ベイコスメティックスと万協製薬、肌トラブルの共同開発を開始
ベストカレンダー編集部
2025年11月21日 13:37
スキントラブル共同開発
開催日：11月21日
スキントラブル領域における「感性」と「科学」の融合を目指す提携
2025年11月21日 10時13分に発表された、株式会社ベイコスメティックスと万協製薬株式会社の戦略的パートナーシップ締結は、スキントラブルケア分野において注目される事象である。本提携は、化粧品が持つ“使い続けたくなる処方”やブランド体験と、医薬品側が持つ処方開発力・品質保証体制を統合し、化粧品のみでは対処が難しい肌トラブルに対して根本的なアプローチを実現することを目的としている。
発表文では、近年の生活環境やストレス、マスク着用習慣の影響でニキビ、赤み、肌荒れなど慢性的なスキントラブルが増加している点が提起され、現行の化粧品と医薬品のそれぞれの課題を明示したうえで、両社の強みを掛け合わせる必要性が説明されている。
- 化粧品の課題：長期的なケアで肌状態を整えやすいが、発生しているトラブルの瞬間に根本改善するのは難しい。
- 医薬品の課題：有効成分による即効性や効果実感はあるが、使用感・香り・テクスチャーの不満や継続使用のしづらさ、心理的ハードルが存在する。
共同商品開発とブランド設計：具体的な取り組み
両社は、医薬品・医薬部外品の共同商品開発を行い、ニキビ、赤み、繰り返す肌荒れ、乾燥トラブルなど、化粧品だけでは対応が難しい悩みを対象に製品群を開発する計画を掲げている。ベイコスメティックスのコンセプト設計・マーケティング力と、万協製薬の処方開発力・品質管理を統合することで、感性に配慮した使い心地と、効果を両立する製品を目指す。
共同で検討するブランドは、医薬品・医薬部外品・化粧品を横断し、軽度から本格的なトラブルまでステージに応じて選べるラインナップを企画する。流通面ではドラッグストア、EC、クリニックなど複数チャネルに対応したブランド体験を設計し、ユーザーの接触点ごとに最適なコミュニケーションを構築する方針が示されている。
商品設計と処方の統合
処方面では、即効性や有効成分の配合に関する万協製薬の知見を活用しつつ、使用感や香り、テクスチャーといった消費者の嗜好に関してはベイコスメティックスが主導して設計を行う。これにより、継続使用しやすい医薬品・医薬部外品の実現を図る。
共同開発の対象領域には、ニキビケア、赤み対策、繰り返す肌荒れ、乾燥トラブルなどが明確に挙げられており、処方検討段階からチャネルごとのパッケージングや使用法の最適化も視野に入れる。
マーケティングと市場開拓の協業
マーケティング面では、ベイコスメティックスが保有するSNS戦略やD2C運営のノウハウを活用したコミュニケーション設計を行う。一方で万協製薬が担うエビデンスに基づく信頼性と結びつけることで、感性と科学が両立するメッセージ発信を行う計画である。
また、発表には将来的な海外展開も視野に入れた市場戦略の共同検討が明記されており、国内での販売チャネルの確立と並行して国際市場への適応も検討されることが示されている。共同開発の第一弾製品は2026年（26年）に市場投入を予定している。
両社の役割分担と企業概要
提携の背景説明では、ベイコスメティックスが「使い続けたくなる処方」「感性に寄り添うブランド体験」を追求してきた点、万協製薬が医薬品領域での高度な開発力・製造技術・品質保証体制を持つ点を強みとして明示している。これらの強みの一致が提携の決め手である。
以下に両社の主要情報を整理する。事業領域、所在地、代表者情報、強み、公式サイトURLなど、発表文に記載された内容を忠実に記載する。
- 株式会社ベイコスメティックス
- 所在地（本社）：〒598-0062 大阪府泉佐野市下瓦屋3丁目3番27号
- 所在地（東京営業所）：〒105-0004 東京都港区新橋6丁目9-4 新橋六丁目ビル 4階
- 代表者：代表取締役 加藤聡太
- 事業内容：化粧品ブランドの企画・開発・販売、OEM/ODM事業
- 特徴：コンセプト設計から商品開発、販路戦略、SNSマーケティングまで一貫して支援可能な化粧品会社
- サイトURL：https://baycosme.com/
- 万協製薬株式会社
- 所在地：〒519-2179 三重県多気郡多気町仁田725-1
- 代表者：代表取締役 松浦 信男
- 事業内容：医薬品・医薬部外品・化粧品の研究開発および受託製造
- 特徴：高い品質保証体制と多様な剤形開発力を持つCDMO型製薬企業
- サイトURL：https://www.bankyo.com/
問い合わせ窓口として、ベイコスメティックスのマーケティング・広報担当が指定されている。連絡先は下記の通りである。
- 担当：竹中（マーケティング・広報担当）
- E-mail：takenaka.misato@baycosme.com
- TEL：03-6823-7543
発表内容の要点整理と今後のスケジュール
本提携は、短期的には共同での処方検討・ブランド企画・チャネル設計を進め、中期的には第一弾製品の2026年市場投入を目標としている。長期的には国内外での市場展開を視野に入れ、感性と科学を両立させたスキントラブルケア領域の確立を目指す。
以下の表は本記事で言及した重要項目を整理したものである。発表日、両社の役割、対象となるスキントラブル、流通チャネル、連絡先などを一目で確認できるよう構成した。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日時 | 2025年11月21日 10時13分 |
| 提携当事者 | 株式会社ベイコスメティックス（代表：加藤聡太）／万協製薬株式会社（代表：松浦信男） |
| 目的 | スキントラブルケア領域における医薬品・医薬部外品の共同商品開発および市場開拓 |
| ターゲットトラブル | ニキビ、赤み、繰り返す肌荒れ、乾燥トラブル等 |
| 主な取り組み | 処方開発の統合、トータルブランド構築、ドラッグストア・EC・クリニック等の複数チャネル対応、SNS/D2C活用のマーケティング |
| 第一弾製品の市場投入時期 | 2026年（26年）予定 |
| ベイコスメティックス所在地 | 本社：大阪府泉佐野市下瓦屋3丁目3番27号／東京営業所：東京都港区新橋6丁目9-4 |
| 万協製薬所在地 | 三重県多気郡多気町仁田725-1 |
| 問い合わせ先 | 株式会社ベイコスメティックス マーケティング・広報担当 竹中 E-mail: takenaka.misato@baycosme.com TEL: 03-6823-7543 |
| 関連カテゴリ／キーワード | スキンケア・化粧品・ヘア用品、ダイエット・健康食品・サプリメント、化粧品、OEM、化粧品開発、美容、医薬品、医薬部外品、化粧品OEM、万協製薬株式会社、ODM |
本件は、化粧品の“心地よさ”と医薬品の“根本ケア”という対立しがちな価値を調整し、両者を補完する新たな製品とブランド体験の創出を目指す点に意義がある。発表されたスケジュールや連絡先情報は上記の通りであり、詳細は今後の正式発表を待つ必要があるが、2026年の第一弾製品投入に向けた共同の動きが始まっていることは明確である。
