小樽の温泉宿が2月24日リブランド、蔵群がリトリート化

小樽リトリート蔵群開業

開催日:2月24日

小樽リトリート蔵群開業
いつオープンするの?
2026年2月24日に「小樽リトリート 蔵群 by 温故知新」としてリブランドオープンします。温故知新のリトリートシリーズ5軒目で、営業を続けながら段階的に改装を進めます。
改装でお風呂はどうなるの?
既存の大浴場は酵素風呂・スパ・サウナ新設のため2026年1月5日以降利用不可になります。改装後は貸切酵素風呂やサウナ・水風呂・露天でプライベートなウェルネス体験を提供します。

小樽に新たな静謐を刻む ― リブランドの概要とコンセプト

北海道・小樽市朝里川温泉に所在する温泉宿「小樽旅亭 蔵群」は、2026年2月24日(火)に「小樽リトリート 蔵群 by 温故知新」としてリブランドオープンします。運営会社は株式会社温故知新で、同社によるリトリートシリーズの5軒目にあたります。リブランドオープンに向けては営業を継続しながら段階的な改装を進める計画です。

リブランドの新しいコンセプトは「静謐の蔵に宿る、時の記憶」を中心に据え、サブフレーズとして「音の波紋と綴りのささやき」「巡りにゆだねる、侘び寂びの静域」「こころ、鎮まる奥の間に」が掲げられています。これらは建物が持つ〈蔵の連なり〉や〈小樽の雪景〉といった環境特性を凝縮し、滞在を通じて心身の巡りを整える滞在体験を目指すものです。

小樽旅亭 蔵群、「小樽リトリート 蔵群 by 温故知新」として2026年2月24日にリブランドオープンへ 画像 2

ロゴとデザインに込めた意味

新ロゴは屋根の形をモチーフにし、文字の周囲に配された斜線で建物群の姿を象徴的に表現しています。自然素材を巧みに用いて建物自体が風景と調和する蔵群の特徴を、新たな視覚言語で示しています。

コンセプトの由来には、小樽に残る石造倉庫群や建築家・中山眞琴氏の設計思想が深く関わっています。中山氏による“閑”を大切にした設計は、和の美しさや季節感、長く価値を醸成していく日本古来の営み「醸す(かもす)」の思想と結びつき、新たなリトリート体験の基盤となっています。

小樽旅亭 蔵群、「小樽リトリート 蔵群 by 温故知新」として2026年2月24日にリブランドオープンへ 画像 3

改装のポイントと新たなウェルネス体験

蔵群は2002年5月9日に開業し、2025年6月20日から温故知新が運営を引き継ぎました。今回のリブランドでは、開業時の設計思想を尊重しつつ滞在価値を高める改装を行い、設計は改修も含めて中山眞琴氏が担当します。

大浴場のリニューアルが中心となり、現存する2つの大浴場は貸切利用を前提としたプライベートなウェルネス体験へと転換されます。温故知新運営施設としては初めてとなる酵素風呂の新設をはじめ、スパやサウナも導入し、温浴とデトックスにより身体の巡りを整える滞在を提供します。

小樽旅亭 蔵群、「小樽リトリート 蔵群 by 温故知新」として2026年2月24日にリブランドオープンへ 画像 4

改装後の浴場構成

改装後の主な浴場構成は以下の通りです。酵素風呂やスパ、サウナと水風呂、露天風呂を組み合わせることで、個別性の高いウェルネス体験を可能にします。

  • 貸切風呂1:酵素風呂・スパ
  • 貸切風呂2:サウナ・水風呂・露天風呂

なお、酵素風呂、スパ、サウナ新設に伴う改装工事のため、2026年1月5日(月)以降は既存の大浴場が利用不可となります。営業時間や利用料金に関しては、決まり次第公式サイトで案内されます。

この改装は段階的に行われ、営業は継続されますが、施設利用の一部制限や変更が発生する可能性があるため、宿泊予約や当日の利用計画は公式発表を確認する必要があります。

建築家・中山眞琴氏と建築的背景

改装設計を担当する中山眞琴氏は北海道出身の建築家で、北海道内外で高級宿泊施設や住宅の設計を多く手がけています。代表作にはニセコの「坐忘林」「山翠ニセコ」、登別や函館の「望楼NOGUCHI」シリーズ、江差の「旅庭 群来」などがあり、桂離宮や京都建築の影響を受けた寸法感覚や精神性に根差した設計が特徴です。

中山氏の設計は、風土に寄り添う素材選定と周囲の自然環境との調和を重視し、建物自体が風景の一部として機能することを目指しています。今回の蔵群改装でもその思想が踏襲され、時を経て深まる〈閑〉の価値を改めて形にする試みが続けられます。

施設概要・利用案内とアクセス

「小樽リトリート 蔵群 by 温故知新」は小樽市街地から車で約20分の朝里川温泉に位置する、全19室の宿です。館内には和骨董や李朝・明朝の家具が配され、趣向の異なる客室それぞれに天然温泉風呂が備えられています。

滞在中の飲食はオールインクルーシブ方式で、夕朝食時のお飲み物、バーでの飲食、客室内ミニバー、ルームサービスまですべて含まれます。チェックイン・チェックアウト等の基本情報や送迎サービスの詳細は以下の通りです。

施設の基本情報

所在地 〒047-0154 北海道小樽市朝里川温泉2-685
客室数 19室
定員数 73名
チェックイン/アウト チェックイン 15:00 / チェックアウト 11:00
駐車台数 19台
送迎サービス JR朝里駅、小樽築港駅、小樽駅、小樽フェリーターミナルから送迎可
電話番号 0134-51-5151
公式サイト/SNS 公式サイト
X (Twitter): https://x.com/okcs_kuramure
Instagram: https://www.instagram.com/okcs_kuramure_otaru/

送迎利用や具体的なアクセス手段、駐車場利用の可否については、予約時または公式案内での確認が推奨されます。特に改装期間中は施設内設備の利用制限があるため、事前確認が重要です。

温故知新という事業体の位置づけと運営方針

株式会社温故知新はホテル・旅館の運営およびプロデュースを行う企業で、ミシュラン5つ星スモールラグジュアリーホテルや老舗旅館、スタジアム一体型ホテルやシャンパン・ホテル、美術館併設レストラン、道の駅のレストランなど、多様な個性的施設を展開しています。今回の小樽リトリートは、同社が提唱する『滞在そのものが目的となるリトリート』の一環にあたります。

同社は「地域の光の、小さな伝道者」という理念のもと、その地に根差した魅力を形にすることを重視しています。旅の目的が心身の回復や内省へと変化する社会的潮流を受け、都市部から離れた地方や離島に拠点を置くリトリート型施設を早くから提案してきました。

温故知新の概要

社名
株式会社温故知新
代表取締役
松山 知樹
本社所在地
東京都新宿区新宿5-15-14 INBOUND LEAGUE 502号室
設立年
2011年2月1日
資本金
1,000万円
事業内容
ホテル・旅館の運営及びプロデュース
公式サイト
https://by-onko-chishin.com/
SNS/動画
X (Twitter): https://twitter.com/okcs_official
Instagram: https://www.instagram.com/okcs.official/
YouTube: https://www.youtube.com/@okcs-jp

温故知新は既に「瀬戸内リトリート 青凪」「壱岐リトリート 海里村上」「五島リトリート ray」「伊豆リトリート 熱川粋光」を展開しており、小樽リトリート 蔵群はこれらに続く5軒目のリトリートシリーズとなります。各施設で培ったウェルネスや地域性を生かす手法が、本件リブランドでも反映されています。

要点整理(表)と締めの言葉

以下に、本プレスリリースで示された主要事項を表形式で整理します。内容を一覧で確認できるようにまとめています。

項目 内容
リブランド後の正式名称 小樽リトリート 蔵群 by 温故知新
リブランドオープン日 2026年2月24日(火)
営業継続と改装 営業を継続しながら段階的に改装を実施。既存の大浴場は2026年1月5日以降利用不可(酵素風呂・スパ・サウナ新設のため)
運営会社 株式会社温故知新(代表:松山 知樹)
設計・改装担当 建築家・中山眞琴氏(既存設計と改装設計を担当)
主要改装点 大浴場を貸切風呂へ改修/酵素風呂新設/スパ導入/サウナ・水風呂・露天風呂整備
施設概要 所在地:北海道小樽市朝里川温泉2-685、客室数:19室、定員:73名、駐車場:19台
チェックイン/チェックアウト チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
送迎 JR朝里駅・小樽築港駅・小樽駅・小樽フェリーターミナルから送迎可
連絡先・公式情報 電話:0134-51-5151、公式サイト:https://otaru.by-onko-chishin.com/
温故知新の他施設(主なもの) 瀬戸内リトリート 青凪、壱岐リトリート 海里村上、五島リトリート ray、伊豆リトリート 熱川粋光
設立・運営開始等の経緯 蔵群は2002年5月9日開業。温故知新による運営引継ぎは2025年6月20日。

上記の表は今回のリブランドに関する主要項目を集約したものです。リブランドと改装による設備変更やサービスの詳細、利用可能時期や料金等は、決定次第、公式サイトおよび各種SNSで案内される予定です。必要な情報は公式発表で確認してください。

参考リンク: