CONOCが発表 AIで見積・工程を自動提案する新クラウド

CONOCがAIクラウド化

開催日:12月1日

CONOCがAIクラウド化
これってどこまで自動化できるの?見積や工程は本当に任せられるの?
図面・仕様書・過去見積を画像・テキスト両面でAIが解析し、単価・数量・代替部材・工程まで自動提案。定型業務は最大80%削減を想定し、使うほど実績で精度が向上する設計です。
いつから使えるの?すぐ導入できるの?
β版は2025年12月提供開始、正式リリースは2026年春を想定。βで実運用データを収集して精度改善を行い、API連携拡大後に本導入という流れです。問合せは公式へ。

AIが「判断」まで担う——CONOCの新クラウドが目指す変革

2025年12月1日、株式会社CONOCは自社のSaaS「CONOC建設業クラウド」を、AIエンジンを中核とした新クラウド基盤へ全面移行したと発表しました。発表日時は2025年12月1日09時00分付のリリースに基づきます。この移行により、図面・仕様書・既存見積データをAIが自動解析し、単価・数量・工程といった判断業務までをAIが提案する点が大きな特徴です。

背景には建設業界が抱える深刻な人手不足と技術者の高齢化があり、熟練技術者の引退によって「勘と経験の継承」が難しくなっている現状があります。これまでのDXは主に作業のデジタル化やペーパーレス化に留まり、判断の属人化は解消されていませんでした。CONOCはこの状況を踏まえ、「判断の自動化」を次のDXの柱として掲げています。

発表日
2025年12月1日 09:00
発表企業
株式会社CONOC(本社:東京都多摩市、代表取締役:山口 一)
対象サービス
CONOC建設業クラウド(AIエンジンを中核とする新クラウド基盤へ全面移行)
CONOC、AIが見積・工程を自動提案する次世代クラウドへ全面移行 画像 2

主要機能の詳細:見積・工程・経営分析をAIが横断的に支援

新クラウドはAIによる解析を中心に据え、複数の業務領域で自動化と最適化を実現します。図面や仕様書、過去の見積データなどをAIが自動で解析し、最適な単価・数量・部材を提案する機能により、専門知識の少ない担当者でも高精度な見積書作成が可能になります。

また、過去の施工実績や季節要因、人員配置データなどを用いた工程最適化とリスク予測により、工期・資材・コストの最適バランスを算出し、プロジェクト全体のリスクを事前に把握する仕組みを提供します。これにより設計変更や工期遅延、手戻りを未然に防ぐ効果が期待されています。

CONOC、AIが見積・工程を自動提案する次世代クラウドへ全面移行 画像 3

見積自動提案の仕組みと利点

AIは図面・仕様書・既存見積データをテキストと画像の両面で解析し、部材の数量算出、適切な単価設定、代替部材の候補提示を自動で行います。これにより新人や非専門者でも短時間で精度の高い見積を作成できます。

具体的な利点としては、作業時間の削減だけでなく、見積精度の標準化による属人化の解消、見積間でのバラつき低減が挙げられます。AIが蓄積された実績データから学習するため、使うほどに精度が向上する設計です。

工程最適化とリスク予測

工程管理面では、過去の施工実績や季節要因、人員配置といった複数の変数をAIが統合的に解析し、最適な工程計画を提示します。これにより工期遅延のリスクを事前に可視化し、予防的な対策立案が可能になります。

リスク予測は工事全体のコスト管理や資材発注計画にも連動し、手戻りや設計変更に伴うコストロスの削減につながることが期待されます。プロジェクトの初期段階から全体最適を図ることができる点が特徴です。

運用形態と提供スケジュール、外部連携の方針

CONOCは新クラウドのβ版提供を2025年12月より開始すると公表しています。β期間を通じてフィードバックを収集し、正式リリースは来春(2026年春を想定)に予定されています。正式版では見積・工程・原価・進捗といった各業務データの横断分析を強化し、AIによる最適提案の精度をさらに高める計画です。

さらに、各種業務管理ソフトウェアやERPとのAPI連携を拡大し、企業・現場・協力会社が共通データでつながる「オープンプラットフォーム化」を推進することで、現場データを経営判断に活かすデータドリブンな建設マネジメントを目指します。

提供スケジュール(概要)

  1. 2025年12月:AIクラウドβ版提供開始。初期ユーザーと連携し実運用データを収集。
  2. 2026年春(予定):正式リリース。横断分析機能の強化、精度改善を実施。
  3. リリース以降:API連携の拡大、ERPや外部業務管理ソフトとの接続支援、オープンプラットフォーム化の推進。

このスケジュールは発表時点の計画に基づいており、実際のリリース日や機能追加の時期は変更される可能性がありますが、β提供の開始が2025年12月である点は明示されています。

期待される効果・企業情報・問い合わせ先

CONOCは新クラウド導入による具体的な効果として、定型業務の最大80%削減、判断精度の標準化と属人化の解消、コストロス・手戻りの削減、意思決定スピードの向上を掲げています。AIが日々の業務データを学習し、プロジェクト特性に応じた最適解を自動でアップデートするため、利用を継続するほどプラットフォームの価値は高まります。

以下に株式会社CONOCの事業情報および本リリースに関する問い合わせ先を示します。技術的な連携や導入相談については、公開されている連絡先を通じて問い合わせることが可能です。

  • 会社名:株式会社CONOC
  • 所在地:東京都多摩市山王下1丁目12−12 福満ビル2F
  • 設立日:2010年3月(創業 2004年1月)
  • 代表者:代表取締役 山口 一
  • 事業内容:Con-tech事業(建設業向けDX、SaaS提供)
  • サービスURL:https://conoc-dx.co.jp/lp/conocLP/
  • コーポレートURL:https://conoc-dx.co.jp/
  • 問い合わせ(プレス):メール info@conoc.jp / 広報担当:本田

代表取締役 山口 一 のコメント

「私たちは、建設業界の‘常識’をひっくり返すためにCONOCを立ち上げました。今回のAIクラウド化は、その理念を体現する第一歩です。」と山口社長は述べています。さらに、現場の勘と経験をAIに翻訳し、誰もが“プロの判断”をできる時代を創るというビジョンを示しています。

このコメントは発表資料に記載のまま記述しています。CONOCは長年の建設実務経験に基づき、工務店の現場目線で製品を開発してきた点を強調しています。

サービスの具体的機能(補足)

CONOC建設業クラウドは見積や請求書の作成、売上や原価の自動グラフ化、工程表の作成など、建設業務を一元管理する機能を備えています。直感的な操作性とシンプルなデザインを採用し、導入のハードルを下げることを目指しています。

また、業務データの蓄積とAI解析によって、経験や技術のナレッジ共有を支援し、高齢化や技術継承といった業界課題への対応を図る構成です。カテゴリやキーワードとしては「建設DX」「SaaS」「工務店」「土木」「建設テック」「デジタル化」「業務管理」「業務効率」「建築」が挙げられています。

要点整理(本記事のまとめ)

以下の表に、本リリースで示された主要情報を整理しました。導入スケジュール、主要機能、期待される効果、会社情報・問い合わせ先を一目で確認できます。

項目 内容
発表日 2025年12月1日 09:00
発表者 株式会社CONOC(代表取締役 山口 一)
対象サービス CONOC建設業クラウド(AIエンジンを中核とした新クラウド基盤への全面移行)
主な機能
  • 図面・仕様書・見積データの自動解析と見積自動提案(単価・数量・部材)
  • 工程最適化とリスク予測(過去実績・季節要因・人員配置分析)
  • 現場・本社・協力会社をリアルタイム連携するクラウド基盤
  • 経営判断支援のAI分析(横断分析によるアクションレコメンド)
期待効果
  • 定型業務を最大80%削減
  • 判断精度の標準化と属人化の解消
  • コストロス・手戻りの削減、意思決定スピード向上
  • 使用に伴うAIの継続学習で精度が向上
提供スケジュール β版:2025年12月提供開始、正式リリース:来春(2026年春を想定)
連携方針 業務管理ソフトやERPとのAPI連携を拡大し、オープンプラットフォーム化を推進
会社情報・問い合わせ 株式会社CONOC
所在地:東京都多摩市山王下1丁目12−12 福満ビル2F
設立:2010年3月(創業 2004年1月)
代表:山口 一
URL:https://conoc-dx.co.jp/
サービス:https://conoc-dx.co.jp/lp/conocLP/
問い合わせ:info@conoc.jp(広報:本田)

この記事はCONOCによるプレスリリースの内容を基に、発表の背景、技術的特徴、提供予定、期待効果、会社情報を整理したものです。β提供は2025年12月に開始され、正式版では横断的な業務データ分析とAPI連携の強化が予定されています。導入に関する問い合わせや詳細は、株式会社CONOCの公式サイトおよび公開の問い合わせ先を参照してください。

参考リンク: