9,544人調査:PayPay普及と楽天カードの強さが判明

携帯キャリア利用実態調査

開催日:12月1日

携帯キャリア利用実態調査
どの決済サービスがいちばん使われてるの?
調査ではPayPayが最多で、全体の半数以上が日常的に利用。SoftBank以外の主要3社でも4割超と横断的に普及し、格安ブランドでも高い浸透が確認されました。
携帯料金の支払いにはどのクレジットカードが多いの?
『携帯キャリア』では楽天カードが最多で26.8%。キャリア別では楽天モバイル利用者の79.7%が楽天カードを利用するなど、自社系カードの定着が強い結果です。

携帯キャリア利用者9,544人の回答から見えた決済・ポイントの実態

オリコン株式会社(株式会社oricon ME実施)の調査に基づき、2025年12月1日14時に発表された『携帯キャリア』『携帯キャリア格安ブランド』利用実態データは、合計9,544名(携帯キャリア:7,740人/携帯キャリア格安ブランド:1,804人)を対象としたものです。本稿では、発表内容を整理し、決済サービス、金融サービス、携帯料金支払いに設定しているクレジットカード、貯めている共通ポイント、その理由まで、調査で得られた数値や傾向を具体的に伝えます。

調査はインターネット調査として、回答対象は15〜84歳(中学生除く)の全国の個人で、2025年7月29日〜2025年8月22日の期間に実施されました。対象者の条件や調査設計については詳細が公開されており、結果はオリコン顧客満足度®調査のランキング補足データとしてまとめられています。

発表日
2025年12月1日 14:00
調査期間
2025/07/29〜2025/08/22
調査主体
株式会社oricon ME(オリコン株式会社 グループ)
サンプル数
携帯キャリア:7,740人、携帯キャリア格安ブランド:1,804人(合計9,544人)
対象年齢
15〜84歳(中学生は除く)
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決済サービスと金融サービスの利用傾向 — PayPayの広がりとゆうちょ銀行の強さ

「普段利用している決済サービス」を複数回答で尋ねた結果、PayPayが『携帯キャリア』『携帯キャリア格安ブランド』いずれでも最多となりました。全体で半数以上がPayPayを日常的に利用している点が際立ちます。

続く利用形態としては「普段貯めている共通ポイントを貯められるクレジットカード」や「現金」、「楽天ペイ」などが上位に入り、キャッシュレスとポイント活用の併用が定着していることが示されました。

\ 実際の利用者9,544人が回答 /『携帯キャリア』『携帯キャリア格安ブランド』利用実態データ■携帯料金の支払いに設定しているクレジットカード『携帯キャリア』では「楽天カード」が最多 画像 3

キャリア別の決済傾向

キャリア別に見ると、各社の自社決済が高い支持を得ている一方で、SoftBank以外の主要3社でもPayPayの利用が4割を超えるなど横断的な普及が進んでいる点が注目されます。

具体的な数値は次の通りです。docomoでは「d払い」63.0%、auでは「au PAY」63.0%、SoftBankでは「PayPay」82.6%、楽天モバイルでは「楽天ペイ」63.2%が最多となりました。また、格安ブランドでもPayPayの利用率が高く、特にLINEMOで80.8%と高い浸透を示しています。

  • docomo:d払い 63.0%
  • au:au PAY 63.0%
  • SoftBank:PayPay 82.6%
  • 楽天モバイル:楽天ペイ 63.2%
  • 格安ブランド(例)LINEMO:PayPay 80.8%、ahamo:PayPay 62.3%
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普段利用している金融サービス

「普段利用している金融サービス」については、ゆうちょ銀行が最多(携帯キャリア側で59.0%、格安ブランド側で56.2%)となりました。地方銀行や楽天銀行が続き、楽天モバイル利用者では楽天経済圏のサービスが上位に並ぶなど、キャリアによる金融サービス選好の差も見られます。

携帯キャリア別の傾向では、楽天モバイル利用者で楽天銀行(53.6%)、楽天証券(30.9%)が高く、楽天経済圏への接続が強いことが示されています。

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携帯料金の支払い方法とクレジットカードの選好

携帯料金の支払いに設定しているクレジットカードについての単一回答では、『携帯キャリア』利用者では楽天カードが26.8%で最多でした。次いでdカード15.7%、au PAYカード10.5%が続きます。

一方で『携帯キャリア格安ブランド』の利用者では、楽天カードとdカードがそれぞれ20.0%で並び、クレジットカードを設定していない比率も19.8%と高めでした。三井住友カードは4.8%です。

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キャリア×カードの組み合わせ

キャリア別に見た際、自社提供カードの利用率が高い傾向が明確です。楽天モバイルでは楽天カードの利用率が79.7%と突出しており、他社と比較して自社カードの定着が強く示されています。

具体的には、docomoでのdカード利用率は50.2%、auでのau PAYカードは43.2%、SoftBankではPayPayカードが32.9%となっており、自社サービスとの結び付きがカード選択に影響していることがうかがえます。

  • 『携帯キャリア』上位:楽天カード 26.8%、dカード 15.7%、au PAYカード 10.5%
  • 『携帯キャリア格安ブランド』上位:楽天カード 20.0%、dカード 20.0%、カード未設定 19.8%
  • キャリア別顕著例:楽天モバイルの楽天カード 79.7%

格安ブランド別にも傾向の差が出ており、ahamoではdカードが28.4%で最多、povoでは楽天カードが27.1%で最多、LINEMOでは「クレジットカードを設定していない」が23.8%と最多でした。

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貯めている共通ポイントとその理由

共通ポイント(複数の企業や店舗が加盟するポイントプログラム)については、『携帯キャリア』『携帯キャリア格安ブランド』ともに「楽天ポイント」が最多(携帯キャリア:74.8%、格安ブランド:73.8%)という結果でした。

『携帯キャリア』ではPayPayポイント(55.4%)やPontaポイント(53.1%)も高い割合で挙がりました。『携帯キャリア格安ブランド』ではdポイントが71.0%と高水準で、格安ブランド利用者の間でdポイントの比率が上位に位置しています。

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共通ポイントを貯める理由

共通ポイントを貯める主な理由は、「ポイントの使い道が豊富だから」が最多で、携帯キャリア・格安ブランドともに約47%(携帯キャリア:47.1%、格安ブランド:47.6%)となりました。続いて「街の買い物でのポイント還元率が良いから」(43.2%/41.9%)が上位に入りました。

携帯キャリア利用者では「共通ポイントを貯められる携帯キャリアを使っている(いた)から」が35.3%と上位に入っており、ポイントプログラムがキャリア選択に影響している面も示唆されます。格安ブランドでは「ポイントが貯まるお店・サービスの数が多いから」が34.1%で上位でした。

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調査結果に関する留意点

発表資料では、構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が必ずしも100にならない場合がある旨の注意書きが付されています。調査結果の詳細やランキングの完全版は公式のランキングページおよびリリースPDFで確認できます。

関連リンク:

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調査の要点を整理した表

以下は本記事で取り上げた主要な調査結果を一覧にしたものです。数値は発表値を基にしています。

項目 携帯キャリア(主な数値) 携帯キャリア格安ブランド(主な数値)
サンプル数 7,740人 1,804人
発表日/調査期間 発表:2025/12/01 14:00 / 調査:2025/07/29〜2025/08/22
普段利用している決済サービス(最多) PayPay(最大)/d払い(docomo 63.0%)/au PAY(au 63.0%) PayPay(最大)/LINEMO:80.8%(PayPay)/ahamo:62.3%(PayPay)
普段利用している金融サービス(上位) ゆうちょ銀行 59.0%、地方銀行 34.1%、楽天銀行 30.5% ゆうちょ銀行 56.2%、地方銀行 28.9%、楽天銀行 28.9%、三井住友銀行 25.7%
携帯料金の支払いに設定しているクレジットカード(最多) 楽天カード 26.8%、dカード 15.7%、au PAYカード 10.5% 楽天カード 20.0%、dカード 20.0%、未設定 19.8%
キャリア別顕著なカード利用 楽天モバイル:楽天カード 79.7%/docomo:dカード 50.2%/au:au PAYカード 43.2%/SoftBank:PayPayカード 32.9% ahamo:dカード 28.4%/povo:楽天カード 27.1%/LINEMO:カード未設定 23.8%
貯めている共通ポイント(最多) 楽天ポイント 74.8%、PayPayポイント 55.4%、Ponta 53.1% 楽天ポイント 73.8%、dポイント 71.0%、PayPayポイント 59.0%
共通ポイントを貯める理由(最多) ポイントの使い道が豊富だから 47.1%、街の買い物での還元率が良いから 43.2%、利用キャリアで貯められるから 35.3% ポイントの使い道が豊富だから 47.6%、街の買い物での還元率が良いから 41.9%、貯まるお店・サービス数が多いから 34.1%

本記事では、オリコン顧客満足度®調査の2025年版に対して追加で聴取・集計された利用実態データを網羅的に整理して提示しました。詳細なランキングや調査の完全版は上記の公式ページおよびリリースPDFをご参照ください。なお、構成比の表記は小数点以下第2位を四捨五入した数値であるため、合計が必ずしも100にならない場合があることに留意が必要です。

参考リンク: