12月1日発売|玉乃光×350×プロジェクト第3弾「裏切り」
ベストカレンダー編集部
2025年11月30日 06:02
350×第3弾『裏切り』
開催日:12月1日
白いボトルをキャンバスに ― 「裏切り」をテーマに生まれた350×シリーズ第3弾
350年以上の歴史を持つ京都・伏見の蔵元、玉乃光酒造と、ゲームやアートを横断するクリエイティブ集団 Skeleton Crew Studio が共同で展開する「350×(カケル)プロジェクト」。その第3弾が、テーマ「裏切り」を掲げ、2025年12月1日(月)よりEC限定で発売されます。プレスリリースは玉乃光酒造株式会社によって、2025年11月29日 20時30分に発表されました。
本プロジェクトは「白いボトルをキャンバスとする」発想を軸に、毎回異なるクリエイターがラベルを制作する企画です。これまで第1弾は「愛」、第2弾は「仲間」をテーマに制作が行われ、今回は“裏切り”という言葉を、既存の価値観を良い意味で覆す、期待を肯定的に裏切る表現として捉え、6名のクリエイターがそれぞれの解釈をボトルに落とし込みました。
- 発表日時:2025年11月29日 20:30(玉乃光酒造発表)
- 発売日:2025年12月1日(月)
- 販売場所:350オンラインショップ(https://350.tamanohikari.co.jp/)のEC限定販売
造り手の視点と、今回の「裏切り」への挑戦
酒造りを担った玉乃光酒造の醸造家・安藤宏は、今回あえてこれまで使ったことのない酵母「KArg1901」を採用した点を強調しています。従来の定番とは異なる個性を引き出すための選択であり、米は全量手洗い、麹の水分管理にも細心の注意を払ったことを明かしています。
発酵は予想以上に順調に進行し、酢酸イソアミルの香りとカプロン酸エチルの調和により、落ち着いた華やかさが得られたとのことです。安藤はこの仕込みを通じて、チーム内の連携や観察が深化し、技術の幅が広がる良い経験となったと述べています。また、将来的には酸をテーマにした仕込みにも挑戦したいという意向も示しました。
- 使用酵母
- KArg1901(初使用)
- 原料管理
- 米は全量手洗い、麹の水分管理を厳格に実施
- 香味の特徴
- 酢酸イソアミルの香りを感じつつ、カプロン酸エチルとの調和による落ち着いた華やかさ
伝統と革新のバランス
創業1673年(延宝元年)の玉乃光酒造は、昭和40年代に純米酒造りを復活させた歴史を持つ蔵元です。長年の伝統的な醸造技術に加え、今回のように新酵母の採用や外部クリエイターとの協働を通じて、「伝統×革新」を実践しています。
350×プロジェクト自体は、酒の鑑賞体験を広げることを目的に、ボトルをアートのキャンバスと捉えることから始まった越境的な試みです。伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産に登録されたことを踏まえ、日本酒文化の新しい形を模索する継続的なプロジェクトとなっています。
6名のクリエイターが描く「裏切り」 — ボトルを手がけた作家たちの紹介
シリーズ第3弾のラベルは6名のクリエイターが担当し、いずれも中身は同一ですが、ラベルそれぞれの表現によって「裏切り」の解釈が多様に提示されています。以下に参加クリエイターのプロフィールと各々の表現の要点をまとめます。
本節では各クリエイターごとに経歴と活動領域を整理し、ボトル表現の背景が読み取れるようにしています。
- 池坊専宗(華道家・写真家)
華道家元池坊 次期家元・池坊専好の長男として京都で生まれ、幼少より花と向き合ってきました。慶應義塾大学理工学部、東京大学法学部を経て、写真や生け花の展示を多数行っています。EXPO2025 大阪・関西万博ではパビリオン「null2」の茶室に184日間花をいけるなど、大型展示の実績もあります。
専宗は本作のラベルを「水の表現」として説明しています。水面に雨が降って景色がゆがむ様子、映り込みや波紋が生じる多面的な見え方を平面に落とし込み、観賞の際には日本酒と合わせてじっくり味わってもらいたいと述べました。
- SHOWKO(陶芸家・文筆家)
京都で340年続く茶陶の窯元「真葛焼」に生まれ、「読む器」を掲げるブランド SIONE などを展開。割っては継ぐ思想に基づく作品群や、ホテル・インテリアのアートワークなど多岐にわたる活動を行っています。
近年は文筆家としての顔も持ち、著書『感性のある人が習慣にしていること』『クラフトフルネス』(2025年10月刊)などを通じて、工芸の哲学を現代の生活に結び付ける試みを行っています。
- emma(絵馬)(アーティスト)
福岡出身で大阪拠点。デジタルとアナログの手法を併用し、「感情×色彩」をテーマに感情の多面性を描くネオポップな表現で知られます。海外カルチャー由来の鮮烈な色彩感覚と日本的美意識の融合が特徴です。
広告や出版、イベントビジュアルなど商業領域でも活躍しており、近年は大阪万博会場でのウォールアート制作にも参加しています。
- Aiwei Foo(アーティスト)
ボルネオ生まれ、クアラルンプール拠点。アールト大学でファッション修士を取得し、視覚芸術、映像、パフォーマンス、テキスタイルなど多領域を横断する実験的な表現を行います。
国際的な展示歴と受賞歴を持ち、近年は個展「Forever Gone But Always Exists」(2024年)などで発表を重ねています。
- An Chen(イラストレーター)
台湾出身、ロンドン拠点。鋭角的な線や幾何学フォルムと有機的モチーフを組み合わせたビジュアルが特徴です。グラフィックデザインの背景をいかし、装画やパッケージ、空間インスタレーションなどで国際的に活躍しています。
Apple、The New York Times、YouTube などの幅広いブランドと協業する実績があります。
- EdH Müller(イラストレーター)
ブラジル在住のイラストレーター。幼少期にドイツで生まれた後ブラジルへ移住。ビデオゲームやコミックの分野で活躍し、大学教授としてアニメーションやゲーム美術を教えています。
San Diego Comic-Con をはじめ国際舞台でキャリアを切り開き、ゲーム業界での存在感も強めています。
先行披露と現場の様子
京都駅ビルで開催の『京都伏見「玉乃光」蔵元直送 新酒FESTIVAL』の特別企画として、シリーズ第3弾は先行販売とお披露目イベントが行われました。会期自体は11月5日~30日に開催され、その特別企画として11月28日から30日の3日間限定で先行販売が実施される旨が案内されていました。
イベント詳細の説明では、11月28日(木)18:00よりシリーズ第3弾のお披露目イベントが行われたと記録されています。当日は池坊専宗が登壇し、ラベルデザインや表現の意図を語り、鏡開きで会が締めくくられました。鏡開きの300回目の記念として、専宗、SHOWKO、京都村正の村山氏、玉乃光酒造の羽場社長の4人で開いたことも報告されています。
展示・販売情報と商品仕様の詳細
発売は2025年12月1日(月)より、350オンラインショップにてEC限定販売されます。商品は6種類のクリエイターラベルで展開されますが、中身はすべて同一で、各ラベルは限定350本の仕様です。
また、12月5日(金)〜7日(日)に大阪で開催されるUNKNOWN ASIA 2025には、シリーズ第1〜3弾で制作された全18本のアートボトルが一堂に会する展示が予定されています。会場では「玉乃光賞」を審査・授与し、今後のシリーズ参加クリエイター選出も行われるとのことです。
| 商品名 | 350+/350× Series 3 |
|---|---|
| 原材料 | 米(岡山県産)、米こうじ(岡山県産米) |
| 原料米品種 | 雄町 100% |
| アルコール分 | 15% |
| 容量 | 720mL |
| 価格 | 5,500円(税込) |
| 発売日 | 2025年12月1日(月) |
| 販売 | 350オンラインショップ(https://350.tamanohikari.co.jp/) |
| 仕様 | クリエイターラベル6種(中身は同一・1種につき限定350本) |
展示・イベントスケジュール(本リリースに記載された情報)
重要な展示・イベントの予定は以下の通りです。京都での先行披露と、大阪での総覧展示が含まれます。
- 京都駅ビル『新酒FESTIVAL』特別企画:会期 11月5日~30日、シリーズ第3弾の先行販売は11月28日(金)~30日(日)の3日間限定(詳細では11月28日(木)18:00にお披露目イベント開催という記述あり)
- UNKNOWN ASIA 2025(大阪):12月5日(金)~7日(日)にシリーズ第1~3弾の全18本を展示。会場で玉乃光賞を設け、新たな参加クリエイターを選出予定
プロジェクトの位置づけと連絡先、会社情報
「350×プロジェクト」は、創業1673年の玉乃光酒造と Skeleton Crew Studio による「伝統×アート×日本酒」の越境プロジェクトです。日本酒ボトルをアートキャンバスと捉え、毎回異なるテーマとクリエイターを招くことで、日本酒の楽しみ方や鑑賞体験の拡張を目指しています。
本リリースに含まれる外部参考情報や過去記事として、シリーズ第1弾・第2弾に関するアーカイブも紹介されています。これらはプロジェクトの経緯をたどる際の参考になります。
| 会社名(代表) | 玉乃光酒造株式会社(代表取締役社長:羽場洋介) |
|---|---|
| 所在地 | 京都市伏見区東堺町545-2 |
| 公式サイト | https://www.tamanohikari.co.jp |
| 350プロジェクト関連リンク | https://350.tamanohikari.co.jp/ |
| 広報窓口 | 玉乃光酒造株式会社 広報担当:山川 TEL:075-611-5000 MAIL:tamanohikari@otoiawase.jp |
この記事では、プレスリリースの内容を基に、発売日、販売方法、商品仕様、参加クリエイターのプロフィール、醸造上の特徴、先行披露および展示スケジュール、ならびに会社概要と問い合わせ先まで、すべての記載情報を整理してまとめました。
以下は本記事で取り上げた主要な情報を、項目ごとに要約した表です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト名 | 350×(カケル)プロジェクト 第3弾 |
| テーマ | 裏切り(既存の価値観を良い意味で飛び越える表現) |
| 発売日 | 2025年12月1日(月) |
| 先行販売・披露 | 京都駅ビル『新酒FESTIVAL』の特別企画にて先行販売(11月28日~30日の3日間、説明文には11月28日(木)18:00のお披露目記述あり) |
| 展示 | UNKNOWN ASIA 2025(大阪) 12月5日~7日にシリーズ第1~3弾の全18本を展示 |
| 参加クリエイター | 池坊専宗、SHOWKO、emma(絵馬)、Aiwei Foo、An Chen、EdH Müller(計6名) |
| 醸造上の特徴 | 酵母 KArg1901 を初使用、米は全量手洗い、麹の水分管理を厳格に実施、香りは酢酸イソアミルとカプロン酸エチルの調和 |
| 商品仕様 | 雄町100%、アルコール分15%、720mL、価格5,500円(税込)、6種ラベル(各350本限定) |
| 販売方法 | 350オンラインショップ(EC限定) |
| 会社情報 | 玉乃光酒造株式会社(創業1673年、所在地:京都市伏見区) |
| 問い合わせ | 広報:山川/TEL 075-611-5000/MAIL tamanohikari@otoiawase.jp |
以上がプレスリリースに基づく整理された情報です。商品購入や展示観覧を検討される場合は、掲載の公式リンクおよび広報窓口で最新情報を確認してください。
参考リンク: