九州プロレスが女子部『キュージョ』設立　12月オーディション開催

九州発の女子プロレス組織「キュージョ」設立のねらいと背景

2025年11月21日、NPO法人九州プロレス（理事長：筑前りょう太）は、福岡の九州プロレス道場において記者会見を行い、女子部「キュージョ」の創設とそれに伴う新人およびU-15オーディション開催を正式発表した。発表は同日19時00分となっている。

本プロジェクトは「九州ば元気にするバイ！」という理念をさらに推進し、地域貢献と女性の活躍を掲げる取り組みとして位置付けられている。目的は次世代の女性ヒーローを育成することであり、地域に根差した活動を通じて、より広範な層に元気を届けることを目指している。

設立に至った背景と狙いの具体化

筑前理事長は会見で、女子部創設の動機として「プロレスという道具を通して地域を元気にする」点をあげた。既存の活動に女性の視点と活躍を加えることで、より幅広い層に訴求できるとの判断が設立の直接的な理由である。

また、プロレス界における歴史的存在であるクラッシュ・ギャルズの時代から続く女子プロレスの産業的・文化的影響力を指摘し、女子プロレスの持つ可能性に期待を示した。これに加え、世界的に評価の高い人材を招くことで育成体制のレベルアップを図ることが決定打となった。

• 発表日時：2025年11月21日（金）19:00
• 発表場所：九州プロレス道場（福岡市）
• 主旨：女子部「キュージョ」創設、オーディション開催、女子寮の新設

指導体制と参加メンバーの顔ぶれ──里村明衣子氏とTAJIRIが担う役割

会見にはNPO法人九州プロレス理事長の筑前りょう太に加え、センダイガールズプロレスリング代表取締役でありスーパーバイザーに就任する里村明衣子氏、現場指導を担当する九州プロレス所属のTAJIRIが出席した。これにより、地元の運営体制と国内外での経験を持つ指導者が一体となって育成に当たる体制が整う。

里村氏は1期生に対して「無限のチャンスがある」と述べ、九州での活動に留まらず、世界での道が開ける可能性を示唆した。TAJIRIは具体的な指導方針として、選手の個性を尊重しつつ、初期段階で必要な支援を行う立場を強調した。

スーパーバイザーと現場指導の役割分担

里村氏はスーパーバイザーとして、指導方針の策定や育成カリキュラムの監修、タレントとしての育て方に関する助言を行う役割が期待されている。一方、TAJIRIは日常的な技術指導やトレーニング計画の実行、選手個々の成長管理を担当する。

両者の専門性を組み合わせることで、初心者段階から国際的に通用する実戦力を養うことを目標としている。筑前理事長は里村氏の起用を「世界的なスーパースターの力を借りる大きなチャンス」と表現している。

オーディション詳細：新人オーディションとU-15の要項・応募方法

「キュージョ」では、新人オーディションとU-15（小学生〜中学生対象）の2枠で参加者を募集する。両オーディションともに会場は九州プロレス道場（福岡県福岡市東区社領2-12-23）で行われる。

以下に、新人オーディションとU-15オーディションの開催概要・応募要項・選考の流れを詳細にまとめる。

新人女子オーディション（高校生以上）

開催日時：2025年12月20日（土）10:00〜

場所：九州プロレス道場（福岡県福岡市東区社領2-12-23）

募集要項

・身長・体重は不問

・「九州ば元気にするバイ！」の理念に共感し、プロレスに真剣に取り組めること

・九州出身である必要はない

・年齢：高校生以上

・アイドルや俳優など他の芸能活動を継続していても応募可

応募方法（いずれか）

① 郵送：履歴書（身長・体重・スポーツ歴明記）、写真2枚（上半身・全身 各1枚）を下記住所へ。締切：2025年12月5日（金）必着。郵送先：〒813-0034 福岡県福岡市東区多の津5-20-1-3F NPO法人 九州プロレス

② 応募フォーム：必要事項を入力し、写真と履歴書を添付のうえ応募。フォームURL：https://forms.gle/jpmig2D1XTSCGqPDA（Googleアカウントが必要）

選考は書類審査を経て、オーディション参加の可否および詳細が通知される。オーディション当日は基礎体力テストと自己表現タイムが行われる予定である。

U-15女子オーディション（小学生〜中学生）

開催日時：2025年12月13日（土）12:00〜

場所：九州プロレス道場（福岡県福岡市東区社領2-12-23）

募集要項

・身長・体重は不問

・「九州ば元気にするバイ！」の理念に共感し、プロレスに取り組みたいこと

・年齢：小学生以上〜中学生まで

応募方法（いずれか）

① 郵送：履歴書（身長・体重・スポーツ歴明記）、写真2枚（上半身・全身 各1枚）を下記住所へ。締切：2025年12月5日（金）必着。郵送先：〒813-0034 福岡県福岡市東区多の津5-20-1-3F NPO法人 九州プロレス

② 応募フォーム：必要事項を入力し、写真と履歴書を添付のうえ応募。フォームURL：https://forms.gle/BCjqJwoPVaX6YzXF8（Googleアカウントが必要）

選考の流れは新人オーディションと同様で、書類審査後にオーディション参加の可否が通知される。オーディション当日は基礎体力テストと自己表現タイムが実施される予定である。

運営面の支援・インフラとプロジェクトの位置付け

筑前理事長は、U-15枠を設ける背景としてプロレス界の高齢化という現状認識を挙げ、若年層が活躍できる場を提供することを目的としていると説明した。U-15という規格を社会的に認知される枠組みとする狙いがある。

また、プロアスリートとしてのキャリアを志す遠方出身者に対応するため、女子寮の新設を明らかにした。女子寮の設置は継続的な育成と日常のトレーニング環境を整えるための重要な措置であり、遠方からの参加ハードルを下げる役割も担う。

• 若年層（U-15）に対する早期教育の意義
• 女子寮設置による遠方参加者への支援
• 地域貢献とプロレス産業の活性化を目指す長期的視点

スーパーバイザーと現場指導の連携により、単発のイベントではなく、継続的な育成プログラムとしての設計が期待される。選手の個性を伸ばしつつ、プロアスリートとしての生活基盤を支える体制が整備される見込みである。

重要事項の整理（表）と締めの説明

以下の表は、本記事で触れた発表内容とオーディション情報、連絡先、締切などの主要事項を整理したものである。要点を視覚的に把握できるようまとめている。

発表内容は以上の通りである。会見で示された目的、指導陣の構成、オーディションの日程・応募要項・選考方法、そして遠方からの参加を支える女子寮設置の方針まで、発表された情報は具体的かつ明確に提示されている。応募を検討する場合は各締切と提出書類の要件を確認のうえ対応することが重要である。

本記事はプレスリリースの内容を整理して報じたものである。関係者や応募を希望する方は、表記された日程・住所・応募方法を確認のうえ、案内に従って手続きを進められたい。