日経ウーマン発表:永山祐子が大賞、万博資材再利用で動く建築

ウーマン・オブ・ザ・イヤー発表

開催日:11月29日

ウーマン・オブ・ザ・イヤー発表
ウーマン・オブ・ザ・イヤーってどんな賞なの?
日経ウーマンが毎年選ぶアワードで、社会的インパクトや組織変革、実績の実現力を重視して受賞者を選出する企画。誌面とウェブで詳細が紹介される。
永山さんの言う「動く建築」って具体的にどういうこと?
ドバイ万博の資材を大阪・関西万博のウーマンズパビリオンに再利用し、モジュール化・組み替えで次用途へつなぐ設計。廃材削減とCO2低減を両立する手法だ。

大賞に選ばれた永山祐子氏──万博の資材再利用で実現した「動く建築」

日経BPが発行する月刊誌『日経ウーマン』は、各界で顕著な活躍を遂げた女性を表彰する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2026」の受賞者7人を決定し、2025年11月29日19時30分にその結果を公表しました。その大賞に選ばれたのは、有限会社永山祐子建築設計取締役の永山祐子さん(49歳)です。

永山氏は、ドバイ万博の日本館で使用された資材を2025年の大阪・関西万博における『ウーマンズパビリオン』に再利用する取り組みを指揮しました。資材のリユースとCO2削減を組み合わせた設計により、従来の建築概念に新たな視点を導入し、誌面では「循環型建築」による〈動く建築〉の実現と表現されています。

循環型建築と具体的な取り組み

永山氏のプロジェクトは単なる素材の再利用に留まらず、万博パビリオンという短期的用途の建築資材をいかにして次の用途へつなげるかを計画段階から設計に組み込んだ点が特徴です。これにより廃材削減だけでなく、材料輸送や新規生産に伴うCO2排出量の低減へも寄与しました。

また、プロジェクトの実行にあたっては設計・施工・物流の各段階で複数の組織と連携し、資材の適合性検査やモジュール化設計、現場での組み替え性を高める工夫が行われました。こうした実証的な取り組みと実現力が高く評価され、大賞選出の理由となっています。

受賞者7人の顔ぶれとそれぞれの要点

ウーマン・オブ・ザ・イヤー2026の受賞者は、大賞の永山祐子氏を含め合計7人です。受賞者は多様な領域で成果を挙げ、社会的インパクトや組織変革に寄与した点が共通しています。

以下に受賞者7名の氏名、所属、主な業績を示します。記載は五十音順です。

  • 赤木円香(株式会社AgeWellJapan 代表取締役社長)— ウェルビーイングを軸に、医療・介護の枠を超えた新たなシニア市場を開拓し、企業・自治体を巻き込む事業拡大を推進。
  • 小川久美子(衣装デザイナー)— 今年の邦画実写作品『国宝』の衣装を担当し、作品の美的世界観を支える重要な役割を果たした。
  • 公文和子(シロアムの園 代表/小児科医)— ケニアで障がい児支援施設を運営し、医療的ケアと就労支援を継続して提供。
  • 藤原加奈(株式会社フジワラテクノアート 代表取締役副社長)— 人事制度を刷新し、女性社員数を6倍に増加させるなど組織変革を実現。地方企業として応募者増加を牽引。
  • 山岡加菜(キリンビール株式会社 マーケティング部「氷結」アシスタントブランドマネージャー)— 規格外果実を活用した商品『氷結 mottainai』をヒットさせ、社会貢献とビジネスの両立に成功。
  • 若月貴子(クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社 代表取締役社長)— 多数の閉店を経た事業をV字回復させ、人事制度の刷新でブランドの再建を主導。
  • 永山祐子(有限会社永山祐子建築設計 取締役)— ドバイ万博日本館の資材を大阪・関西万博のウーマンズパビリオンに再利用する循環型建築を実現し、サステナビリティと都市デザインの両面で影響力を発揮。

受賞各者の社会的インパクト

受賞者たちはそれぞれの現場で、既存の仕組みを見直すことで新たな需要や価値を生み出しています。例えば、藤原氏の人事改革は地方企業の採用競争力を高め、若月氏の再建は消費者向けブランド運営の実務面での示唆を与えます。

また、公文氏の海外福祉支援や赤木氏のシニア市場開拓は、社会的課題に対して事業や組織で取り組むモデルケースとなる点が注目されます。山岡氏の取り組みは、食品ロスに対するビジネス的解答として評価されています。

アワードの意義と運営情報 ── 27回目の開催背景

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」は1999年に開始され、受賞者の業績を通じて働く女性のロールモデルを提示し、組織や社会の中で埋もれがちな個人の実績に光を当てることを目的としています。本年は27回目の実施となります。

雑誌『日経ウーマン』は1988年の創刊以来、働く女性を支援する情報発信を続けており、本アワードは同誌の長年の取り組みの一環として位置づけられています。受賞者紹介や審査結果の詳細は、2025年12月5日発売の『日経ウーマン』1月号およびウェブメディア「日経クロスウーマン」に掲載されます。

主催
日経BP(東京都港区、社長:井口哲也)
発表日時
2025年11月29日 19:30
掲載予定
『日経ウーマン』1月号(2025年12月5日発売)および「日経クロスウーマン」

メディア掲載と取材対応について

受賞発表に関する詳細や取材申し込みについては、日経BPの定める問い合わせ窓口を通じて対応されます。記事では審査の結果や受賞者の詳細な活動が順次掲載される予定です。

問い合わせは日経ウーマンのお問い合わせフォームに「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2026」と記入して送信する方法、または日経BPのコーポレートサイト経由での取材申込が案内されています。

関連情報、素材、キーワードの整理

本プレスリリースには関連リンクやダウンロード可能な素材、カテゴリやキーワードの情報が付属しています。報道や二次利用を行う際の参考として以下に整理します。

画像素材についてはプレスリリース内でダウンロード可能と明記されており、人物写真などの各種ファイルが提供されています。利用にあたっては提供元の利用規約を確認する必要があります。

配信元・発行情報の明記

本件は株式会社日経BPによるプレスリリースとして配信されました。日経BPは本リリース内で受賞者紹介と審査の詳細について、雑誌版およびウェブでの掲載を明示しています。

掲載時点の発表日は2025年11月29日、配信時刻は19時30分です。掲載媒体や問い合わせ先のURLは公式案内に従い利用してください。

記事の内容まとめ

以下の表は、本記事で触れた主要項目を整理したものです。発表日や受賞者情報、掲載予定、問い合わせ先などを一目で確認できます。

項目 内容
発表日 2025年11月29日 19:30(リリース配信日時)
発行元 株式会社 日経BP(『日経ウーマン』編集部)
アワード名 ウーマン・オブ・ザ・イヤー2026(27回目)
大賞 永山祐子(有限会社永山祐子建築設計 取締役、49歳) — ドバイ万博日本館資材の再利用による『ウーマンズパビリオン』設計(循環型建築・動く建築)
受賞者数 7人
受賞者一覧(要旨) 赤木円香(AgeWellJapan)、小川久美子(衣装デザイナー)、公文和子(シロアムの園・小児科医)、藤原加奈(フジワラテクノアート)、山岡加菜(キリンビール)、若月貴子(クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン)、永山祐子(建築設計)
掲載予定 『日経ウーマン』1月号(2025年12月5日発売)、ウェブ:日経クロスウーマン
問い合わせ先 日経ウーマンお問い合わせフォーム(フォームURLにて「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2026」と明記)/日経BPコーポレートサイト経由で取材申込
関連リンク https://woman.nikkei.com/WOM/、問い合わせ・取材用URL(リリース内に記載)
カテゴリ・キーワード 経営・コンサルティング、雑誌・本・出版物/日経ウーマン、女性活躍、万博、デザイナー、医者、クリスピー、人事 など
画像・素材 プレスリリース素材として人物写真等の画像ファイルがダウンロード可能(利用条件は提供元に準拠)

本記事では、日経ウーマンによるウーマン・オブ・ザ・イヤー2026の発表内容を詳細に記載しました。受賞者それぞれの所属と主要な業績、掲載予定や問い合わせ方法など、報道や関係者が参照する際に必要となる情報を網羅しています。

参考リンク: