14:45
    • 集合場所:展覧会会場入口(申込不要)
    • 展覧会観覧料が必要

関連企画としては以下の二点が挙げられます。

  • 月曜ロードショー こうの史代セレクション(無料上映会): 日程は2026年1月5日・12日・19日、2月2日・9日・16日・23日、3月2日・9日。上映開始は①14:00、②17:00(作品により終了時間は異なる)。会場:アートロフト、定員:90名(当日先着順)、入場無料。上映作品は美術館ホームページで発表。
  • G3-Vol.163 CAMK コレクション こうの史代セレクション:熊本市現代美術館収蔵作品からこうの氏が選んだ作品を展示。日程は2026年1月15日(木)-3月15日(日)、会場:ギャラリーⅢ、観覧無料。
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広報用画像・メディア素材と問い合わせ先

広報用に示された画像や掲載予定の作品例は以下の通りです。制作風景の動画素材も展示予定資料として明記されています。

  • 《描く人》© こうの史代
  • 《夕凪の街 桜の国》カバーイラスト(2004年)© こうの史代/コアミックス
  • 《この世界の片隅に》(2007年)© こうの史代/コアミックス
  • 《ギガタウン 漫符図譜》(2016年)© こうの史代/朝日新聞出版
  • 《ぼおるぺん古事記》1巻天の巻 表紙イラスト(2012年)© こうの史代/平凡社

問い合わせ先は熊本市現代美術館、学芸担当:稲垣、広報担当:穴瀬・里村。住所・電話・FAX・メールは次の通りです。

施設 熊本市現代美術館
住所 〒860-0845 熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館3階
TEL 096-278-7500
FAX 096-359-7892
E-mail gamadas@camk.or.jp
HP https://www.camk.jp/exhibition/kounofumiyo/
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この記事の内容の要点整理

以下の表は本記事で触れた主要事項を見やすく整理したものです。会期・会場・観覧料・主催・監修・展示点数・主な展示資料・関連イベントなどを網羅しています。

項目 内容
展覧会名 漫画家生活30周年 こうの史代展
会期 2026年1月4日(日)~3月8日(日)
会場 熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ(熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館3F)
開館時間 10:00~20:00(入場は19:30まで)
休館日 火曜日
観覧料(当日) 一般1,300円、シニア(65歳以上)1,000円、学生800円、中学生以下無料
前売り期限 2025年12月28日(日)まで
展示点数 漫画原画500枚以上、カラー原画、絵本原画、挿絵原画、下書き・メモ・スケッチ、制作映像等
主な展示の特徴 デビュー前資料、高校時代の作品、連載は1話単位で原稿展示、熊本会場描き下ろし「あとがき」展示
主催・協力 主催:熊本市現代美術館、熊本日日新聞社、KKT くまもと県民テレビ。後援・協力団体多数(詳細は本文参照)
監修 福永信
関連イベント オープニングトーク(1/4)、ライブペインティング(1/5)、1日漫画寺子屋(2/14)、壁ラクガキ(2/15)、ギャラリーツアー(1/31・2/22)、上映会ほか
問い合わせ 熊本市現代美術館 TEL:096-278-7500 E-mail: gamadas@camk.or.jp
関連URL https://www.camk.jp/exhibition/kounofumiyo/

本誌記事はプレスリリースの情報を基に、展覧会の趣旨・展示構成・実施要項・関連プログラム・問い合わせ先までのすべての情報を網羅的に整理しました。展覧会では、こうの史代の30年の制作の道のりが作品と資料を通じて体系的に提示されます。展示スケジュールや関連イベントの参加方法、チケット販売状況等の最新情報は主催者の公式ウェブサイトで確認してください。

参考リンク: