2026年4月1日施行 こどものまちが入社日即日有給を導入

入社日即日有給付与

開催日:4月1日

入社日即日有給付与
誰が対象なの?
対象は正社員で、特に2026年4月1日以降に入社する新規正社員は入社日から10日間の年次有給が即日付与されます。既に勤務中の社員の扱いは改訂後の就業規則に基づき別途運用が定められます。
いつから適用で現場はどう変わるの?
施行は2026年4月1日で新入社員は初日から有給が使え、早期の安心感や離職抑制が期待されます。一方で勤怠・給与システムや採用情報の更新など運用面の対応が必要になります。

「タイムパフォーマンス重視」を掲げる理由と発表の背景

こどものまち株式会社は、保育士の働き方改革をさらに推進するため、2025年11月23日付の発表で新たな行動指針として「タイムパフォーマンス重視」を採用活動や職場運営の基本に据えることを公表しました。会社は「現代社会において最も価値ある資源は『時間』である」と捉え、仕事の効率と時間の質を高めることで保育の質向上を図る方針を示しています。

この発表は2025年11月23日 08時00分に行われ、就業規則の改訂は2026年4月1日付で施行される予定です。改訂は休息や休暇のあり方を見直すことを通じ、職員の集中力や健康、早期定着を支える狙いが明確に示されています。

会社名
こどものまち株式会社
本社所在地
愛知県名古屋市
代表者
代表取締役 山田清隆
発表日
2025年11月23日 08時00分
就業規則改訂の施行日
2026年4月1日

有給休暇の付与ルールを「入社日即日10日付与」に変更

今回の制度改訂の中心は、正社員に対する年次有給休暇の付与タイミングの変更です。従来は「入社6か月後に10日付与」としていたものを、入社日(即日)に10日を付与する方式へと改めます。制度の変更は正社員が対象となり、初日から一定の「休暇の保険」を持つことができるようになります。

この変更は、現場で働く保育士の初期の不安を軽減し、体調不良時にも休暇を取得しやすくすることで、事故や業務上のミスを減らし、安全で安定した保育環境を維持することを目標としています。

改訂の具体的内容

以下の表は、改訂前後の付与ルールを比較したものです。具体的な変更点を明確に示しています。

項目 改訂前 改訂後(2026年4月1日施行)
対象 正社員 正社員
年次有給休暇の付与タイミング 入社6か月後に10日付与 入社日(即日)に10日付与
目的 勤続要件を満たしてからの付与 入社直後の安心感の確保と早期定着の促進

対象範囲と施行日

改訂は正社員に適用され、2026年4月1日以降に入社する者については入社日から10日が付与されます。既に勤務中の従業員の取り扱いについては、就業規則の改訂内容に基づき会社が別途定める運用ルールに従います。

適用開始日と対象範囲の明確化により、人事・採用関連の情報提供や雇用契約書の記載内容も整備される見込みです。募集要項や採用ページの記載も順次更新されます。

改訂の狙い――「タイパ」とプロ意識を結びつける

会社は今回の制度改訂を通じて、単に労働時間を削るのではなく、短い時間で高い成果を出す働き方を職場文化として根付かせることを目指しています。疲労や不安を抱えた状態で長時間業務を行うことは生産性を下げ、事故やミスのリスクを高めるという観点からの施策です。

改訂に際して示された主な目的は、①集中力の最大化と②早期定着による採用・育成コストの削減です。入社初日から有給休暇を持てる制度は、いざというときに休める「保険」として精神的な安心につながります。

期待される効果(項目別)

以下の項目で具体的な効果が期待されています。いずれも「時間の質」を高めることと直結しています。

  1. 集中力の最大化:休息をプロフェッショナルとしての自己管理と位置付け、体調を整えたうえで最大の集中力で保育に臨むことを可能にします。
  2. 早期定着の促進:入社直後に体調を崩した場合でも有給を活用できるため、不安が軽減され、採用後の離職リスクを低減します。
  3. 安全性と品質の確保:疲労による判断ミスや事故の防止につながり、保育の品質安定につながります。
  4. 採用・育成のタイムパフォーマンス向上:採用にかかる時間やコストの無駄を減らし、人材投資の効果を高めます。

また、こどものまちグループは「健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)」の認定を受けており、今回の取り組みはその認定を踏まえた職員の健康管理施策の一環とも位置付けられます。

企業コメント(要旨):保育のプロフェッショナルとして高い質のサービスを提供するには職員の時間の使い方と休息の質が重要だとして、単に労働時間を減らすことを目的とせず、成果を最短時間で出し、確保した時間を運動、睡眠、自己投資、勉学および副業に充てる現代的な働き方を推奨すると説明しています。この制度改訂は業界全体の働きがいを高めるための決意の表れであるとしています。

運用上のポイントと関連情報

制度改訂の運用にあたっては、採用情報の更新や就業規則の周知、入社手続き時の案内資料の改訂が必要となります。入社日即日付与という変更は、労務管理システムの設定や給与計算、勤怠管理に関する運用体制の調整を伴います。

採用・現場管理の観点からは、求人情報や面接時の説明、雇用契約書の明確化がポイントとなり、労働条件通知書や入社時オリエンテーションでの説明が想定されます。社員教育や現場責任者への周知も重要です。

  • 施行日:2026年4月1日
  • 対象:正社員(新規入社者に対し入社日即日で10日付与)
  • 関連認定:健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)認定
  • 関連リンク:https://kodomonomachi-group.jp/recruit/

要点の整理(表)と締めの説明

以下の表に、本発表で示された主要事項を整理しました。制度の変更点、適用時期、目的、関連認定、問い合わせ先に相当する情報を一目で確認できるようにしています。

項目 内容
発表日 2025年11月23日 08時00分
発表者 こどものまち株式会社(代表取締役 山田清隆)
本社 愛知県名古屋市
主要改訂 正社員の年次有給休暇を入社日(即日)に10日付与へ変更(従来は入社6か月後)
施行日 2026年4月1日
目的 時間の質を高めることで集中力・安全性を確保し、早期定着を促進するため
期待される効果 集中力の最大化、早期定着、事故・ミスの抑制、採用・育成コストの削減
認定・評価 健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)認定
関連リンク https://kodomonomachi-group.jp/recruit/

今回の制度改訂は、職員の休息・休暇の質を向上させることでプロとしての集中力を最大化し、保育の質を高めるという基本的な方針に基づいています。入社日即日の有給付与は、特に新規入職者の安心感を高め、早期離職防止や現場の安全確保につながることが期待されます。人事・労務の実務担当者は施行に向けた社内整備を進める必要があり、採用情報の更新や就業規則の周知が重要な対応事項となります。

参考リンク: