12月7日開幕 第13回いたばし自由研究作品展の見どころ

いたばし自由研究展

開催期間:12月7日〜1月11日

いたばし自由研究展
いつどこでやるの?
第1期は2025年12月7日〜2026年1月11日、板橋区立教育科学館(地下1階を中心)で開催。第2期は2026年1月13日〜1月16日に板橋区役所北館1階。入場無料です。
入場料や見どころは何?
入場無料。受賞作品の本体に加え、調査資料やインタビュー映像、ハンズオン、等身大パネルで制作過程や背景を可視化。百瀬莞那の特別展示や作家のフリートークも行われます。

背景まで展示する――作品の〈見えない要素〉を可視化する試み

板橋区立教育科学館は、企画展「第13回いたばしじゆう研究作品展」を開催します。プレスリリース発表日時は2025年11月29日15時00分で、メインビジュアルのデザインは山口潤氏(PEAKS)が担当しています。本展は、作品そのものだけでなく「なぜその作品が生まれたのか」を伝えることを目的に、作者個人の背景や調査資料、プロセスを含めて展示する点が特徴です。

作品は通常、鑑賞者の目に映る表層のみで評価されがちです。しかし本展では、作者が生まれてから培ってきた興味関心、周囲の言葉や生活環境、そこから形成された独自の視点といった“見えない要素”を可視化し、鑑賞者がより深くその思考や探究の過程に接することを目指します。こうしたアプローチによって、次の世代の創作や探究に繋がる示唆を提示します。

企画展「第13回いたばしじゆう研究作品展」開催のお知らせ 画像 2

展示コンセプトの意図

本展のメッセージは「あなたも、まだ見ぬセカイを創る人に。」という言葉に集約されます。受賞者たちの純真な視線と、そこに至る経緯そのものを展示することで、鑑賞者が自分の関心や方法を再考する契機を生み出すことを意図しています。

コンセプトを実現するため、展示は単に作品を並べるだけでなく、作品の背景情報を一ブースごとに組み込み、調査資料や映像、ハンズオン展示など多面的な接点を用意しています。これにより鑑賞者は、作者がどのように考え、何を試したのかを追体験できます。

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展示構成と会場情報:日時・会場・入場料等の詳細

本展は第1期と第2期の二期に分けて開催されます。第1期は2025年12月7日(日)から2026年1月11日(日)まで、板橋区立教育科学館の館内各所(地下1階展示室を中心)で実施されます。開館時間は9:00〜16:30、地下展示室は16:00までの運用です。休館日は毎週月曜日および年末年始(2025年12月29日〜2026年1月3日)ですが、1月5日(月)は開館します。

第2期は2026年1月13日(火)〜1月16日(金)に、板橋区役所北館1階イベントスクエアで開催されます。第2期の開催時間および休館日は板橋区本庁の開庁日程に準じるため、詳細は公式ページで確認してください。入場は無料です。

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会場構成と展示の物理的要素

展示は「1作品につき1ブース」を基本とし、各ブースには以下の要素を配置します。受賞作品本体のほか、調査文献や参考資料、作者・保護者・先生などへのインタビュー映像、体験型のハンズオン展示、等身大パネルなど、多層的な情報提示を行います。

  • 受賞作品
  • 調査文献・参考資料
  • インタビュー映像(本人、保護者、先生など)
  • ハンズオン展示(体験型)
  • 等身大パネル

これらを通して、作品が成立した環境や思考過程、評価の理由までを展示し、鑑賞者が主体的に作品を理解できるように配慮されています。

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受賞作品一覧と審査体制:小学生たちの多様な研究テーマ

第13回いたばしじゆう研究コンテストの受賞作品は、子どもたちの多様な関心と実験・観察の成果が並びます。ここでは受賞タイトルと学校・学年・氏名を一覧で示します。すべての受賞作が本展で展示され、作品の背景や調査資料もあわせて紹介されます。

受賞作品一覧は以下の通りです。賞ごとに整理してあります。

タイトル 学校・学年 氏名
最優秀賞 割れた磁石の復活大作戦! 板橋区立高島第六小学校 4年 佐藤 穂実
優秀賞 スマホVSトイレ どっちがきたない!? 板橋区立志村坂下小学校 4年 伊平 大祐
地域教育力賞 ゴキブリってキモい? 板橋区立板橋第七小学校 3年 三ツ矢 優理
審査委員特別賞 野菜・果物・草木染めの実験 板橋区立上板橋小学校 6年 坂口 大祐
審査委員特別賞 ぼくの熱中症大図鑑 板橋区立志村第一小学校 4年 木村 颯汰
審査委員特別賞 瑠璃をはっ見! 板橋区立緑小学校 2年 安濟 瑠璃
審査委員特別賞 おおきなかぶがぬけたあと 板橋区立板橋第六小学校 1年 伊藤 新奈
審査委員特別賞 かわいいとはなにか? 板橋区立板橋第一小学校 1年 手塚 巴沙
審査委員特別賞 まんがのめをみてけんきゅうしてみよう 板橋区立北前野小学校 1年 横尾 陽莉
奨励賞 タコのすべて 板橋区立常盤台小学校 3年 伊藤 理沙
奨励賞 夏の夜空に「きぼう」を見つけに行こう! 板橋区立赤塚小学校 3年 若松 詩
奨励賞 みんなすき?花のヒミツ 板橋区立常盤台小学校 2年 青木 夕真
奨励賞 ぼくのつう学ろでやく草さがし~夏バージョン~ 板橋区立赤塚小学校 2年 坂本 明俊
奨励賞 オリジナルのミニトマトパックを考える 板橋区立板橋第六小学校 2年 藤井 明理
奨励賞 赤ダニと白いカイガラムシから朝がおをまもれ! 板橋区立蓮根小学校 1年 佐々木 優奈
奨励賞 どうしていんせきがおちてきたのか 板橋区立常盤台小学校 1年 寺岡 源
奨励賞 いろのひみつ 板橋区立富士見台小学校 1年 山田 和佳

受賞作品は本展の展示対象となり、各ブースで調査資料や映像、ハンズオン体験などを通じて作品を深く理解できる構成です。

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審査委員と企画スタッフ

審査委員長は長沼豊(板橋区教育長)です。審査委員には高橋進(大東文化大学長)、佐藤公一(日本特殊工学樹脂(株)代表取締役社長)、伊藤光平((株)BIOTA 代表取締役社長)、百瀬莞那(東京藝術大学 Design Civics)、金子和也(板橋区教育委員会事務局 地域教育力担当部長)、清水輝大(板橋区立教育科学館 館長)、池辺靖(板橋区立教育科学館 学術顧問)が名を連ねます。

本企画は清水輝大(板橋区立教育科学館)が企画し、デザインは山口潤(PEAKS)が担当、企画協力は第13回いたばしじゆう研究コンテスト受賞者および審査員が行っています。

関連イベントと特別展示、問い合わせ先

展示期間中には出展作家と鑑賞者が交流できるフリートークイベント「アエルバ」を実施します。イベント名称には作者に「会える場」、鑑賞者に「会える場」、考えを「和える場」という意図が込められており、出展作家が展示ブースに在廊して自由に話ができる機会が設けられます。在廊予定は公式ウェブページで案内されますが、予告なく変更される場合があります。

本企画展の審査を担当した審査委員の一人である百瀬莞那氏(東京藝術大学 Design Civics)の作品も特別展示として紹介されます。百瀬氏は技術進歩によって変化する未来の社会を考察・対話するアート制作を行っており、その活動の一端を会場で確認できます。

確認先と問い合わせ

展示関連の詳細は板橋区立教育科学館の特設ページをご参照ください。ウェブページURLは以下です。https://www.itbs-sem.jp/exhibition/special/2025specialexhibition/ また、板橋区の案内ページも参照が必要な場合は次のURLを確認してください。https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kusei/chosha/1043016/1043099/1042903.html

問い合わせは板橋区立教育科学館(電話 03-3559-6561)。対応時間は開館日午前9時〜午後4時30分となっています。

展示目的の整理と要点まとめ

本展が掲げる展示目的は次の5点です。これらは単に作品を見せるだけではなく、作者の人となりを示し、調査資料や体験を通じて鑑賞者が深く理解できるように設計されています。展示を通して鑑賞者が作者の閃きに至る環境や評価理由を把握できることを重視しています。

  1. 人となりの展示:作者の表情や雰囲気、性格を示すことで主体的な鑑賞を促す
  2. 調査資料の展示:使用した文献などを提示して深い作品理解を促す
  3. 関連する体験の展示:実際の現象を示して作者の精神作用を追体験する
  4. 状況の展示:作品が生まれた環境を示して非言語的な雰囲気に想いを馳せる
  5. 評価理由の展示:賞を与えた理由を提示して科学館からのメッセージを伝える

これらの目的を達成するため、各ブースには作品・資料・映像・体験展示・等身大パネルなどが配置されます。展示は地下1階を中心に館内各所で行われ、第2期は区役所北館1階でも展開されます。

以下に、本記事で取り上げた主要情報をまとめた表を示します。開催日時、会場、主催、企画・デザイン、入場料、問い合わせ先、特別展示、関連URLなどを一覧にしています。

項目 内容
展覧会名 企画展「第13回いたばしじゆう研究作品展」
主催 板橋区立教育科学館
開催期間(第1期) 2025年12月7日(日)~2026年1月11日(日)
開催期間(第2期) 2026年1月13日(火)〜2026年1月16日(金)
会場(第1期) 板橋区立教育科学館 館内各所(地下1階展示室を中心)
会場(第2期) 板橋区役所北館1階 イベントスクエア
開館時間 9:00〜16:30(地下展示室は16:00まで)/第2期は板橋区本庁開庁日程に準ずる
休館日 毎週月曜日、年末年始(12月29日〜1月3日)※ただし1月5日は開館/第2期は板橋区本庁開庁日程に準ずる
入場料 無料
企画 清水輝大(板橋区立教育科学館)
デザイン 山口潤(PEAKS)
企画協力 第13回いたばしじゆう研究コンテスト受賞者、審査員
特別展示 百瀬莞那(東京藝術大学 Design Civics)の作品
関連イベント 出展作家とフリートーク「アエルバ」(在廊予定は公式ページ参照)
公式URL https://www.itbs-sem.jp/exhibition/special/2025specialexhibition/
問い合わせ 板橋区立教育科学館 電話 03-3559-6561(開館日 9:00〜16:30)

以上が企画展「第13回いたばしじゆう研究作品展」に関する詳細な案内です。本展は受賞作品の背景にある調査や体験、評価理由を明示することで、作品理解を深める構成となっています。展示の詳細な運営情報や在廊スケジュールなどは公式ウェブサイトで随時確認してください。

参考リンク: