女性の約7割が活用 ソーシャルギフト調査結果
ベストカレンダー編集部
2025年11月28日 13:07
ソーシャルギフト調査発表
開催日:11月28日
気軽さが定着したソーシャルギフト――「プチギフト」としての利用が最大の理由
ギフトモール オンラインギフト総研が2025年6月に実施した、ソーシャルギフト利用経験者を対象とする実態調査の第12回報告が明らかになった。本レポートは全16回のシリーズ発表の第12回であり、今回のテーマは「ソーシャルギフトを贈った理由」である。
調査対象は全国の15歳〜59歳の男女2,250名(調査主体:株式会社ギフトモール オンラインギフト総研、インターネット上のパネル調査、実施時期:2025年6月)。対象者は、2024年7月からの1年間にギフト購入の経験があり、ソーシャルギフトを贈った・受け取った経験がある人に限定されている。
主要データのポイント
調査結果の概要として、全回答者の61.4%が「気軽なプチギフトとして使えるから」をソーシャルギフトを贈った理由に挙げており、これが最も多い回答であった。次点の理由は「今すぐ購入をして、気軽にギフトを贈ることができるから」で、全体で32.4%と約2倍の差があるため、ソーシャルギフトの最大の価値は「気軽さ」にあると整理できる。
この「気軽さ」は特に女性で強く表れており、全年代の女性の約7割が該当の理由を選んでいる。背景としては、日常的な感謝や気遣いを手軽に表現するコミュニケーションツールとしてソーシャルギフトが定着していることが挙げられる。
- 全体:61.4%が「気軽なプチギフトとして使えるから」
- 次点:32.4%が「今すぐ購入して気軽に贈れるから」
年代・性別別の傾向と、30代女性に見られる特徴
性年代別の内訳を見ると、女性は20代から50代までいずれの年代でも「気軽さ」を理由に挙げた割合が高く、20代は73.1%、30代70.8%、40代68.0%、50代66.0%であり、いずれも約7割であった。男性も高い割合を示す年代があるが、女性と比較すると10〜20ポイント程度低い傾向がある。
調査はさらに別の観点として「住所を聞くこと」による心理的負担を回避する目的でソーシャルギフトを選ぶ層の割合も測定している。この点で特徴的なのが30代女性で、20.0%が「住所を聞くことによって、送る相手に身構えたり遠慮されたりしたくないから」と回答しており、全体平均の8.0%の2.5倍に相当する。
性年代別の主な数値(抜粋)
| 属性 | 「気軽なプチギフトとして使えるから」 | 「住所を聞いて身構えさせたくない」 |
|---|---|---|
| 女性 20代 | 73.1% | 9.1% |
| 女性 30代 | 70.8% | 20.0% |
| 女性 40代 | 68.0% | 10.8% |
| 女性 50代 | 66.0% | 5.6% |
| 男性 20代 | 54.9% | 4.9% |
| 男性 30代 | 61.9% | 5.4% |
| 男性 40代 | 53.4% | 6.1% |
| 男性 50代 | 43.2% | 4.4% |
30代女性の高い割合は、友人関係や職場での微妙な心理配慮が背景にあると推察される。相手に負担をかけたくない、サプライズ性を保ちたいといった意図が、住所情報を必要としないソーシャルギフトという手段の利用を後押ししている。
ギフトモール オンラインギフト総研の小川安英所長は、この結果を受けて「ソーシャルギフトは従来のギフトが持っていた『重さ』を取り払い、日常的なコミュニケーションツールへと進化している」と分析している。所長の経歴についても調査レポート内で紹介されており、1998年にリクルート(現リクルートHD)入社後、人材、旅行、金融分野を経て2020年7月にギフトモールへ参画。以降、オンラインギフト市場の動向分析やメディア登壇を行っている。
調査方法、関連サービス、過去の発表一覧
本調査の実施概要は以下の通りである。調査はインターネット上のパネルを用いて行われ、回答者は2024年7月からの1年間にギフト購入経験があること、かつソーシャルギフトの贈った・受け取った経験がある15歳〜59歳の男女2,250名である。実施時期は2025年6月である。
- 実施時期
- 2025年6月
- 実施方法
- インターネット上のパネル調査
- 調査主体
- 株式会社ギフトモール オンラインギフト総研
- 回答人数
- 全国15歳〜59歳の男女 2,250名(ソーシャルギフト贈受経験あり)
- 調査URL
- https://giftmall.co.jp/souken/
ギフトモールは国内最大級のオンラインギフトサービスを展開しており、ソーシャルギフトのガイドページや各種特集ページを通じて、住所を知らなくてもLINEやメールで贈れる手軽さを訴求している。主な関連ページは以下。
- ギフトモール 公式: https://giftmall.co.jp/
- ソーシャルギフト ガイド: https://giftmall.co.jp/socialgift/guide/
- オンラインギフト総研: https://giftmall.co.jp/souken/
- 内祝い・お返し特集: https://giftmall.co.jp/okaeshi/
- Anny(アニー)公式: https://anny.gift/
- Annyお祝い体験: https://oiwai.anny.gift/
- オリジナルeカタログギフト: https://catalog.giftmall.co.jp/
また、本調査は全16回のシリーズで発表されており、既に発表済みの関連リリースも多数ある。これらはソーシャルギフトの利用動向を多角的に示す資料群として位置づけられている。
関連プレスリリース(発表日順)
- 2025年8月6日:親子間の「ギフトコミュニケーション革命」について(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000048025.html)
- 2025年8月14日:誕生日ギフトをソーシャルギフトで贈る「新常識」
- 2025年8月20日:現時点の主流は「電子チケット」
- 2025年8月27日:「気持ち」を贈る新文化
- 2025年9月3日:ビジネスギフトとしての活用が浸透
- 2025年9月10日:インセンティブ型ソーシャルギフトの浸透
- 2025年9月17日:ビジネスギフトの満足度の高いジャンル
- 2025年9月24日:職場でのソーシャルギフト活用
- 2025年10月8日:40代・50代男性のメール贈与傾向
- 2025年10月15日:20代女性の同性友人への贈与傾向
- 2025年10月22日・11月20日:誕生日利用の世代差(20代・30代の特徴)
(各リリースはギフトモールのソーシャルギフト関連ページおよびPR Times等で公開されている。)
要点整理と調査概要のまとめ
ここまでに示した調査結果と関連情報を、重要項目ごとに表形式で整理する。表の後に本記事の結びとして簡潔な総括を述べる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査主体 | 株式会社ギフトモール オンラインギフト総研 |
| 実施時期 | 2025年6月 |
| 対象 | 全国15歳〜59歳の男女2,250名(2024年7月からの1年間にギフト購入経験があり、ソーシャルギフトを贈った・受け取った経験がある人) |
| 調査方法 | インターネット上のパネル調査 |
| 主要発見(1) | 全体の61.4%が「気軽なプチギフトとして使えるから」を理由に選択。ソーシャルギフトの最大の価値は「気軽さ」。 |
| 主要発見(2) | 女性は20代73.1%、30代70.8%、40代68.0%、50代66.0%が「気軽さ」を理由に選択。女性の約7割が該当。 |
| 特筆点 | 30代女性の20.0%が「住所を聞くことで相手に身構えさせたくない」と回答(全体平均8.0%)。 |
| ギフトモール関連情報 | 取扱商品110万点以上、ソーシャルギフト約100万点、パーソナライズ商品10万点以上。グループ月間訪問ユーザー数約3,600万人、年間流通額約200億円。公式サイト:https://giftmall.co.jp/ |
| レポート掲載先 | https://giftmall.co.jp/souken/report/women-casual-gift-culture |
| 注意事項 | 小数点以下の四捨五入により合計100%にならない場合がある。調査結果を利用する際は「ギフトモール オンラインギフト総研 調べ」と明記。 |
以上が今回発表された調査結果の要点である。ソーシャルギフトは住所情報を必要としない利便性と、日常的に気持ちをやり取りするための手軽な選択肢として定着している点が今回の調査から明確になった。特に30代女性に見られる「相手に負担をかけたくない」心理が利用を後押ししており、ギフトの送り方や受け取り方における文化の変化が進行していることが示されている。