福岡対福島が4度の延長で決着、福島が120-114で勝利

4度延長の死闘

開催日:11月30日

4度延長の死闘
どうして延長が4回も続いたの?
序盤から終盤まで両チームが何度も同点に追いつき、OT1〜OT4まで互いに得点を重ねる接戦が続いたため。最終的にOT4で福島がフリースローやガードナーの3Pで突き放し決着した。
バーレルはどうなったの?
バーレルはこの試合で32得点をマークし、Bリーグ通算9,000得点を達成して史上14人目に到達。ただしOT4で負傷交代しており、今後の出場は検査の結果次第となる。

劇的な4度の延長戦を制した福島、福岡は最後の一歩届かず

ライジングゼファーフクオカ株式会社が伝えるところによれば、りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 シーズンの一戦として2025年11月30日(日)に開催された「ライジングゼファーフクオカ vs. 福島ファイヤーボンズ」戦は、福岡 114-120 福島で福岡の敗戦に終わりました。プレスリリース日時は2025年11月30日 18時40分付です。

この試合はBリーグ史上でも稀な、4度のオーバータイムにまで及ぶ死闘となりました。通常のクォーターを越え、OT1からOT4まで延長が繰り返される中で、最後に勝利を手にしたのは福島ファイヤーボンズでした。以下では各クォーターと延長戦の詳細、主要選手の活躍と試合後コメントを含めて、プレスリリースの全情報を整理してお伝えします。

スコア推移と得点詳細

試合のスコア推移は接戦と一進一退の攻防をそのまま示しています。クォーターごとの得点、さらに各延長の得点までが試合結果として公表されています。

公式発表のスコア内訳は次の通りです。

区分 福岡 福島
1Q 23 10
2Q 14 22
3Q 22 14
4Q 11 24
OT1 7 7
OT2 15 15
OT3 9 9
OT4 13 19
合計 114 120

このように4Qで福島が大きく盛り返し、さらに延長戦で最終的に突き放した経緯がスコアからもわかります。各クォーター、延長ごとの出来事を次節で詳細に追います。

前半・後半の流れと各クォーターの要点

ここではプレスリリースに記載された試合経過を時系列で整理します。前半は福岡がリードを作り、後半にかけて激しい攻防が続き最終的に延長戦へ突入しました。

前半・後半ともに複数のプレーが試合の流れを作り変えています。以下は各時間帯の詳細な展開と、個々のプレーの描写です。

前半(1Q・2Q)の流れとポイントプレー

試合開始直後は両チームともディフェンスの集中が高く、スコアが動くまで時間を要しました。最初の得点は試合開始2分29秒、#24 バーレルがインサイドでバスケットカウントを成功させてからです。

福岡は1Qでバーレルのインサイド、#34 アギラールの3Pと#5 リードのスティールからの3点プレイなどで一気にリードを広げ、1Qを23-10とリードして終了しました。2Qに入ると#8 青木の3Pとフリースローで得点を重ねる一方、福島は#1 中野を中心に反撃を開始し、終盤のターンオーバーを突かれてオープンスリーを決められるなどして前半は5点差で折り返しました。

  • #24 バーレル:1Q冒頭で強烈なインサイドプレー
  • #34 アギラール:外角からの3Pやスティールからの速攻で貢献
  • #5 リード:スティールからの3点プレイで勢いを作る
  • #8 青木:2Qでの3Pとフリースローで6得点を記録

後半(3Q・4Q)の攻防と劇的な終盤

後半開始直後、福岡は11-0のランを作り出して再び2桁リードを奪います。バーレルのインサイドとアギラールの速攻が核となり、#23 村上や#33 加藤のルーズボールへの積極性も相まって3Qを制しました。

しかし4Qに入ると福島がギアを上げ、#32 狩野の3Pで反撃を開始。福岡は連続したミスやスティールを許し、マニゴールドやナンジらに得点を重ねられてついに同点に追いつかれます。残り21秒に中野のジャンパーで逆転を許すも、残り3.2秒にバーレルがファウルを受けながら押し込み同点にし、フリースローでの再逆転のチャンスはリングに嫌われて無得点。70-70で延長戦へ入ります。

  1. 後半序盤:福岡の11-0ラン、バーレルとアギラールが牽引
  2. 4Q中盤〜終盤:福島の反撃で福岡はターンオーバーと連続失点を許す
  3. 終盤劇:残り3.2秒にバーレルが同点にして延長へ

延長戦(OT1〜OT4)の詳細な経過

この試合の最大の特徴は4度に及ぶ延長戦です。各延長での得点の流れと決定的なプレーを時系列でまとめます。

OT1では#23 村上のディープスリーや福島の3Pで互角の戦いとなり7-7で決着。OT2はフリースローの打ち合いから青木の3Pで1点差に迫る場面もありましたが、最後の39秒に福島にペイントで得点を許し4点差に。残り1.7秒に村上がジャンパーを沈め同点とし、OT3へ。

OT3はバーレルと青木の得点で一時4点リードを得るも、福島のガードナーらの得点で逆転されるなど一進一退。アギラールの3Pで同点にするも益子に得点を許し2点ビハインド。残り22秒でバーレルがブザービーターを沈め、異例のOT4へ突入しました。

OT4では福島が着実にフリースローやガードナーの3Pで点差を拡大。バーレルはこの延長で負傷交代を余儀なくされ、村上にもオフェンスファウルがコールされるなど流れは完全に福島へ移りました。最終的にガードナーの3Pが決勝点となり、福島が120-114で勝利しました。

個人成績ハイライトと指揮官・選手コメント

試合の個人成績で特筆すべきはバーレルです。このゲームで32得点をマークし、Bリーグ史上通算14人目となる個人通算9,000得点を達成しました。長年の実績を裏付ける数字が残る一戦となりました。

その他にもアギラール、青木、村上らが随所で流れを作るプレーを見せていますが、最終的な勝敗は終盤と延長でのポゼッションの取り合いが分けた形です。以下に当日の主なコメントを掲載します。

福島 雅人HC
「4Qのクロージングをしっかり締めることができなかった、今日はその一点に尽きます。30年ほどやっていますが、クアドラプルオーバータイムは初めての経験でした。オーバータイムはお互いが死力を尽くし、最後はポゼッションが福島さん側に転がった、それだけだと思います。試合全体としては、35分くらいまではプラン通りに進められたものの、残り5分で崩れてしまった。私自身も含め、選手それぞれがしっかり振り返り、反省しないといけません。せっかく良い流れを掴んでいたのが報われなかったのは悔しいです。ただ、こういうタフな試合を2試合連続で戦い切れたこと、そして前節の福井戦から続いて粘り強さがチームに備わってきたことは大きな収穫です。あとは勝ち切る力をつけるだけ。もしまた福島さんとプレーオフで対戦できる機会があれば、そのときはさらに成長した姿でしっかりチャレンジしたいと思います。」
村上 駿斗(選手)
「ここまでの3試合、すべて接戦で勝ち切れずに落としてきました。今日は『立ち上がりからディフェンスの強度を高める』というプラン通りに入り、1Qは非常に良いスタートが切れたと思います。しかし今回も、二桁リードがある中でターンオーバーが続き、オフェンスが噛み合わず、その流れから速攻や3Pシュートを許してしまい逆転されるという、これまでと同じ課題が出てしまいました。個人的にも4回のオーバータイムは初めての経験で、なんとしても勝ち切りたかった試合でした。次節は強豪・神戸との対戦です。福岡市民体育館での開催となりますので、ぜひ会場で熱い応援をよろしくお願いします。」

試合の要点まとめと関連情報

試合の重要ポイント、公式情報、関連リンクなどを最後に整理します。プレスリリースには配信リンクや素材ダウンロードに関する案内も含まれていました。

以下の表は本記事で取り上げた試合の主要事項を一覧化したものです。試合の流れ、スコア、個人成績のハイライト、コメントなどを含めています。

項目 内容
発表元 ライジングゼファーフクオカ株式会社
発表日時 2025年11月30日 18時40分
対戦カード ライジングゼファーフクオカ vs. 福島ファイヤーボンズ
最終スコア 福岡 114 – 120 福島
各Q/OT得点 1Q 23-10、2Q 14-22、3Q 22-14、4Q 11-24、OT1 7-7、OT2 15-15、OT3 9-9、OT4 13-19
主な得点者 #24 バーレル 32得点(個人通算9,000得点到達でBリーグ通算14人目) 他に#34 アギラール、#8 青木、#23 村上らが随所で活躍
負傷情報 OT4においてバーレルが負傷交代(プレスリリース記載)
コメント(HC/選手) 福島雅人HC、村上駿斗のコメントを掲載(試合の反省、勝ち切る力の必要性、次節の案内)
見逃し配信 バスケットLIVEでの見逃し配信
関連カテゴリ・キーワード スポーツ、芸能、ライジングゼファーフクオカ、バスケットボール、Bリーグ、福島ファイヤーボンズ 等
画像素材 プレスリリース内で使用されている画像ファイルがダウンロード可能(プレス素材あり)

本稿ではプレスリリースの記載内容を忠実に整理して掲載しました。試合は規定の40分を越えて計4度の延長におよび、最終的に福島が勝利。福岡は惜敗となり、試合後の反省点としてクロージングの対応やターンオーバーの抑制が挙げられています。試合の映像は上の見逃し配信リンクから確認できます。