12月12日開業 楽天地もつ鍋テーマパークで博多体験
ベストカレンダー編集部
2025年11月26日 09:52
楽天地もつ鍋テーマパーク開業
開催日:12月12日
博多の食文化を一か所で体感する新施設、楽天地もつ鍋テーマパークの全体像
福岡市博多区を拠点に展開する有限会社楽天地は、2025年12月12日(金)に新たなコンセプト施設として「楽天地もつ鍋テーマパーク」をオープンする。今回のオープンでは同一箇所に3つの業態が並列出店し、博多の食と文化を同時に体験できる場を目指す。展示や内装を通じて博多の歴史や風情を伝えることが明示されており、観光客と地元客の双方を想定した複合施設となる。
新施設は櫛田神社駅 キャナル前に所在し、3店舗合計で258席という最大規模の客席数を備える。さらに、2026年5月頃には博多祇園山笠の小型実物を展示する予定が示されており、博多の祭礼文化を視覚的に伝える取り組みも実施される計画である。店内は福岡の屋台を意識した雰囲気づくりがなされ、食事とともに地域文化の理解を促す空間設計が行われる。
3つの業態それぞれの特徴と主なメニュー
新たに出店するのは以下の3業態である。各業態は同一フロア内で選択できる構成とし、利用シーンに応じて選べる利便性を確保している。下記にそれぞれの特徴、メニュー、価格、営業時間を整理する。
3業態は「元祖 もつ鍋ちゃんぽん楽天地」「元祖 もつ鍋もつ焼き楽天地」「もつ酒場楽天地Café Bar」で、提供方法や利用時間帯に差別化が図られている。
元祖 もつ鍋ちゃんぽん楽天地
看板商品は「もつ鍋ちゃんぽん」。もつの旨みと野菜の旨みがちゃんぽん麺に染み込む構成で、価格は980円(税込1,078円)と設定されている。締めのちゃんぽん麺を最初から器に入れて提供するため、到着から最短7分で食べられる点を売りにした新ジャンルのメニューである。
追加の特色として、もつ鍋のだしが染み込んだトロトロ生地の「博多もつたこ焼き」を具材に含むことや、厨房に10口のコンロを備え、提供スピードを高める体制が整えられている。客層は出張客や観光客、ランチタイムのオフィスワーカーなどを想定している。
- 主力商品: もつ鍋ちゃんぽん(980円、税込1,078円)
- 提供スピード: 最短7分で提供、想定で7分で食べられる設計
- 厨房設備: 10口コンロ
- 特徴: 博多もつたこ焼き、ボリューム重視の丼形式
元祖 もつ鍋もつ焼き楽天地
もつ焼きメニューと、もつ鍋の両方を楽しめる業態である。新鮮なもつを使用した料理に加え、コースや単品での肉料理を充実させることで、夜の飲食需要にも対応する設計となっている。
特に推奨されるメニューは「大将特選牛ハラミステーキ」。説明によればこれは牛の内臓肉であり、適度なサシと柔らかな食感が特徴とされる。ニンニクチップと塩で仕上げる提案があり、白ごはんとの相性を強調している。女性にも人気がある点が明示されている。
- 代表メニュー: 大将特選牛ハラミステーキ(ミディアムレア)
- 業態特色: もつ焼きともつ鍋の両軸で提供
- 想定顧客: ディナー需要、肉料理を求める層
もつ酒場楽天地Café Bar
朝食・昼食限定で提供するビュッフェと、夜はもつ酒場として運営される兼用業態である。ビュッフェは1,900円(税込2,090円)で、朝食・昼食利用に向けた食べ放題メニューを中心に構成される。
ビュッフェでは選べる鍋が2種類用意される。1つは本格的な「博多もつ鍋」、もう1つは「嬉野温泉湯豆腐鍋(社長オススメの温泉湯豆腐もつ鍋、白いもつ鍋)」で、両方とも食べ放題として提供される。看板食材であるもつ、ニラ、キャベツ、締めのちゃんぽん麺などを好きなだけ選べる形式で、ドリンク飲み放題も付帯される。
- ビュッフェ料金
- 1,900円(税込2,090円)
- 鍋の種類
- 博多もつ鍋、嬉野温泉湯豆腐鍋(温泉湯豆腐もつ鍋)
- 特徴
- 朝食・昼食限定、ドリンク飲み放題、ニラ盛り体験などの体験型要素
もつ鍋ちゃんぽん誕生の背景と提供品質の仕組み
もつ鍋ちゃんぽんは、2025年4月に福岡空港国際線ターミナルのフードホールへ出店した実績を経て生まれた商品である。フードホール出店での経験から、出国前の短時間でも楽しめる商品ニーズを確認し、提供時間を短縮した上で味の再現性を保つ設計が進められた。
従来のもつ鍋は滞在時間が長めになるため主に夕食向けとされてきたが、新ジャンル「もつ鍋ちゃんぽん」は提供7分、食べるのに7分といった短時間利用を想定し、ランチや移動中の食事シーンにも適する形に仕立てられている。1人利用を容易にするどんぶり形式を採用している点もポイントである。
提供体制と品質確保
提供の迅速化を実現するために厨房には10口のコンロを導入し、同時調理能力を高めることで熱々の状態でスピーディーに提供できる体制とした。土鍋にもこだわり、鉄分を含ませる特注どんぶりを用いることで提供後も最後までぐつぐつと保温される状態が維持される設計である。
このような調理器具や備品の工夫により、ファストフード化しても本来のもつ鍋の温度感や味わいを損なわない提供を目指している。海外からの利用者にも食しやすい構成としたことで、インバウンド対応の強化も図られている。
会社の歩み、数値・目標と新店舗の基本情報
有限会社楽天地は本社を福岡市博多区に置き、博多・天神エリアで合計15店舗を展開している。報告時点でGoogleの口コミ数は143,814件(2025年11月24日時点)とされており、エリア内で最多の店舗数および客席数を誇ると表明している。
創業の歴史としては、もつ鍋専門店楽天地を1976年5月に水谷寿が創業した旨が記載されている。その後、有限会社楽天地としての設立は1984年10月であり、現在の代表者は水谷崇とされている。会社は飲食を通じた観光産業への貢献を自認し、年間30万人のインバウンド利用実績、2033年に売上高100億円を目標に掲げている。
新店舗概要と連絡先
今回オープンする各店舗の住所、電話番号、営業時間は以下の通りである。すべて同一フロア(シーサーパーキング1階)での開業となる。
| 店舗名 | 住所 | TEL | オープン日 | 営業時間 |
|---|---|---|---|---|
| 元祖 もつ鍋ちゃんぽん楽天地 櫛田神社駅 キャナル前店 | 〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町8番33号 シーサーパーキング1階 | 092-627-7395 | 2025年12月12日(金) | 11:00~24:00(L.O.23:30) |
| 元祖 もつ鍋もつ焼き楽天地 櫛田神社駅 キャナル前店 | 〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町8番33号 シーサーパーキング1階 | 092-627-7515 | 2025年12月12日(金) | 11:00~24:00(L.O.23:30) |
| もつ酒場楽天地Café Bar 櫛田神社駅 キャナル前店 | 〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町8番33号 シーサーパーキング1階 | 092-627-7195 | 2025年12月12日(金) | 07:00~24:00(L.O.23:30) |
会社概要の主要情報は次の通りである。公式サイトは https://rakutenti.com/ である。
- 会社名
- 有限会社楽天地
- 本社所在地
- 〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町7-20 博多祇園センタープレイス7階
- TEL
- 092-263-8888
- 代表者名
- 水谷崇
- 設立年月
- 1984年10月
- 事業内容
- 飲食業
本記事の要点整理
以下の表は本記事で言及した主要項目を整理したものである。新設される3業態の名称、代表的なメニュー、価格、オープン日、所在地などを一目で確認できる形式にまとめている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 楽天地もつ鍋テーマパーク(3店舗同一フロア出店) |
| オープン日 | 2025年12月12日(金) |
| 展示予定 | 博多祇園山笠(小型)を2026年5月頃展示予定 |
| 総客席数 | 3店舗合計 258席 |
| Google口コミ数(報告時点) | 143,814件(2025年11月24日時点) |
| 主要店舗と特徴 |
|
| 所在地(各店共通) | 〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町8番33号 シーサーパーキング1階 |
| 会社名・本社 | 有限会社楽天地/〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町7-20 博多祇園センタープレイス7階 |
| 代表者・設立 | 代表 水谷崇、設立 1984年10月(創業は1976年5月に水谷寿がもつ鍋専門店を創業) |
| 公式サイト | https://rakutenti.com/ |
| 企業目標等 | 年間インバウンド利用 約30万人、2033年売上高100億円目標 |
上述の表に示した通り、新施設は博多の食文化を可視化しつつ、短時間利用から滞在型の飲食まで多様なニーズに対応する構成となっている。展示による文化的側面の提示と、提供スピードやメニューの多様化というサービス面の工夫が両立された点が本件の特徴である。
参考リンク: