12月1日発売|阿波すず香のブッセ、徳島発の新スイーツ

阿波すず香のブッセ発売

開催日:12月1日

阿波すず香のブッセ発売
いつ発売するの?
2025年12月1日から発売。単品180円(税抜)、5個入り1,000円(税抜)。ハレルヤスイーツキッチン全店と徳島空港あいぐらで販売。12月3日・5日に試食PRも予定。
味はどんな感じ?
阿波すず香の爽やかな香りとまろやかな酸味が主体で、蜜漬けした完熟果皮のやさしい甘みとクリームチーズのコクが調和。ふんわり生地と合わさる上品なスイーツ。

学生と生産者が結んだ「阿波すず香」研究の経緯と特性

徳島県が2017年に品種登録した香酸柑橘「阿波すず香」は、すだちとゆずの交配種であり、果汁は爽やかな香りとまろやかな酸味を併せ持つ点が特徴です。果皮は肉厚で苦みが少なく、果実を丸ごと使えることから加工に適しているものの、すだちやゆずが既に広く普及している地域においては知名度がまだ低く、佐那河内村や神山町など一部の地域でのみ栽培されている希少な品種です。

徳島県立農林水産総合技術支援センター農業大学校で運営される模擬会社「徳島農大そらそうじゃ」では、6次産業ビジネスコースの学生が中心となり「阿波すず香」をテーマに栽培技術や用途開発のプロジェクト課題に取り組んできました。学生たちは完熟期の把握、貯蔵方法の検討、マーマレードの製法検討、菓子商品化など一連の研究を行い、加工特性として完熟した果皮の美味しさやスイーツとの相性が良いことを明らかにしています。

徳島農大そらそうじゃ×阿波すず香生産者×ハレルヤ 新商品「阿波すず香のブッセ」新発売 画像 2

研究で明らかになった加工特性と栽培状況

研究では、完熟期の見極めや適切な貯蔵により風味の維持が可能であること、マーマレードの作り方や砂糖との配合比の最適化などが検証されました。特に完熟した果皮を蜜漬けにすることで、苦みを抑えつつ香りを残した加工が可能であることが示されています。

一方で、産地の状況としては、すだち・ゆずの生産が中心であるため「阿波すず香」はまだ栽培面積が限られており、地域内でも希少な品種となっています。この点は流通量の少なさと認知度向上の課題につながっています。

品種名
阿波すず香(すだち×ゆずの交配種、2017年品種登録)
特性
爽やかな香り、まろやかな酸味、肉厚で苦みの少ない果皮、果実丸ごと利用可
主な栽培地域
佐那河内村、神山町など(現時点で限定的な栽培)
徳島農大そらそうじゃ×阿波すず香生産者×ハレルヤ 新商品「阿波すず香のブッセ」新発売 画像 3

菓子メーカーと連携して誕生した「阿波すず香のブッセ」

徳島農大そらそうじゃは、地元の老舗菓子メーカーである株式会社ハレルヤと連携し、新商品「阿波すず香のブッセ」を開発しました。学生の研究成果を商品化するために、ハレルヤ側が製造と販売面で協力しています。ハレルヤは金長まんじゅうを代表作とする菓子メーカーで、地元特産品を活かした商品開発や学生インターンの受け入れ実績を有しています。

「阿波すず香のブッセ」は徳島県産の阿波すず香を素材に、果汁と完熟果皮の蜜漬けを組み合わせ、クリームチーズを隠し味として加えたフィリングを柔らかなブッセ生地でサンドしたスイーツです。甘さと酸味、香りのバランスを重視した設計となっており、口に含むと阿波すず香特有の爽やかな香りが広がる構成です。

徳島農大そらそうじゃ×阿波すず香生産者×ハレルヤ 新商品「阿波すず香のブッセ」新発売 画像 4

商品設計と味わいの意図

フィリングには阿波すず香果汁のマイルドな酸味と、完熟果皮を蜜漬けにしたものを使用しています。クリームチーズを加えることで酸味の中に深みとコクを持たせ、単なる柑橘味の軽さに終わらない味わいを実現しました。生地はふんわりとした口当たりのブッセ生地で、フィリングとの調和を重視した食感設計です。

商品は2025年12月1日から発売開始で、単品価格は1個180円(税抜)、5個入りは1,000円(税抜)で販売されます。販売はハレルヤスイーツキッチン全店と徳島空港あいぐらでの取り扱いが予定されています。

販売店舗と試食販売イベントの詳細

販売店舗はハレルヤスイーツキッチンの4店舗と徳島空港あいぐらの計5拠点です。各店舗の所在地と電話番号が決まっており、県内複数拠点での展開を通じて消費者接点を確保します。空港での取り扱いは観光客や空港利用者への露出を高める狙いがあります。

