1月10日開催『鷹の爪』20周年キックオフ、AIアバター映画を六本木で実験上映
ベストカレンダー編集部
2025年11月21日 18:33
鷹の爪20周年キックオフ
開催日:1月10日
六本木ヒルズで始まる「鷹の爪」20周年キックオフ、実験的なAI映画上映が告知される
2006年の誕生以来、独特のギャグとパロディ、Flashアニメならではの表現で根強い支持を集めてきたアニメシリーズ『秘密結社 鷹の爪』が、2026年に20周年を迎えることを受け、株式会社ディー・エル・イー(以下、DLE)は20周年イヤーの幕開けとしてキックオフイベントを開催することを発表しました。会場はこれまで多くのイベントを行ってきた聖地としての側面を持つ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン6です。
キックオフイベントの正式名称は『20周年だよ 団員集合!ギヒルズ実験劇場~AIインタラクティブMOVIE上映会~』。開催日は2026年1月10日(土)で、14:00、16:00、18:00の3回の上映(第1部〜第3部)が予定されています。入場は無料ですが応募抽選制となり、応募締切や当選連絡日などの具体的なスケジュールも発表されています。
イベントの趣旨と位置づけ
DLEは2026年から2027年を「鷹の爪 20th ANNIVERSARY YEAR」と位置づけ、年間を通して複数の記念プロジェクトを展開する計画です。今回のキックオフはその第一弾にあたり、新技術を取り入れた実験的な上映を通じて従来の映画体験の枠を広げる試みとして位置づけられています。
発表にはDLE代表や製作側のコメントに加え、本企画で共同開発を行った技術パートナーや、監督であるFROGMANおよびキャラクター側からのユニークなコメントが掲載されています。企画の主眼は「観客参加型」「共創」にあり、観客がただ受け取るだけの存在ではなく、物語に干渉し影響を与えられることを目的としています。
観客アバターが物語へ参加する──AIインタラクティブ映画の仕組み
本上映で初公開されるのは、株式会社AIVOLTと共同で開発した独自のAIインタラクティブ映画システムを用いた作品です。来場者は事前に専用アプリで顔写真や声を登録すると、「鷹の爪風アバター」が自動生成されます。そのアバターが上映される本編の中にキャラクターとして登場します。
上映中は鷹の爪団とアバターが会話する場面が用意され、来場者の登録内容や会場でのリアクション、ポイントの使用などによりストーリーや演出に影響を与える構造になっています。ポイントは登録時に付与されるほか、グッズ購入によって追加で獲得でき、エフェクト表示や分岐選択に使うことが想定されています。
- 事前登録:専用アプリで顔写真/声を登録
- アバター生成:登録情報を基に「鷹の爪風アバター」を自動生成
- 本編登場:上映回ごとの本編にアバターが登場し会話や影響を与える
- ポイント連動:登録やグッズ購入で付与されるポイントでストーリーに干渉
- 実験性:本作はあくまで“実験上映”として運用
この仕組みは単なるインタラクションの付加ではなく、観客の選択が直接的に作品体験の変化を生む点に特徴があります。映画の受け手が作品制作プロセスに近い役割を担うことで、「観る」から「共に創る」へと体験が変わることを意図しています。
作品名と上映内容
上映される作品は、鷹の爪AIインタラクティブMOVIEのタイトルとして発表された『犯人はあなただ!でも間違ってたらごめんなさい』です。本作は実験上映であり、想定外の挙動が発生する可能性もあることが明記されています。
発表資料には「万が一うまくいかなくても『まあ無料だし許すか』という心の広い方のみご参加ください」という一文が添えられており、実験性を前提とした参加者向けの注意も含まれています。
当日のプログラム、出演、グッズ販売と参加方法
当日の主なプログラムは以下のとおりです。来場者特典やグッズ販売も予定されていますが、グッズ購入については当選メールで案内される専用サイトからのみ購入可能という点に注意が必要です。
- FROGMAN 20周年キックオフSPECIALトークショー
- 鷹の爪AIインタラクティブMOVIE『犯人はあなただ!でも間違ってたらごめんなさい』上映(第1部〜第3部)
- 新作グッズ特別販売(購入は当選メール案内の専用サイトから)
- 来場者全員特典の配布
出演者としては監督のFROGMANが登壇することが明記されています。その他の出演者については「ほか」との表記ですが、上映中に来場者のアバターがキャラクターとして参加する仕様は本イベントの最大の特徴です。
入場料は無料ですが、参加には応募抽選が必要です。応募はイベント特設サイトの応募フォームから行い、各回ごとに抽選が行われます。当選者には2025年12月22日(月)に登録メールアドレスへ連絡が行われる予定で、応募締切は2025年12月15日(月)23:59となっています。当落に関する個別の問い合わせには応じられない旨も明示されています。
会場とスケジュールの詳細
開催日時は2026年1月10日(土)で、以下の3回構成です。
- 第1部 14:00 START
- 第2部 16:00 START
- 第3部 18:00 START
会場はTOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン6(東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内)です。イベント特設サイトのURLも告知されています: https://www.toho-marketing.com/takanotsume-kickoff/ 。
採択情報、関係者、企業情報とこれまでの歩み
本事業はVIPO(特定非営利活動法人 映像産業振興機構)が開催する「令和6年度補正クリエイター・事業者支援事業費補助金(クリエイター・事業者海外展開促進)(JLOX+)」内の「デジタル技術を用いた先進ビジネスモデル構築支援」に採択されています。対象事業名は「AI技術を活用した、映画館における新しいインタラクティブ体験を提供するシステムの開発とその実証アニメの制作」です。
技術面での共同開発パートナーは株式会社AIVOLT(本社:東京都渋谷区、代表取締役:軍神未来)です。DLEはこれまでAIとIPの融合を進めており、2025年も既存IPのAI Vtuber化やAIスタジオの開設などを実施してきたことが補足されています。
- 主催・制作
- 株式会社ディー・エル・イー(証券コード:3686、代表取締役社長CEO・CCO 小野亮)
- 技術協力
- 株式会社AIVOLT(代表:軍神未来)
- 補助採択
- VIPO「デジタル技術を用いた先進ビジネスモデル構築支援」
さらに、プレスリリース内にはシリーズの歩みや実績の紹介があります。2006年に地上波深夜での放送がスタートして以来、テレビシリーズや劇場版、Web配信、企業・自治体とのコラボレーション、国内外での放送やラジオ冠番組の実施など、多岐にわたる展開を行ってきたことが記されています。
吉田くんとFROGMANのコメント
プレスリリースには登場キャラクター側の名物的存在である吉田くんのコメントと、監督であるFROGMANのコメントが掲載されています。吉田くんのコメントは独特のユーモアを含み、監督側の意気込みを補完しています。
吉田くん コメント
ついに監督のFROGMANは、ただでさえフラッシュで手を抜いて来たのにAIを使って映画を作ろうとしています。これはアニメに対する冒とくです。アニメは一枚一枚書いてこそ魂が宿るんです。なのにこの有様です。ひどいもんです。ひどいと言えば総統の膝の痛みです。先週まで右ひざが痛いと騒いでいたのに、今週は左ひざも痛いと言い出しました。この分だと来週は、バイト先の親父の膝も痛くなるはずです。なので総統は遠い島に隔離します。お楽しみに。
FROGMAN コメント
私たちがこの挑戦に寄せる最大の期待。それは、映画を「観るもの」から「共に創るもの」へと進化させる、その瞬間の創造です。観客の皆様は、もはや受け手ではありません。事前に参加登録し、リアクションで作品世界に直接干渉する。これは、物語の魂に触れ、その進化をドライブするという、かつてない体験です。20年前、私たちは「Flash」に表現の未来を見出しました。今、その時を遥かに超える未知への高揚感が、私たちの創作意欲を突き動かしています。既成概念という安全地帯を飛び出し、常に新しい表現を追求する。これこそが私たちの流儀です。この革新的な舞台で、ぜひ皆様にも創造の光の中へ飛び込んできていただきたい。そして、映画の新しい未来を、私たちと共に体感してください。
まとめ:イベント情報の整理
以下の表は本記事で触れた主要な情報を分かりやすく整理したものです。応募方法、開催日時、会場、作品名、主催・協力企業、採択情報など、参加を検討する上で重要な項目を網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | 20周年だよ 団員集合!ギヒルズ実験劇場~AIインタラクティブMOVIE上映会~ |
| 開催日 | 2026年1月10日(土) 第1部 14:00/第2部 16:00/第3部 18:00 |
| 会場 | TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン6(東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内) |
| 入場料 | 無料(応募抽選制) |
| 応募締切 | 2025年12月15日(月)23:59 |
| 当選通知 | 2025年12月22日(月)に登録メールアドレスへ送付 |
| 上映作品 | 鷹の爪AIインタラクティブMOVIE『犯人はあなただ!でも間違ってたらごめんなさい』(実験上映) |
| 主催/制作 | 株式会社ディー・エル・イー(DLE) |
| 技術協力 | 株式会社AIVOLT(代表:軍神未来) |
| 補助採択 | VIPO「デジタル技術を用いた先進ビジネスモデル構築支援」(令和6年度補正クリエイター・事業者支援事業費補助金 JLOX+) |
| グッズ販売 | 新作グッズ特別販売(購入は当選メールで案内する専用サイトからのみ) |
| 申込方法 | イベント特設サイトの応募フォームより応募(特設サイト:https://www.toho-marketing.com/takanotsume-kickoff/) |
| 注意事項 | 本作は実験上映。万が一不具合が生じても了承できる方向け。問い合わせでの当落回答は不可。 |
本イベントは、長年にわたって築かれてきた『秘密結社 鷹の爪』の世界観をベースに、最新のAI技術を導入して上映体験そのものを実験的に拡張する試みです。参加方法やスケジュール、会場情報、採択・協力企業の情報は上記のとおり整理しました。応募は特設サイトのフォームから行う方式で、締切や当選通知日程についても明記されています。