オリコン調査:格安SIM・スマホ利用者の決済とポイント傾向

格安SIM・スマホ決済調査

開催日:12月1日

格安SIM・スマホ決済調査
格安SIMや格安スマホ利用者がいちばん使ってる決済サービスって何?
オリコンの調査ではPayPayが両カテゴリで6割超えの最多。Y!mobile利用者は約8割と特に高く、楽天ペイやau PAYが一部キャリアで上位に入る傾向です。
携帯料金の支払いに設定しているクレカはどれが多いの?
全体では楽天カードが最多(格安SIM 26.0%、格安スマホ 21.9%)。PayPayカードや、イオン・au系などの自社系カードもキャリア別に高い比率を示します。

オリコンが明らかにした「格安SIM/格安スマホ」利用者の決済・ポイント行動

オリコン株式会社(代表取締役社長:小池 恒)は、グループ会社の株式会社oricon MEが実施した、2025年12月発表の『格安SIM』『格安スマホ』満足度ランキングの調査対象者に対する別途聴取結果を、2025年12月1日14時に発表しました。本報告は実際にサービスを利用している合計3,394名(格安SIM:2,059人、格安スマホ:1,335人)から得られた利用実態データをまとめたものです。

本稿ではプレスリリースの全情報を網羅し、決済サービス、金融機関、携帯料金支払いカード、貯めている共通ポイント、ポイントを貯める理由など5つの設問別に整理します。調査方法や対象条件、調査期間も明記しますので、数値と傾向を確認できます。

\ 実際の利用者3,394人が回答 /『格安SIM』『格安スマホ』利用実態データ■携帯料金の支払いに設定しているクレジットカード 「楽天カード」が最多(オリコン顧客満足度®調査) 画像 2

発表の基本情報とデータの性格

発表日は2025年12月1日、調査主体は株式会社oricon ME、発表元はオリコン株式会社です。調査はインターネット調査で、調査期間は2025年7月25日から2025年9月10日まで実施されました。

サンプルは(格安SIM)2,059人、(格安スマホ)1,335人の合計3,394人。年齢は18〜84歳を対象とし、性別の指定はなく、全国を調査範囲としています。調査の条件や回答対象の要件は各カテゴリで細かく定められています(後段の調査概要参照)。なお、構成比は小数点第2位を四捨五入しているため合計が必ずしも100にならない場合があります。

調査主体
株式会社oricon ME(オリコン株式会社のグループ会社)
発表日
2025年12月1日 14時
調査期間
2025/07/25〜2025/09/10
サンプル数
格安SIM:2,059人、格安スマホ:1,335人(合計3,394人)
\ 実際の利用者3,394人が回答 /『格安SIM』『格安スマホ』利用実態データ■携帯料金の支払いに設定しているクレジットカード 「楽天カード」が最多(オリコン顧客満足度®調査) 画像 3

決済サービスと金融サービスの利用実態

「普段利用している決済サービス」については、複数回答での聴取が行われ、結果として『PayPay』が両カテゴリで6割超えの最多となりました。ほとんどのキャリア利用者でPayPayが最多という傾向が確認され、ワイモバイル(Y!mobile)利用者では特に高く、約8割がPayPayを普段使っていると報告されています。

決済手段の上位には「共通ポイントを貯められるクレジットカード」「現金」も入っており、支払い手段の選択はキャリアによる差が一部みられました。例えば、イオンモバイル利用者は「共通ポイントを貯められるクレジットカード」が最多であり、IIJmio/日本通信SIM/NUROモバイル利用者では「楽天ペイ」が上位に挙がりました。UQmobile利用者では「au PAY」が上位となっています。

  • 決済サービスの代表的傾向:PayPayが最多(6割超)。次点に共通ポイント連携のクレジットカード、現金。
  • キャリア別の特徴:イオンモバイルはクレカ派、Y!mobileはPayPay派が約8割、IIJmio等は楽天ペイの支持が相対的に高い。

「普段利用している金融サービス」については、両カテゴリともにゆうちょ銀行が最多(格安SIM:57.1%、格安スマホ:63.0%)でした。格安SIM利用者では「楽天銀行(35.4%)」や「地方銀行(30.5%)」が続き、格安スマホ利用者では「地方銀行(34.3%)」と「楽天銀行(31.3%)」が続く形でした。

項目 格安SIM 格安スマホ
PayPay利用率 いずれも6割超(最多)
ゆうちょ銀行利用率 57.1% 63.0%
楽天銀行 35.4% 31.3%
地方銀行 30.5% 34.3%
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携帯料金支払いカードと共通ポイントの実態

「携帯料金の支払いに設定しているクレジットカード」(単一回答)では、格安SIM利用者で楽天カードが26.0%、格安スマホ利用者で楽天カードが21.9%と両カテゴリとも最多でした。次いで「PayPayカード」が格安SIMで13.4%、格安スマホで15.9%となっています。

ただしキャリア別に見ると自社(親会社)系カードの利用が高い傾向が確認されました。具体的には、イオンモバイルでは親会社発行の「イオンカード」が69.0%で最多、Y!mobileでは「PayPayカード」が47.4%(格安スマホカテゴリでは43.8%)、UQmobileでは「au PAYカード」が37.8%(格安スマホカテゴリでは42.4%)で最多という結果が示されています。

  1. 全体傾向:楽天カードが最多(格安SIM 26.0%、格安スマホ 21.9%)。次点はPayPayカード(13.4%/15.9%)。
  2. キャリアによる偏り:イオン、Y!mobile、UQでは自社系カードの使用割合が高い。
  3. 設定していないケース:格安SIMで9.5%が「クレジットカードを設定していない」と回答。

具体的なキャリア×カードの傾向は、格安SIMではIIJmio・日本通信SIM・NUROモバイル・mineoで楽天カードが最多、格安スマホでもIIJmioで楽天カードが最多(38.9%)という事例が記載されています。一方でY!mobileとUQmobileでは自社系カードの比率が高い点が共通して観察されます。

カード/カテゴリ 格安SIM 格安スマホ
楽天カード 26.0% 21.9%
PayPayカード 13.4% 15.9%
クレジットカード未設定 9.5%
イオンカード(イオンモバイル) 69.0%(該当キャリア)
PayPayカード(Y!mobile) 47.4%(該当キャリア) 43.8%(該当キャリア)
au PAYカード(UQmobile) 37.8%(該当キャリア) 42.4%(該当キャリア)
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貯めている共通ポイントとその理由

「貯めている共通ポイント」は両カテゴリで楽天ポイントが最多(格安SIM 82.3%、格安スマホ 79.0%)でした。次いでPayPayポイントが6割前後で続き、VポイントやPontaポイントも同程度に挙がっています。格安SIMではdポイントが上位に入り、格安スマホではWAONポイントが上位に入る傾向が示されました。

共通ポイントを貯める理由は「ポイントの使い道が豊富だから」が最多(格安SIM:44.6%、格安スマホ:48.1%)となり、次に「街の買い物でのポイント還元率が良いから(34.9%/38.3%)」「ポイントが貯まるお店・サービスの数が多いから(29.4%/32.0%)」が続きました。利用者はポイント利便性や還元の実利面を重視していることが示されています。

  • 貯めているポイント上位:楽天ポイント(82.3%/79.0%)、PayPayポイント(約6割)
  • ポイントを貯める理由:使い道の豊富さ、還元率の良さ、提携店舗数の多さが上位
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調査条件・方法の詳細とリソース一覧

本レポートはオリコン顧客満足度®調査 12月発表の『格安SIM』『格安スマホ』ランキングの2025年調査対象者に別途聴取したデータに基づきます。調査はインターネットを用いて行われ、回答者は以下の条件を満たすことが必要でした(法人利用は対象外)。

具体的な参加条件はカテゴリごとに定められています。格安SIM・格安スマホともに、2024年以降に該当サービスを新規で購入・開通設定し、現在メインで利用していること、1ヶ月以上継続利用していること、サービス選定に関与し料金を把握していること、が条件です。

格安SIMの参加条件
1)2024年以降にMVNOまたはキャリアサブブランドの公式サイトまたは店舗でSIMカードを新規購入・開通し現在メインで利用、2)1ヶ月以上継続、3)サービス選定に関与、4)料金を把握。法人利用は除外。
格安スマホの参加条件
1)2024年以降にMVNOまたはキャリアサブブランドの公式サイトまたは店舗でSIMとSIMフリー端末を同時に新規購入・開通し現在メインで利用、2)1ヶ月以上継続、3)サービス選定に関与、4)料金を把握。法人利用は除外。

詳細なランキングやリリース資料はオリコンの公開ページに掲載されています。関連資料は以下のリンクから確認できます。

\ 実際の利用者3,394人が回答 /『格安SIM』『格安スマホ』利用実態データ■携帯料金の支払いに設定しているクレジットカード 「楽天カード」が最多(オリコン顧客満足度®調査) 画像 7

主要数値の整理(本稿で扱った重要データ)

以下の表に本稿で報告した主要な数値と傾向を整理して示します。調査期間、サンプル数、主要な上位項目の比率などを中心にまとめています。

項目 格安SIM 格安スマホ
サンプル数 2,059人 1,335人
合計サンプル 3,394人
調査期間 2025/07/25〜2025/09/10
普段利用している決済サービス(最多) PayPay(ともに6割超)
ゆうちょ銀行利用率 57.1% 63.0%
携帯料金の支払いに設定しているカード(最多) 楽天カード 26.0% 楽天カード 21.9%
携帯料金の支払い 次点 PayPayカード 13.4% PayPayカード 15.9%
貯めている共通ポイント(最多) 楽天ポイント 82.3% 楽天ポイント 79.0%
ポイントを貯める理由(最多) ポイントの使い道が豊富だから(44.6%/48.1%)

以上がオリコンが2025年12月1日に発表した『格安SIM』『格安スマホ』利用者への別途聴取結果の全体整理です。本稿は発表資料の記載内容を忠実にまとめたものであり、各種詳細は上記のオリコン公式リンクで提供されているランキングおよびリリース資料PDFを参照してください。

参考リンク: