OONOYA・大野屋商店が三越伊勢丹グループに加入、川崎で展開拡大

OONOYA・大野屋商店譲受

開催日:11月22日

OONOYA・大野屋商店譲受
OONOYAや大野屋商店って今後どう変わるの?
エムアイフードスタイルが100%出資する新会社が事業を承継し、当面は店舗運営や商品提供を継続。順次クイーンズ伊勢丹でもOONOYA商品を紹介し、品揃えやサービスを強化していく予定です(最終譲受は2026年春予定)。
店舗や取り扱い商品にすぐ影響は出るの?
現時点で大幅な休業や即時の入れ替えは予定されておらず、通常営業を維持する方針。譲受完了後は段階的に商品ラインナップや共同企画などで変化が出る見込みです。

三越伊勢丹グループへの加入に至った背景と両社の理念

2025年11月22日正午、株式会社エムアイフードスタイル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:雨宮 隆一)は、株式会社大寿(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:大野 孝将)から、スーパーマーケット「OONOYA」および食のセレクトストア「大野屋商店」の事業を譲り受けることを発表しました。発表は、三越伊勢丹グループの一員としての事業拡大と、双方の理念の合致を主な理由として示しています。

発表文では、両社がそれぞれ掲げる価値観に共感がある点が強調されています。大寿は「食卓での楽しい、美味しい時間づくりを応援する」ことを重視し、エムアイフードスタイルは「食生活を通じて『豊かなライフスタイル』のご提案」や「価値ある体験」の提供により日々の生活にささやかな感動を届けることを理想としています。こうした考え方の共鳴が、事業譲受という判断につながっています。

川崎市・横浜市でこだわりの商品を提供するスーパーマーケット「OONOYA」/食のセレクトストア「大野屋商店」が三越伊勢丹グループに加わります 画像 2

両社代表のコメントと意図

大寿 代表取締役社長の大野 孝将は、声明の中でこれまで地域に支えられてきたことに触れ、「三越伊勢丹グループの一員として使命をさらに広げる新たな一歩を踏み出す」と述べています。従業員とともに、引き続きお客さまが安心して買い物できる存在であり続けることを目指す旨が明記されています。

一方、エムアイフードスタイル 代表取締役社長の雨宮 隆一は、出会いを通じて食へのこだわりで強く共感できたことを挙げ、同社がこれまで限定的だった川崎エリアへの接点を拡大できる点を評価しています。また、OONOYAの商品をクイーンズ伊勢丹の店舗でも紹介することで、事業の進化が期待できると述べています。

大寿 代表取締役社長 大野 孝将
「地域の皆さまに支えられ、食を通じて日々の暮らしに温かさと喜びをご提供することを大切にしてまいりました。三越伊勢丹グループの一員として、その使命をさらに広げる新たな一歩を踏み出すこととなりました。」
エムアイフードスタイル 代表取締役社長 雨宮 隆一
「大野社長との出会いは、食へのこだわりなど多くの点で深く共感でき、事業を共にできる機会を得られたことは、当社にとって大きな喜びです。OONOYAの魅力ある商品をクイーンズ伊勢丹でもご紹介できることで、当社は一層進化できると確信しております。」
川崎市・横浜市でこだわりの商品を提供するスーパーマーケット「OONOYA」/食のセレクトストア「大野屋商店」が三越伊勢丹グループに加わります 画像 3

譲受の手続きとスケジュール、顧客への配慮

譲受の手法は、エムアイフードスタイルが100%出資する新会社が、スーパーマーケットおよび食のセレクトストアの事業を吸収分割により大寿から承継する仕組みです。最終的な譲り受け完了は2026年春頃を予定しています。

発表では、譲渡が完了するまでの間に両社と地域のお客さまとの相互理解をさらに深めること、そして譲受後はOONOYA・大野屋商店・クイーンズ伊勢丹の各店舗でこれまで以上の提案を実現することが明記されています。現段階では、店舗運営や商品提供の継続性を重視する姿勢が示されています。

譲受プロセスと想定される手順

発表に基づく具体的なプロセスは以下の通りです。吸収分割の実施、新会社による事業承継、行政手続きおよび関係者との調整、そして2026年春の最終譲受完了に至る流れが想定されています。期間中は顧客サービスや店舗営業に影響を与えないよう配慮するとしています。

経過期間中、両社は地域と顧客への説明や調整を重ねるとされています。発表文は、顧客が引き続き商品や店舗を利用できることを重視した文面でまとめられています。

  • 譲受方式:吸収分割(大寿から新会社へ事業承継)
  • 譲受主体:エムアイフードスタイルが100%出資する新会社
  • 完了予定:2026年春頃
  • 顧客対応:営業継続・相互理解の深化・提案内容の進化を目指す

各社の事業構成と店舗展開、ブランドの位置づけ

エムアイフードスタイルは、三越伊勢丹グループの一員として、首都圏を中心に22店舗を展開するスーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹」を運営しています。同社は2018年に設立され、スーパーマーケット事業、食品製造加工卸事業、百貨店内店舗運営、OEM事業、ベンダー事業などを手掛けています。所在地は東京都新宿区西落合2-18-20 ナレッジパーク落合ビル3階、資本金は100百万円です。URLはhttps://www.im-food.co.jp/です。

大寿は川崎市武蔵小杉で創業し、半世紀以上地域の食文化に寄り添ってきた企業です。現在はスーパーマーケット事業「OONOYA」を4店舗、食のセレクトストア「大野屋商店」を3店舗、計7店舗を展開しています。日常使いの食材から、全国各地を訪ねて出会った作り手の逸品まで取り扱い、暮らしに選ぶ楽しさを提供してきました。

ISETAN MITSUKOSHI THE FOOD とクイーンズ伊勢丹の役割

ISETAN MITSUKOSHI THE FOODは、日常食に本気で向き合うことを目的に生まれたプライベートブランドです。生産者の想い、食文化への視点、素材や製法の吟味を重視し、未来に伝えたい品々や多様な顧客の“今”に応える商品を紹介することを意図しています。

クイーンズ伊勢丹は高品質な食品スーパーとして、独自性の高いプライベートブランドを中心に、利便性・簡便性の高い商品を揃え、時間帯に応じた商品やサービスを提供しています。首都圏に22店舗を展開し、多様なお客さまの生活に合わせた品揃えを行っています。OONOYA・大野屋商店の加わりにより、川崎エリアでの接点が拡大し、商品ラインナップの幅も広がる見込みです。

企業 主な事業・特徴 本社所在地 代表者
株式会社エムアイフードスタイル スーパーマーケット運営(クイーンズ伊勢丹:22店舗)、食品製造、OEM等 東京都新宿区西落合2-18-20 ナレッジパーク落合ビル3階 雨宮 隆一(代表取締役社長)
株式会社大寿 スーパーマーケット「OONOYA」4店舗、食のセレクトストア「大野屋商店」3店舗(計7店舗) 神奈川県川崎市(武蔵小杉創業) 大野 孝将(代表取締役社長)

要点の整理と連絡先(情報の一覧)

以下の表は、本件公表に関する主要な情報を整理したものです。発表日、譲受の方式、譲受対象、予定時期、両社の代表者名、店舗数、問い合わせ先など、報道資料に基づく事実を網羅しています。

表の後に改めて連絡先と利用可能時間を記載します。問い合わせ先はクイーンズ伊勢丹のお客さま相談室が提供されており、受付時間や休業日も明記されています。

項目 内容
発表日 2025年11月22日 12時00分
譲受方式 吸収分割により、エムアイフードスタイルが100%出資する新会社が事業承継
譲受対象事業 スーパーマーケット「OONOYA」及び食のセレクトストア「大野屋商店」
譲受元 株式会社大寿(代表取締役社長:大野 孝将)
譲受先(予定) 株式会社エムアイフードスタイルが100%出資する新会社(同社のグループ加入)
譲受完了予定 2026年春頃
OONOYA 店舗数 スーパーマーケット「OONOYA」4店舗
大野屋商店 店舗数 食のセレクトストア「大野屋商店」3店舗
クイーンズ伊勢丹 店舗数 首都圏に22店舗
エムアイフードスタイル 資本金 100百万円
問合せ先(商品・店舗に関する問い合わせ) クイーンズ伊勢丹お客さま相談室:0120-781-387(受付時間:午前10時~午後6時、土日祝日除く)
参考URL https://www.im-food.co.jp/

本記事は、株式会社エムアイフードスタイルが発表したプレスリリース(2025年11月22日付)に基づき、事実関係を整理した報告です。譲受手続きの完了時期や具体的な店舗運営の変更等については、今後の公式発表や両社からの追加情報を確認する必要があります。