あわせて、徳島農大そらそうじゃの学生が参加する試食販売イベントが2件予定されています。学生が直接消費者に商品や素材の特徴を説明することで、阿波すず香そのものの認知度向上と商品の訴求を図る計画です。

販売店舗一覧(販売開始:2025年12月1日)

  • ハレルヤスイーツキッチン 松茂本店:徳島県板野郡松茂町広島字北川向四ノ越30番地 ℡088-699-7611
  • ハレルヤスイーツキッチン イオンモール徳島店1階:徳島県徳島市南末広町4番1号 ℡088-676-2233
  • ハレルヤスイーツキッチン 徳島駅クレメントプラザ店地下1階:徳島県徳島市寺島本町西1-61 ℡088-656-3166
  • ハレルヤスイーツキッチン ゆめタウン徳島店1階:徳島県板野郡藍住町奥野字東中須88-1 ℡088-692-8080
  • 徳島空港あいぐら(徳島空港ビル3階):徳島県板野郡松茂町豊久字朝日野16-2 ℡088-699-2287

試食販売イベント(学生によるPR)

  1. 2025年12月3日(水)15:00~17:00:GOOD NATURE STATION(1階 屋外スペース)京都府京都市下京区稲荷町318番6 ℡075-352-3712
  2. 2025年12月5日(金)17:00~19:00:徳島空港あいぐら(徳島空港ビル3階)徳島県板野郡松茂町豊久字朝日野16-2 ℡088-699-2287

これらのイベントはインバウンドを意識したPRも含んでおり、柑橘を用いた和製果実の受容性が高い海外客に向けた試食提供による認知拡大を見据えています。ゆず系商品の海外人気を踏まえ、阿波すず香にも関心が期待されます。

関係機関の役割と商品化に至る協業の構図

徳島県立農林水産総合技術支援センター農業大学校は、農業生産技術コースと6次産業ビジネスコースの教育を通じて、実践的な栽培・加工・流通のノウハウを学生に提供しています。同校における6次産業ビジネスコースは、農産物の高付加価値化を目指す教育カリキュラムで、今回の阿波すず香プロジェクトは教育成果の社会実装例と言えます。

株式会社ハレルヤは地域資源を活かした商品開発の実績があり、学生のインターンシップ受け入れを毎年行っていることから、教育機関と地元企業との継続的な連携が今回の商品の実現につながりました。生産者、学生、メーカーの三者連携によって素材特性を生かした商品設計と販売ルートの確保が行われています。

徳島農大そらそうじゃ
徳島県立農業大学校の学生が運営する模擬会社。農産物や加工品の企画販売を実践。
徳島県立農業大学校
農業生産技術や6次産業ビジネスの教育を行う公的教育機関。実践的なカリキュラムを実施。
株式会社ハレルヤ
徳島の菓子メーカー。金長まんじゅうで知られ、地元特産品を活かした商品開発と学生インターン受け入れの実績を持つ。

要点まとめ

以下は本文で紹介した「阿波すず香のブッセ」に関する主要情報を整理した表です。販売開始日、価格、販売店、試食イベントの日時・場所など、消費者や取引関係者が把握すべき事実を網羅しています。

項目 内容
商品名 阿波すず香のブッセ
発売日 2025年12月1日より発売開始
販売価格 1個180円(税抜)、5個入り1,000円(税抜)
主要販売店 ハレルヤスイーツキッチン(松茂本店・イオンモール徳島店・徳島駅クレメントプラザ店・ゆめタウン徳島店)、徳島空港あいぐら(徳島空港ビル3階)
試食販売イベント 2025年12月3日 15:00–17:00(GOOD NATURE STATION/京都)、2025年12月5日 17:00–19:00(徳島空港あいぐら)
素材 徳島県産 阿波すず香(果汁・完熟果皮の蜜漬け)
開発主体 模擬会社 徳島農大そらそうじゃ(徳島県立農業大学校学生)× 株式会社ハレルヤ
研究内容の主な成果 完熟期の把握、貯蔵方法の検討、マーマレード製法、菓子への応用(完熟果皮の有効利用)

この記事では、徳島県立農業大学校の学生と地元菓子メーカーが連携して開発した新商品「阿波すず香のブッセ」の背景、商品設計、販売・イベント情報、関係機関の役割を記載しました。販売開始日は2025年12月1日で、試食販売は12月3日と12月5日に予定されています。消費者や流通関係者にとって必要な情報を整理して提示しています。