『保険簿connect』正式提供、オールワンが導入

保険簿connect提供開始

開催日:12月1日

保険簿connect提供開始
保険簿connectって何ができるの?
保険簿connectは保険代理店向けの顧客フォロー支援ツール。顧客一元管理、メッセージ一斉配信、既読確認、保険簿アプリ連携で通知到達率を高め、家族共有で紹介創出も期待できる機能です。
導入するとどんな効果があるの?
導入により電話や郵送のコスト・工数を削減し、既読確認で対応漏れを減少。保障の見える化や家族共有が相談や紹介を生み、営業機会の拡大と顧客関係の質向上が期待されます。

導入の背景──課題と選定理由

2025年12月1日13時、株式会社IB(代表取締役CEO:井藤 健太、本社:東京都世田谷区)は、保険代理店向け顧客フォロー支援ツール「保険簿connect」の正式提供開始を発表しました。同日、東京都港区に本社を置く大手保険代理店の株式会社オールワンエージェントが、提供開始と同時に本ツールを導入したことが公表されています。

オールワンエージェントは、400名を超える募集人を擁する組織であり、契約日に合わせた書類到着の案内など、きめ細かなアフターフォローを実施してきた背景があります。しかし、電話や郵送を中心とした従来のフォローには多大なコストと人的リソースが必要であり、継続的な顧客フォローを効率化する手段が求められていました。

このような課題に対し、保険簿connectは「アフターフォローの効率化」と「顧客との関係強化」を同時に実現する候補として選定されています。導入決定の主な理由としては、既存の業務フローを圧迫しないシンプルなUI、保険簿アプリとの連携による高い通知到達・開封率、ならびに募集人と会社組織双方で仕組みを展開できる点が挙げられています。

株式会社オールワンエージェント、保険代理店向け顧客フォロー支援ツール「保険簿connect」を導入開始 画像 2

機能の全体像と連携の具体性

保険簿connectは、保険代理店および募集人向けに設計された顧客フォロー支援ツールです。個人・法人の顧客を一元管理できるほか、募集人と顧客の継続的な関係構築を支援する複数の機能を備えています。UIはシンプルな設計を目指しており、募集人が短時間で操作できる点が特徴です。

本項では、主要機能とアプリ連携、並びに実運用上の指標について具体的に整理します。

主要機能の詳細

保険簿connectには、募集人と保険代理店が日常的に利用するための機能群が含まれます。掲示的な説明ではなく、導入先が直面していた運用課題に応える形で実装されています。

以下の機能が明示されています。

  • 顧客の一元管理:個人・法人顧客の情報を統合管理し、担当者ごとの対応状況を把握。
  • メッセージの一斉配信:契約更新案内や書類到着通知などを一括で配信可能。
  • 既読確認機能:配信したメッセージの既読状況を確認でき、顧客対応のフォローが行いやすくなる。
  • 保険簿アプリとの連携による情報配信:保険簿アプリを介してプッシュ配信や通知が行われ、顧客への情報到達率を高める。
  • 家族共有機能:家族間で保険情報を共有することで、紹介や相談につながる動線を確保。

アプリ連携と実績指標

保険簿connectは、IBが提供する保険管理アプリ「保険簿」と連携する点が大きな強みです。保険簿は保険証券をアップロードして一括管理・共有できる無料アプリで、必要時に契約内容確認や保険会社の連絡先をすぐに参照できます。

連携の効果を示す具体的な数値として、保険簿アプリにおける保険関連通知の開封率は17.8〜24.6%とされています。この開封率の水準を活用することで、従来の電話や郵送中心のフォローよりも効率的に顧客に情報を届けることが可能になります。

通知開封率
17.8〜24.6%
対象顧客管理
個人・法人の一元管理に対応
導入スケール
導入先例として、募集人400名超の代理店で導入

オールワンエージェントにおける導入効果の期待

オールワンエージェントが保険簿connectを導入した背景には、現行のアフターフォローにかかるコストとリソースの負担が挙げられます。導入により期待される効果は、単なるコスト削減だけに留まりません。

ここでは、導入によって想定される「守り」と「攻め」の両面からの効果を整理します。両面を併せて運用することで、長期的な顧客関係の質向上が見込まれます。

守りの面(アフターフォローの効率化)

メッセージ一斉配信や既読確認機能を活用することで、従来コストのかかっていた電話・郵送の負担を軽減できます。特に契約日や書類到着などタイミングに合わせた通知送信が自動化できれば、人的ミスや対応漏れを減らすことが期待されます。

アフターフォローの仕組みを会社全体で統一して運用することで、募集人個人にかかるフォロー負担のばらつきを低減し、全社的なサービス品質の均一化につなげることが可能です。

攻めの面(顧客接点の拡大と新たな相談創出)

保険簿connectの機能により、顧客側で保険を一括管理することが促進され、保障内容の抜け漏れに顧客自身が気づきやすくなります。これにより、募集人への相談連絡が増える可能性があります。

また、家族への保険情報共有機能は、家族からの紹介という自然流入を生み出す動線としても期待されています。これらを組み合わせることで、単なるアフターフォローツールを超えた営業機会の創出が見込まれます。

今後の提供拡大と企業情報

IBは今回のオールワンエージェントへの導入を皮切りに、保険簿connectの本格的な提供拡大を表明しています。今後は「顧客の保障の見える化」をはじめとした新機能を順次リリースする計画が示されています。

保険簿connectのサービスサイトや資料請求・問い合わせ窓口の情報は以下の通りです。導入検討や詳細確認に向けた一次情報として公開されています。

あわせて、IBが提供する保険管理アプリ「保険簿」の特徴として、保険証券のアップロードによる一括管理・共有、事故や病気・ケガの発生時にデータ化した保険の中から保険金請求の可能性がある契約をピックアップする機能などが記載されています。

企業情報として、株式会社IBはビジョンを「保険の請求もれをなくす」、ミッションを「人が人らしく生きる時間を、創り、守る」と定めるインシュアテック企業です。保険加入者と保険業界の間に立つ中立的な立場から、保険の価値をもれなく享受できる社会の実現を目指すとしています。

導入日とリリース情報

保険簿connectの正式提供開始日およびオールワンエージェントへの導入日は、いずれも2025年12月1日です。今回のリリースは同日13時に発表されています。

導入先の規模感や運用上の課題、期待効果、連携による数値的優位性(通知開封率:17.8〜24.6%)などが公表されており、初期導入事例として示された点により今後の拡大が注目されます。

要点の整理(本記事で触れた情報のまとめ)

以下の表は、本記事で取り上げた主要項目を整理したものです。導入日・提供者・導入先・主要機能・期待される効果・関連リンクなどを一覧で示します。

項目 内容
リリース日時 2025年12月1日 13:00
提供会社 株式会社IB(代表取締役CEO:井藤 健太、本社:東京都世田谷区)
サービス名 保険簿connect(保険代理店向け顧客フォロー支援ツール)
導入先(公表) 株式会社オールワンエージェント(本社:東京都港区、募集人400名超)
主要機能 顧客一元管理、メッセージ一斉配信、既読確認、保険簿アプリ連携、家族共有機能等
実績指標 保険簿アプリの保険関連通知開封率:17.8〜24.6%
導入の目的 アフターフォローのコスト・リソース削減、情報到達率向上、紹介や相談の増加による営業機会創出
今後の予定 提供拡大、順次リリースされる新機能(例:顧客の保障の見える化)
関連リンク https://hokenbo-connect.com/資料請求お問い合わせ

今回の発表は、保険代理店のアフターフォロー業務の効率化と顧客との関係性強化を目指す取り組みとして位置づけられます。導入先の規模や既存の業務課題、保険簿アプリとの連携による数値的優位性が明示されており、同分野でのツール導入の動向を把握する上で重要な事例になります。

参考リンク: